曲目リスト
1. INTRO / DJ MONTA
2. Movin'!! / LGY feat. ERIKA
3. Diss Game 022 / BUZZ
4. Big Ballin' / KEN-RYW feat. SI-RUDE
5. My Self / REB & SMOKER
6. Hard Knock / Ballistic Baggy
7. Higher Learning / GIO & KEIZO feat. HIRO From LGY
8. Link 6 / YAMAZARU(R.F.G)
9. Survival Days / Mr. RAIDER feat. FRENZY
10. Do Da Shit!! / Lil-Bo
11. The Bonds Of Bad Boyz / CRHYME LARRY ent.
12. Skit / REO-G
13. One Life / THE SPYDER NETS (TERRY & M.O.T)
14. T.O.G / NESCO
15. HIT THE FLOOR!!! / GLOW
16. Ending... / K-LOVE
評価: ★★★★★★★★★☆
東北のラッパー達を一枚にコンパイルした、コンピレーションアルバム。
2007年2月25日発売。
GAGLEなど東北のラップグループはいたものの、2005年位までは関西や関東、中部などのラップシーンと比べて東北のラップシーンというのは余り全国的に認知されていませんでした。
そこでLGYのHIROが「東北のラップシーンの底上げを図ろう」という理由で東北の同士たちを集めてリリースされたのがこの作品です。
LGY(M-2「Movin'!!」)やKEN-RYW(M-4「Big Ballin'」)といったこの頃には既にデビューを果たしていた人たちは流石の貫禄を見せつける楽曲を聴かせてくれますが、この作品で初めて全国流通作品に参加したと思われる人たちも全く負けていません。
特に秋田からのREB & SMOKER(M-5「My Self」)、仙台からのCRHYME LARRY ent.(M-11「The Bonds Of Bad Boyz」)、福島からのGLOW(M-15「HIT THE FLOOR!!!」)は地元の人は誇っていいレベルのキレキレのラップでそれぞれの地名を脳裏に焼き付けて去っていきます。それぞれのラップシーンに好影響を与えたことは間違いないでしょうね。
地元アピール色はそこまで強くない楽曲ではギャングスタ色が強いM-8「Link 6」、M-9「Survival Days」を一押ししたいですね。
前者のM-8「Link 6」は後にLGMonkeesの活動を経て山猿として活動するYAMAZARUの全国流通では初となる音源ですが、影響を受けた2Pacのスタイルを模倣したようなハードな楽曲で、Mr. AibeeのトラックとYAMAZARUのラップの相性が抜群のシリアスな一曲。
EIGHT TRACKからMr.RAIDER(今は脱退)とFRENZYのM-9「Survival Days」はいかにもギャングスタ、という楽曲で、「日本語でここまでやっちゃうか!?」という痛快な一曲で、どちらも名曲といっていい楽曲ですよ。
他にもBallistic Baggyのメンバーが熱いマイクリレーを見せてくれるM-6「Hard Knock」、THE SPYDER NETSの人生讃歌のM-13「One Life」など、DJ MONTAのM-1「INTRO」からHIROの熱い言葉で締める「Ending…」、そしてその後のボーナストラックまで、東北の意地をこれでもかと見せつけられる作品です。
2007年の東北のシーンの本気が凝縮された作品、興味がある方は是非聴いてみてください。
↓M-13「One Life」。
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