りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Now Reggae / V.A.

NOW REGGAE


曲目リスト


1. In The Summertime / Shaggy
2. Mishale / Andru Donalds
3. Close To You / Maxi Priest
4. Tukka Yoot's Riddim (Sooky2) / US3
5. Too Much Too Young / The Specials
6. Baby Come Back / Pato Banton
7. Jealousy / Charles & Eddie
8. Do You Really Want To Hurt Me / Culture Club
9. (You Gotta Walk) Don't Look Back / Peter Tosh with Mick Jagger
10. The Tide Is High / Blondie
11. Free / Carroll Thompson
12. Music Maker / Jimmy Cliff
13. One Step Beyond / Madness
14. Get Up, Stand Up / Peter Tosh
15. Forward Jah Jah Children / Inner Circle
16. Classical Gas (Reggae Version) / Vanessa-Mae with ASWAD


評価: ★★★★★★★☆☆☆


洋楽のREGGAEのヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。
1996年6月19日発売。


洋楽ファンの間ではお馴染みの様々なヒット曲を集めた「NOW」シリーズ。
本作はREGGAEのヒット曲に的を絞ったシリーズです。


特に前置きはいらないですね、内容に。


上にも書いたように90年代のREGGAEのヒット曲を集めたもの。
色々なコンピに収録されている曲もあるので、そういうコンピが好きな人はちょっと物足りなさを感じるかも。


ShaggyによるM-1In The Summertime」はもう初っ端から夏夏夏。
聞き手の暑さを吹っ飛ばして代わりに熱さを感じさせるチューン。いや今冬なのでこんなこと言うのはおかしいんですけど。
夏のカーステで流せば一気に気分は最高潮に上がること必至。
コンピレーションの1曲目としては最高のセレクトと言えます。
対訳を見ると詞の内容も楽しい情景が浮かんできます。


AndruによるM-2「Mishale」、MaxiによるM-3「Close To You」はそんな陽気なサウンドから一転、歌声をしっかりと聴かせるメロウな雰囲気。
サウンド自体はREGGAEらしいカラッとした雰囲気ですが、どちらもHookでは一回聴いただけで耳に残る歌を披露しており、どんなジャンルが好きな人でも受け入れられると思います。
対訳を見ると詞の内容も恋愛もの。


US3によるM-4「Tukka Yoot's Riddim (Sooky2)」は様々な展開を見せるトラックがメインで、US3によるラップや歌は時々入る程度で印象は薄め。
インスト的な楽曲とも言えて、好みは分かれるかもしれませんね。

そこからはまたしても陽気なサウンドな楽曲が続きます。
そんな陽気なサウンドの典型例で、トラックを聴いているだけでウキウキしてしまうこと必至のPato BantonによるM-6「Baby Come Back」がその中では印象的でした。


Culture ClubによるM-8「Do You Really Want To Hurt Me」でまた雰囲気が変わり、歌声をじっくり聴かせる楽曲にシフト。
その次のPeter ToshとMick JaggerのM-9「(You Gotta Walk) Don't Look Back」からはまた陽気なサウンドになるので、箸休め的な位置だったのでしょうか。

伸びやかな歌声とノリの良さを併せ持つBlondieによるM-10「The Tide Is High」がこの流れでは耳を惹きました。


Carroll ThompsonによるM-11「Free」は落ち着いた雰囲気のトラックで、Carrollの歌唱力の高さが冴え渡る楽曲。
お洒落な雰囲気が全体的に漂ってます。
続くJimmy CliffのM-12「Music Maker」も同じような雰囲気ですが、個人的には「Free」の方が好みですね。


MadnessのよるM-13「One Step Beyond」は2分もない短い曲ですが、MCを経てとにかくぐいぐい押し切るようなトラックのインスト。
短い曲でも十分にインパクトを残してくれます。


Peter toshによるM-14「Get Up, Stand Up」は様々な音を取り入れた本作でも屈指のゴージャスなトラックで本作でもちょっと異色。


Inner CircleのM-15「Forward Jah Jah Children」は落ち着いた雰囲気のサウンドで、対訳を見るとちょっと内容が宗教的で好みは分かれるかも。
最後を締めくくるVanessa-MaeとASWADのM-16「Classical Gas (Reggae Version)」はちょっとだけラップもあるもののメインはトラック。
インストに近いですね。
ちなみにこの曲だけ対訳が記載されていません。


今もなお続く洋楽コンピレーション「NOW」シリーズのREGGAE版ということもあって、聴きやすい楽曲が並んでいます。
楽しい曲もあり、初めてREGGAEを聴く人でも抵抗なく聴けるのでは。

ただ当時のヒット曲を集めたREGGAEコンピレーションとしては以前僕が記事を書いた「100& REGGAE」シリーズの方が分があります。
ちょっと本作は中だるみを感じる部分もあるので・・。


ただその「100% REGGAE」シリーズに収録されていない曲ももちろんあるので、当時のREGGAEのヒット曲を網羅したい!なんて時には手に入れて損はないと思います。
中古でもよく見かけるので、見かけたらちょっとチェックしても悪くないですよ。


↓M-10「The Tide Is High」のPV。
www.youtube.com