りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

War Angel LP / 50 Cent

www.datpiff.com


曲目リスト

1. I Line Niggas
2. Talking In Codes
3. OK, You're Right
4. Redrum (Murder)
5. Cream 2009
6. I'll Do Anything
7. London Girl
8. Better Come On Your A Game
9. Get The Message
10. Cocaine feat. Robin Thicke
11. I Gotta Win
12. Outro


評価: ★★★★★★★☆☆☆


アメリカのNY出身のラッパー、50 Centのミックステープ。
2009年6月16日配信開始。


2007年にリリースした3rdアルバムが好セールスを記録したものの、Kanye Westとの一方的に叩きつけたセールス勝負で惜敗した50 Cent
その後は引退する気配もなく2008年には自身が所属するG-Unitの2ndアルバムをリリースし、存在感をアピールしました。

3rdアルバム以降自身の音源はリリースしていなかった50でしたが、2009年6月、急遽自身のサイトでミックステープを配信開始。
前作のリリース前はレーベルからのアドバイスによってミックステープを作らなかった50でしたが、やはり自分にはこのやり方があっていると思ったのでしょうか。
そのミックステープが本作です。


では、内容に。


M-1I Line Niggas」は初っ端からあちこちで銃声が放たれ、危険な雰囲気が漂う楽曲。2分ちょっとなのでイントロのような感じです。
50曰く、本作は「ミックステープというよりストリートアルバム」ということですが、もうこの曲を聴いた時点でそれが真実だというのが分かります。
M-2「Talking In Codes」が様々な音を組み込んだトラックが印象的。ただHookが余り50っぽくなくて50がやる役割の曲ではないような?という感じがします。


M-3「OK, You're Right」は本作では唯一シングルが切られた曲でDre仕事。
後にリリースされる4thアルバムにも収録されている楽曲で、トラックが如何にもなハードな雰囲気で、随所での女性のコーラスも不穏さを倍増させています。
この曲もHookが50らしくないものの、インパクトという面では本作随一。

M-4「Redrum (Murder)」も随所で挟まれるコーラスや音使いが様々な展開を見せますが、これも50にあっているかというとどうでしょう。

M-5「Cream 2009」は重苦しいピアノのトラックの上でのざっくりした50のラップが新感覚の聴きごたえを提供。
HookはWu-tangの名曲「C.R.E.A.M」のオマージュですが、50らしさと懐かしい雰囲気の両立ができていて唯一無二な楽曲になっています。


M-6「I'll Do Anything」はここにきてちょっと爽やかな雰囲気の楽曲。
繊細なトラックとHookでの歌、そして50のラップとの相性は中々のもの。

M-7「London Girl」は曲名にGirlと入っているのもあってかスタイリッシュな雰囲気。
Hookでの50の優しい歌い方とバースでの硬派なラップのギャップが聴いていて楽しいです。


M-8「Better Come On Your A Game」は再びハードな雰囲気で、臨場感のあるトラックが聴いていて首を振りたくなること請け合い。
M-9「Get The Message」は2ndアルバムの楽曲の雰囲気に近く、Hookでの50の歯切れのよいラップが印象的です。
随所で入るコーラスもいいアクセントになっています。


M-10「Cocaine feat. Robin Thicke」は本作では唯一客演がクレジットされている曲で、50のラップとRobinの歌が掛け合いを披露。
曲としてはちょっとインパクトが弱めですが、こういう遊び心がある曲を入れられるのは無料のミックステープならではですね。

M-11「I Gotta Win」はHookで50が歌い、バースではラップを披露する50の曲ではよくあるタイプですが、印象には余り残らず。
そしてアウトロで本作は終了。


無料で配信しているのもあってか、リスナーの聴きたいものを届けるというよりは自分のやりたいことをやった作品という感じですね。
何曲か50のスタイルに合ってないなあと感じる曲もあり、曲に良し悪しが出ています。
ただいい曲もあるのも事実。
無料でダウンロードできる作品としては十分な内容と言えるでしょう。


無料でダウンロードできるので、チェックしてみては?


↓M-10「Cocaine feat. Robin Thicke」。
www.youtube.com

1 ~One~ / LGYankees & GIPPER

1-One-


曲目リスト


1. KO.A.KU.MA feat. NOA
2. Summer Time Memory feat. clef
3. Into The Light feat. SHANA
4. GO AHEAD
5. Duty Of Success


評価: ★★★★★★★★★☆


LGYankeesとGIPPERがコラボしたLGYankees & GIPPER名義でのミニアルバム。
2008年6月6日発売。


2007年にメンバーのHIROがNO DOUBT TRACKSを立ち上げ、2008年にはメジャーデビュー作の「Dear Mama feat. 小田和正」で一気に知名度を上げたLGYankees。
そんな彼らがメジャーデビューから間髪入れずに発表したのがメジャーデビュー前から交流のあったGIPPERとのコラボアルバムである本作です。


M-1KO.A.KU.MA feat. NOA」はかなりの話題曲になり、セールス的には日本の西海岸系のCDの中でも好調だった作品でした。
しかしGIPPERはこのアルバムを制作した際のLGYankees側からの待遇にかなり不満があったようで、2008年に本作の後にリリースされたS.T.Mの1stアルバムの楽曲でLGYankeesに対するDISを発表。
その後もTwitterで「人間的にムカついたからDISった」と話しており、一切彼らとのかかわりを断ちました。
本作も完全に黒歴史扱いで、2009年にリリースされたMIXアルバムなどでも一切本作の楽曲は収録されていません。
LGYの1stアルバムでのコラボ曲も収録されていなかったので、もうGIPPERの中でLGYankeesは存在していないのでしょう。


元LGYankeesのRYOが復活したときにBIG RONやKayzabroとは和解しましたが、GIPPERとはどうなったんでしょうね?
LGYankeesもGIPPERも今ではシーンにいるかどうかすらわからないですが・・・。


さて、内容に。


上にも書いたように曰く付きとなってしまった本作。
LGYankeesとGIPPERの関係が壊れたきっかけになったことでそっち方面ばかりの話題に持っていかれがちな作品で、本作自体の評価はおざなりにされている印象があります。
しかしここでは内容をしっかり評価させていただきます。


LGYankeesのどっしりとしたHIROのラップ、ガラガラ声のRYOのラップと舐めまわすようなGIPPERのラップの相性は極めてよく、LGYankeesがコラボの相手として選んだのも頷けるんですよね。

M-1KO.A.KU.MA feat. NOA」は上にも書いたように本作一の人気曲。
クールでスタイリッシュなトラックの上での3人のラップは聴きごたえがあり、客演のNOAの艶やかな歌声が華を添えます。
4人ともトラックにこの上ないハマり具合で、このメンバーだからこそ作れた曲ですね。

M-2「Summer Time Memory feat. clef」は同じくシンガーグループであるclefが客演として参加。
聴いているだけで楽しくなるようなトラックで、序盤の4組のマイクリレーの楽しさもさることながら、最後のclefの歌とその上に挿入されるGIPPERのラップの相性の良さが印象的。
続くM-3「Into The Light feat. SHANA」はパーティーチューンで、ノリのいいトラックの上での3人のラップが絶好調。
SHANAの歌のHookもいいアクセントになっていて、聴いていて首を振りたくなること必至。


後の2曲はコラボなしの楽曲で、M-4「GO AHEAD」は応援ソングで、FUEKISS!!によるしっとりとしたトラックの上での前向きな3人のラップが聴きごたえあり。
M-5「Duty Of Success」はビッグマウスものでいかにもHIP HOPらしいトピックを持ってきました。
何よりもGIPPERの圧倒的なスキルが冴え渡っている曲で、HIROとRYOがそれに援護する形です。
最後のGIPPERのラップはその後を知っているとちょっと切なくなりますが・・。


上にも書いた通り日本語ラップ界では触れてはいけないみたいな扱いをされている本作ですが、そういったことで切り捨てるのは余りにももったいない良曲揃いの作品なんですよね。
5曲中3曲は歌が入ってるので聴きやすいですし、トピックも5曲すべて違って豊富。
なので一度は聴いてみてほしいですね。


M-1KO.A.KU.MA feat. NOA」のPV。
www.youtube.com

U Gotta Feel Me / Lil' Flip

U Gotta Feel Me


曲目リスト


1. I Came to Bring The Pain feat. Ludacris, Static, Tity Boi
2. The Ghetto
3. Bounce
4. All I Know feat. Cam'Ron
5. Game Over (Flip)
6. Rags 2 Riches feat. Will-Lean
7. Check (Let’s Ride)
8. Dem Boyz
9. Sunshine feat. Lea
10. Y’All Don’t Want It feat. The Diplomats
11. U Neva Know feat. Butch Cassidy
12. Throw Up Yo’Hood
13. What’s My Name
14. Game Over (Flip) (Remix) feat. Young Buck, Bun B Of UGK
15. Baby Boy, Baby Girl feat. Lea
16. Sunshine (Kingpin Remix)
17. Sunshine (Starstruck Remix)


評価: ★★★★★★★★☆☆


皆さん、お久しぶりです。
前回の更新から大分間が空きました。

前回更新してから色々なことがありました。
前回更新した次の週に喉の痛みと発熱を発症して、検査結果コロナ陽性者に。
有症状だったため、11日間自宅待機となりました。(今は有症状でも8日間になるみたいですね)
8日間仕事を休むことになり、それもあってか復帰後に急ぎ足のスケジュールになってしまい残業続き。
しかも先週には仕事先が変わるという、中々にジェットコースターな日々でした。
はてなの方にも全くログインしてませんでした。なので復帰記事みたいな感じで。


アメリカのテキサス州ヒューストン出身のラッパー、Lil' Flipの3rdアルバム。
2004年3月30日発売。(国内版である本作は同年12月22日発売)


2002年にリリースした2ndアルバムである前作がビルボード200で12位を記録するという大健闘を果たしたLil' Flip。
多くの客演オファーが舞い込み、人気ラッパーの仲間入りを果たしました。
それから2年後、3rdアルバムである本作をリリース。
ビルボード200では4位、リリース1週目で19万枚以上のセールスを記録するという前作以上の快挙を達成。
結果的にアメリカで100万枚以上のセールスを記録し、Lil' Flipのキャリアで最も好セールスを記録したアルバムに。
本作からのカットシングルではM-5「Game Over (Flip)」、M-9「Sunshine feat. Lea」が採用され、どちらも大ヒット。
特に後者はR&B / HIP HOPのビルボードで2位を記録するヒットになり、Lil' Flip史上最大のヒットソングとなりました。
本作(国内版)がリリースされたのもM-9「Sunshine feat. Lea」が日本のクラブで人気となり、Lil' Flipの認知度が高まったためです。
なお本来はこの3rdアルバムは2枚組ですが、国内版である本作はその2枚組の収録曲の中から曲をセレクトし、さらに国内版限定のRemixをボーナストラックで追加したという内容になっています。


では、内容に。


Lil' Flipの拠点はテキサスということで、当然ながらトラックの大半はサウスノリ。強烈な音が多いのでラップが弱いと全然様にならないことが多いのですが、Lil' Flipのラップは当然ながら全然負けておらずガッツリ乗りこなしています。
だからこそ人気ラッパーへの仲間入りを果たせたのでしょう。



M-1I Came to Bring The Pain feat. Ludacris, Static, Tity Boi」はシリアスな雰囲気のトラックでのマイクリレー。
対訳を見るとオープニングにふさわしいビッグマウスもので、キャッチ―なHookからしてガチっと耳をロックされること必至。

M-2「The Ghetto」は3分もない短い曲ですが、ネタ感満載のトラックの上でのLil' Flipのタイトなラップの乗りこなしが聴きごたえあり。
続くM-3「Bounce」はバースは中々物騒な言い回しをしていますが、Hookはキャッチーな雰囲気で面白いです。


M-4「All I Know feat. Cam'Ron」はLil' FlipとCam'Ronのラップ合戦。どちらもタイプが違うラッパーですがいい勝負なラップを聴かせてくれます。
M-5「Game Over (Flip)」は如何にもサウスという感じのトラックで、ゲームのBGMのようなトラックが聴いていて首を振りたくなること請け合い。

M-6「Rags 2 Riches feat. Will-Lean」はLil' FlipとWill-Leanが最初から最後まで掛け合いをするという構成で、そのせいかトラックはちょっと地味。
おもしろい構成ではありますがちょっとインパクトに欠ける印象。


アルバムは中盤へ。
M-7「Check (Let’s Ride)」は哀愁漂うトラックでちょっとラテンっぽい雰囲気。
今までとは色が違うトラックの上でも難なく乗りこなすLil' Flipの力量を感じます。
M-8「Dem Boyz」は臨場感があるトラックでその上にのるLil' Flipも歯切れのいいラップを聴かせます。


M-9「Sunshine feat. Lea」は上にも書いた通りLil' Flip史上最大のヒット曲。
お洒落な雰囲気なラッパーとシンガーの曲で、恋愛ソング。
サウスノリな楽曲の中にあると浮きそうな曲ですが、これがアルバムの中でいいアクセントになっています。
曲自体もじっくり聴ける名曲なのは言うまでもなく。


M-10「Y’All Don’t Want It feat. The Diplomats」でまたしてもハードな世界に一気に戻されます。
物騒な内容のラップと不穏なトラック、ハードな世界に引き戻すのには持って来いな曲と言えます。


M-11「U Neva Know feat. Butch Cassidy」はちょっとトラックが西海岸な雰囲気で、Butchの歌も相まって聴いていて心地よさを感じる曲になっています。
Lil' Flipのラップもトラックに合わせてかそこまで力強くなくスムース。
本作では異色な曲ですが、夜のドライブなどに聴けば最高の雰囲気になるでしょう。

M-12「Throw Up Yo’Hood」、M-13「What’s My Name」ではお得意のサウスチューンで、しっかりLil' Flipの得意分野で攻めてきます。


M-14「Game Over (Flip) (Remix)」はM-5「Game Over (Flip)」のRemixですが、Young BackとBun Bが参加。
3人とも見事な仕事っぷりで原曲とはまた違ったよさを見せてくれます。

M-15「Baby Boy, Baby Girl feat. Lea」はM-9「Sunshine feat. Lea」と同じタッグのコラボ曲。
こちらはちょっとトラックが強めのラップチューンですが、Leaの歌声がやはりいいアクセントになっていて聴きごたえのある楽曲になっています。
勿論Lil' Flipのラップもがっつり聴かせてくれます。


残る2曲は国内版限定のボーナストラックでM-9「Sunshine feat. Lea」のRemix。
こういうRemixは期待してはいけないのが常識ですが、M-16「Sunshine (Kingpin Remix)」は原曲に負けてないRemixです。
シンプルながらも癖になるトラックとLil' Flipのラップ、Leaの歌声の相性が抜群で、予想以上の出来。
もう一つのRemixはうーん・・ですが。


全体を通すとサウスな楽曲がメインながらもバラエティに富んでいて、最後まで聴いていて飽きないアルバムになっています。
国内版で選曲された内容はまさに正しかったと言えますね。
輸入盤と比べると曲数は少ないですが、対訳はRemix以外はついていますし、国内版のRemixもこれ目当てで入手していい出来。
Lil' Flipのラップが聴きごたえがあるので、サウスが苦手な人にも是非チェックしていただきたい作品。
それ以外の人も見かけたらぜひどうぞ。


↓M-5「Game Over (Flip)」のPV。
www.youtube.com

PLATINUM ROUTE / V.A.

PLATINUM ROUTE


曲目リスト


1. Starring Game the show / DJ FILLMORE
2. All night long / GIPPER feat. BIG RON
3. Players Sence / II-J feat. Asami
4. I have to... / THESIS
5. Gasoline Musick / GIPPER
6. Which ya Doggs? / B.J.G
7. Area / K・I・J
8. Life Style Luxury / L.G.Y feat. HYENA
9. Change my life / South 横濱 Crew feat. COLO
10. Jungle / DESTINO
11. G-Area Thung / G-PRIDE
12. take al look around / NEECH
13. Summer High / GHETTO INC.
14. One more Time / EXTRIDE
15. Full Filled... / DJ TOHMA


評価: ★★★★★★★☆☆☆


KSRからリリースされたコンピレーションアルバム。
2003年10月25日発売。


2003年に全国にて活動を開始したNORA。そのNORAが中心となって制作されたコンピレーションです。
当然日本の西海岸系のミュージシャンがぎっしり。
L.G.YやGHETTO INC.などの後に有名ミュージシャンとなる方たちも参加しています。


さて、内容に。


FILLMOREが収録曲をミックスしていくイントロを経てのM-2「All night long」はGIPPERとBIG RONのタッグ。
如何にも西海岸系なトラックの上で滑るようにラップを乗せるGIPPERがいい仕事ぶり。
BIG RONの歌によるHookもいいアクセントで、コンピの入り口としては十分いいスタート。


M-3「Players Sence」はアメリカと日本を行き来して活動しているII-J。そしてシンガーのAsamiが客演として参加。
カラッと晴れた昼間を連想するようなクルージングチューン。Asamiの歌によるHookは良い感じですけどII-Jのラップがちょっと印象薄め。
聴き終わった後にII-Jのラップが入っていたことを忘れているリスナーもいそう。

M-4「I have to...」はNORAの2ndアルバムにスキットで参加していたTHESIS。
怪しげなトラックの上でオール英詩のラップを展開。スキルはそれなりにあるのが分かるんですけど最初から最後まで一本調子で癖があるフロウなせいか聴いている途中でちょっと飽きてきます。


M-5「Gasoline Musick」はなぜかまたしてもGIPPER。今度は客演なしですがこういうコンピに同じ人が2曲以上提供するのは珍しいですね。
曲自体はこの頃からGIPPERのスキルは凄かったんだなあと思わせる前半のハイライトと言える楽曲です。
ノリのいいトラックの上を滑るように乗っていくラップ、そしてユニークな言葉選びと何一つ文句の付け所がなし。
このコンピにしかフルで収録されてないので知名度低い楽曲ですけど、この曲は聴かなければ絶対損します。


M-6「Which ya Doggs?」はB.J.Gというこのコンピで初めて名前を知ったラッパー。
どうやらこの曲しか発表してないようです。
ちょっとガラガラした声の持ち主ですが、ラップに大分癖がありますね。おそらく本作に参加したラッパーで一番癖があります。
これは好きな人は好きでしょうが、苦手な人は苦手だと思います。
その次のK・I・JによるM-7「Area」は打って変わってラップに癖が全くありません。
とりあえずトラックの上を無難にラップを乗せていくK・I・J(この人もこのコンピ以外に名前聞いたことありません)。
曲としてはちょっと弱いですが、プレイリストとかに入れるとちょっといい繋ぎになりそう。

M-8「Life Style Luxury」は後にお茶の間にまで進出を果たすLGYの初音源。HYENAが客演として参加。
この曲はLGYの1stアルバムにも収録されているので恐らく本作の収録曲では一番有名な曲でしょうね。
曲自体は3MCのラップもさることながらHookの作り方が上手いですよね。聴いていて首を振りたくなること間違いなし。
本作の収録曲の中でも当時人気曲になったみたいですけど、それも頷けます。

South 横濱 CrewとCOLOによるM-9「Change my life」はM-8「Life Style Luxury」の楽し気な雰囲気から一転、ダークな雰囲気。
リリックの内容は如何にもギャングスタという感じで全体的にUSのギャングスタラップ直輸入。
何よりもHookを担当している歌の人の声がいいですね。不穏な雰囲気を後押しするようなゾクゾクするような歌。
こんな雰囲気を出せるシンガーなんて中々いないと思いますよ。South 横濱 Crewは何枚かアナログをリリースして活動を終えた模様・・残念。


M-10「Jungle」はこの頃には音源をリリースしていたDESTINO。
この人のラップはとにかくリリックが熱い。滑舌もいいのでそのリリックが詞カードを見なくてもスッと耳に入ってくるのが強み。
動物の鳴き声がふんだんに取り込まれたトラックですが、それに全く負けないラップを提供するDESTINOの力量は流石。

M-11「G-Area Thung」はG-PRIDE。結構長く活動していたグループでDS455の1stアルバムにもスキットで参加していましたね。
如何にも西海岸という感じのネタ感が強いトラックです。

M-12「take al look around」はNORAのメンバーであるNEECH。何気にソロ曲を最初に発表したのはGIPPERと同時期だったんですね。
流れるようなトラックの上でのNEECHの独特なラップという構図が面白いですね。首を振りたくなること請け合い。


M-13「Summer High」はGHETTO INC.の初音源。
クレジットこそされてないもののBIG RONとSAYがシンガーとして参加しています。
BIG RONの曲である「SUMMER HIGH feat. RICHEE, GIPPER」の原曲となる曲です。
結構重要な立ち位置な曲なんですけど、何気に本作でしか聴けないんですよね。
流石に「SUMMER HIGH feat. RICHEE, GIPPER」と比べると落ちますが、これはこれでアリですね。
One-2の一本調子なラップとリリックが好きになれないんですが、RICHEEとPSYCHOのラップは聴かせます。

M-14「One more Time」はEXTRIDEの初音源。
EXTRIDEのラップはとにかく癖がないんですが、この曲ではそれは裏目に出た感あり。
トラックに負けていてあまりEXTRIDEのラップが耳に入ってきません。

DJ TOHMAの収録曲をミックスしたアウトロを経て本作は終了です。


とにかく日本の西海岸系サウンドがぎっしり詰まっている1枚です。
こういうコンピにありがちなことですが、やはり収録曲は良し悪しあり。
このコンピ以外で名前をきいたことがないラッパーはやはりあまり印象に残らなかったです。
DESTINOやGIPPERなどはやはりこの頃から飛びぬけていたので、息が長いのもやっぱりなあという感じですよね。

そして本作の一番の特徴は本作でしか聴けない楽曲が割と多いことです。
M-5「Gasoline Musick」やM-10「Jungle」なんて本当にカッコいい曲なんですけど、再録はMIX CDだけでフルで聴けるのは本作だけなんですよね。
これらの楽曲をフルで聴けるだけでも価値はあると思います。

トータルアルバムとしてはそこまで強くおススメするわけではないですが、何曲かの名曲を手に入れる意味で入手してほしいかも。


↓M-11「G-Area Thung」。
www.youtube.com

Curtis / 50 Cent

Curtis


曲目リスト


1. Intro
2. My Gun Go Off
3. Man Down
4. I'll Still Kill feat. Akon
5. I Get Money
6. Come & Go feat. Dr.Dre
7. Ayo Technology feat. Justin Timberlake, Timbaland
8. Follow My Lead feat. Robin Thicke
9. Movin on Up
10. Straight to the Bank
11. Amusement Park
12. Fully Loaded Clip
13. Peep Show feat. Eminem
14. Fire feat. Young Buck, Nicole Scherzinger
15. All of Me feat. Mary J. Blige
16. Curtis 187
17. Touch the Sky feat. Tony Yayo


評価: ★★★★★★★☆☆☆


アメリカのNY出身のラッパー、50 Centの3rdアルバム。
2007年9月11日発売。


2005年にリリースした2ndアルバムがリリース4日目で100万枚以上のセールスを記録した50 Cent
G-UnitからThe Gameが去ったものの、Mobb Deepや40 Gloccなどを加入させることに成功したことで、相変わらずHIP HOP業界での存在感はピカイチ。
その後も自分のアルバムリリースの為に曲を作り続けていました。
2007年に3rdアルバムである本作をリリースしたのですが、本作はちょっと特殊な経緯があります。

元々3rdアルバムとしてリリースする予定だったのは彼の4thアルバムとしてリリースされている「Before I Self Direct」であり、50はそのコンセプトでアルバム5、6枚分の楽曲を作っていました。
しかしどれも時代遅れになったという理由でお蔵入りに。
そんなこともあってか彼は「Beforer I Self Direct」の制作をストップさせ、代わりに本作の制作に入り、本作を3rdアルバムとしてリリースすることにしたのです。
ちなみにタイトルを「Curtis」にしたのは50の本名はCurtis Jacksonで、50がCurtis3代目であるため。だから3枚目をこの名前にしようと考えたとのこと。
そして本作はKanye Westの3rdアルバムとリリース日が同じであり、50は「Kanyeの3枚目にセールスで負けたら引退してやる」と宣言。
結果的にどちらもヒット作になって成功することはできたものの、セールスの面ではKanyeに敗退しチャート2位の結果に(Kanyeはチャート1位)。
評論家の間からも賛否両論となり、50いわく「思ったほど成功しなかったが、俺はヒット・ポテンシャルのあるアルバムだと思う。ライブで使いたいと思える曲もあるしな」とのこと。


では、内容に。


50のラップは良くも悪くも相変わらずのホニャホニャしたラップ。
本作でもそれは変わらずです。


イントロを経てのM-2「My Gun Go Off」はハードな雰囲気で一気にリスナー側の耳を引き込むような感覚。
随所に銃声が鳴り響くトラックとHookでのタイトル名を叫ぶ様が本当にカッコよく、ホニャホニャしたラップなのに臨場感を出しています。
M-3「Man Down」もハードな雰囲気ですが、悲し気なピアノのサウンドが印象的で前曲との違いをはっきり出しています。
もうこの流れで聴き進めるのが楽しみになること請け合い。初っ端の掴みはグッドですね。


M-4「I'll Still Kill feat. Akon」はAkonが参加。
Hookを手掛けてるのは勿論Akonで50はバースでラップを披露する・・という感じですがどちらもイマイチ持ち味を出せてない感が。
ちょっとトラックがサウスっぽい雰囲気ですけど、それが50との相性が微妙な気がします。
M-5「I Get Money」は個人的にはアルバム前半のハイライト。
バースでの50のざっくりとしたラップさばき、つい口ずさんでしまうような中毒性のあるHook、緊迫感のあるトラックとどれについても文句のつけようなし。
人気曲になるのもそれは当たり前だよなと思います。


M-6「Come & Go feat. Dr.Dre」は予想通りDreのプロデュース。
客演にクレジットされていますがHookでちょっとコーラスに参加しているだけなので実質50のソロ曲です。
ハードな雰囲気のトラックながらも50ならではの耳に残るHook作りでしっかり聴けます。
M-7「Ayo Technology feat. Justin Timberlake, Timbaland」、M-8「Follow My Lead feat. Robin Thicke」はどちらもシンガーを客演に迎えたよくある構成。
前者は50がバースでラップをのっけた後にHookで実力派の2人がきっちり歌を乗せる様が感服。
本作からのシングルでヒット曲になりましたが、それはそうなるでしょうね。
3人とも凄まじい仕事ぶりです。
後者は基本的には50のステージでRobinが所々で歌で絡む構成。
50とRobinの声が違和感なく絡んでいてスッと入ってきます。


M-9「Movin on Up」、M-10「Straight to the Bank」はシンプルながらも中毒性のあるトラックの上で50が耳に残るラップを聴かせる、初期のミックステープ時代の50を彷彿とさせる曲。
耳に残るHookを作らせたらやはり天下一な男です。後者はHookでの間抜けなコーラスがちょっと笑えます。
M-11「Amusement Park」は50の歌心あるラップがHookとバースそれぞれで活きていて、まさに50にしか作れない曲ですね。
M-12「Fully Loaded Clip」はシリアスな雰囲気のトラックで50単独の楽曲としてはちょっとパンチが弱め。

M-13「Peep Show feat. Eminem」はちょっと速めなトラックでEminemが参加。
これはちょっとEminemに食われている感があります。
50のホニャホニャラップも悪くはないですけどこういうトラックだとやはり縦横無尽に駆け回るEminemが目立ってしまうんですよね。
M-14「Fire feat. Young Buck, Nicole Scherzinger」はシンガーのNicole、G-UnitのメンバーのBuckが参加。
Nicoleの歌がトラックを巧みに乗りこなしていますがBuckがちょっと印象薄め。というかクレジット見るまでBuckが参加してたことに気づきませんでした。

M-15「All of Me feat. Mary J. Blige」はこれまたシンガーを客演に迎えた曲。
Mary Jの歌が中毒性抜群で、それに負けない50のラップもいい仕事ぶり。個人的には後半のハイライト。


M-16「Curtis 187」は単調なワンループの上に50がラップを乗せる内容で、最初から最後まで淡々としていて可もなく不可もなくといったところ。
最後を締めくくるM-17「Touch The Sky feat. Tony Yayo」はG-Unit結成時からの仲間であるYayoが参加。
この曲は50よりYayoが目立っている気がしますね。
曲としてはまずまずですけど、最後の〆としてはちょっと弱いです。


全体を通して聴くと、前半から中盤までは50の歴代アルバムの中でも屈指の良曲ぞろいで、かなり楽しめる内容です。
しかし後半になってからは失速気味で、曲もパンチが弱く、曲順の面でも微妙ですね。
M-11「Amusement Park」で終わっていたら、個人的に50のアルバムで1番好きな「Power Of The Doller」と並んでいたのですが・・。(M-15「All of Me feat. Mary J. Blige」は好きですけど)


ちなみに本作は50の歴代アルバムの中ではシンガーを客演に迎えた曲が多いアルバムでもあります。
他アルバムではシンガーを客演に迎えた曲は1、2曲くらいしかありませんが、本作ではシンガーを迎えた曲は5曲。
しかもどの曲も50のラップもシンガーの歌も活きていて(M-4「I'll Still Kill feat. Akon」は惜しかったですが)、アルバムとしてもいいアクセントになっています。
なのでラッパーとシンガーの組み合わせの楽曲が好きな人は50のアルバムでは一番気に入るかもしれませんね。

後半のアルバムの失速はあるものの、前半から中盤の流れを聴くだけでも価値はあると思います。
中古屋でもよく見かける1枚なので、見かけたら是非。


↓M-8「Follow My Lead feat. Robin Thicke」のPV。
www.youtube.com

Crewzin' Slide In To Da Bay-Funk / NORA

Crewzin


曲目リスト


1. Harbor
2. Conver de Boogie
3. West Blue
4. Bounce Boogie Bounce
5. Brain Panic
6. Okinawa
7. April 20
8. From the N.D.G
9. Page of 23
10. Wave


評価: ★★★★★★★★★☆


神奈川県川崎新丸子にて結成されたラップグループ、NORAの2ndアルバム。
2003年8月10日発売。


2000年に結成してからライブ活動等を続け、2003年4月に1stアルバムをリリースしたNORA。
それからわずか4か月後に2ndアルバムである本作をリリース。
当時は日本の西海岸系に火が付いた時期だったこともあり、人気があったんでしょうね。
大人数なグループだったことも曲をハイペースで作れた要因だったのかもしれません。

ちなみに前作では10人組だった彼らですがこの4か月の間でメンバー変更があり、Ak The BandeeとLay-D Chillが脱退。
そして新たにYACCHIが加わり9人体制になりました。


では、内容に。


前作は色々な雰囲気の楽曲が入った顔見せ的な作品でしたが、本作は夏をコンセプトにした明確な方向性を持った内容。
如何にも「夏」な雰囲気を持った楽曲が占めています。
ちなみにメンバーにはクレジットされているものの、YACCHIとTRIPPENは本作での楽曲参加がありません。
勿論トラックは全てFUEKISS!!が担当。


波の音が聴こえるイントロからのM-2「Conver de Boogie」は最初に持ってくるにふさわしい雰囲気のパーティーチューン。
JUNのHookを交えながらのTac→Neech→YOZEのマイクリレーは凄く楽しく聴けます。(YOZEのバースは短いですが)
最後に控えるJUNの歌もがっちりと楽曲を締めていて、もうこの曲を聴いた時点でこれからに期待してしまうこと必至。

M-3「West Blue」は前作からメンバーではあったものの楽曲参加はなかったMASCOTT BOYのソロ。
聴いているだけ海辺の光景が浮かぶようなトラックと心地よく駆け抜けるMASCOTTのラップがこの上なく相性抜群。
続くM-4「Bounce Boogie Bounce」は本作では唯一攻撃的なトラックで、GIPPERのソロ。
アルバム全体で見てもいいアクセントになっていますが、楽曲自体も凄い出来。
癖になるトラックの上でのGIPPERの舐めまわすようなフロウ、それでいてパンチライン連発のリリックが凄いです。
まさにGIPPERとFUEKISS!!だからこそ作れた楽曲でしょう。


M-5「Brain Panic」はMASCOTTとGIPPERのタッグ。
心地よいトラックの上でのMASCOTTとGIPPERのラップの絡みが絶妙で、途中で雰囲気が変わるトラックもかなり聴かせます。
M-6「Okinawa」はTHESISによるスキットで、沖縄な雰囲気があるトラックが聴きごたえあり。


M-7「April 20」は系統としてはM-2「Conver de Boogie」と似たような感じで、JUNの歌がちょっとキャッチ―な雰囲気。
POP系のアルバムに入っていても全然違和感がないですね。
TacとYOZEのラップもいいアクセント。


M-8「From The N.D.G」はまたしてもMASCOTTのソロ。
M-3「West Blue」と同系統ですが、M-3「West Blue」は昼間を連想するような雰囲気だったのに対してこちらは夕方を思わせる雰囲気のトラック。
こちらはMASCOTTの歯切れのいいラップが聴きごたえありな内容です。


M-9「Page Of 23」は前作の「The Page Of 23」のリメイクで、原曲のTacとNeechに加えてJUNが参加。
原曲とほとんどTacとNeechのラップのリリックは変わってないのでRemixという感じがします。
ただHookがJUNの歌になっているので、原曲に比べると聴きやすい雰囲気になっています。
原曲もとてもいいんですけど、こちらも全く負けていないですよ。
最後を締めくくるにふさわしい楽曲です。
M-10「Wave」は波の音だけのアウトロなんですが、正直これ必要かなという気はします。


前作から4か月という短いスパンでリリースされた本作ですが、そんなことを全く感じさせない内容の良さです。
FUEKISS!!のトラックは勿論どれもいいですし、メンバーのラップや歌との相性も抜群。
今の季節には本当にマッチした作品なので、見かけたらぜひどうぞ!


↓M-3「West Blue」。
www.youtube.com

Another Earthquake / Aaron Carter

Another Earthquake


曲目リスト


1. Another Earthquake!
2. To All The Girls
3. Summertime feat. Baha Men
4. My First Ride
5. Do You Remember
6. 2 Good 2 B True
7. When It Comes To You
8. America A O
9. Without You (There'd Be No Me)
10. Keep Believing
11. Outta Town
12. You Get To My Heart
13. Sugar
14. Nick Snippets


評価: ★★★★★★★★☆☆


Nick Carterの弟、Aaron Carterの4thアルバム。
2002年9月3日発売。


前作で100万枚以上のセールスを記録し、俳優としても活躍するなどまさに順風満帆なアイドル人生を謳歌していたAaron。
そして前作から1年後、4thアルバムである本作をリリースしました。

本作までは1年に1回のペースでアルバムをリリースしていたAaronですが、本作の翌年にベストアルバムをリリースして以降はぱったりアルバムをリリースしなくなります。
定期的にシングルはリリースしていたようですが、この次のアルバムが出たのは2018年です。


では、内容に。


特徴としては前作までと変わらず楽し気な楽曲がメイン。
ただAaronは14歳になったこともあり声変わりが一段落したため、声の安定感が高まっています。
そしてサウンドもミクスチャー色の強いサウンドが多いです。


アルバムの幕を開けるM-1Another Earthquake!」は初っ端からのベースの勢いにがっちり耳を掴まれること間違いなし。
対訳を見るとビッグマウスものですが、Aaronもそのビッグマウスに負けない乗りこなしを披露。
M-2「To All The Girls」は今まで絡んだ女の子たちに対する感謝ソングで、キャッチ―なHookがインパクト抜群。
途中にAaronの歌もじっくり聴ける部分がありますが、今までのアルバムを聴いてきた身としてはこんなに上手くなったのかと思うばかり。


Baha Manを迎えたシングル曲のM-3「Summertime feat. Baha Men」は陽気なサウンドの上でのAaronの爽やかな歌声とBaha Manの貫禄のある歌声の対比が楽しめるサマーチューン。
聴いているだけでも南国に来たような雰囲気になること請け合い。

M-4「My First Ride」はちょっとハードな雰囲気のトラックで、その上にすいすいとラップを乗せてしまうAaronがかっこよすぎ。
インパクトのあるHookもいいアクセント。


M-5「Do You Remember」はそれまでのパーティーチューンばかりから雰囲気がガラッと変わって爽やかなバラード。
そしてこの曲が本作でAaronの成長を一番感じられる曲だと思います。
爽やかな雰囲気の上でのAaronの歌唱が、今までのアルバムのバラード曲とは力量段違い。
対訳を見て気づく優し気なメッセージもいい感じです。

M-6「2 Good 2 B True」でまたしてもパーティーチューンに戻ります。
ここでもAaronのラップが絶好調。
聴いていて首を振りたくなること必至。

M-7「When It Comes To You」はイントロのベースの音が強烈で耳に残ります。
Hookではサウンドがかなり強烈になるのですが、それにも負けないAaronの力量は感服。
M-8「America A O」も同系統のパーティチューンですが、こちらはHookが中毒性があり聴きごたえ抜群。


M-9「Without You (There'd Be No Me)」は雰囲気がNellyのヒット曲「Ride With Me」に似ていて、優しめなサウンドで攻めています。
その上でのAaronの歌声もちょっと優し気でアルバム中では異色な曲です。
対訳を見るとファンへの感謝ソングでした。

M-10「Keep Believing」はバラードですが、M-5「Do You Remember」と比べるとちょっと神聖な雰囲気。
女性へのメッセージソングとなっています。

M-11「Outta Town」は国内版のボーナストラックで、この曲もM-9「Without You (There'd Be No Me)」と同じくちょっとNellyっぽい雰囲気。
ラップ色が強めで癖になる曲展開があります。
M-12「You Get To My Heart」はこれまた国内版のボーナストラックでバラード。
これはBackStreet Boysのバラードに近い雰囲気がありますね。

M-13「Sugar」はちょっと変わった雰囲気のパーティチューン。
テクノっぽい感じもします。アルバム中でも異色。
なんか後半は実験的なサウンドが多いですね本作は。

M-14「Nick Snippets」は色々な曲を寄せ集めた感じのメドレー。
語り→パーティチューン→バラード→パーティチューン、という流れで1つ1つが1分ほどで終わります。
良くも悪くもラストアルバムという雰囲気があります。
まあ、これから15年後にニューアルバムがリリースされるのですが・・。


Aaronの4作目となった本作ですが、前作から1年のインターバルとは思えないくらいに歌唱がパワーアップしています。
聴いていて楽しいというのは前作までのアルバムと同じなのですが、本作ではその楽しさはそのままに、音楽的な魅力は増大した作品となっています。
前作までは子どもっぽくて好きになれないという方も絶対にいたと思いますが、本作では子どもっぽさはほとんどありません。
どんな方でもしっかり聴けるアルバムになっています。

今の季節にもぴったりな1枚なので、見かけたらどうぞ!


↓M-5「Do You Remember」のPV。
www.youtube.com