りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Full Circle / Bernard Jackson

https://www.amazon.co.jp/Full-Circle-Bernard-Jackson/dp/B001DGS8KY
↑ジャケを貼り付けられなかったのでAmazonリンクです(現在は購入不可)


曲目リスト


1. Closer Than Friend
2. All I Wanna Do Is Hold You
3. When I Hold You In My Arms
4. I Hope
5. Bring It Girl
6. Shower Me With Your Love
7. Where You Think You Going Girl
8. Showed Me What Love Is
9. Falling In Love
10. The Other Side Of My Bed
11. Bring It Girl (Romance Me Gal)(With Daddy T)
12. I Love You Like That
13. Happy
14. I Love You Like That (Instrumental)


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのコネチカット州スタンフォード出身のシンガー兼ベーシスト、Bernard Jacksonの4thアルバム?
2008年7月22日発売。


R&BバンドであるSurfaceの主要メンバーを経て、ソロ活動を開始したBernard。
ソロ作品を90年代後半から2000年代前半まで定期的にリリースしていた彼が、2008年にリリースしたアルバムが本作です。
ですが・・正直本作に関する情報が全くないんですよね。
Discogsなどをチェックしても本作はBernardのディスコグラフィには登録されていません。
Spotifyでは配信されているので、海賊版ではないとは思うんですが。


では、内容に。


サウンドとしては思い切り正統派のREGGAEという感じです。
2008年というともう既に色々な音が混ざったスタイルがREGGAEやHIP HOPでも主流になっていた気がしますが、2008年にここまで90年代を彷彿とさせる作品をリリースしていたというのはちょっとびっくり。
90年代にリリースされたと言っても普通にだまされると思います。


M-1Closer Than Friend」はかなりゆったりとしたリズムのトラックで、聴いていてまったりしてしまうこと必至。
その上でのBernardの主張の激しくない歌もトラックにぴったりハマっていて、サラッと聴けてしまいます。

M-2「All I Wanna Do Is Hold You」からは陽気なトラックの楽曲が続きます。
陽気なトラックの上でもBernardの透明感のある歌声が絶好調。ドライブなんかで聴いたら間違いなく上がりますね。


M-4「I Hope」ではまたしてもゆったりした雰囲気にシフト。
HookではBernardの甘い歌声が堪能できますが、バースでは聴きごたえのあるラップも聴けます。
というかBernard1人でここまで色々な感じを出せるってすごいですね。

M-5「Bring It Girl」ではこれまた陽気なチューンで、Hookでの音使いが特徴的で印象的です。
続く曲もそのような感じで、飽きずに聴かせてくれます。


そこからの流れを一気に断ち切るのがM-8「Showed Me What Love Is」。
これまでとは違う重たい雰囲気のトラックで、今までの流れを聴いていた身としてはちょっとぞくっとします。
最も全体として見るといいアクセントになっていますが。
その上で堂々と歌い上げるBernardの力量もさることながらです。

次のM-9「Falling In Love」は癖になるようなトラックと、気合が入ったBernardの歌声が印象的で、これまた本作ではちょっと異色。

M-10「The Other Side Of My Bed」はM-8「Showed Me What Love Is」ほどではないにせよややダークなトラック。
Bernardの歯切れのいい歌が聴きごたえ抜群で気持ちよさがあります。


M-11「Bring It Girl (Romance Me Gal)(With Daddy T)」はDaddy Tを客演に迎えたM-5「Bring It Girl」のセルフリメイク。
Bernardの歌とDaddyのこぶしのきいたラップさばきが拮抗する様がなんとも聴きごたえあり。
原曲ももちろんいいですが、それに負けず劣らずの楽曲に仕上がってます。


M-12「I Love You Like That」はゆったりとした雰囲気のトラックの上での相変わらずのBernardの透明感のある歌声が華を添えます。
M-13「Happy」は怪しげなダンストラックの上でのBernardの歌が印象的で、面白い組み合わせながらもなんとかハマっています。
最後にちょっと異色なので攻めてきましたね。

最後の最後を〆るのはM-14「I Love You Like That (Instrumental)」で、M-12「I Love You Like That」のインスト。
悪くはないですがBernardの歌声が入っている方が心地よくていいですかね。


CDの福袋BOXに入っていた1枚でしたが、聴いてみると割とよかったです。
ドライブのBGMには持って来いの、楽しく聴ける1枚に仕上がっているかと。
上にも書いたように本作については情報がまるでないので、何か知っている方教えてください。


↓M-13「Happy」。
www.youtube.com