りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Gangsta Funk / DJ Dopeman & DJ Side2

ghettod.stores.jp


曲目リスト


DOPEMAN Track List

1-A. Gangsta Funk / La Bono
1-B. Realax And Take Note / 8BALL & MJG feat. Notrious B.I.G. & Project Pat
2. Whatz Next / 2Pac
3. Dock Of The Bay / Whoridaz
4. California Street / DJ Uneek feat. L-Jay
5-A. Switchez(Dope Remix)/ Eazy-E feat. Roc Slanga
5-B. Dope Beat #1 / HYENA
6. Remenber Me / NX
7. Neva Been Good / Tha Fonxsouljaz
8. Everybody / Allfrumtha I
9. The Takeover / Equipto & Mike Marshall
10. Killa Whales / Dubee
11. Bone A Thug / Trick Daddy
12. Dope Beat #2 / G.CUE
13. Ghetto Style(Click Da Trigger Remix)/ La Bono
14. Black Superman Inst / Above The Law

SIDE2 Track List

15. Intro
16. This Is Los Angeles Intro / WC & Mc Kaz
17. This Is Los Angeles / WC
18. Everything Will Be Alright / Above The Law
19. It's Funky Enough / The D.O.C.
20. East.West Coast Killas / Dr.Dre
21. Mc Kaz Shout
22. Pump / Volume 10
23. Lookin' At You / The Game
24. Mc Kaz shout / Mc Kaz
25. Why U Billshitin' / Suga Free
26. Respect / Dogg Pound
27. Fly Like An Eagle / The Game feat. Snoop Dogg & WC
28. G'd Up / The Eastsidaz
29. Mc Kaz Shout
30. West Coast Voodoo / WC feat. The Game
31. Party Break
32. Mc Kaz Shout
33. Why We Thugs / Ice Cube
34. Party Break
35. No / AMG
36. Let The Dogs Loose / Threat
37. Mc Kaz Shout
38. What Would U Do / Dogg Pound
39. Mc Kaz Shout


評価: ★★★★★★★★☆☆


愛知県から名古屋を拠点に活動するDJ、DJ DopemanとDJ Side2(2010年に引退)のコラボミックスアルバム。
2007年発売。


DJとして活動する傍ら、MIXテープのレーベル「GHETTO D」、「WORLD MIX ENTERTAINMENT」をそれぞれ経営していたDJ DopemanとDJ Side2。
そんな彼らが手を組みリリースしたのが本作です。
何でも2001年頃にDJ Dopeman & DJ INAK名義でリリースされたMIX CDの続編的な内容とか。


さて、内容に。


上にも書いたように2人のDJのコラボMIX CDである本作。
M-1A「Gangsta Funk」~M-14「Black Superman Inst」はDopeman仕事、M-15「Intro」~M-39「Mc Kaz Shout」はSide2仕事という構成です。


まずはDopemanサイドから。
M-1A「Gangsta Funk」はR-RATEDからLa Bonoを迎えたイントロで、それ以降からM-14「Black Superman Inst」まではDopemanによるUS HIP HOPミックスSHOW。
クラッチやコールなどは控えめに、ほとんどの曲が途中で後の曲とブレンドされながらやがて前の曲はフェードアウトしていくというミキシングで構成されています。
原曲を大事にしたスタイルで楽曲に対する愛情を感じます。スクラッチを多用したDJスタイルもあれはあれで好きですけど、このようなミキシング重視のスタイルも化学反応が楽しめるので好きですね。
東西問わずひたすらにイケてる楽曲を収録した選曲も素晴らしく、本当に楽しく聴けます。
途中で日本からはh.g.pからHYENA、Phobia Of ThugからのG.CUEもShoutで参加しており、短い時間ながらもどっしりとした繋ぎラップを披露。
そしてM-13「Ghetto Style(Click Da Trigger Remix)」はLa Bonoの新曲で、危険な雰囲気のトラックでお馴染みのイケイケなギャング色強めラップを乗せています。
3人とも洋楽の間に入っているのにも関わらず違和感なく溶け込んでいるのが凄み。


M-15「Intro」からはSide2サイド。
良くあるミックス系のイントロから始まり、なんと初っ端のM-17「This Is Los Angeles Intro」ではUSからなんとWCがShoutで参加。
Side2の相棒MCであるMc Kazとラップを乗せて自身の楽曲のM-18「This Is Los Angeles」までの橋渡しを担っています。
その後はこちらもUS HIP HOPミックスSHOWで、随所でMc KazのShoutや自身のMIXを挟みながらUS HIP HOPの魅力を余すことなく発揮。
Dopemanと同じくスクラッチやコールなどは抑え目で、途中で後の曲とブレンドされながらやがて前の曲はフェードアウトしていくというミキシングで構成。
最もこちらはMc KazのShoutが随所で挟まれるのでよりMIX感は出ています。


全39曲というボリュームながら選曲もいい上に、どちらもミックスの繋ぎがとてもカッコいいため最後まで飽きずに聴くことができます。
所々で入ってるShoutもいい働きをしており、普段洋楽ばかり聴いている方からも「日本も中々やるんじゃない」と思わせられるのではないかと。

日本のラップも洋楽のラップも両方聴く人が楽しめるのは言うまでもありませんが、日本のラッパーもいい働きをしているので日本のラップしか聴かないという人も必聴(La Bonoの「Ghetto Style(Click Da Trigger Remix)」はこの作品でしか聴けません)ですし、アメリカのラップしか聴かない人にもミックスがとにかくカッコいいので是非聴いていただきたいです。
勿論これからHIP HOPを聴いてみようという人の入門編としても最適です。要するに全ての人におススメということです。
この作品を通じてアメリカと日本のHIP HOP両方聴くという人が増えることを願っています。


見かけたら是非どうぞ。


↓M-6「Remember Me」。
www.youtube.com

↓M-28「G'd Up」。
www.youtube.com