曲目リスト
1. Intro feat. Puff Daddy
2. Do You Know
3. No One Else feat. Da Brat
4. Whose Is It? (Interlude)
5. Kissin' You
6. Do You Think About Us?
7. Definition of a Bad Girl (Interlude)
8. Can't You See feat. The Notorious B.I.G.
9. Someone Like You
10. Tell Me
11. Love Is All We Need
12. Don't Ever Change
13. Spend Some Time
14. When Boy Meets Girl
15. No One Else (Puff Daddy Remix) feat. Da Brat, Foxy Brown, Lil' Kim
評価: ★★★★★★★☆☆☆
Puff Daddy率いるBad Boy Recordsから登場したR&Bユニット、Totalの1stアルバム。
1996年4月3日発売。
彼女たちが初めて登場したのはThe Notorious B.I.G.(以後Biggie)のデビューシングル曲である「Juicy」。
この曲のHookを担当したのがTotalで、ヒット曲になったこともあって彼女たちも話題に。
その後もBiggieのシングルへの参加を経て、プロデューサーを務めるPuff Daddyと共に1stアルバムの作成を開始。
1995年に映画「New Jersey Drive」のサウンドトラックで初のシングル曲である「Can't You See feat. The Notorious B.I.G.」を発表。
R&Bチャートでは2位、ビルボードでも13位と好セールスを記録。
それから1年後、1stアルバムである本作をリリースしました。
当然話題作となりプラチナディスクに認定。
当時のメンバーはKeishaとPam、Kimaの3人でしたが、のちにPamは脱退した模様。
では、内容に。
当時のBad Boy Recordsといえば、ラッパーのアルバムでもシンガーのボーカル使いを多用してキャッチ―楽曲を作るのが十八番なレーベルという印象です。
そんなレーベルからシンガーグループとしてデビューしたということで、当然ながら歌がメイン。
歌唱力に関してはすごく上手いかと言われると微妙なところではあるんですけど、トラックとの相性はいいので気になりません。
Puff DaddyのMCチックなイントロを経てのM-2「Do You Know」はお洒落なトラックの上でのコーラスから耳を掴まれること必至。
コーラスを交えながらそれぞれのマイクを回していくのは定番ではありますが、3バース目でちょっとトラックの雰囲気が変わるなど聴きどころをおさえているので楽しく聴けます。
M-3「No One Else feat. Da Brat」はDa Bratが参加。
もうこの曲はトラックの歪みっぷりが半端なくて一度聴いただけで頭に残りますね。
TotalメンバーとDa Bratもそんなトラックに負けることない仕事ぶりを歌でもラップでも見せており、もうここまで聴いたらこの先も聴きたくなるはず。
M-4「Whose Is It? (Interlude)」は会話のInterludeで、Interludeの割には2分20分と長いです。
バックトラックがあるので曲としても聴けなくはないんですが、聴いた感じ大分イヤらしい感じはするので曲として聴きたいかと言われるとNOですね。
M-5「Kissin' You」はゆったりとしたトラックで上品な雰囲気。
曲名から連想させるキャッチ―さで、Totalの歌もすんなりと馴染んでます。ドライブの時なんかに聴きたいですね。
M-6「Do You Think About Us?」も似たような感じですが、初っ端のPamの掴みがグイっときます。
全体的にPamが主導してる曲で、Pamのちょっと強気な印象の歌がゆったりしたトラックと絶妙な化学反応を起こしてますね。
スキットを経てのM-8「Can't You See feat. The Notorious B.I.G.」は上にも書いた通りBiggieが参加したシングル曲。
初っ端からBiggieがラップを乗せ、その後にTotalの歌。しかもプロデュースしたPuff Daddyも随所で参加してるという贅沢な作り。
Hookでの歌の絡みも絶妙で、ヒットしたのも頷けますね。
M-9「Someone Like You」はお洒落ながらもノリのいいトラックで、初っ端のコーラスからすごくキャッチ―。
身体を揺らしたくなります。
M-10「Tell Me」はレイドバックした気怠い雰囲気のトラックで本作でも異色。
こちらもPam主導の曲で、Puff Daddyが絡むイントロが結構長くて冗長に感じます。全体的に単調なので聴いている途中でちょっと飽きてしまいましたね。
M-11「Love Is All We Need」はグイグイ来る感じとクールな感じが合わさったようなトラックが中々聴いていて面白いです。
その上に乗るTotalの歌も違和感なく溶け込んでます。
M-12「Don't Ever Change」はこちらもPam主導の曲。Pam主導の曲多いですね。
しっとりとした雰囲気のバラードですが、リズムがしっかりしてて聴きごたえはあります。
M-13「Spend Some Time」は始まり方がパーッとしていて神聖な雰囲気。
こちらもPam主(ryで、ゆったりしたバラード。
M-14「When Boy Meets Girl」はクールな雰囲気のトラックで、Hookでの歌との絡み具合が気持ちいいですね。
途中でトラックの雰囲気を変えてくるのも飽きずに聴ける構成です。
最後にボーナストラックとして控えているのがM-15「No One Else (Puff Daddy Remix) feat. Da Brat, Foxy Brown, Lil' Kim」。
M-3「No One Else feat. Da Brat」のRemixということで原曲とほぼ変わらないトラックの上でTotalの歌Hookを挟みながらFoxy Brown→Lil' Kim→Da Bratの順番でマイクを回していきます。
もう全員手抜き一切なしの仕事ぶりで悪いはずがありません。贅沢な〆をしてきましたね。
トラックは割と硬派なものが多いながらも、歌がメインということもあってキャッチ―な楽曲が多めです。
身体を揺らしたくなる楽曲もあればバラードもありなのでどんな方でも気に入る楽曲ができるでしょうね。
冗長に感じるSkitがあったり似たような曲が続く流れがあったりと難点もあるアルバムですけど、全体的にはボーナストラックまで楽しめる良作。
とりあえず何曲か試聴をおススメします。
↓M-5「Kissin' You」のPV。
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