りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Broken Sleeping Patterns / DELUKA

ブロークン・スリーピング・パターンズ


曲目リスト


1. Killer Connection
2. Finito
3. Flashbacks 
4. Sleep Is Impossible
5. Capital City
6. Confession
7. I'll Wait 
8. Ike and Tina
9. Stop_Stop
10. Mixed Messages
11. (I hear) These Whispers
12. Shakes
13. I'll Wait (two_ERRORS Substantial Rework)(Bonus Track)
14. Flashbacks (Hooker & De Freitas remix) (Bonus Track)
15. Ike and Tina (Elephant Knee Remix) (Bonus Track)
16. Stop_Stop (Single Version) (Bonus Track)


評価: ★★★★★★★☆☆☆


イングランドバーミンガムで結成されたバンド、DELUKAの1stアルバム。
2008年4月9日発売。


2004年の終わりにバーミンガムのライブハウスで、DJとして活動していたKrisがEllieの歌声の惚れこんだことでユニットを組むことになりました。
翌月にはStevieとDanを加入させデモ音源を制作開始。4曲のデモ音源をMyspaceにアップロードするにおいてバンド名を考えることになり、悩みぬいた末にDELUKAという名前でアップロード。
アップロードしてから数週間で2000人以上のリスナーを獲得し、様々な国のラジオDJから「君たちの曲をかけたいから音源ください」というメッセージまでくるという凄まじい反響。しかしバンドとしてはまだキャリアがない状況だったことから1年間リハーサルと曲作りに専念するという真摯な姿勢で取り組むことに決定。
2006年からシングルのリリースを開始し、リリースするたびにTVやラジオでかなりプレイされる快進撃を見せつけます。
2008年、とうとう1stフルアルバムである本作をリリースしました。


では、内容に。


DELUCAの特徴はEllieの柔らかい歌声と骨太なサウンド
TechnoとRockが合わさったようなサウンドで首を振りたくなるようなものが多いです。

Ellieの歌声は柔らかいんですけど結構器用で、時にはハキハキと、時には音にへばりつくような歌い方で歌いこなしています。
彼女の歌声が肝と言っていいバンドでしょうね。


サウンド自体は骨太なんですが対訳を見ると恋愛系の詩がほとんど。そこが割と大きな反響になった理由かもしれませんね。
個人的にはワンループみたいなサウンドの上でテンポよくEllieがラップっぽい歌を乗せるM-8「Ike and Tina」辺りが面白かったです。


どの曲も1曲1曲単位で見ると手抜き一切なしの良曲揃いと言えるんですが、しっとりとした曲は1曲もなくてひたすら骨太なRockにTechnoを合わせたようなサウンドが続くのでちょっと後半になると通して聴くとなると微妙なところ。
特にM-13「I'll Wait (two_ERRORS Substantial Rework)」以降の国内盤限定のRemix群は原曲よりもTecno色強めのRemixとなっているんですが、原曲の方が爽快感があっていいです。
最後のM-16「Stop_Stop (Single Version)」は結構嬉しい収録だと思うので、この曲だけでボーナストラックはよかったのでは。
ちなみにM-9「Stop_Stop (Single Version)」と比べて随所で音が違いますが、全体的な雰囲気はほとんど違いがありません。


とりあえず何曲か試聴をおススメします。


今回の記事が2026年初の記事なわけですけど、いつも年初の記事につけている「今年もよろしくお願いします」の挨拶をつけなかったのは理由があります。
今回の記事で、このブログを一旦お休みします。
ちょっと今年は今までとは生活を変えるため、その新しい生活が落ち着くまでお休みを頂きたいなと。
いずれ再開できたらとは思っていますが。

やる気があるんだかないんだかわからないこのブログをいつも見てくださってる方、本当にありがとうございました。
それでは、また会う日まで。


↓M-7「I'll Wait」のPV。
www.youtube.com

雪月花 / 湘南乃風

雪月花


曲目リスト


1. 雪月花
2. EMERGENCY
3. 曖歌 -Acoustic Ver.-
4. 雪月花 -inst.-
5. EMERGENCY -inst.-


評価: ★★★★★★★★★☆


神奈川県湘南で結成されたグループ、湘南乃風の13thシングル。
2012年11月28日発売。


2011年にベストアルバムを2枚リリースしてそれまでのキャリアを一旦整理した湘南乃風
2012年に12thシングルの「炎天夏」を発表し、「睡蓮花」を彷彿とさせるサマーチューンということで話題になりミュージックステーションにも出演。
ベストアルバムリリース後もグループとしての好調さを見せつけた結果に。
それから5か月のインターバルを経てリリースされたのが本作。


さて、内容に。


本作の表題曲のM-1雪月花」は恋愛ソングで、夏系の楽曲が多い湘南乃風には珍しく冬をイメージした楽曲。
イントロから合唱Hookに行く出だしからグイっと耳を掴まれますね。
切なげなトラックなのに熱く歌を乗せるという失敗しそうな組み合わせですが、そこは難なく乗りこなすのが彼らのなせる業。
言葉選びも熱さと優しさが融合したような内容でまさに湘南乃風だからこそ作れた楽曲と言っていい内容。
彼らの魅力が存分に発揮された恋愛ソングですね。


M-2「EMERGENCY」は勢いのあるトラックの上での熱いマイクリレー楽曲。
全員気合の入りまくったラインを用意しており、かなり聴きごたえのある楽曲になってます。
4分を切る楽曲ですが聴いた後の満足感は果てしないですね。とにかく内容が濃いです。

M-3「曖歌 -Acoustic Ver.-」は「曖歌」のバージョン違い。
昔のフォークソングのような雰囲気のバージョン違いとなっており、ハーモニカの存在感が強め。原曲と比べると哀愁が漂う雰囲気ですね。
無論リリックは全て原曲のままで、このバージョンにもガッチリハマっています。
原曲に負けず劣らずの良アレンジで、もう一つの「曖歌」と言えます。


M-4「雪月花 -inst.-」とM-5「EMERGENCY -inst.-」はそれぞれのインスト。
前者はインストで聴くと全体的にしっとりした音と勢いが上手く同居したようなトラックで、これだけでもかなりドラマチック。
このインストだけ聴かせたら、湘南乃風の曲だとわからない人も結構いるんじゃないでしょうか。いい意味で。
後者は当然ながら荒っぽいサウンドながらも随所での様々な音の挟み方が絶妙で、聴いていて首を振りたくなりますね。


内容としては表題曲からインストまで一切無駄な音がないシングルです。
純恋歌」や「睡蓮花」から入ったファンでも、昔から聴いているファンでも、これから湘南乃風を聴いてみよういう方でも確実に楽しめる1枚です。
M-2「EMERGENCY」、M-3「曖歌 -Acoustic Ver.-」は本作でしか聴けません。
この2曲目当てで手に入れてもいいくらいの内容の良さなので、マストでチェックしてほしいですね。
今の季節にもピッタリなので、是非。


M-1雪月花」のPV。
www.youtube.com

Gutta Mixx / Bushwick Bill

Gutta Mixx [Explicit]


曲目リスト


1. Drwahbushwickching
2. Keepemsingn
3. Vonwolfgangdonchucknice
4. 20minutesormore
5. Farenheit9one1
6. Willbushwick
7. Milleniumpimpwick
8. Recklessendangerment
9. Damn If I Let It Be
10. Feelmyheart
11. Dowhatyoudo
12. Phantomchuckopera
13. Gorealaentertainment
14. Milleniumpimpnscrewed
15. 20minutesormore (Soul Mix)


評価: ★★★★★★★★★★


ジャマイカキングストン出身のラッパー、Bushwick Billの5thアルバム。
2005年3月29日発売。


ヒューストンの伝説的ラップグループのGeto Boysのメンバーとして活動していた右目なき小柄ラッパーのBushwick Bill。
1992年にはソロデビューも果たし、1stアルバムと2ndアルバムはGeto Boysの成功もあって好セールスを記録。
2005年に前作から4年のインターバルを経てリリースされたのが5thアルバムである本作です。
M-4「20minutesormore」が本作からのシングルカットです。


では、内容に。


Bushwick Billのラップは本作で初めて聴きましたが、淡々としながらも貫禄のあるラップさばきをするラッパーだなという印象です。
語るようなスタイルがバシッとハマるので、Dreの1stアルバムに喋りで参加したのも頷けますね。


アルバムの幕を開けるM-1Drwahbushwickching」はゆったりとしたトラックの上でBillがもっさりしたラップを乗せる構成で、流石のハマり具合。
Hookでの女性シンガーとの絡みも絶妙。綺麗めな音使いも耳を引きます。

続くM-2「Keepemsingn」は女性シンガーとの絡みはあるものの打って変わってダークな雰囲気。
ノリのいいトラックの上でのBillの貫禄あるラップさばきが聴きごたえあり。
もうこのスタートを聴いた時点で再生ボタンが止まらないこと請け合い。


M-3「Vonwolfgangdonchucknice」はイントロからして危険な雰囲気のトラック。
そのトラックの上で隙間なくラップを乗せるBillの仕事も文句なし。
HIP HOP好きが欲する「いなたさ」を十分に満たしてくれます。

M-4「20minutesormore」は上にも書いたように本作のシングルカット曲。
Hookでの女性シンガーとの絡みが本作でも随一のキャッチーさで、シングルカットされたのも頷けます。
Billのラップとの相性の良さは言うまでもなく。


M-5「Farenheit9one1」は様々な音を混ぜわせたようなトラックで、最後まで飽きずに聴ける構成です。
Billもそれに負けることなく貫禄あるラップを乗せています。
Billは身長が112cmだったそうですけど、ラップに関してはとてもそれを感じさせない貫禄ですよね。

M-6「Willbushwick」はトラックの雰囲気が他の曲と比べるとちょっとコミカル。
Hookでの音使いが耳に残りますね。


M-7「Milleniumpimpwick」は幻想的なトラックで、もっさりしたBillのラップと流石の好相性。
幻想的ながらもしっかり首を振れるトラックになっているのも職人技という感じです。
どんなトラックかは聴いて確かめてください。

M-8「Recklessendangerment」はもうイントロからして耳を掴まれるはず。
ワンループトラックですけど中毒性が強く、Billのラップもノリが良くて楽しく聴けます。


M-9「Damn If I Let It Be」はレイドバックしたようなトラックで、聴いているとぽわーんとした雰囲気に。
ギターの音は半端ないんですけどね。そこに埋もれるようなBillのラップもがっつり聴けます。

M-10「Feelmyheart」はそんな雰囲気から打って変わって晴れやかなトラックで、そのうえで本作では比較的歯切れのいいラップをBillも乗せてます。


M-11「Dowhatyoudo」はおどろおどろしいトラックの上でBillがラップを乗せる構成。
本作の中でもちょっと機械的なトラックですね。
M-12「Phantomchuckopera」は本作の中でもダイナミックなトラック。
その上に乗るBillのラップもさすがの貫禄。とにかくトラックのインパクトがすごいので一度聴いただけで頭に残ります。


M-13「Gorealaentertainment」、M-14「Milleniumpimpnscrewed」はシリアスでギャングな雰囲気のトラック。
耳にへばりつくようなラップが雰囲気にかなりあってます。

最後を〆るのはM-15「20minutesormore (Soul Mix)」。原曲と比べるとお洒落なクルージングチューンに仕上がっています。
この曲を最後に持ってきたのは大正解でしょう。この曲のおかげでかなり後味よく終わるアルバムになっています。


BushWick Billの作品は本作が初めてでしたが、率直に言うとあまりの内容の良さにびっくりしました。
Billのラップは本当にどんなトラックにもマッチしていますし、トラックでの音の使い方も絶妙。
アルバム全体の構成も文句なしで、2005年にリリースされた作品の中でも卓越した内容の良さではないでしょうか。
2005年には様々な有名アーティストが作品をリリースした裏で、ひっそりと注目されずに消えていった本作。
しかし本作を聴かないのは余りにもったいないですね。2005年の隠れた裏クラシックです。
見つけたらなんとしても聴いてください。


M-1Drwahbushwickching」。
www.youtube.com

Next Level Vol.1 / V.A.

NEXT LEVEL Vol.1


曲目リスト


1. 鬼哭啾啾 / Microphone Pager
2. Showtime / O.C.
3. 回帰線 / Rino
4. Interview / Sadat X
5. マイクの刺客 / Rhymester
6. Down For The Undergrounds / Lord Finesse
7. Untouchable / Zeebra
8. …And I Rock / Biz Markie


評価: ★★★★★★★☆☆☆


洋邦のHIP HOPミュージシャンによるコラボコンピレーションアルバム。
2000年4月27日発売。


90年代から日本でも音楽の一ジャンルとして定着してきたHIP HOP。
今では日本のミュージシャンと異国のミュージシャンがコラボすることはすっかり定着しましたけど、HIP HOPの世界では結構早い段階でそれが始まっていました。
本作は21世紀に入る直前にリリースされた、日米ががっつり組んだコンピとなっております。
日本のラッパーとUSのラッパーの楽曲が交互に収録されるという内容で、トラックは全てBuckWildやDJ PremierなどといったUSのトラックメイカーが担当。


では内容に。


上にも書いた通り本作のトラックは全てUS発注なわけですが、日本人に提供するからと言って日本に寄せるような色は全くなく、90年代のUS HIP HOPそのものの質感を持ったトラックを全員提供。
どのトラックも贅肉を極限まで落とした最小限の音数で、とても冷たくダークなもの。

その上に乗るMC陣のラップも日本勢US勢問わずナイフのような鋭いラップを乗せています。
リリックの内容はどのMCもよくあるビッグマウスものですが、所々にバシッとパンチラインを決めているので圧倒されます。
無論US陣の対訳もその面で楽しみがありますよ。


鋭いトラックと鋭いラップがひたすら続く本作ですが、US勢の曲で印象的だったのはSadat XによるM-4「Interview」。
トラックの上で女性のインタビュアーが質問→Sadat Xがノリノリのラップで答えるという構成で、他の曲にはないタイプで楽しく聴けました。
対訳も実際のインタビューのようで読み応えあり。本作の中で唯一女性の声が聴けるというのもいいアクセントとして成立しているんですよね。


日本勢の曲で耳を引いたのはZeebraのM-7「Untouchable」。
本作がリリースされた2000年にはZeebraは既に「Mr. Dynamite」からのザラザラしただみ声フロウを操るようになっていましたが、この曲ではキングギドラや自身の1stアルバムの頃のようなスムーズで柔らかいフロウを操っています。
収録時期がその頃なのか、この曲に限ってはあえてそのフロウにしたのかは不明ですが、結果的にその選択は大正解だったと感じます。
怪しい雰囲気のトラックにZeebraのラップがバシッとはまっています。
この曲は2025年現在ではZeebraのベストアルバムに収録されていますが、当時聴いたリスナーはおお!となったんじゃないでしょうか。


こういう邦洋両方の楽曲が入った作品というのはどちらかしか聴かない、もしくはこれからHIP HOPを聴いてみようというリスナーにおススメしたくなるものですが、本作に関してはむしろそういう方にはおススメしずらい内容です。
どの曲もカッコいいんですけど冷たくて暗い雰囲気の楽曲ばかりなので、とっつきずらさがあるんですよね。
なので本作はある程度日本のHIP HOPもUSのHIP HOPも聴いてる!という方向けです。


日本勢の楽曲もUS勢の楽曲もそれぞれのファンなら耳に入れておきたい楽曲が並んでいるため、気になるメンツがいるならマストでチェックしてください。


↓M-3「回帰線」。
www.youtube.com
↓M-6「Down For The Undergrounds」。
www.youtube.com

Too Dogg / II Dogg

TOO DOGG


曲目リスト


1. INTRO
2. SUGE-YA
3. GUN SHOT feat. GIPPER
4. FLOWAKASU
5. Skit -SPECIAL THANXXX-
6. FROM II DOGG
7. WE BOUNCE!!! feat. ONE-2
8. Skit II -TIME RUN-
9. PROFILE
10. DREAM CASHIER
11. CIRCUS
12. SUPER☆STAR
13. OUTRO


評価: ★★★★★★★★☆☆


神奈川県川崎市を拠点とする結成されたラップグループ、II Doggの1stアルバム。
2006年1月25日発売。


II DoggはNORAのメンバーであるYOZEとTRIPPENが結成した2MCユニット。
デビューした2003年はグループとしての活動をメインにしていたNORAですが、2004年にはGIPPER、2005年にはNEECHがソロデビューと新しいプロジェクトを続々始動していました。
2006年はこのユニット、II Doggの活動を本格始動。
最も2003年のNORAのデビュー作からII Doggの名前は楽曲中でちょくちょく出てきていたので、もうその時には結成自体はしていたと思われます。


では、内容に。


巻き舌を駆使した独特なフロウを操るTRIPPENとぶっきらぼうな荒いラップを乗せるYOZE。
ラップのスタイルこそ全然違う2人ですが、NORAの作品でも双方の相性はすごくいいんですよね。


イントロを経てのM-2「SUGE-YA」は陽気なホーンの始まり方からグイっと耳を掴まれる始まり方。
世の中で働く人間たちに対する賛歌で、双方のラップの雰囲気にばっちりハマった内容になっています。
続くM-3「GUN SHOT feat. GIPPER」はNORAからGIPPERが参加したアルコール賛歌。
序盤はYOZEとTRIPPENが曲を盛り上げ、3バース目でGIPPERがお馴染みの舐めまわすようなラップでがっつり持っていきます。
もう3人とも自分の役割をしっかり理解しているのが嫌でもわかります。

M-4「FLOWAKASU」は勢いのあるトラックの上で双方が高速ラップを乗せるパーティチューン。
甘いラップでは飲み込まれそうなトラックですが、2人ともしっかり乗りこなしているのが流石でかなり聴かせます。


お世話になってる人への感謝を伝えるスキットを経てのM-6「FROM II DOGG」は間違いなく本作のハイライト。
和風の軽いトラックの上で双方が熱いラップを乗せる楽曲で、とにかくラップとトラックの相性の良さが別次元。
M-7「WE BOUNCE!!! feat. ONE-2」はGhetto Inc.からOne-2が参加。
M-4「FLOWAKASU」と同じガンガン攻める感じのトラックのパーティチューン。
ギターの使い方がM-4「FLOWAKASU」よりも攻撃的ですね。
ただOne-2のラップはII Doggの2人とあっているかというと微妙。II Doggの2人だけで良かったと感じます。


スキットを経てのM-9「PROFILE」から雰囲気がガラッと変わり、神妙な雰囲気。
YOZEがバースで自分の過去を振り返りそこから学んだことを綴っていき、HookでTRIPPENが改めて問いかけるという中々面白い構成。
しかしリリックの内容からするとYOZEも結構な不良だったんですね。普段陽気なラップを披露しているのでちょっと意外でした。

M-10「DREAM CASHIER」はリリックの内容はM-6「FROM II DOGG」に近くこの世界で生きていく決意表明。
ちなみにこの曲は作曲にNEECHが関わっていてびっくりした記憶があります。作曲するイメージなかったんですけどね。


M-11「CIRCUS」はパフパフなトラックの上でTRIPPENがラップを乗せていくTRIPPENのソロ曲。
トラックに隙間なく乗せられるコミカルなTRIPPENのラップは聴きごたえ抜群で、最後まで飽きずに聴けます。

M-12「SUPER☆STAR」はYOZEのソロ曲で、哀愁漂うトラックの上でのセルフブーストもの。
随所に胸が熱くなるような表現もあり、アウトロ前の〆としては十分。


TRIPPENのYOZEの相性の良さは言うまでなく発揮されており、全曲を手掛けたFUEKISS!!のトラックも2人にマッチしたものばかりです。
前半の曲は特にクラシック揃いといってもいい内容なので、見かけたら是非。


↓M-6「FROM II DOGG」。
www.youtube.com

The Big 10 / 50 Cent

mixtapemonkey.com


曲目リスト


1. Body On It (Intro Skit)
2. Niggas Be Scheming feat. Kidd Kidd
3. Queens, NY feat. Paris
4. I Just Wanna feat. Tony Yayo
5. Shootin' Guns feat. Kidd Kidd, Twanee
6. Put Ya Hands Up
7. Wait Until Tonight
8. You Took My Heart
9. Off & On
10. Nah Nah Nah feat. Tony Yayo
11. Stop Crying
12. Outro (Skit)


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのNY出身のラッパー、50 Centのミックステープ。
2011年12月7日配信開始。


2009年に4thアルバムをリリースした後はしばらく音源リリースをしていなかった50ですが、2011年に「再起動をかける」と発表したのがミックステープである本作でした。
M-4「I Just Wanna feat. Tony Yayo」は全米のR&B/HIP HOPチャートで61位を記録し、翌年にはデジタルシングルとしてItunesでリリースされています。


では、内容に。


本作はミックステープとしてリリースされたわけですが、Wikiを見ると「ミックステープというよりLP」という声もあるようです。
Kidd Kiddは本作以降の50の作品ではお馴染みのメンバーになっていくので、実際に2010年以降の50が始まった、といってもいい作品でしょうね。


M-1Body On It (Intro Skit)」は会話を経ての始まり方で曲名の通りイントロ的な役割。
太いピアノのワンループ(一部違うループも含んでますが)トラックの上で50がひたすらラップを乗せていく構成で、初期の50のミックステープの楽曲を彷彿とさせます。
当時の既存のファンに向けた始まり方ですね。

M-2「Niggas Be Scheming feat. Kidd Kidd」はKidd Kiddが参加。
ダークなトラックの上で50とKidd Kiddがラップ合戦をしていく構成で、Kidd Kiddの臨場感のあるラップと50のもっさりしたラップは聴きごたえ抜群。
トラックもG-Unitの1stアルバムの収録曲を思わせるようなトラックで、両者との相性は文句なし。


M-3「Queens, NY feat. Paris」はParisが参加。
初っ端からのParisの軽快なラップから楽しく聴け、Hookでは50が得意技である耳に残るHookを披露しています。

M-4「I Just Wanna feat. Tony Yayo」はTony Yayoが参加。
最初に30秒ちょっとの会話スキットが入って曲が始まります。
ネタ色の強いトラックの上で双方とも相性抜群のラップを披露。シングルカットされたのも頷けます。

M-5「Shootin' Guns feat. Kidd Kidd, Twanee」も似たような構成ですが、Twaneeの伸びやかな歌がすごく存在感がありますね。
臨場感のあるトラックの上に乗る50とKidd Kiddのラップも文句なしの仕事ぶり。


ここからは客演なしの楽曲が続きます。
M-6「Put Ya Hands Up」は声ネタのワンループトラックでちょっとサウスっぽい雰囲気。
その上で50がひたすらにラップを乗せていくという50がやると飽きやすい構成ですが、この曲は最後まで飽きずに聴けます。
このトラックと50の組み合わせが面白いのもあるでしょうか。

M-7「Wait Until Tonight」はお洒落な雰囲気のワンループトラック。
歌っぽさがあるHookが初期の50のような懐かしさを感じさせますね。

M-8「You Took My Heart」はシンプルなワンループトラックで、合間の掛け声がいいアクセント。
そこに乗る50の気怠いラップも好相性。

M-9「Off & On」も似たようなトラックですが、なんとこちらは随所に2Pacの声が入っています。
他に銃声やサイレンの音も入っていたりと仕掛けが多く楽しく聴けますね。


M-10「Nah Nah Nah feat. Tony Yayo」はTony Yayoが参加。
この曲はHookを50が務めているのもあってかラップはYayoの方がちょっと比率が多いです。
両者の相性の良さはお墨付き。

M-11「Stop Crying」は大げさなトラックの上で50がラップを乗せる構成。
次の最後の曲は語りのアウトロなので実質この曲が〆なんですがおどろおどろしい感じのトラックなので〆としては微妙。


〆やイントロに関しては惜しいものの全体を見ればそれまでの50のスタイルを彷彿とさせる楽曲もあれば新しいことに挑んだ楽曲もあるというバランスのいい内容に感じます。
基本的に良曲ぞろいで無料のミックステープとしては十分な出来。
無料でダウンロードできるので、是非チェックしてみては?


↓M-2「Niggas Be Scheming feat. Kidd Kidd」のPV。
www.youtube.com

BIG BANG ATTACK / DJ RYUUKI & U.C.84`s ALLSTARS

BIG BANG ATTACK


曲目リスト


1. Intro -BIG BANG ATTACK-
2. NEXT DOOR feat. HIGH VIBES
3. You know me? feat. 65 SYNDICATE
4. Melody feat. HIKARU
5. How much? feat. HYENA
6. 84's GROOVIN'
7. My Way feat. 東力士
8. U-City
9. 時の流れ feat. Mr.Low-D
10. Homie feat. HIKARU
11. Baby Girl feat. EXTRIDE
12. OUTRO -Afterwards-
13. -BONUS TRACK- My Feelings


評価: ★★★★★★★☆☆☆


横浜と東京を拠点に活動するDJ、DJ RYUUKIと宇都宮を拠点とするラップグループ、U.C.84`s ALLSTARSがDJ RYUUKI & U.C.84`s ALLSTARSの名義でリリースしたアルバム。
2008年12月17日発売。


DJ RYUUKIは拠点こそ横浜と東京ですが、地元は栃木であるためU.C.84`s ALLSTARSとは盟友関係。
本作はDJ RYUUKIがフルプロデュースを務めたU.C.84`s ALLSTARSの実質1stアルバムとなります。
自身が所属していたPOWER SOURCE RECORDZからのリリース。


さて、内容に。


U.C.84`s ALLSTARSのメンバーはMCのSTC、CEE'Z、JP、CLIMB、DJのDJ TESTSUOとDJ LAW、グラフィティ担当のDIGI-3、役割が不明のEIGHT-84からなる8人(最も写真を見てもEIGHT-84は存在していない可能性もあり)。
どの曲も基本的にMC4人と客演でマイクを回していくよくあるスタイルです。
無論トラックは全てDJ RYUUKI。


イントロを経てのM-2「NEXT DOOR feat. HIGH VIBES」はHIGH VIBESが参加。
かなり迫力のある厚みのあるトラックの上での総成7人のマイクリレーで、本作では一番多くのメンバーでのマイクリレーです。
それぞれのバースは楽しく聴けますがHookがちょっと迫力に欠ける印象。
もっとHookで全員声を張り上げていればネクストレベルに行けたのでは。

M-3「You know me? feat. 65 SYNDICATE」は65 SYNDICATEが参加。
臨場感のあるトラックで声を弄りまくったHookが耳に残りますね。


M-4「Melody feat. HIKARU」はHIKARUが参加。
初っ端からのHIKARUの歌から予想できるように恋愛ソングで、MCでマイクを握るのはSTCとCEE'Z。
STCはメンバーの中でも声的に一際目立つ存在ですけど、こういう切ない雰囲気の楽曲との相性は微妙。
CEE'Zはトラックの雰囲気にも合ってるんですが。

M-5「How much? feat. HYENA」はHYENAが参加。
個人的にはこの曲が本作の前半のハイライト。DJ LAWがトークボックスを利かせていてかなりカッコいいです。
そしてなんといってもHYENAの仕事ぶりですよ。難なくトラックをキックしていく力量はもちろんのこと、リリックも最初から最後までパンチラインのみで構成されていると言っても過言ではないですね。
他のメンバーもHYENAには及ばないもののトラックの上で中々の暴れっぷりを見せていて聴きごたえがあります。


M-6「84's GROOVIN'」はここでやっと客演なしの楽曲。
うねりが利いていて一度聴いたら耳に残るトラックの上で全員安定感あるラップを披露。
Hookも単純ではありますが口ずさんでしまうような雰囲気で、首を振りたくなります。

M-7「My Way feat. 東力士」は東力士が参加。
リリックの内容はよくあるビッグマウスもの。この曲の利き所は何といっても東力士のバース。
他のメンバーがいかにもなラップを乗せていく中、良くも悪くも我流を貫いていてこの上なくいい働きを発揮。


M-8「U-City」はよくある地元から成りあがる系。
音の使い方がちょっとサウス系のトラックを思わせますね。

M-9「時は流れ feat. Mr.Low-D」はMr.Low-Dが参加。
様々な音が組み込んだうえにDJ LAWのトークボックス(特に中盤での絡みなんてかっこよすぎ)が絡んでかなり楽しめるトラック。
どのMCもいい仕事ですが最後に隙間ないラップでがっつり〆るMr.Low-DがMVPで。


M-10「Homie feat. HIKARU」はまたしてもHIKARUが参加。
仲間たちに向けたメッセージソングで、どのメンバーも温かみのあるリリックを綴っていて気持ちよく聴けます。
HookのHIKARUの歌声もいいアクセント。


M-11「Baby Girl feat. EXTRIDE」はEXTRIDEが参加。
メンバーではマイクを握るのはJPとCLIMB。
まったりとしたトラックでHookではDJ LAWがトークボックスをガンガン利かせてます。
DJ LAWのトークボックスと最後のEXTRIDEのラップががっつり雰囲気にハマってますね。


アウトロを経てのM-13「My Feelings」はボーナストラック。
しっとりとしたトラックの上でのお世話になった人へのメッセージソングで、この曲で〆るのは好感が持てますね。
最もHookでのDJ LAWのトークボックスが思い切り持って行ってる感もしなくはないですが。


DJ RYUUKIがフルプロデュースで連名で出しただけあってDJ RYUUKIが手掛けたトラックはどれも聴きごたえがあるものばかり。
U.C.84`s ALLSTARSの方はM-6「84's GROOVIN'」などを聴いてもスキルはあるのが分かりますが、客演やDJ LAWのトークボックスが入るとそっちに一気に存在感を取られてしまっている感が否めず、もうちょっと客演を抑えめにして彼らを前面に出す内容だとなお良かったのではと感じます。
それでもいい曲はいいのも事実ですが。
曲にも良し悪しがあるので、とりあえず何曲か試聴することをおススメします。


↓M-2「NEXT DOOR feat. HIGH VIBES」のPV。
www.youtube.com