りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

In Love And Death / The Used

イン・ラヴ・アンド・デス(初回限定盤)


曲目リスト


1. Take It Away
2. I Caught Fire (In Your Eyes)
3. Let It Bleed
4. All That I've Got
5. Cut Up Angels
6. Listening
7. Yesterday's Feelings
8. Light With A Sharpened Edge
9. Sound Effects And Overdramatics
10. Hard To Say
11. Lunacy Fringe
12. I'm A Fake


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのユタ州のオレムで結成されたROCKバンド、The Usedの2ndアルバム。
2004年9月28日発売。


2002年にリリースした1stアルバムがプラチナディスクに認定され、デビュー作から話題をかっさらったThe Used
2003年2月には初来日も果たし、ライブ会場が小さな規模だったこともあってかチケットが即ソールドアウトするという出来事もあり、日本でも話題になりました。
同年7月には未発表音源やライブ音源などが収録されたCD/DVDがリリースされ、これまたプラチナディスク認定。
そんな彼らは2ndアルバムの作成にも取り掛かりましたが、バンドメンバーはプロデュサーのFeldmannと何度も方向性について対立。
またセッション中にMcCrackenの友人の2人が亡くなるという不幸も発生。
その内の1人は、妊娠中の元ガールフレンドで、麻薬の過剰摂取により亡くなったとのこと。
本作のタイトル「In Love and Death」は、その出来事からつけられたのです。
2003年秋にリリースされた本作は累計100万枚以上のセールスを記録してこれまたプラチナディスク認定。
彼らのアルバム史上最も好セールスを記録したアルバムになっています。


では、内容に。


全体を通して思うのは、聴きやすいROCKサウンドだなということ。
メロディーを大事にしたサウンドが多めで、どんな人にも聴けるのではないでしょうか。


喋りのイントロから一気にガーンとしたサウンドで攻めるM-1Take It Away」から臨場感のある始まり方。
対訳を見ると結構鬱っぽい詩ですけど、最初の楽曲としてはいい入りだしです。
M-2「I Caught Fire (In Your Eyes)」はHookの歌が非常に聴きやすく、様々な音が入り込んでいますがどれもいい感じでちりばめられています。
その後もそのような楽曲が続くので、楽しく聴けますね。
HookらしいHookがない楽曲も多いですけど、ハードさと聴きやすさがうまく両立されています。
M-4「All That I've Got」が個人的には前半のハイライト。目を閉じると広大な草原のような風景が浮かんできます。


M-7「Yesterday's Feelings」はそれまでの如何にもなROCKサウンドから一線を画した落ち着いた雰囲気の楽曲。
そしてM-8「Light With A Sharpened Edge」もサウンドがそこまで主張しておらず、ボーカルの声が比較的目立っています。
感想の音が結構ドラマティック。


M-9「Sound Effects And Overdramatics」はとにかく感想でのギターがすごいですね。シャウトもすごく印象的でインパクトは満点。

M-10「Hard To Say」は聴いているだけで田舎の自然の情景が目に浮かんでくるような雰囲気。
M-11「Lunacy Fringe」は陽気なチューンで、音もそれほどしつこくないため好印象。
しゃべりが数十秒ほど続いたイントロから煽り、一気にドラムが大暴れするM-12「I'm A Fake」は落ち着いた雰囲気の曲が並んだ後半のうっ憤を一気に解消に回ったような曲で、かなりインパクトがあります。
ボーカルの叫び声も半端ないですし、楽器隊もかなり気合が入っていますね。


CDの福袋BOXに入っていて何となく聴いてみた1枚でしたが、あまりROCK音楽を聴かない僕でもすんなりと聴けた1枚でした。内容の良さもさることながら。
好セールスを記録したのも頷けますね。
中古屋でもよく見かける1枚なので、見かけたらチェックしてみては?


M-1Take It Away」のPV。
www.youtube.com