曲目リスト
1. Intro
2. DO-CO feat. 吉見一星
3. 秋桜に書いた恋文
4. You feat. headphone-Bulldog
5. 抱きしめて×抱きしめた
6. You're Not Alone feat. 吉見一星
7. Bye for Now Ⅱ
8. ROCK de NECK te GO MEN feat. ShaNa
9. Beautiful Girl feat. ITACHI
10. FOOT STAMP feat. 山猿
11. FULL
12. Outro
評価: ★★★★★★★★☆☆
宮城県仙台市を拠点として活動していたユニット、NO DOUBT FLASHの1stアルバム。
2010年10月6日発売。
LGYankeesのHIROが2007年に設立して以降、2013年頃までレーベル単位でプチヒット作を製造していたNO DOUBT TRACKS。
2010年も山猿がLGMonkeesでソロデビューを果たしたり、3年ぶりにコンピレーションアルバムをリリースしたりと話題に事欠かなかったレーベルでした。
そんな最中に突如発表されたユニットがこのNO DOUBT FLASH。
当時NO DOUBT TRACKSに所属していたミュージシャンで結成されたユニットで、第一弾のメンバーはLGYankeesのメンバーのHIRO、ClefのメンバーのTAKA、ソロからはGIOとNoaの4人。
かっちりメンバーが決まっているユニットというわけではなくアルバムをリリースする度にメンバーが変わるので、この4人体制で出した唯一の作品です。
では、内容に。
TAKAは男性の歌、Noaは女性の歌、HIROがラップと歌、GIOがラップを担当という構成になっており、割とバランスがいいメンバー構成になっています。
無論当時のNO DOUBT TRACKSの作品の持ち味であった聴きやすい楽曲がメインとなっています。
イントロを経ての(この華やかなイントロはカッコよくて割と好きです)M-2「DO-CO feat. 吉見一星」は吉見一星が参加。
駆け抜けるようなイントロからのNoaの歌という入りだしはとてもキャッチ―。
HIROの歌交じりのラップ、NoaのHookを挟んだ後のTAKAとGIOの掛け合い→吉見一星の歌という流れは聴いていて飽きがこない構成で、作り込んでいるのが嫌でも伝わります。
M-3「秋桜に書いた恋文」は様々な音を入れ込んだしっかりとしたトラック。
Hookは引き続きNoaが担当しており、1バース目はHIROとGIOがラップで担当し、2バース目はTAKA→HIROという順番でマイクを回しています。
ただHookと終盤はNoaが担当しているだけあってNoaがかなり目立っている印象です。
M-4「You feat. headphone-Bulldog」はheadphone-Bulldogが参加したメッセージソング。
ここでHookがNoa以外の曲がやっと来まして、Hookはheadphone-Bulldogが担当。
headphone-Bulldogの透き通るような声が冴えたHookは一度聴いたら耳に残るはず。
疾走感があるトラックなのもあってGIOのラップがメンバーの中では目立っています。
彼の如何にもなラップはこういうトラックにはよく合うんですよね。
M-5「抱きしめて×抱きしめた」はGIOとHIROの詰め込むようなラップが聴きごたえありますね。
そこからNoaのHookもいいアクセントになっており、最後のTAKAの歌→Noaの歌という展開もお互いが活きていて、全員の良さが見事に発揮されてます。
M-6「You're Not Alone feat. 吉見一星」は吉見一星がまたしても参加。
この曲ではM-2「DO-CO feat. 吉見一星」と同じくシンガーが3人もいるせいかHIROもGIOと同じく如何にもなラップを乗せてます。
ちなみにTAKAが一言でしか参加してなくてちょっとかわいそうになりました。
吉見一星のパートをちょっとTAKAに分けても良かったのでは。
M-7「Bye for Now Ⅱ」は今までM-4「You feat. headphone-Bulldog」を除いて恋愛ソングでしたがこの曲は仲間ソング。
この曲はGIOはラップの比率も高い上にHookでも顔を出しているため貢献度が高いですね。
2バース目と3バース目のTAKAとGIOの掛け合いもカッコいいですし、HookでのHIROの絡みも嫌味がなくていい仕事ぶり。
M-8「ROCK de NECK te GO MEN feat. ShaNa」はShaNaが参加。
ここでやっと純粋なパーティチューンが来ました。TAKAは不参加ですが。
Hookはこういう系ではお馴染みの合唱Hookで、とにかくノリノリな感じが楽しいです。
最初から最後まで首を振りたくなること必至です。
M-9「Beautiful Girl feat. ITACHI」はパーティチューンからの反動かNoaのベタベタな歌から始まる恋愛ソング。この曲でもTAKAは不参加。
GIOのガラガラ声のラップとITACHIの貫禄のあるラップはとても相性いいんですよね。
ラップを挟みながらのNoaの歌Hookもいいアクセント。
M-10「FOOT STAMP feat. 山猿」は山猿が参加。
この曲のトピックは応援ソングで、全体的に全員優しい雰囲気の歌とラップを乗せています。
HookでのNoaの歌→山猿のラップという流れが他にないHookの構成でインパクトがありますね。
TAKAはソロパートこそないものの、GIOのラップパートでコーラスを担当していて見事な雰囲気作りをしています。
M-11「FULL」はかなり勢いのある大げさなトラックで、初っ端のHIROのブチ切れたようなラップで一気に耳を掴まれます。
無論トラックに負けないように全員が気合入りまくりのラップと歌を乗せており、本作では一番インパクトのある楽曲と言えますね。
最後は華やかな雰囲気のアウトロで〆です。
メンバーを知った時は「いやいや、これどういうユニット?」って思ったんですが、聴いてみるとそれぞれの良さが出ている組み合わせで驚きました。
曲自体もとびぬけた曲こそないものの聴きごたえのある良曲がびしっと並び、最初から最後まで楽しめる構成となっています。
最も他のメンバーに比べるとTAKAの扱いにちょっと困っているきらいがありますが、それも気にならないくらいのいい内容。
40分台とアルバムとしても長すぎず短すぎずのボリュームですし、見かけたら是非どうぞ。
↓M-3「秋桜に書いた恋文」のPV。
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