曲目リスト
1. 恋時雨
2. Electric BOMB
3. SHOW TIME
4. 恋時雨 〜instrumental〜
5. SHOW TIME 〜instrumental〜
評価: ★★★★★★★★☆☆
神奈川県湘南にて結成されたグループ、湘南乃風の8thシングル。
2008年8月27日発売。
「純恋歌」がスマッシュヒットとなり、3rdアルバムはなんとチャート1位を獲得。
その後も「睡蓮花」を2007年の夏歌を代表すると言ってもいいくらいにヒットさせ、好調に一般層へ人気を広げていった湘南乃風。
2008年の夏にこの8thシングルをリリースしました。
さて、内容に。
「純恋歌」以降のシングルは、6thシングルは夏向けパーティーチューン、7thシングルは応援歌とメインでは恋愛ソングはありませんでしたが、本作は2年ぶりの恋愛ソングがメインとなったシングルになります。
M-1「恋時雨」は、恋愛ソングですが、トピックは失恋。
とは言っても普通の失恋ソングのように、「失恋した、悲しい」「まだあなたが忘れられない」などというような表現で終わっているわけではなく、そこから前向きに歩いていこうとする主人公の心情を表現しています。
個人的にこのような悲しみを受け止めて前向きに歩こうとするというトピックは好きですね。
恋愛ソングはあまり好きではないのですが。
彼女がいなくなってからの自堕落で寂しい生活を告白して最後に前向きな言葉を残すSHOCK、そこから立ち上がっていった熱い詞を乗せるRED、切なさと強さを兼ね備えた詞と歌い方で見せるHAN-KUN、そして最後のHookの前の全員での歌唱には胸が熱くなるような詞が転がっています。
聴き終わった後には、まるで映画を一本見たような気分になる一曲ですね。
・・・ただ、難を言うとすると、最初の若旦那のバースが個人的に好きになれないんですよね・・。
詞の内容がイマイチ好きになれず。
M-2「Electric BOMB」は、詞が乗っていないインストで、アルバムでいうスキット的な役割。
作曲にTsuboiの名前があってちょっとびっくりしました。
1分15秒という短い中に様々な音を挟み、あっという間に聴き終えてしまうような楽しいサウンドを提供してくれます。
M-3「SHOW TIME」は湘南ベルマーレの試合直前に使われているパーティーチューン。
4人とも荒々しくて勢いのあるトラックの上で暴れまわるパフォーマンスを披露。
2分57分という短さですが、そんなことを全く感じさせない満足感を提供してくれます。
正直本作の中では一番好きな曲です。
M-4「恋時雨 〜instrumental〜」はM-1「恋時雨」のインストで、もはやREGGAEという感じはしないものの、彼らの音作りのセンスはPOPSというフィールドでも生きることを証明したインストですね。
詞が乗っていないのに、まるでドラマのような展開を想像してしまう音作りは流石です。
まあ、聴いてみてください。
M-5「SHOW TIME 〜instrumental〜」はM-3「SHOW TIME」のインスト。
こちらでも彼らの音作りのセンスが大爆発。
歌がなくても十分に聴きごたえありなインストを提供するのはすごいです。
無論、これに彼らの歌が乗るとますますすごいことになるわけですが・・。
たらればを挙げるとやはり出てきてしまうのですけれども、カップリングもしっかりと手抜きしないで作られていますし、インストも聴きごたえ抜群。
サウンドとしては間違いなく良作に入る一枚だと思います。
ただM-1「恋時雨」、M-3「SHOW TIME」は彼らの4thアルバムやベストアルバムに収録されているので、その2曲が聴きたい方はそちらをオススメします。
個人的にはインストなども聴きごたえがあるので聴いてみたい方はマストな1枚です。
↓M-1「恋時雨」のPV。
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