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Enter The Wu-tang (36 CHAMBERS) / Wu-tang Clan

Enter The Wu-tang


曲目リスト


1. Bring Da Ruckus
2. Shame On A Nigga
3. Clan In Da Front
4. Wu-Tang: 7th Chamber
5. Can It Be All So Simple
6. Da Mystery Of Chessboxin'
7. Wu-Tang Clan Ain't Nuthing Ta F' Wit
8. C.R.E.A.M.
9. Method Man
10. Protect Ya Neck
11. Tearz
12. Wu-Tang: 7th Chamber (Part 2)


評価: ★★★★★★★★★★


RZA率いるラップグループ、Wu-tang Clanの1stアルバム。
1993年11月9日発売。


Wu-tang ClanはNYのStaten IslandでリーダーのRZAを筆頭に結成されたラップグループで、1992年頃に結成されました。

メインメンバーはRZA、GZA、Method Man、RAEKWON、Ol' Dirty Bastered、Ghostface Killah、Inspektah Deck、Master Killer、U-God、Cappadonnaの10名ですが、実際はまだまだメンバーがいて、総計メンバーは100人越えとの噂もあります。

Wu-tangという名前は少林寺拳法の一つから取ったものであり、メンバー全員がカンフー映画の影響を受けています。


HIP HOPとカンフーという異色な組み合わせのグループなんて当然のことながら史上初でしたし、常にメンバーが顔を隠していたりなど、とにかくリスナーの興味を引く要素が満載のグループだったのです。
1stシングル「Protect Ya Neck」(M-10)をリリースした途端、HIP HOP界で注目が集まりました。
そして年内に出されたこのアルバム。
様々なメディアで賞賛を受け、未だにHIP HOP好きなら避けて通れない名盤とされています。


長くなりそうなので内容に。


トラックプロデュースは全てリーダーのRZAが担当しており、とにかくハチャメチャで独特なトラックが多いです。
そしてその上で強烈なキャラを持ったMC陣が強烈なラップを好き放題の乗っけていくわけで、本当に全てにおいて強烈な作品となっています。

しかしこの強烈で雑多なマイクリレーと迫力、トラックのいい意味でのおかしさは圧巻で、まさに彼らにしか作れない内容が連射されます。
彼らの個性は曲の合間のInterlude的な会話にも現れていて、これでもかという位にWu-tang節というものを見せつけられます。

曲自体もどの曲も音楽面でも全てシングルカットしてもいいくらいの出来映えで、みんな様々な雰囲気のトラックなのに、見事にMCがそれぞれベストな仕事を残しているのがすごいです。


未だにHIP HOPのクラシックの1枚とされるのも納得の出来映えですね。
それぞれで内容を聴いてみてほしいので、あえてオススメの曲は紹介しません。
是非聴いてみて、Wu-tang Clanという集団の世界観を体感してみてください。


↓M-8「C.R.E.A.M」のPV。
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