りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

EGOTOPIA / RHYMESTER

EGOTOPIA


曲目リスト


1. Intro
2. 20世紀 ~開け心~
3. 悪趣味節
4. 知らない女
5. 口から出まかせ feat. KING GIDDRA, SOUL SCREAM
6. 知らない男 feat. BOY-KEN
7. あしたのショー feat. DJ TONK
8. エゴトピア
9. The God / The Mad
10. 君の瞳に映るオレに乾杯
11. Return of Funky Grammar feat. EAST END, MELLOW YELLOW
12. And You Don't Stop


評価: ★★★★★★★★☆☆



早稲田大学にて結成されたラップグループ、RHYMESTERの2ndアルバム。
1995年6月25日発売。


1993年に1stアルバムをリリースしてからは、着々とアピールを重ね、シーンの中で自分たちのスタイルを作っていったRHYMESTER
その2年後、この2ndアルバムをドロップ。


このアルバムがリリースされた1995年は、徐々にですが様々なラッパーたちが自分たちの居場所を作っていき、日本語ラップ界で今も語り草になっている作品が多く排出された年でもあるのです。

ちなみに僕がこの世に誕生した年でもあります。(関係ない)


MICROPHONE PAGERの1stアルバム「Don't Turn Off Your Light」、キングギドラの1stアルバム「空からの力」、LAMP EYEのデビューEP「下剋上」などなど。
そしてそれらの作品と共に語り草にされるのがこのRHYMESTERの2ndアルバム「EGOTOPIA」。
日本語ラップファンでRHYMESTERの1stアルバムを評価する人は余り見たことがありませんが、この2ndアルバムからは結構評価をされてきた印象がありますね。

1stは本人たちにとっても聴くに堪えない作品みたいなのでしょうがないですけどね。


さて、内容に。


初期のRHYMESTERの特徴と言えば日常や思っていることを彼らならではの言葉選びで彩るスタイル。
1stアルバムから2年経ってリリースされた本作ですが、そんな彼らのラップも安定感が増しました。


イントロを経てのM-2「20世紀 ~開け心~」はイントロに続くジャグジーな雰囲気。
しかしながらHookを聴くとライブではかなり盛り上がるのが想像できます。
M-3「悪趣味節」は、安易に日本語ラップをけなす人間に向けたメッセージソング。
重たいトラックの上でのMC SHIROとMummy-Dの言葉選びが強烈で、聴けばいろんなフレーズが頭に残ること必至です。


M-4「知らない女」は電車で知らない女性に対する恋心、そのときの状況を描いた曲。
聴いているだけで状況が頭に思い浮かんでしまう言葉選びで、まるで小説を読んでいるような気分になります。

M-5「口から出まかせ feat. KING GIDDRA, SOUL SCREAM」は本作の中では最も有名な曲で、2007年リリースのベストアルバムでも本作から唯一収録された曲ですね。
RHYMESTER、KING GIDDRA、SOUL SCREAMの3グループでマイクを回していくマイクリレー曲。
全員が強烈なパンチラインを繰り出しており、随所でこの頃ならではの雰囲気を出しています。
1曲の中でトラックが切り替わっていく流れもたまらなくカッコよくて、日本語ラップのクラシックと呼ばれるのも納得の一曲です。

その後のM-6「知らない男 feat. BOY-KEN」は自分を弄んでいた女性に対しての恨み節100%ソングで、かなり独特な失恋ソング。
RHYMESTERの2MC、客演のBOY-KEN、シンプルながらも強烈なトラック、いずれも最高の仕事ぶり。
本当に言葉選びが絶品すぎますよ。アクは強いですが・・。


M-7「あしたのショー feat. DJ TONK」は日本語ラップの認知度がまだまだ低かった時期の苦労を綴ったバッキンダデイズもの。
Hookの言葉選びからして初期の彼らの苦労が伝わってきます・・。
DJ TONKはちょっとだけしか顔を出しませんが、中々いいスパイスになってます。
でも1995年というと、まだまだこんな感じだったんでしょうね・・。
高校生ラップ選手権やフリースタイルダンジョンでラップブームが数年前にきましたが、そのブームが終わりつつあるこれからはシーンはどう変わっていくのか。
気になるところです。


続くM-8「エゴトピア」は表題曲ですが、かなりおふざけ要素が強い楽曲です。
面白いと取るかくだらないと取るかで評価が変わるでしょうね。

M-9「The God / The Mad」は確かアナログで切られた楽曲ですね。
命をテーマにした楽曲で、最後のビッグバンのような音が印象的。


M-10「君の瞳に映るオレに乾杯」はトピック自体はHIP HOPにはよくあるナルシストもの。
しかしリリックの目の付け所が本当に良くて聴きごたえがあります。
お洒落なトラックもポイント高しですね。


M-11「Return of Funky Grammar feat. EAST END, MELLOW YELLOW」は当時のFGグループの仲間たちとマイクを交わすマイクリレーもの。
ネタ感の強いトラックの上で全員が大暴れしていますが、やはりRHYMESTERの2人が並んで一番キレキレですかね。

M-12「And You Don't Stop」も最初は余り印象に残らなかった曲ですが、よくよく詞を聴いてみると中々しみる内容。
年を取るたびに聴きたくなる1曲です。


日本語ラップ界の大物たちがマイクを回していくM-5「口からでまかせ feat. KING GIDDRA, SOUL SCREAM」が注目されやすい本作ですが(いや、確かにこの曲は間違いなく名曲ですが)、他の曲にもこの曲に負けず劣らずの楽曲が収録されていて、リリースから23年経った今でもしっかり聴ける1枚ですよ。

未だに日本語ラップファンの間で語り草となるのも納得の本作、見かけたら是非聴いてみてください!


↓M-10「君の瞳に映るオレに乾杯」。
www.youtube.com

俺に言わせりゃ / RHYMESTER

俺に言わせりゃ


曲目リスト



1. イントロ

2. 笑うな

3. ちょっとしたヒガミ

4. LIVE FROM 俺んち

5. AB・A・O・B

6. なんもやる気しねえ

7. 星に願いを

8. あわよくばパワー

9. ルーパー氏のテーマ feat. ジミー

10. ユニフォーマーズ宣言

11. ワンアンドオンリー

12. 愛のなんでなんだ

13. FUNKY GRAMMAR feat. EAST END, MELLOW YELLOW

14. ヴァイオレンス・ファンタジー

15. アウトロ

16. あわよくばパワー Real Love Mix



評価: ★★★★★★★★☆☆



早稲田大学で結成されたラップグループ、RHYMESTERの1stアルバム。

1993年4月25日発売。



RHYMESTERは1989年にメンバーの出身大学である早稲田大学のサークルでMC SHIRO(現宇多丸)とMummy-Dの2人が結成したグループです。

現在のメンバーはその2人とDJ JINの3人ですが、このアルバムをリリースした頃は、メンバーが比較的流動的だったらしく、DJ ICEにDJ CHOCOLATE、Dr.Looperもメンバーに名前を連ねていました。

ダンサーも従えた「RHYMESTER ALL STARS」としてライブを行っていた時期もあり、結構な歴史があります。もうすぐ結成30年を迎える彼らの歴史は伊達ではありません。



そんな経歴を経て、1993年にこの1stアルバム「俺に言わせりゃ」でデビューを果たします。

しかし、その頃はまだ日本語ラップのシーンというものがあってないようなものだったそうで、ミュージシャン本人たちがチケットを売っていたり、ライブでもお客より関係者が多いのは当たり前。

アメリカのLL COOL JM.C. HAMMERなどのHIP HOPが日本に入ってきて、日本でもいとうせいこうなどがラップを披露するようになってHIP HOPというジャンルが定着してはいったものの、まだまだ日本ではキワモノ扱い状態でした。

そのため、RHYMESTERキングギドラMICROPHONE PAGERスチャダラパーなどこの頃から活動していたラップミュージシャンたちは、手探りで自分たちの生きる道を開拓していました。

その手探っていた頃の時代の産物の内の1枚がこの1枚です。

残念ながら当時の他のラッパーたちの作品に比べて評価は芳しくなく、評論家からも酷評を浴びせられてしまいました。

しかしながらRIP SLYMEやKICKにとってはバイブル的な作品で、何度かこのアルバムの曲をライブでやらせてほしいと本人たちに言っていたそうですが、本人たちから一切許可が出なかったため、できなかったそうです。

というのもRHYMESTER本人たちにとっては、酷評した評論家たちと同じ気持ちで、このアルバムは黒歴史以外の何物でもなく、闇に葬ってほしい作品だそうです。

なのでライブでもこのアルバムの収録曲は一切やらず、ほとんどなかったことにされています。

でも、このブログではしっかり紹介させて頂きます笑



さて、内容に。



様々な生存策をとっていた当時の日本語ラップミュージシャンたちの中で、RHYMESTERがとったスタイルは、主に日常や思っていることをコミカルに描くスタイル。

ギドラのような政治的な部分ではなく、本当に日常の会話や出来事で感じている部分をそのまま赤裸にトラックに乗せています。

トピックはやる気が出ない状況とか、占いについてなど様々ですが、比較的男女関係が占めている割合が高いですかね。



MC SHIROとMummy-Dのラップはこの頃はまだトラックへの声の乗せ方、ライミングの仕方などが確立されておらず、自分たちのスタイルを模索していたのがこれ以上なく伝わってきます。

流石にこれ以降の作品の彼らのラップと比べると印象に残らないラップですが、それでもこれはこれで味があって個人的には好きです。



リリックの内容も上に書いたとおりのことがテーマながら「上手い!」と言えるようなリリックが随所にあり、結構楽しみながら聴けますよ。



一番面白いのは男女関係などをテーマにした曲ですね。

M-3「ちょっとしたヒガミ」なんかは、男女関係や上手くいっている人たちに対する嫉妬心をストーリーも用いて上手く描写されていて、誰でも一度は共感できる一曲になってますし、身体目当ての男の心を描いたM-7「星に願いを」、M-8「あわよくばパワー」は内容は最低としか言いようがないですけど、まさにこの頃の彼らにしか作れないパンチラインが連発されます。この頃からのRHYMESTERファンの中で名曲にあげられるのも納得の出来です。(しつこいようですが内容は本当に最低です笑)

ちなみに最後のこの曲のRemixは爽やかな雰囲気と最低なリリックの対比がたまらない1曲に仕上がっており、原曲に劣らない最低曲だけど名曲(?)です。

M-12「愛のなんでなんだ」も恋愛の意味不明さ、矛盾を投げかけたリリックで、中々現実味がある所をついており、うんうんと頷きながら聴けます。トラックもその内容を引き立てていて文句の付けどころなし。



それ以外のトピックでは、M-5「AB・A・O・B」。

何と血液型占いとそれを持ちかけてくる人間を強烈に批判している1曲。

今ではもう完全に科学的に全くの出鱈目だと証明されている血液型占いですが、もうこの頃からテーマに選んでいる彼らは勲章ものでしょう。

血液型占いで悪者にされやすいO型やB型の方なら、聴いていてスカッとしてしまうはず。



M-6「なんもやる気しねえ」もやる気がしない気持ちを非常に上手く描写していて、誰でも共感できてしまう内容。

早稲田大学出身の彼らなのに、ダメ人間のリリックを描かせると天下一品のリリックになるのですから分からないですね。



というように、普通の水準で、この頃の彼らのラップが嫌いでなければ結構面白い曲も多いんですよ、この作品。

確かに完成度という面ではイマイチ高くない点は否めませんけど、このアルバムの音源はこのアルバムでしか聴けませんし、レンタルでもいいので是非一度は聴いてもらいたい作品です。

果たしてこの感想を本人たちが見たらどう思うでしょうね笑



↓M-3「ちょっとしたヒガミ」。

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応援歌/風 / 湘南乃風

応援歌/風



曲目リスト



1. 応援歌 feat. MOOMIN

2. 風

3. Wild Speed ~山嵐 Remix~



評価:★★★★★★★☆☆☆



日本で知らない人はいないといってもいい立ち位置の男臭さ全開のグループ、湘南乃風の1stシングル。

2004年3月3日発売。



2003年にトイズファクトリーから1stアルバムをリリースしてメジャーデビューを果たした湘南乃風

その後もコンピレーションや客演の楽曲参加ででちょこちょこ顔を出し、リスナーへのアピールを事欠きませんでした。

そんな彼らが2004年の春にドロップしたのがこの1stシングル「応援歌/風」。



M-1応援歌 feat. MOOMIN」の有名っぷりを見ても、おそらくここから彼らを聴き始めたリスナーは多かったのではないでしょうか。(一番多いのは「純恋歌」からでしょうけど)



ちなみにジャケットは「クローズ」シリーズや「WORST」シリーズなどで有名な漫画家の高橋ヒロシ氏によるもの。

確かにお互いに不良ものを扱っていることが多いですし、結構イメージが合うタッグですよね。



さて、内容に。



M-1応援歌 feat. MOOMIN」は、かつて自分たちに対して応援してくれていた湘南の先輩に向けて作られた曲で、MOOMINがマイクゲストとして参加し、HOME Gがトラックを提供しています。

その頃、その先輩が少し落ち込んでいたので、「かつてその先輩が自分たちに言ってくれた言葉を言い返して曲にしよう」というのをコンセプトにして作られました。



優しい爽やかなトラックの上で湘南乃風のその先輩のエピソードを展開していく湘南乃風の4人と、Hookで先輩の言葉を引用して歌い上げるMOOMINの対比は非常に面白いですね。

込められたメッセージも無責任に思えなくもないものの、先輩と湘南乃風のエピソードを知った上で聴くと、感慨深いものがあります。



M-2「」は純和風な雰囲気を出した勢いのあるチューン。

所々でトラックの雰囲気が変わるのも面白く、遊び心と勢いの良さが相まっていい感じに聴いている側の気分を上げてくれます。

4人の爆発力も申し分ない、「」という曲名に恥じない1曲。



そして最後に1stアルバム「Real Riders」収録曲の「Wild Speed」のRemix。ロックバンドである山嵐が手掛けたロック調のRemixになっていますが・・うーん、勢いも申し分ないですし面白いっちゃ面白いですけど、ちょっと蛇足気味。

原曲はシンプルなトラックの上でMC陣が暴れまわるのが結構スカッとする1曲なんですけど、このRemixはトラックにも勢いがありすぎてちょっと・・悪くはないですけど原曲には勝てず。



恩がある先輩に対するメッセージソングという最初のシングルに相応しい、熱いトピックを持ってきて、楽曲も中々の出来。彼らの1stシングルとして良作と言える1枚ですね。

ただM-1応援歌 feat. MOOMIN」、M-2「」の2曲は2ndアルバムに収録されているので、その2曲が聴きたい人は2ndアルバムを購入することをおすすめします。

どうしても山嵐のRemixが聴きたいのなら無論マストですけどね。



M-1応援歌 feat. MOOMIN」のPV。

www.youtube.com



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LATEST & GREATEST HIP-HOP ANTHEMS / V.A.

Latest & Greatest Hip

曲目リスト



Disc 1

1. A Milli / LIL WAYNE

2. Aston Martin Music / RICK ROSS feat. DRAKE, CHRISETTE MICHELE

3. How We Do / THE GAME

4. I Wanna Love You / AKON feat. SNOOP DOGG/p>

5. Make Me Better / FABOLOUS feat. NE-YO

6. Money In The Bank / SWIZZ BEATZ

7. Stand Up / LUDACRIS feat. SHAWNNA

8. Put Your Hands Where My Eyes Could See / BUSTA RHYMES

9. Tambourine / EVE

10. Ride Wit Me / NELLY feat. CITY SPUD

11. Crank That / SOULJA BOY

12. Ridin' / CHAMILLIONAIRE feat. KRAYZIE BONE

13. Pump It Up / JOE BUDDEN

14. Boom Boom Pow / THE BLACK EYED PEAS

15. On Fire / LLOYD BANKS

16. We Gonna Make It / JADAKISS feat. STYLES OF THE LOX

17. Into You / FABOLOUS feat. TAMIA

18. Like Glue / SEAN PAUL

19. Oh Yeah / FOXY BROWN

20. Hip Hop Is Dead / NAS feat. WILL.I.AM



Disc 2

1. Lean Back / TERROR SQUAD

2. Locked Up / AKON

3. Dreams / THE GAME

4. X Gon' Give It To Ya / DMX

5. Hey Ma / CAM'RON feat. JUELS SANTANA, FREEKEY ZEEKEY, TOYA

6. Flipside / FREEWAY feat. PEEDI CRAKK

7. Da Rockwilder / METHOD MAN & REDMAN

8. Let's Get Dirty (I Can't Get In Da Club) / REDMAN feat. DJ KOOL

9. You Can Do It / ICE CUBE feat. MACK 10, MS.TOI

10. Livin' It Up / JA RULE feat. CASE

11. Can't Let You Go / FABOLOUS

12. If I Could Go! / ANGIE MARTINEZ feat. LIL'MO, SACARIO

13. Get It On Tonite / MONTELL JORDAN

14. Return Of The Mack / MARK MORRISON

15. I / DONAE'O

16. They Don't Know / SO SOLID CREW feat. ASHER D, MEGAMIN, G-MAN

17. All Over / LISA MAFIA

18. Mash Out / WILL.I.AM feat. MC LYTE, FERGIE

19. So For To Go / J DILLA feat. COMMON, D'ANGELO

20. Gettin Up / Q-TIP



Disc 3

1. Full Clip / GANG STARR

2. Slam / ONYX

3. O.P.P / NAUGHTY BY NATURE

4. I Got 5 On It / LINIZ

5. Regulate / WARREN G feat. NATE DOGG

6. I Wish / SKEE-LO

7. Love / J DILLA feat. PHAROAHE MONCH

8. Take It / WILL.I.AM feat. KRS-ONE

9. For Da Love Of Da Game (Rmx) / DJ JAZZY JEFF feat. RAHEEM, V, ERRO

10. Paid In Full / ERIC B. & RAKIM

11. Mama Said Knock You Out / LL COOL J.

12. Children's Story / SLICK RICK

13. (You Gotta) Fight For Your Right (To Party) / THE BEASTIE BOYZ

14. The Message / GRANDMASTER FLASH & FURIOUS 5

15. Rapper's Delight / THE SUGARHILL GANG

16. Rump Shaker / WRECKX-N-EFFECT

17. U Can't Touch This / M.C. HAMMER

18. Push It / SALT-N-PEPA

19. That's The Joint / FUNKY 4 PLUS 1

20. White Lines (Don't Do It) / GRANDMASTER FLASH & MELLE MEL



評価: ★★★★★★★★★☆



80年代から2000年代までのHIP HOPのヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。

2014年10月6日発売。



「何がHIP HOPなんだ」、「REAL HIP HOPってなんだ」というのは、HIP HOP好きの間でいつの時代になっても答えが出ない問い、の代表格です。

「日本にHIP HOPはない」という人もいれば、「2000年代以降のHIP HOPはHIP HOPじゃない」という人もいますし、「なんでもありがHIP HOP」という人もいます。

要するに、HIP HOPというのは聴く人やその時の時代で定義などが違ってきてしまう音楽で、誰もが納得できるガイドラインや、グローバルスタンダードというものがない音楽なんですよね。

だからこそ、巷にあふれるHIP HOPミュージシャンたちは、いつの時代も先人たちの音を聴きながら自分の中で作ったHIP HOP像に沿って、自分たちなりのHIP HOPと呼べるような音楽を作り続けていくわけです。

そのためHIP HOPというのは、洋邦問わず色んな人の音源を聴いていけば聴いていくほど、何がHIP HOPか分からなくなっていくという実に不思議な側面を持っている音楽。

だからこそ、その魅力に取りつかれるとどんどんハマっていくことになるんですけどね。



そしてこの作品は、そんなHIP HOPの魅力に取りつかれたミュージシャンたちが、作り上げた「自分たちなりのHIP HOP」の中で、ヒットした曲が詰まった1枚、というわけです。

全60曲で3枚組ですが、値段は1200円と格安で、1曲20円。itunesや着メロの値段からすると破格の安さです。



さて、内容に。



上にも書いたように20曲入りのCDが3枚組、全60曲とお腹いっぱいになりすぎるボリュームの本作。

Disc 1、Disc 2は主に2000年代、Disc 3は主に80、90年代の楽曲が詰まっています。

それぞれの選曲については、「なんであの曲入ってないの」「なんでこの曲入っていないの」という思いはたぶん誰もが思うのではないでしょうか。

個人的には、50 CENTEMINEMが1曲もなく、G-UNIT辺りがLLOYD BANKSの1曲だけだったり、WU-TANGも1曲も無いというのは本当に意外です。

THE GAMEは2曲も入ってるんですけどね・・・。

「HIP HOP ANTHEMS」と銘を打つなら、2000年代に50 CENTEMINEM辺り、90年代にWU-TANGやNAS2PAC、BIG L辺りが入っていればもうちょっと説得力あった気がするんですが。

ちょっと片手落ち感が否めない選曲です。



とりあえずこうやって2000年代や80、90年代のHIP HOP楽曲を聴くと、やっぱりHIP HOPが先人たちによっていかに変遷しながら今日まで続いてきたカルチャーなのかがよくわかります。



80~90年代は先人たちの曲をサンプリングしたブレイクビーツの上にラップを乗せるシンプルな作り方が主ですが、2000年代はそういった主な作り方という言い方ができないほどバラエティーに富んでいます。

2000年代に入って著作権の取り決めが厳しくなり、サンプリングが以前ほど安易にできなくなった状況に、様々なトラックメイカーが自分なりの打開策を生み出していったわけですけど、それぞれの打開策にも個性が出てくるのが面白いですね。



しかしながら、それぞれの個性が強い分、計60曲もあるのでどうしても何曲かは高評価が付けられない曲が出てくるのも事実。

個人的にお勧め順はDisc 3、Disc 2、Disc 1の順。

上の方で2000年代はバラエティに富んでいてそれぞれが個性を出しているのが面白いと書きましたが、それゆえに80年代や90年代などと比べてラップとトラックの相性に疑問符がついてしまうものが多いです。(とは言ってもいい曲は本当にいいのも事実ですけどね!)

それに多分HIP HOP好きなら知ってる音源が多めなので、やはりあくまでビギナー向けの粋は出ていません。

これからHIP HOPを聴いてみようという人には是非ともお勧めしますが、生粋のHIP HOPファンの人にはちょっと物足りないでしょう。(というかそんなHIP HOPオタクだったらこんないかにも初心者向けなコンピレーションに手を出さないでしょうが)



でもこれからHIP HOPを聴いてみようという人には非常にお得感がありますし、良曲がたくさん詰まった作品であるのは間違いありません。

このCDから入って、興味のあるミュージシャンに手を伸ばしてもらえたら幸いです。



↓Disc 1のM-15「On Fire」のPV。

www.youtube.com

↓Disc 2のM-11「Can't Let You Go」のPV。

www.youtube.com

↓Disc 3のM-11「Mama Said Knock You Out」のPV。

www.youtube.com

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ビバ★ロック / ORANGE RANGE

ビバ★ロック



曲目リスト



1. ビバ★ロック

2. ベロシティー3000

3. ビバ★ロック ~ryukyudisco remix~

4. 渚のロコガール

5. ビバ★ロック ~japanese side~



評価: ★★★★★★★★☆☆



沖縄出身のバンド、ORANGE RANGEの3rdシングル。

2003年10月22日発売。



前作の「上海ハニー」が大ヒットを記録し、一気に大有名グループとなったORANGE RANGE

それから3ヶ月後にリリースされた本作は、ORANGE RANGEにとって初のタイアップ付きシングルとなりました。

しかもそのタイアップ先が人気アニメ「NARUTO -NARUTO-」のエンディングテーマということで、音楽ファンのみならずアニメファンの中でも話題を呼ぶことになります。

本作も前作に引き続き、ゴールドディスクに認定され、ORANGE RANGEの勢いは留まることを知らず。

2003年にリリースされたのはCCCD版であり、2004年にコピーガードが掛かっていない状態で再発されています。

今から購入する方は是非再発版を。CCCDはCDより音が悪いですからね。



では内容に。



この頃はとにかく若さを生かした勢いで押し切るミクスチャーロックを披露していた彼ら。

本作でも基本的にそれは変わらず、この頃の彼らにしかできないであろう勢いのある楽曲を披露してくれます。



M-1ビバ★ロック」は、勢いのある(しつこいか)ミクスチャーサウンドの上で3MCが非常に前向きで能天気な世界観を披露する楽曲で、聴いていると元気が湧いてくる感覚になりますね。

サビの爆発力も最高で、大ヒットしたのも頷けるキャッチーで中毒性のある1曲ですね。

3MCの余りにも元気すぎる詞は人によっては無責任な詞に思えてしまうかもしれませんが、なぜかこの頃の彼らがやると全然許容出来て、むしろ元気が湧いてくる1曲に仕上がるのですから不思議なものです。

作曲のNAOTOが3MCの生かし方をしっかり心得ているからこそできた芸当なのでしょうね。

当時まだ20歳そこらの彼らがこのような技術をもうこの頃から身につけていたのかと思うと本当に彼らは恐ろしいバンドです。



M-2「ベロシティー3000」は、インディーズ時代の楽曲「ベロシティー」のセルフリメイク楽曲です。

サウンドや3MCの個性が原曲より遥かにパワーアップしており、個人的にはこっちの方が全然好きです。

途中から変わる曲調も面白いですし、3MCのそれぞれのマイクの回し方もスリリングで聴いていてワクワクする1曲。

3分以内の短い楽曲ですが、聴きごたえが十分あります。



お馴染みRYUKYU DISCOのREMIXシリーズのM-3「ビバ★ロック ~ryukyudisco remix ~」、SILAS LEEのカバー曲のM-4「渚のロコガール」の2曲はちょっと肩くらしを食らった感が否めませんが(というかORANGE RANGEの楽曲のRYUKYU DISCOのREMIXは毎回良くも悪くもない出来なので余り期待してないんですけどね・・)、最後のM-5「ビバ★ロック ~japanese side~」はオリジナルに負けず劣らずの素晴らしい出来です。

ちなみにNARUTOのエンディングはこっちの方です。Wikiによるとこっちの方が先に出来ていたそうですね。

原曲とは曲の構成と詞が違っているのですが、こちらも十分な聴きごたえと爆発力があるアレンジで、第2のビバ★ロックと言って差し支えない1曲です。



本作のカップリングのM-2「ベロシティー3000」は1stアルバムにも収録されているので、M-1ビバ★ロック」があまり好きではない方は買う必要はないと思います。

しかしM-5「ビバ★ロック ~japanese side~」はこのCDとNARUTOのサントラでしか聴けないので、少しでもM-1ビバ★ロック」をいいな、と思った人は絶対に聴いてみてほしいですね。そういった意味でなら買っても絶対に損はない1枚だと思います。



M-1ビバ★ロック」のLIVE映像。

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★NSYNC / ★NSYNC

イン・シンクーUSヴァージョン・プラス



曲目リスト



1. TEARIN' UP MY HEART (ORIGINAL VERSION)

2. I JUST WANNA BE WITH YOU

3. HERE WE GO (RADIO CUT)

4. FOR THE GIRL WHO HAS EVERYTHING (CLUB MIX)

5. (GOD MUST HAVE SPENT) A LITTLE MORE TIME ON YOU (REMIX)

6. YOU GOT IT

7. I NEED LOVE

8. I WANT YOU BACK (RADIO EDIT)

9. EVERYTHING I OWN

10. I DRIVE MYSELF CRAZY

11. CRAZY FOR YOU

12. SAILING

13. GIDDY UP

14. SAILING (LIVE VERSION)

15. MORE THAN A FEELING

16. SUNDREAMS

17. TEARIN' UP MY HEART (PHAT DUB)

18. I WANT YOU BACK (BACK BEAT RADIO EDIT)



評価: ★★★★★★★★☆☆



アメリカのアイドルPOPグループ、★NSYNCの1stアルバム。

1997年5月26日発売。ちなみに今回紹介する本作は1999年にリリースされた国内版。



NSYNCはLANCE、JOEY、JUSTIN、CHIRIS、JCの5人で結成されたアイドルグループで、当時一世を風靡していたアイドルグループ、BackStreetBoysの弟分と言う立ち位置でした。

そのせいか話題性は十分で、ドイツではデビューシングルである「I WANT YOU BACK」(M-8)、「TEARIN' UP MY HEART」(M-1)が1週間で600回もラジオでオンエアされるという現象まで起こりました。

そして本国アメリカでこの作品をリリースし、さらに一気にスターダムにのし上がります。



全米で600万枚以上というセールスを叩き出し、シングル3曲もトップ10ヒットを達成。ライブツアーは計200万人以上を動員。というとんでもない記録を打ち立てたのです。



世界的に見るとそこまでものすごいヒットをしたわけではないのですけど、アメリカに関しては毎日のように様々な場所でLIVEを重ねてプロップスを得ていったようなので、その成果が非常にいい状態で実った、のでしょうね。最もこの次のアルバムでさらに彼らはとんでもないスポットライトを浴びることになるのですが。



さて、内容に。



良くも悪くもいかにもPOPアイドルというサウンドで、非常に聴きやすい曲が詰まった1枚です。

こういうアイドルの宿命なのか、対訳を見ると恋愛ソング率が非常に高いです。

英語なのでまだ全然気にしないで聴けますけど、このアルバムの内容でもし日本語で最初から最後まで歌われたら胸やけがしそうですね。



彼らの爽やかな声と基本に忠実なPOPなサウンドとの相性は中々良く、丁寧に作られた作品という言い方がとてもしっくりきます。

一番その中で彼ららしさと音楽的魅力を同居できていると感じるのはM-3「HERE WE GO (RADIO CUT)」でしょうか。

つい首を振りたくなる様なサウンドと、その上を駆け抜けるような彼らの声がいい感じに化学反応を見せている、前半のハイライトと言ってもいい楽曲ですね。

勿論大ヒットしたM-1TEARIN' UP MY HEART (ORIGINAL VERSION)」も面白い楽曲ですが、こちらの方に分がありますね。



中盤のハイライトはデビューシングル楽曲のM-8「I WANT YOU BACK (RADIO EDIT)」。

キャッチーなHookと間奏のズンズン来るリズムが非常に楽しめる1曲で、大ヒットしたのも頷けます。

ちなみにボーナストラックのM-18「I WANT YOU BACK (BACK BEAT RADIO EDIT)」も比較的はずれが多い洋楽の国内版のボーナストラックにしては珍しく、しっかりと楽しめる内容になっていますよ。(ですので是非今から買うなら国内版を!)



後半のハイライトはM-11「CRAZY FOR YOU」。ディスコでも掛けられそうなダンスチューンで、このアルバムの収録曲の中でも一番カッコいい曲です。

個人的にはもうちょっとこういう路線も入れてほしかったですね。

この作品はバラードの率も結構あるんですけど、バラードの方は正直「悪くはないけどよくあるバラードのような・・」という感じです。

2ndアルバムはまだ聴いていないので、近いうちに聴きたいです。



後はボーナストラックのM-16「SUNDREAMS」は外せないですね。

このアルバムの中で一番サウンドが聴きごたえがあって面白いです。

国内版限定のボーナストラックなので、是非チェックしていただきたいですね。



なんとなく手に取ったアーティストでしたが、中々なPOPサウンドを提供してくれる、最後まで飽きさせないで聴かせてくれる作品でしたね。

興味のある方は是非聴いてみてほしい作品です。



↓M-8「I WANT YOU BACK」のPV。

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GIP'ROCK / GIPPER

GIP’ROCK



曲目リスト



1. BRAND NEW...

2. TIME IS MONEY feat. NEECH, MASCOTT BOY, U-Lala

3. Ultimate Party feat. U-Lala

4. 1 NIGHT STAND feat. BIG RON (SINGLE VERSION)

5. HOLIDAY feat. MASAYA WADA (SINGLE VERSION)

6. Fm Channel How To Game -SKIT- feat. DJ FILLMORE

7. Till Down (Natural High Remix) feat. JUN

8. AH!Yeah! feat. YOZE, TICKY "D" TAC

9. MIDNIGHT SPECIAL feat. U-Lala

10. Too Much Young For Me

11. Carnival -SKIT- feat. SLIM YO-D, Dr. KORE

12. BAD DAY feat. HYENA, TRIPPEN

13. Stay By My Side feat. JUN, DESTINO

14. Bounce Boogie Bounce (DJ Ryuuki Remix)

15. Outro



評価: ★★★★★★★★★☆



今はグループとしては活動休止中のNORAのメンバーである川崎出身のラッパー、GIPPERの1stアルバム。

2004年12月22日発売。



2000年に結成され、LIVEを重ねながら知名度を広げていったNORA。2003年に1stアルバムをリリースし、全国シーンに顔を出しました。

その後もコンピレーションアルバム「PLATINUM ROUTE」を企画して全国のローライダー系のミュージシャンをフックアップしたり、アルバムやシングルをコンスタントにリリースするなどして着実にシーンに定着していきました。



そしてそんなNORAのメンバーの中でも一際目立った活動をしていたのがこの「NORAの一番鬼ことG.I.P」ことGIPPERです。

その舐めまわすような強烈なフロウとユニークなリリックがNORA CREWの中でも異彩を放っていて、featやコンピレーションアルバムなどでも精力的に活動し、あっという間にGIPPERという名前を全土に広げました。

特にBENNIE Kとの恋愛チューンシリーズはかなり有名で、ラップを余り聴かない一般層にもアピールすることに成功しましたね。

そんな彼がソロ作品をリリースしたのは2004年の11月。この1stアルバムの先行シングルとして「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」(M-4)をリリース。

その1ヶ月後にこの1stフルアルバムをリリースし、メンバーの中で一番早いソロデビューを飾りました。

ちなみに上の曲目リストで書いてある通りこのアルバムに収録されている先行シングル曲のM-4「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」とM-5「HOLIDAY feat. MASAYA WADA」はシングルと同じバージョンであり、シングル「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」には他に収録されているのはこの2曲のインストのみなので、インストが欲しい人以外は無理に買う必要はないと思います。



さて、内容に。



上にも書いたようにGIPPERのラップの特徴はトラックを舐め回すような強烈なフロウとユニークなリリック。このアルバムでもそれは健在で、リスナーの期待に応えきった、まさに彼にしか作れない作品となっています。

客演が多め(とはいってもほとんどh.g.pやNORAの他のメンバーなどの身内ですけど)ですが、あくまで客演陣は脇役でGIPPERの存在感が一番強烈なのも流石です。

ラップスタイルは巷でも言われていたように正に日本版SNOOP DOGGと呼ぶにふさわしいですが、多くの客演の中でがっちりと存在感を出して曲を自分のものにしてしまうのは日本版Lil Jonともいえるかもしれません。

客演もやはり仲間のデビューアルバムということで気合いが入っています。

特にM-2「TIME IS MONEY feat. NEECH, MASCOTT BOY, U-Lala」、M-8「AH!Yeah! feat. YOZE, TICKY"D" TAC」、M-12「BAD DAY feat. HYENA, TRIPPEN」などと言ったマイクリレーものではGIPPER含めて全員がユニークなバースを提供してくれ、誰一人として無駄がありません。

M-2「TIME IS MONEY feat. NEECH, YOZE, MASCOTT BOY, U-Lala」の3バース目のGIPPERからMASCOTT BOYにマイクパスをする瞬間なんて感動的ですらあります。

よく考えればNORAのメンバーのソロアルバムにMASCOTTが参加したのはこれが最初で最後。何故かMASCOTTってNORAを抜けた後まるで最初からいなかったような扱いになっているんですよね。同じく脱退組であるJUNやAK the Bandeeなんかはそこまでではないのに。

MASCOTT BOYのラップは好きなんですけどね。

すみません。話がそれました。

後は客演とGIPPER双方が特に生き生きしているのはM-3「Ultimate Party feat. U-Lala」。曲のトピック自体はよくあるパーティーチューンですけど、GIPPERならではのユニークなリリックやU-Lalaとのいい感じの絡みで何度も聴きたくなる中毒性の高い1曲に仕上がっています。

客演なしの曲も勿論いいですが、一際光るのはM-10「Too Much Young For Me」ですね。これはちょっとスケベな曲なんですけど、扱っているトピックが非常に面白く、こんな曲この人にしか作れないよ、と実感してしまいます。

他にもTaishi Fukuyama氏が手掛けたM-7「Till Down ~Natural High Remix~ feat. JUN」やDJ RYUUKIが手掛けたM-14「Bounce Boogie Bounce (DJ Ryuuki Remix)」などといった過去音源のREMIX、DJ FILLMOREがGIPPERが参加したNORAの過去音源を巧みにMIXしていくM-6「Fm Channel How To Game feat. DJ FILLMORE」、FUEKISS!!のトラックの上でSLIM YO-DとDr. KOREがユーモアあふれる掛け合いを見せるM-11「Carnival -SKIT- feat. SLIM YO-D, Dr. KORE」、非常に遊び心あふれるM-15「Outro」などといったSKIT的な存在やREMIXも他のGIPPERの楽曲に何ら負けていない出来で、バランス感覚も最高です。

FUEKISS!!とTaishi Fukuyama氏のスタイリッシュで高品質なトラック、気合の入ったバースを用意した客演陣、原曲に何ら負けないREMIXをしてくれたリミキサー陣、そしてしっかりとその中で全てをまとめ上げる主役のGIPPERのラップ。

NORA CREWの中でもダントツの客演数と知っているリスナーの多さは伊達ではない。それがこれでもかというくらいに伝わる作品です。

是非見かけたら購入して聴いていただきたいです。

↓M-4「1 NIGHT STAND feat. BIG RON (SINGLE VERSION)」のPV。一応言っておきますが、詞の内容がとてつもなくエロエロなので、お子さんがいる部屋でヘッドホンやイヤホンの類をしないで聴かないでください。

www.youtube.com

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