りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

SUIKEN Presents SIXTEEN STARS / SUIKEN

SUIKEN Presents Sixteen Starz Orchestra 2001(’75Til Infinity)



曲目リスト



1. SPECIALJOINTRO

2. P.C.T.4000 feat. P.H.

3. N.A.F.O.N feat. GORE-TEX

4. E-V-1

5. NEKIUS

6. INFINITY Pt.2 feat. DELI, DJ JIF ROCK

7. HIGHLIGHT

8. Sui SLANGIN'01

9. THINK ONE

10. SCISSORS

11. P.O.P NO DIGGIDY

12. KEEP ON

13. 千夜月兎 feat. bird

14. E-V-2

15. STATION 79.7 feat. JOSEPH CACCHO E~NA

16. ALKMAN (album version)



評価: ★★★★★★★☆☆☆



日本のラップグループであるNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバー、SUIKENの1stアルバム。

2001年4月11日発売。



NITROが結成されるまではDABOやK-BOMBなどとCHANNEL 5というグループで活動しており、自主制作でテープもリリースしていたみたいですね。

その後にBUDDHA BRANDSHAKKAZOMBIEの作品に客演として参加し、リスナーの認知度を上げていきました。

1998年にソロ名義でアナログ「THE SENSE」をリリースし、ソロデビュー。

NITROの中では地味な印象を持たれるSUIKENですが、NITROメンバーの中ではGORE-TEXに次いで2番目に早くソロデビューを果たしていたんですね。

最も、2人ともソロデビュー作では余りいい評価を得られなかったそうですが・・。



2000年の8月にSONYからシングル「ALKMAN」をリリースして、メジャーデビューを果たします。

その後に、今でも日本語ラップファンの間では語り草にされるNITROの1stアルバム「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」がメジャーからリリースされ、「これはすごい奴らがでてきた!」と日本語ラップファンの心をわしづかみ。

それと並行してSUIKENは2000年12月に2ndシングル「PAR CHEE TAH 四千」(M-2)、2001年3月に3rdシングル「千夜月兎」(M-13)とコンスタントにソロ作品のリリースを続けていき、2001年4月にこの1stアルバムをドロップ。

まさにNITROがノリに乗っていた時期に出された1枚なわけですね。

チャートでの最高順位は20位で、SUIKENの歴代アルバムの中では最高順位を叩きだしている作品でもあります。



さて、内容に。



SUIKENはくせ者揃いのNITROの中で比較的オーソドックスなラップスタイルを見せるメンバーであるものの、純粋な迫力や格好良さを一番見せるメンバーでもあります。

予測不能な言葉を紡いでリリックを作っていくのは他のNITROメンバーと変わらないですが、SUIKENは特にその傾向がありますね。

このアルバムでもそれは変わらず、予測不能な言葉を紡いだラップを聴かせてくれます。

ただNITROの「3 ON THREE(三銃 SHI*T)」などで見せた暴れまわるようなスタイルは比較的なりを潜めているので、そこを期待すると裏切られてしまうかもしれません。



プロデューサーは刀頭やMACKA-CHIN、DJ YASなど多彩なメンツを迎えており、1曲1曲ごとに雰囲気が違っていて最初から最後まで聴き飽きることはありません。

その反面、アルバムとしてのまとまりがあまりないことも確かですし、明らかにSUIKENのラップとマッチしていないトラックも存在しているので、残念ながらクラシックアルバムとは言えないですかね。



そんな中でM-3「N.A.F.O.N feat. GORE-TEX」、M-6「INFINITY Pt.2 feat. DELI, DJ JIF ROCK」なんかはNITROメンバーを客演に迎えていることもあって、NITROの1stアルバムの雰囲気を受け継いでいる感じです。

特にM-3「N.A.F.O.N feat. GORE-TEX」はオーソドックスながら勢いのあるSUIKENのラップとどっしりとしたGORE-TEXのラップ、SUIKENぶっきらぼうにたたみかけるラップを披露するHookが見事にシンプルなトラックにはまった1曲で、アルバムの中でも一際カッコいい楽曲です。

NITRO好きな人なら他に過去音源をMIXしたスキットであるM-11「P.O.P NO DIGGIDY」なんかも楽しめるでしょうね。



SUIKENならではの魅力が発揮されているという面では、M-2「P.C.T.4000 feat. P.H.」、M-13「千夜月兎 feat. bird」は先行シングルとして切られただけあって流石の楽曲に仕上がっています。

前者は中華風のトラックの上でSUIKENとP.H.が楽し気にマイクを回す様が楽しめる中毒性の高い1曲ですし、後者はSUIKENの気だるいラップと気だるいトラック、birdのコーラスが素晴らしい化学反応を起こしていて、名前に「月」と入れたのは大正解な楽曲です。おまけに所々に意味ありげな言葉を入れているのが何ともいえないやり口。



トラック的に一番魅力を感じたのはM-15「STATION 79.7 feat. JOSEPH CACCHO E~NA」。

SUIKENのラップはゆったりとしたトラックととても相性がいいんですよ。

で、この曲のトラックもゆったりとしたトラックなんですけど・・ここではあえてそのトラックの詳細には触れません。是非とも聴いて味わってみてください。



そして外せないのがこのアルバムの最後をしめるM-16「ALKMAN (album version)」。

この曲は疾走感のあるトラックにSUIKENがラップを乗せる楽曲。

基本的にHookの部分にラップは乗りません。しかしながら最後のほうでSUIKENがその部分でラップを乗せてくるのですが・・・その乗りこなし方がとんでもなくカッコいいんですよ。

この曲を流しながら夜の都会を見下ろせるところをドライブするのは夢になりますね。



結構賛否両論が分かれる作品ですが、個人的には何だかんだで楽しめる1枚でした。

そんなに強くお勧めをするわけではありませんが、興味がある方は是非聴いてみてください。



↓M-2「P.C.T.4000 feat. P.H.」のPV。

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