りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

VOICE MAGICIAN II ~SOUND of the CARIBBEAN / HAN-KUN

VOICE MAGICIAN II


曲目リスト


1. Intro
2. Fire Burning
3. Raggamuffin
4. Keep It Blazing
5. Touch The Sky
6. Dreamer
7. Red Hot
8. Treasure Hunter
9. Big It Up!!
10. Rub-a-dub Warrior!!
11. Ms.m.i.c.
12. Do The Reggae Music
13. Baddaz
14. Stars
15. Don`t Cry
16. One Love


評価: ★★★★★★★★★★


神奈川県鎌倉市出身のシンガー、HAN-KUNの2ndアルバム。
2010年7月7日発売。


湘南乃風のメンバーとして活動しつつも2008年、1stアルバムをリリースして本格的にソロ活動を開始したHAN-KUN
2009年には湘南乃風の4thアルバムもリリースされ好セールスを記録しましたが、アルバムリリース後は改めてソロ活動に力を入れてHAN-KUN名義でシングルを2枚リリース。
2010年にも湘南乃風としてもHAN-KUNとしてもシングルをリリースし、シーンでの存在感をバリバリ発揮させていました。
同年7月に2ndアルバムである本作をリリースしました。
チャートでも10位を記録し、HAN-KUNの人気を裏付けた結果となりましたね。


では、内容に。


HAN-KUNの特徴は前作でも書いたように間違いない歌唱力とラップスキル。
声質も非常に良くて幅広い曲調に対応できる人なんですよね。


イントロ(このイントロから爽快感があってカッコいいんですよね)を経てからのM-2「Fire Buring」の流れからもう耳をロックされること必至。
かなりノリのいいトラックにバシバシと言葉を乗せるHAN-KUNが本当にカッコよすぎます。
M-3「Raggamuffin」もグイグイ来るようなトラックに乗っかるラップもすごくいいんですが、Hookでは改めて間違いない歌唱力を堪能できます。


M-4「Keep It Blazing」は1stシングルの表題曲で、タイトルから連想できるように凄まじく熱い曲。
迫力のあるトラックの上での早口ラップは聴きどころの塊と言っても全く過言ではないです。
続くM-5「Touch the Sky」も3rdシングルの表題曲で、こちらは機械的なトラックでのダンスチューン。
とにかく盛り上がることを意識したナンバーで、HAN-KUNのラップもかなり聴いていて気持ちいいです。
ジャマイカで録音したというコーラスもかなりいい味出してます。

ここまではとにかくガンガンな楽曲が続きましたが、M-6「Dreamer」で一気に雰囲気が変わります。
かなりゆったりとしたトラックで、その上に乗るのは仲間に向けた暖かいメッセージソング。
HAN-KUNの歌もかなり優しくて雰囲気にしっかり合っています。

M-7「Red Hot」もかなりゆったりしたトラックの上で前に進む決意を綴る熱い内容。
バックのコーラスとの絡みも絶妙で、神秘的な雰囲気ですらありますね。


ゆったりとした楽曲は一旦ここまでで、次からはまた楽しいチューンが続きます。
M-8「Treasure Hunter」、M-9「Big It Up!!」はどちらも民族的なトラックの上で隙間なくラップを乗せていく様が爽快感抜群。
M-10「Rub-a-dub Warrior!!」は神聖な雰囲気の迫るようなトラックで、アルバムの中でも異色なトラック。
その上に乗るのは縦横無尽に乗っかるHAN-KUNのラップで、最後まで難なくトラックをキックしてます。
本当にこの流れを聴いただけでHAN-KUNの音楽的スキルの高さを実感してしまうはず。


M-11「Ms.m.i.c.」は「Bomb A Drop」をネタ使いした哀愁漂うトラック。
HAN-KUNの歌も終始優しい雰囲気で、丁寧に言葉を紡いでいくラブソング。
途中のスクラッチもかなりカッコよく、優しい雰囲気なのにとても力を入れて作られたのが分かります。

M-12「Do The Reggae Music」も同じく優しい雰囲気のトラックなんですが、乗っているのはテンポの良い歌交じりのラップ。
サウンドも色々な展開を見せていて面白いつくりで、サウンドも歌も最高の仕事ぶりです。


M-13「Baddaz」は過去のINFINITY16のアルバムに収録された同名曲のリメイク。
もうこの曲はラップも歌もとんでもない力量が発揮されていて、これぞHAN-KUNの良さが詰まってると言える内容です。
とりあえず聴いてください。


これ以降はもうガンガンな曲はなく、しっとりとした曲が最後まで続きます。
M-14「Stars」は「Relationship」をネタ使いしたトラックで、のんびりした雰囲気。
無論HAN-KUNのまっすぐな歌声との相性も抜群です。

M-15「Don't Cry」は2ndシングルの表題曲。
ギターが印象的なとても優しい雰囲気のトラックで、恋人に対するメッセージソング。
ラップは無くて最初から最後まで歌で押し切っていますが、HAN-KUNの歌唱力の高さのお陰で最後まで飽きずに聴けます。

最後を〆るのはM-16「One Love」で、壮大な雰囲気のトラックの上で世界平和を願うリリックを乗せるというまさに〆にふさわしいトピック。
HAN-KUNの説得力ある歌声に合っていないはずがありません。


全体を通して聴くと・・・HAN-KUNの歌とラップのスキルの高さ、声の良さは勿論文句なしなんですが、それらが最大限に発揮されている作品だと感じます。
トラックもHAN-KUNによく合っている上に、ノリのいい曲もあればしっとりと聴かせる楽曲もありとバラエティ豊富。
全体の流れもこれ以上ないくらいよく、M-1の「Intro」からM-16「One Love」まで何度でも飽きずに聴けてしまうほど。
HAN-KUNには湘南乃風等で苦手意識を持っている方もいるでしょうが、本作に関しては本当にどの角度から見ても文句のつけようがない作品です。
とにかくどんな人でも絶対に聴いてほしいです。サブスクで見かけたら何としても聴いちゃって、サブスクを使ってない人はCDを見かけたらなんとしても買っちゃってください。


↓M-9「Big It Up!!」。
www.youtube.com

Me & My Brother / Ying Yang Twins

Me & My Brother


曲目リスト


1. Them Braves
2. Hanh!
3. Whats Happnin! feat. Trick Daddy
4. Grey Goose
5. Salt Shaker / Lil Jon & The East Side Boyz feat. Ying Yang Twins
6. Georgia Dome (Get Low Sequel)
7. What the F***! feat. Bone Crusher, Killer Mike
8. Calling All Zones feat. Hitman Sammy Sam, Khujo
9. Me and My Brother
10. Hard feat. K.T.
11. The Nerve Calmer
12. Naggin'
13. Naggin, Pt. 2 (The Answer) feat. Ms Flawless, Tha Rhythum
14. Armageddon


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのジョージア州アトランタで結成されたラップグループ、Ying Yang Twinsの3rdアルバム。
2003年9月16日発売。


2000年にデビューを果たし、初っ端のデビューシングルからヒットとなり一気にメジャーな存在に躍り出たYing Yang Twins
2002年にはリリースした2ndアルバムがSOUTH系のファンに大受けして成功作となりましたが、加えて盟友であるLil Jon & East Side Boyzのヒット曲の「Get Low」に参加したことによりさらに人気は拡大。
1年後の2003年に3rdアルバムである本作をリリースしました。

無論100万枚以上のすさまじいセールスを記録し、2005年にはプラチナディスクに認定。
シングルカットされた3曲も全てヒットを記録。
Lil Jon & East Side Boyzのアルバムと共にcrunkを社会現象にしたアルバムとなりました。


では、内容に。


Ying Yang Twinsの特徴はLil Jon一派ということで強烈なノリのいいサウンドとそれに負けない存在感のあるKaineとD Rocのラップ。
とにかく聴くだけで楽しい気分になれる楽曲が多いんですよね。
他の方の感想を見るとリリックの内容の方は濃いらしいのですが、今回記事を書くのは輸入盤なのでそこは残念ながら触れられません。申し訳ありませんが・・。


アルバムの幕を開けるM-1Them Braves」は1分20秒ほどの曲でイントロ的な役割。
そこからM-2「Hanh!」に繋がるわけですけど、もうここから耳をロックされること必至です。
トラックを手掛けたのはこの手のサウンドではお馴染みの音職人のMr. Colliparkで、色々な音を入れ込んだ疾走感のあるトラック。
その上に乗るKaineとD Rocのラップ合戦も聴きごたえが半端なく、初っ端から前半のハイライトと言っていいですね。
最後のスクラッチの嵐もとんでもなくカッコいいです。

続くM-3「Whats Happnin! feat. Trick Daddy」はTrick Daddyが参加しており、こちらもMr. Collipark仕事で随所でコールも入れてます。
飛行機のイントロ→Ying Yang TwinsのHook→Trickのラップという入りだしからして掴みはとんでもなくいいですね。
その後の2人のラップとHookもキャッチ―でいい仕事ぶり。


M-4「Grey Goose」は前の2曲ほどトラックは強烈ではないですが、随所での音の使い方が上手くて病みつきになるような感じのトラックになっています。(ちなみにこちらはLil Jon仕事)
その上に声を乗せる2人との相性も抜群で、彼らとずっと盟友でいたことは伊達ではないということでしょう。

M-5「Salt Shaker」は上にも書いたようにLil Jon & The East Side Boyz feat. Ying Yang Twinsの名義での大ヒットシングル。
明らかにSOUTH系と分かるのノリのいいトラックの上にのるYing Yang TwinsLil Jonのラップはやはり安定感抜群なタッグ。
The East Side Boyzもクレジットはされていますが声を乗せているのはYing Yang TwinsLil Jonの3人だけみたいです。
Hookはシャウトや歌ではなくしっかりとしたラップなのに、ここまでキャッチ―な雰囲気を出せているのが凄み。
一度聴いたらしばらく耳の中に残ること間違いなしです。

次のM-6「Georgia Dome (Get Low Sequel)」もサウンド的には似たような感じですが、こちらは終始Ying Yang Twinsのコーラスがメインということもあってかちょっとおどろおどろしい雰囲気。
お互いのザラザラした声質がトラックの雰囲気にバシッとハマってます。

M-7「What the F***! feat. Bone Crusher, Killer Mike」はBone CrusherとKiller Mikeが参加。
トラックもせわしない感じですがMC陣の荒ぶり方も尋常ではなく落ち着きがありません。
Geniusで英詩を見るだけでもとんでもなく物騒な内容ということは分かります。
インパクトはある意味本作でも随一かも。


M-8「Calling All Zones feat. Hitman Sammy Sam, Khujo」はHitman Sammy SamとKhujoが参加。
こちらはトラックはちょっと淡々としていますが、バックコーラスがホラーチックでじわじわとくる怖さがあります。
MC陣のラップとも中々ハマっていますが、前半のノリのいい楽曲群たちからは想像もできないドロドロした雰囲気です。

M-9「Me and My Brother」は本作の表題曲で、こちらも似たような雰囲気。
表題曲なのに淡々としたトラックなのはちょっと意外でした。最も2人ともラップに底力があるので十分楽しめるのですが。


M-10「Hard feat. K.T.」はK.T.が参加。
この曲では大げさな音をところどころで使っているのもあってか首を振りたくなるようなトラック。
MCの方も中々臨場感のある乗りこなしをしていてちょっと最初の方に雰囲気が戻ってきたような感じです。

M-11「The Nerve Calmer」は1分35秒と短くインタールード的な役割。
それを経てのM-12「Naggin'」はMr. Collipark仕事で、もうHookがとんでもなくキャッチ―。
これはもう完全に雰囲気が戻りました。凄く安心感のある流れです。

M-13「Naggin, Pt. 2 (The Answer) feat. Ms Flawless, Tha Rhythum」はMs Flawless, Tha Rhythumが参加した曲名の通りにM-12「Naggin'」のアンサー曲。
Ying Yang TwinsはHookのみで、バースは完全にMs Flawless, Tha Rhythumが担当するという構成。
トラックは全く同じなので、乗りこなし方の違いがはっきりと分かるのが面白いです。
Hookのキャッチ―さは健在なので、2曲続けてノリノリになってください。

最後を〆るのはM-14「Armageddon」で、最初の切れ目ない語りから張り上げるようなHookにいく流れは耳に強烈に残ります。
Hookは強烈なんですけどどちらかといえば2人のバースでのラップを堪能できるような作りになっています。
最後の〆としては後味が悪い気もしますが、これは狙ってのことなんでしょうね。


Ying Yang Twinsの作品を聴いたのは本作が初めてでしたが、やはりLil Jonと共にCrunkを流行らせたグループということもあってLil Jon周辺のミュージシャンのノリのいい雰囲気はバッチリと継承。
特にM-2「Hanh!」やM-12「Naggin'」のようなノリで押し切った楽曲はやはり彼らによく合っているなと感じました。
色々な音を入れまくったサウンドが目立つのでトラックを聴いているだけでも楽しいですし、そういうのが好きな方は迷わずゲットで。
2003年のヒットアルバムとなったのも伊達ではありません。


↓M-12「Naggin'」のPV。
www.youtube.com

LGMonkees / LGMonkees

LGMonkees


曲目リスト


1. Intro
2. Grateful Days feat. Noa
3. Life feat.Noa
4. テイク2 feat. ShaNa
5. 羽 feat. ITACHI
6. 花火
7. No Doubt Folks Ⅱ feat. LGYankees, Noa, TAKA from Clef, ShaNa, ITACHI, 吉見一星
8. Outro


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


福島県会津若松市出身のシンガー、山猿のソロプロジェクト、LGMonkeesの1stミニアルバム。
2010年10月27日発売。


山猿は福島県会津若松市出身のシンガーで、17歳の時に2Pacを聴いたことがきっかけでHIP HOPの世界に入り込むことに。
会津でラップグループであるR.F.Gを結成して活動していました。
その際にLGYankeesのHIROに才能を見出され・・とプロフィールに書いてあるんですが、それだとGio&Keizoの「Enjoyment History feat. 山猿」の山猿のリリックと矛盾するんですよね。
どちらが真実なのかはわかりませんが、2007年にHIROが監修を務めたコンピレーションアルバム「NORTH EAST」に参加し、初の全国流通作品に顔を出すことに。

その後はHIROが同年に設立したレーベルのNO DOUBT TRACKSに所属し、NO DOUBT TRACKSのコンピレーションアルバムや所属するミュージシャンたちの作品に客演として参加して名前を広げていきました。


2010年に「LGYankeesが送る謎のアーティスト」LGMonkeesとして活動をすることに。
Dragon Ashの大ヒット曲「Grateful Days feat. ZEEBRA, ACO」をカバーした「Grateful Days feat. Noa」を配信曲として発表し話題に。
同年10月に1stミニアルバムである本作をリリースしました。
この時点では覆面アーティストとして売り出していましたが、声を聴けば正体はバレバレです。


では、内容に。


一応LGMonkees名義なのでLGMonkeesという言葉を使って紹介していきます。
LGMonkeesの特徴は柔らかい声なんですが、2008年の前半くらい(厳密に言うとEIGHT TRACKの1stアルバム収録の「Hood Sta feat. Gio, 山猿」辺り)まではリリックの面ではそこら辺のラッパーと変わらないビッグマウスなリリックが目立っていました。
2008年の後半くらい(これも厳密に言うとLGYankeesの2ndアルバム収録の「Life Goes On feat. 山猿」辺り)からはメッセージ性の強いリリックにシフトしていったんですが、初のソロ作品である本作ではどうか。


声ネタスクラッチのイントロを経てのM-2「Grateful Days feat. Noa」は上にも書いたようにDragon Ashの同名曲のカバー。
原曲のACOのパートはNoa、それ以外はLGMonkeesが担当しているのですが、LGMonkeesのパートは全てリリックが変わっていますし、NoaのパートもHookでは少しリリックが変わっています。
原曲は親や仲間に対する感謝の気持ちを綴った内容でしたが、こちらはLGMonkeesのリリックを見るあたり仲間に対するメッセージに特化していると言えそうです。(だとするとNoaのHookの最後がACOと同じなのは矛盾してしまうのですが・・・)
サウンドは全体的に原曲は意識しているのは分かるんですが、原曲より派手な音使いをしていて大げさなアレンジになっているため原曲とはかなり雰囲気が違います。
当時このカバーはかなり賛否両論あったんですけど、原曲のしっとりとした神秘的な雰囲気が好きだった方には好意的に取れなかったでしょうね。
LGMonkeesの言葉選びには光るものは感じますし、個人的にこれはこれで悪くはないとは思いますがやはり原曲の方が好みですね。


M-3「Life feat. Noa」はまたしてもNoaが参加。
Noaも参加しているんですがHookの後半に登場するだけなので8割方はLGMonkeesです。
優しいギターのサウンドが印象的なトラックの上でのベッタベタな恋愛ソングで、雰囲気的には三木道三の「Lifetime Respect」に似ているので好きな方は気に入るかもしれませんね。

M-4「テイク2 feat. Shana」はこれまた当時のNO DOUBTのもう一人の歌姫のShanaが参加。
こちらは打ち込み系のトラックによるパーティーチューン。LGMonkeesのラップは丁寧ですし、HookでのShanaの歌もいいアクセントになっています。
ただ全体的に淡々としているのでもうちょっと冒険したらネクストレベルに行けたのではという感も。もう一人ラッパーを加えてマイクパスものにしても良かったかも。


M-5「羽 feat. ITACHI」は本作では唯一ラッパーとのタッグでITACHIが参加。
ストリートの仲間に向けたメッセージソングで、個人的にはこの曲が本作のハイライト。
ITACHIのザラザラしたラップはとても雰囲気に合っていますし、バースの方でもインパクトのあるパンチラインを炸裂しています。
LGMonkeesも言葉選びのインパクトの方はITACHIに一歩譲るものの、歌を効果的に交えたラップはいいアクセントですし、3バース目から最後のHookに行くところなんてかなりカッコいいです。
Hookでの2人の掛け合いも相性の良さがしっかり出てますね。

M-6「花火」はheadphone-Bulldogが全面プロデュースした楽曲で、かなり派手なトラックでインパクトは本作随一ですね。
LGMonkeesの方もトラックに負けないように歌とラップをガッツリ乗せており、中々聴きごたえがあります。
headphone-BulldogはNO DOUBTの中でも逸材だったように感じるんですが、ソロ作品を出すことなくいつのまにかいなくなってました。残念。

M-7「No Doubt Folks Ⅱ feat. LGYankees, Noa, TAKA from Clef, ShaNa, ITACHI, 吉見一星」は本作でこれまで客演してきた3人に加えてHIRO、TAKA、吉見一星が参加。
LGMonkeesのHookを交えながら客演6人がマイクを回していくマイクリレーもの。
LGYankeesとITACHIはラップで、それ以外の4人は歌なんですけど歌を担当したメンバーの方がトラックの雰囲気には合ってました。


聴いてくれたリスナーに感謝の気持ちを綴ったアウトロでアルバムは幕を閉じます。


LGMonkees(というか山猿)の初ソロ作品となった本作ですけど、初のソロ作品ということもあって色々なスタイルを取り入れた感じですかね。
パーティチューンあり、仲間とのマイクリレーあり、恋愛ソングあり、熱いラップソングありと、雰囲気的にはLGYankeesの2ndアルバムに近いです。
ただそのせいか全体のまとまりは今一つで、曲も良し悪しあり。あくまで顔見せ的な役割のミニアルバムだったんでしょうか。
山猿の代表曲の「3090 ~愛のうた~」みたいな路線の曲はないので、その曲でツボだったという方は聴くほどでもないかも。

最もM-4「テイク2 feat. ShaNa」、M-5「羽 feat. ITACHI」、M-7「No Doubt Folks Ⅱ feat. LGYankees, Noa, TAKA from Clef, ShaNa, ITACHI, 吉見一星」の3曲は本作でしか聴けません。
それらをチェックしてみたいという目的で手に入れるのならどうぞ。
特にM-5「羽 feat. ITACHI」はITACHIの仕事ぶりがすごいのでITACHIが好きな人は是非。


↓M-3「Life feat. Noa」のPV。
www.youtube.com

Humpin' Around / Bobby Brown

Humpin Around


曲目リスト


1. Humpin' Around (Extended Club Version)
2. Humpin' Around (Radio Edit)
3. Humpin' Around (Extended Humpstrumental)
4. Humpin' Around (Humpapella)


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


アメリカのマサチューセッツ州ボストン出身のR&Bシンガー、Bobby Brownの11thシングル。
1992年8月11日発売。


1988年にリリースした2ndアルバムが世界中での特大ヒットとなったBobby。
1989年~90年には2ndアルバムや映画のサントラからのシングルをリリースして存在を常にアピールしていました。
1991年には音源リリースはありませんでしたが、1992年にWhitney Houstonとの結婚を公表して3rdアルバムを発表。
本作はその3rdアルバムから一番最初にリリースされたシングルになります。
結果的に3rdアルバムからリリースされたシングルでは一番ヒットしたシングルになったようですね。


では、内容に。


Humpin' Around」に関しては3rdアルバムを先に聴いていたのであらかじめ簡単に書いておくと、3rdアルバムの最初の曲ですごくキャッチ―なダンスチューンなんですよね。
楽曲を手掛けたのはBabyfaceで、かなりHookが耳に残る曲なのでアルバムのスタートとしてかなりいい働きをしていました。
有名な妖怪ウォッチのあの曲は間違いなくこの曲のオマージュでしょうね。


M-1Humpin' Around (Extended Club Version)」は「Humpin' Around」のバージョン違いで、アルバムバージョンでは6分18秒だったのが8分2秒にボリュームアップしています。
バージョン違いとはいってもトラックや曲の雰囲気などはほとんど変わっておらず、イントロや間奏が長くなっていたり、スクラッチの頻度が多くなっていたりとそのような部分でこの長さまで引き延ばしている感じですね。
細かいところで違いはありますが本当に雰囲気は全く変わっていないので、流石にこの長さまではいらないと感じるかアルバムバージョンより長く楽しめて嬉しいと感じるかで大きく変わりますかね。

M-2「Humpin' Around (Radio Edit)」はまたしてもバージョン違いで、こちらはアルバムバージョンより本当に少しだけトラックがシンプルになっています。
クラッチも多用しているのはM-1バージョンと同じなためアルバムバージョンとM-1バージョンの中間のようなアレンジですね。
とは言っても雰囲気はやっぱり変わっていないんですが・・・。


M-3「Humpin' Around (Extended Humpstrumental)」は「Humpin' Around」のインストで、Hookだけコーラスを残して後はBobbyの歌は乗ってません。
正直このインストが本作で一番の収穫なんですよね。
Bobbyの歌がHook以外乗っていないのでHook以外では純粋にトラックのみのノリを楽しめるんです。
歌手やラッパー志望の方は歌やラップの練習に使ってみては?

M-4「Humpin' Around (Humpapella)」はHookとブリッジ以外ではドラムの音をレスにしたバージョン。
アルバムバージョンより少しクールでおどろおどろしい雰囲気が増してます。


Humpin' Around」のアルバムバージョンのバージョン違いが3曲、インストが1曲。
とは言ってもそこまですごいアレンジが加わっているわけではないので、3rdアルバムのバージョンと印象はそこまで変わらないですね。

結論としてはBobbyのファン向けのシングルでしょうね。
これからBobbyを聴いてみようという人は本作を聴く前に3rdアルバムを聴くことをおススメします。
その3rdアルバムで「Humpin' Around」を聴いて「この曲の他のバージョンを聴いてみたい!」と思ったら手を伸ばしていいかと。
インストバージョンは本作以外ではアナログでしかないようなので、CDで欲しいなら是非どうぞ。


↓M-2「Humpin' Around (Radio Edit)」。
www.youtube.com

I'm Here / DESTINO

I’m HERE


曲目リスト


1. Intro ~I'm Here~
2. Jap Flow feat. DJ FILLMORE
3. 唯一無二 feat. KUTS DA COYOTE(EMERALD)
4. Hard Life feat. BIG RON
5. ずっと feat. SAY
6. Over The Top feat. Kowichi(enmaku), DJ LAW(UC84's ALLSTARS)
7. Summer Sunshine feat. EXTRIDE(81TC)
8. Midnight Luv feat. Grace
9. Don't Leave
10. Vampier feat. KANAGAWA CONNECTION(HYENA & Ticky'D'Tac)
11. Deep Time...pt.2
12. Keep My World feat. EAZZY REDTIGER, Grace
13. Dreamers feat. JOYSTICKK


評価: ★★★★★★★★☆☆


神奈川県横浜市を拠点とするラッパー、DESTINOの3rdアルバム。
2012年4月18日発売。


1998年から活動を始め、DJ FILLMOREのサイドMCを務めながら日本版チカーノラップの開拓に勤しんだDESTINO。
2004年から自身名義の作品をコンスタントにリリースし、日本全国にその名前を轟かせていきました。
盟友であるDJ FILLMOREともライブを共に1年に150本のライブをこなし、数多くの海外アーティストの来日公演にも出演。
2010年に2ndアルバムをリリースした後は音源リリースをしていませんでしたが、2012年に突如3rdアルバムである本作をリリース。



では、内容に。


DESTINOの特徴は熱いメッセージ性が強い言葉さばき。
アーティスト紹介などでは「日本語とスペイン語を混ぜ合わせた独特のスタイル~が特徴・・」なんて表現されることが多いんですけど、正直その部分は余り感じません。
とにかくリリックの熱さがDESTINOの強烈な個性なんですよね。
滑舌も良く詞カードを見なくてもどんな事を言ってるかはすぐ分かるので、メッセージ性の強いリリックが存分に生きてます。


ズシンと来るピアノのイントロから掴みとしては最高なM-1Intro ~I'm Here~」でアルバムは幕開け。
2分ほどでイントロの役割ですが、この曲からDESTINOのラップの熱さは存分に出てます。
続くM-2「Jap Flow feat. DJ FILLMORE」は良き相棒のFILLMOREがスクラッチで参加。
強烈なスクラッチはDESTINOの主張が強いラップとの相性は抜群。もうこの時点でいいなと思った方は最後まで聴き進めちゃってください。


M-3「唯一無二 feat. KUTS DA COYOTE(EMERALD)」はEMERALDからKUTS DA COYOTEが参加。
DESTINOのまっすぐなラップとCOYOTEの粘りつくようなラップはお互いの個性が活きていて、Hookや最後のHook前の絡みも聴きどころ。
特に最後のHook前のCOYOTEの終わり方なんて本当にカッコいいです。
M-4「Hard Life feat. BIG RON」はBIG RONが参加。
この業界で生きていく決意を表明するDESTINOのラップは熱量を感じますが、それがHookのBIG RONの涼し気な歌声で緩和されるという聴き心地のいい調整。

M-5「ずっと feat. SAY」は本作のリードトラックで、SAYが参加。
爽やかなトラックの上での恋愛ソングで、リリックの内容は本当にベッタベタ。
普通にやったら間違いなくくどくなりそうなリリックですけど、これがDESTINOのラップもSAYの歌も嫌味なくサラッと聴けるんです。
この2人だからこそ作れた曲でしょうね。


そんなベタベタラブソングの次に控えるのはKowichiとDJ LAWが参加したM-6「Over The Top feat. Kowichi(enmaku), DJ LAW(UC84's ALLSTARS)
DJ LAWのトークボックスが絡んだ攻撃的なトラックは緊迫感があり、雰囲気がガラッと変わります。
その上で繰り広げるDESTINOとKowichiのラップ合戦の聴きごたえもかなりのもので耳を掴まれること間違いなし。

そしてEXTRIDEが参加するM-7「Summer Sunshine feat. EXTRIDE(81TC)」は楽しい雰囲気満載のサマーチューンで、またしても雰囲気が変わります。
歌とトークボックスが絡んだトラックは本当に聴き心地がいいです。
DESTINOとEXTRIDEの力を抜いた緩いラップも相性がバッチリで、聴いているだけで楽しくなってきます。


M-8「Midnight Luv feat. Grace」はGraceが参加。
ねっとりとしたトラックの上でのクラブでのナンパチューンで、雰囲気にはよく合っています。
がっつく感じのDESTINOのラップと色気のあるGraceの歌はギャップがあって面白い組み合わせです。

M-9「Don't Leave」はここでやっと客演なしの曲で、哀愁漂うトラックの上での恋愛ソング。
Hookを中心にトークボックスがガッチリと利いていてとても甘い雰囲気に仕上がっています。
夜に聴きたいですね。


M-10「Vampier feat. KANAGAWA CONNECTION(HYENA & Ticky'D'Tac)」はKANAGAWA CONNECTIONが参加。
怪しい雰囲気のトラックとHYENAとTacのラップの相性はこの上なく抜群。
DESTINOのラップだけちょっと雰囲気が違うんですがそれだけにいい味になってます。
最後のHookでの全員の絡みは絶品で、もうこの音に飲み込まれたくなっちゃいますね。
リリックの内容は・・まあほどほどにってことで。

M-11「Deep Time...pt.2」は再び客演なし曲。
シンプルで落ち着いた雰囲気のトラックの上での仲間に対するメッセージソングで、DESTINOのラップも優しい雰囲気。
曲だけでも聴いていてとても気持ちいいんですが、リリックでも胸が熱くなるグッとくるライン多数。
DESTINOのラップの良さが十分に出ています。

M-12「Keep My World feat. EAZZY REDTIGER, Grace」はEAZZYとGraceが参加。
こちらもメッセージソングで系統としてはM-11「Deep Time...pt.2」と同じなんですが、EAZZYのラップとGraceの歌も雰囲気にとても合っていて楽しく聴けます。


最後を〆るのは盟友であるJOYSTICKKとガッチリ組んだM-13「Dreamers feat. JOYSTICKK」。
迫力のある大げさなトラックの上でDESTINOとJOYSTICKKの熱さ全開のラップ。
元々熱いリリックには定評のある2人なので悪いはずがありません。
最後の〆としては十分で、まるで映画みたいな満足感のある終わり方です。


全体を通してみるとDESTINOのラップの魅力が十分に出た内容だと感じました。
熱いメッセージのあるラップも聴きごたえがありますし、トラックもDESTINOと客演に見事マッチしたものばかり。
客演がない曲は13曲中3曲だけでほとんどの楽曲で客演を迎えているわけですが、誰一人として余計な出演はなく、むしろ全員がいい働きをしています。
これだけの客演を迎えてもあくまでDESTINOのラップが主役になっているアルバムとなっているのも流石です。


気になる方は是非どうぞ。


↓M-5「ずっと feat. SAY」のショートPV。
www.youtube.com

Dirty Bass / For East Movement

Dirty Bass


曲目リスト


1. Dirty Bass feat. Tyga
2. Live My Life feat. Justin Bieber
3. Where The Wild Things Are feat. Crystal Kay
4. Turn Up The Love feat. Cover Drive
5. Flossy feat. My Name Is Kay
6. If I Die Tomorrow feat. Bill Kaulitz
7. Ain t Coming Down feat. Sidney Samson, Matthew Koma
8. Candy feat. Pitbull
9. Fly With U feat. Cassie
10. Show Me Love feat. Alvaro
11. Live My Life (Party Rock Remix) feat. Justin Bieber, Redfoo
12. Little Bird
13. Basshead feat. YG
14. Lights Go Out (Go Crazy) feat. Junior Caldera, Natalia Kills
15. Like a G6 feat. The Cataracs, DEV
16. Rocketeer feat. Ryan Tedder


評価: ★★★★★★★☆☆☆


アメリカのカルフォルニア州ロサンゼルスで結成されたラップグループ、Far East Movementの4thアルバム。
2012年6月12日発売。


メンバー全員がアジア系アメリカ人というFar East Movement。
2003年から活動を続け、3rdアルバムであった前作でメジャーデビューを果たし、ビルボードで24位を記録。
同アルバムからのシングル曲「Like A G6」がビルボードで1位を獲得するという快挙を達成。
グループとしてMAMA Award for Best International Artistを受賞し、メジャーデビュー年にして彼らの年になったと言っても過言ではない年になりました。
それから2年後、メジャーとしては2枚目、通算では4枚目のアルバムである本作をリリースしました。
前作と比べると成功はしなかったものの、様々な国のチャートインするなど健闘はしたようです。
今回紹介するのは通常盤よりも3曲多いデラックス盤です。


では、内容に。


Far East Movementの作品を聴くのは本作が初めてなので過去作と比較することは出来ません。
ただ本作では本当に楽しい雰囲気のパーティチューンを作るグループなんだなという印象です。
客演もそういうタイプのミュージシャンが多いですしね。


Tygaが参加した表題曲のM-1Dirty Bass feat. Tyga」でアルバムは幕開け。
ズンズンとした腹持ちのいいサウンドでまさにダンスしてくれと言わんばかりの雰囲気。
Tygaの一番ラップらしいラップがいい仕事ぶりで、他のメンバーは口数少な目ながらもサウンドの雰囲気にぴったりなラップを提供。
Kaylaのコーラスが一番印象が強いですかね。

M-2「Live My Life feat. Justin Bieber」はJustin Bieberが参加。
初っ端からのJustinのHookがもう曲を引っ張っていて、ラップでは2バース目を務めたProhgressのラップが歯切れのいいラップでいい味。
ほとんどJustinの曲といっていいのでJustinのファンはマストですね。

M-3「Where The Wild Things Are feat. Crystal Kay」はFar East MovementのメンバーとKayがガッチリ組んでます。
Kayのハキハキした歌声とメンバーたちのスムーズなラップの絡みが非常によく、お互いのバランスがかなりとれているのではないかと。


M-4「Turn Up The Love feat. Cover Drive」はCover Driveが参加。
とにかくノリノリなサウンドインパクトが強く、聴いていて首を振りたくなること間違いなし。
そんなサウンドの上に乗るメンバーたちのラップも絶好調で、Hookの歌もいいアクセント。

M-5「Flossy feat. My Name Is Kay」はKayが参加。
ここまではゴリゴリなパーティチューンが続いてきましたが、この曲は電子音サウンドではありますけどちょっと落ち着いた雰囲気。
この曲ではここまでの曲と比べてもメンバーのラップがじっくり堪能できます。
各人のスムーズなラップはすんなりと聴けるもので、HookのKayの歌を挟みながらのマイクリレーは聴きごたえがあります。


M-6「If I Die Tomorrow feat. Bill Kaulitz」はBill Kaulitzが参加。
Hookでは強烈な音使いで耳に残る歌とグイグイ来るような感じですが、バースではラップを堪能できるように音数を控えめにするという上手い作り。
歌もラップも一切無駄がなく必ず最後まで聴いていたくなってしまいますね。

M-7「Ain t Coming Down feat. Sidney Samson, Matthew Koma」はピアノから始まるイントロ→Matthewの歌の流れはちょっと神秘的な印象を受ける始まり方ですが、続くラップで一気にクラブの雰囲気になります。
ラストでの音展開は本当にすごく、耳がどうにかなってしまいそうです。(←誉め言葉)


M-8「Candy feat. Pitbull」はPitbullが参加。
最初から最後までひたすらノリのいい音が展開されるわけですが、こういうサウンドとPitbullのラップの相性は折り紙付きですよね。
この曲もご多分に漏れずPitbullのラップがかなり映えてます。途中のFar East Movementのアホっぽいコーラスも素敵。

M-9「Fly With U feat. Cassie」はCassieが参加。
色々な音を混ぜ込んでグイグイ来るようなトラックは印象が強く、メンバーのラップもそのトラックに絡むような感じで相性よし。
Cassieの伸びやかな歌声もいいアクセントです。

M-10「Show Me Love feat. Alvaro」はAlvaroが参加。
ダンスチューンなのですが、Alvaroの綺麗な歌声とキーボードのサウンドが他にはない感じがします。

M-11「Live My Life (Party Rock Remix) feat. Justin Bieber, Redfoo」はM-2の「Live My Life feat. Justin Bieber」のRemixで、原曲に加えてRedfooが参加。
Justinが一番目立っているのは原曲と変わらないですが、Redfooのラップが予想以上に雰囲気に馴染んでいます。
「もう一つの「Live My Life」」を十分に名乗っていい内容ですね。


M-12「Little Bird」はここでやっと客演なしの楽曲なのですが、ガラッと雰囲気が変わります。
しっとりとした雰囲気のトラックで、メンバー全員の歌とラップがかなりの好相性を発揮。
異色な楽曲ですけど、しっかりと的に命中させた感じですね。

M-13「Basshead feat. YG」はYGが参加。
パーティチューンではあるのですがそこまで派手なサウンドではなく、シンプルなサウンドで魅せていますね。
どのサウンドも癖になるような使い方で、耳に残ること請け合い。

M-14「Lights Go Out (Go Crazy) feat. Junior Caldera, Natalia Kills」はJunior Caldera, Natalia Killsが参加。
とは言っても本来はJunior Caldera feat. Far East Movement, Natalia Killsのクレジットのようです。
強烈なパーティチューンで、音展開がまるでジェットコースターみたいですね。

M-15「Like a G6 feat. The Cataracs, DEV」はThe Cataracs, DEVが参加。
上にも書いたようにビルボード1位を成し遂げた曲で、如何にもなダンスチューンという感じです。
リズムは一度聴いたら頭の中でリフレインすること間違いありません。

最後を〆るのはRyan Tedderが参加したM-16「Rocketeer feat. Ryan Tedder」。
この曲はドラムが結構しっかりしていてちょっと懐かしい雰囲気があるんですよね。
Ryanの歌を挟みながらのメンバーのラップらしいラップがトラックの雰囲気も相まってスッと耳に飛び込んできます。
〆としては十分いい終わり方です。


上にも描いたようにとにかくパーティチューンが印象的な内容でしたね。
強烈なサウンドが多いのもあって、楽しく聴ける楽曲も多いので「盛り上がりたい!」というときには活躍する1枚でしょうね。
客演陣もみんないい仕事をしているので、客演陣のファンの方にもおすすめです。

難を言うと、強烈なサウンドのパーティチューンが多く収録されているため(特に前半)、後半になるとちょっとそれが飽きてくるのと、客演を多数呼んでいるのでFar East Movementというグループの良さがぼやけてる点でしょうか。
唯一の客演なしのM-12「Little Bird」も客演を呼んだ曲に劣らない十分な良曲なので、グループとしての実力は申し分ないはずなんですよね。
それが客演を多数呼んだことで余り活きていないので、勿体なく感じます。
他の作品ではもっと彼らのスキルを堪能できる内容になっていてほしいですね。

しかしいいか悪いかで言えば良作であるのは間違いなしです。
まずは試聴からどうぞ。


M-1Dirty Bass feat. Tyga」のPV。
www.youtube.com

湘南乃風 ~ラガパレード~ / 湘南乃風

湘南乃風~ラガパレード~


曲目リスト


1. Intro
2. Rockin' Wild
3. 風
4. 晴伝説
5. 応援歌 feat. MOOMIN
6. 旅の途中...
7. B.Blues ~Do It!~
8. MY WAY feat. MINMI
9. NO DOUBT!!
10. これが一番大事! feat. KENTY-GROSS
11. Skit
12. L.A.P ~One Love~
13. 極東のCHAMPION feat. MSC
14. 札束
15. 挑戦状 feat. TERASEE from INFINITY 16
16. GOOD LIFE...
17. ONE ~命の灯火~
18. Outro


評価: ★★★★★★★★☆☆


神奈川県湘南にて結成されたグループ、湘南乃風の2ndアルバム。
2004年8月18日発売。


2003年に1stアルバムでメジャーデビューを果たした湘南乃風
2004年に入ってから2枚のシングルをリリースしてどちらもチャートで20位以内を記録する健闘ぶりを発揮。
そして同年の夏に2ndアルバムである本作をリリース。
湘南乃風知名度を上げた「応援歌 feat. MOOMIN」(M-5)、「晴伝説」(M-4)などが収録されていたこともあって、チャートで5位を記録しました。


では、内容に。


前作では如何にもなREGGAE、というサウンドを強めに出していた湘南乃風ですが、本作ではREGGAE色強めの楽曲とREGGAE色のない聴きやすい楽曲を織り交ぜるという内容になっています。
この形は本作以降のアルバムでも受け継がれていくことになっていくんですよね。


幕を開けるのは前作と本作の収録曲をミックスしていくイントロ。そのイントロからM-2「Rockin' Wild」に入っていく流れがもうとんでもなくカッコいいんですよね。
迫力満点のトラックの上で4人が巧みにマイクをパスしていく様はかなり気持ちよく、耳をロックされること必至でしょう。
続くM-3「」は1stシングルの2曲目で、和風なアレンジのトラックの上でマイクを回す現場チューン。
シングルでもいい働きをしていた曲ですけど、本作のこの流れで聴いても文句なしの出来栄え。

ここからはM-4「晴伝説」、M-5「応援歌 feat. MOOMIN」とシングル曲が2曲続く贅沢な展開。
前者は臨場感のあるトラック、後者はしっとりとしたトラックで乗っかるのはどちらもメッセージ性が強いリリック。
MOOMINも含めて全員のスタイルにこの上なくマッチしていて、この2曲をシングルで切ったのは大正解だったでしょうね。


満足感が高い流れが続きましたが、ここからはメンバーのソロ曲が続きます。
M-6「旅の途中...」はRED RICEのソロで、のんびりしたトラックの上で展開される人生賛歌。
REDのガラガラ声とトラックの相性も良く、リリックの内容も前向きで聴いてて楽しくなれます。

M-7「B.Blues ~Do It!~」はSHOCK EYEのソロで、こちらは応援メッセージソング。
哀愁漂うトラックで、ホーンがかなりいい味出てます。
所々で歌を交えながらのラップで、SHOCKのラップと歌両方のスキルを堪能できますね。


M-8「MY WAY feat. MINMI」は若旦那のソロで、後に結婚するMINMIが参加。
ガンガン来る勢いのあるトラックの上での自分たちを叩く連中を一刀両断していくリリックで、トピック自体はよくありますけどスカッとする言葉選びがどちらも本当に上手くて楽しく聴けます。

M-9「NO DOUBT!!」はHAN-KUNのソロ。
跳ねるようなトラックの上で縦横無尽に駆け巡るHAN-KUNのラップと歌の聴きごたえは凄まじく、HAN-KUNのずば抜けたスキルがビシバシ発揮されてます。


M-10「これが一番大事! feat. KENTY-GROSS」はREDのソロで、KENTY-GROSSが参加。
曲名を見るとメッセージソングかと思うかもしれませんが・・・実際にはパーティチューン。
言っていることはもうとてつもなく刺激的で、人によっては絶対に嫌悪感を抱くと思います。
個人的にはもうここまでやってくれればあっぱれ!って感じで好きですけどね。REDとKENTYのラップはどっちもかなり聴いていて楽しいですし。


スキットを経てのM-12「L.A.P ~One Love~」はやっとここで全員集合曲。
ゆったりとしたトラックですがリリックはいじめをテーマにした内容で中々重たいですね。
Hookでの子どもの合唱がほのぼのしていていい中和剤になってます。そのせいか雰囲気がちょっと前作の「CLASSIC」に似てます。

M-13「極東のCHAMPION feat. MSC」は曲名から想像できるように武闘派もの。
民族的なトラックの上で湘南乃風MSCがガッチリとしたマイクリレーを展開。
勢いのあるラップを乗せる湘南乃風と淡々とえげつない内容のラップを乗せるMSCのお互いの仕事ぶりはバッチリで、その2グループがHookで絡みを見せるのはもう控えめに言って最高ですね。

ここからは再びソロ曲が続く流れ。
M-14「札束」は若旦那のソロ。
ギターが印象的なトラックは青春映画を彷彿とさせる雰囲気で、若旦那のガラガラ声との相性は抜群。
若旦那の後に代表的となるスタイルが全面に出た熱いメッセージソングとなっております。

M-15「挑戦状 feat. TERASEE from INFINITY 16」はSHOCKのソロで、かつて自身が所属していたINFINITY 16からTERASEE(現TELA-C)が参加。
ガンガンなトラックの上でSHOCKがラップを乗せ、それを所々でTERASEEが援護する様がとんでもなく迫力があります。
聴いていてノックアウトされてしまうこと間違いなし。されちゃってください。

M-16「GOOD LIFE...」はHAN-KUNのソロで、M-6「旅の途中...」と同じトラックを使っています。
M-9「NO DOUBT!!」で見せていた攻撃的な部分はなりを潜め、歌をじっくり聴かせる内容。
リリックは仲間に向けたメッセージソングで、優しい雰囲気とこの上なく合っています。


次のM-17「ONE ~命の灯火~」は全員集合曲でフィナーレ的な役割。
幻想的なトラックの上での人間賛歌で、全員のメッセージ性の強いリリックはトラックの相性にバッチリで、終盤の合唱は特にグッとくるものがありますね。
〆としては十分にいい〆です。
最後にアウトロがありますけど、正直必要なかったのでは?このM-17「ONE ~命の灯火~」で終わってよかったと思います。


前作と比べるとバラエティに富んでいる内容で、湘南乃風の4人の個性が強く出た内容となっています。
それぞれのソロ曲が2曲ずつの計8曲に、湘南乃風メンバー全員集合曲が7曲。
曲数も多く聴きごたえもありますし、ソロ曲もグループ曲も外れがない出来。
本作からREGGAE色がない楽曲も出てきましたが、そのようなサウンドでも難なく順応してみる彼らの引き出しの広さはこの頃から発揮されていたのを実感しますね。
色々なタイプの曲が入っているだけに肌に合わない曲も出てくるかもしれませんが、確実にどんな方でも好きな曲が何曲かはできるはずです。
とりあえず見かけたらチェックしてみてください。


↓M-12「L.A.P ~One Love~」。
www.youtube.com