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DOKI DOKI LGYankees!!!!!! / LGYankees

DOKI DOKI LGYankees!!!!!!


曲目リスト


1. DOKI DOKI LGYankees!!!!!! -Intro-
2. NO DOUBT SIX STAR feat. GIO, PURPLE REVEL
3. 左手に咲いたリング feat. Noa
4. マヂ LOVE feat. 吉見一星
5. 世界中でたった一人の大切な人へ
6. fragile feat. Yoonji
7. Show Me Inside!!
8. Party Drinker feat. jyA-Me
9. オレンジの冬
10. サヨナラ言えない僕 feat. SO-TA
11. Dear My Homies
12. DOKI DOKI LGYankees!!!!!! - Outro-


評価: ★★★★★★★★★☆


宮城県仙台市を拠点に活動するラップグループ、LGYankeesの6thアルバム。
2013年1月16日発売。


5thアルバムである前作をリリースしてからもNO DOUBT TRACKSのメンバーとNO DOUBT FLASHとしても活動したり、自身がプロデュースするミュージシャンに客演として参加したりと常に話題に事欠かなかったLGYankees。
NO DOUBT TRACKSのメンバーを引き連れた前作の全国ツアーも成功し、まさに順風満帆な年となりましたね。
そんな前作から11ヵ月。6thアルバムである本作をリリースしました。
前作と同じく本作もチャートで9位と好セールスをマーク。


では、内容に。


前々作から聴きやすい楽曲をメインにしつつも少しだけハードな曲も入れるというスタイルにシフトしたLGYankees。
本作もまさにそのスタイルで構成されています。


イントロを経てのM-2「NO DOUBT SIX STAR feat. GIO, PURPLE REVEL」は、GIOとPURPLE LEVELの1-MIC、DJ PSYCHOが参加。
疾走感のあるトラックの上での4人のマイクリレーは聴きごたえ抜群で、スタートとしては最高のスタート。

M-3「左手に咲いたリング feat. Noa」はLGYankeesのアルバムではお馴染みの歌姫のNoaが参加。
トピックとしてはウェディングソング。
ウェディングソングというのは前々作の「ウェディングロード feat. Noa」と同じですが、あちらは結婚する2人からの両親への感謝ソングだったのに対して、こちらはオーソドックスなパートナーへのラブソングです。
ストリングスがとても綺麗なトラックで、HIROの透明感がある歌声、Noaのまっすぐな歌い方がガッチリハマっています。
前作からHIROの歌唱力が上がりましたがそれを本当に実感させられますね。この頃のHIROの歌唱力じゃないと作れなかった曲だと思います。

M-4「マヂ LOVE feat. 吉見一星」は吉見一星が参加。
明るい雰囲気のトラックでの吉見一星とHIROの歌の絡みが絶妙で楽しめますね。
ちょっと歌詞の内容はベタベタしてるんですけど、吉見一星の綺麗な歌声のお陰で不思議とサラッと聴けます。

M-5「世界中でたった一人の大切な人へ」は哀愁漂うトラックで、父親に対するメッセージソング。
HIROの単独曲ですがラップはなく、歌唱力を生かして最後まで歌いきっています。
そこまでひねった内容ではないもの実体験を元にした言葉選びは似たような曲にはない説得力がありますね。


M-6「fragile feat. Yoonji」はYoonjiが参加。
綺麗めながらもリズムがしっかりとしたトラックが印象的で、その上にラップと歌を混ぜ合わせたようなラップを披露するHIRO、パワーのある歌唱を乗せるYoonjiはどちらも相性抜群。
曲の終わり方も余韻を残す感じで〇。

M-7「Show Me Inside!!」はパーティチューンで3分もない曲ですが、迫ってくるようなトラックと巧みに乗りこなすHIROの歌交じりのラップがしっかりと存在感を出しています。
続くM-8「Party Drinker feat. jyA-Me」もパーティチューンでjyA-Meが参加。
それまでのLGYankeesの楽曲にはなかったようなサウスな雰囲気の楽曲で、HIROがシャウトのようなラップを乗せているのが新鮮なんですよね。
jyA-Meの歌声も色気があって雰囲気にバシッとハマっており、HIROが随所でコールを乗せてくるのも面白いです。
この曲のHIROはなんかLil Jonっぽいかも。ちなみに振り付けは芋洗坂係長が手掛けており、PVにも参加しています。


M-9「オレンジの冬」は失恋ソングですが勢いのあるトラックで首を振りたくなります。
間奏でのスクラッチもすごくカッコよく、入っている音にHIROのラップ含めて何一つとして無駄がありません。

M-10「サヨナラ言えない僕 feat. SO-TA」はSO-TAが参加。
個人的に本作以前のSO-TAの客演参加曲はそこまで好きではなかったんですが、本作のこの曲は本当に文句なし。
想い出を丁寧に綴っていくHIROのラップ、HookとBridgeでのSO-TAのストレートな歌唱、音の使い方が本当に上手い切ないトラック。
全てが見事にバシッとハマっています。

M-11「Dear My Homies」は曲名から想像できるように仲間に対する熱いメッセージソング。
トラックもHIROの歌も優しさと熱さを兼ね備えたような雰囲気で前々作の「男歌」を彷彿とさせますね。

アウトロは硬派なトラックの上でHIROがフリースタイルをするという内容で構成としては前作と同じです。
こちらは20秒もないんですが、結構好きですね。


前作と同じく聴きやすい楽曲を多く並べてハードな楽曲を少し挟んだ内容ですが、中々の良作だった前作よりさらに上手くまとまった印象です。
前作はこれはちょっとなという楽曲もあったんですが、本作はHIROのラップと歌も引き出しが増えていて最初から最後まで捨て曲なしです。
DJ No.2のトラックも文句なしのいい仕事ぶり。
RYOが脱退した後のスタイルを前作でいいところまで持っていき、本作ではそれを完成させたという感じですね。
個人的に本作までの作品ではLGY名義の1stアルバムとGIPPERとのコラボアルバムが並んで一番好きな作品ですが、本作はそれらと肩を並べる作品です。
それまでのLGYankees名義の作品はちょっとと感じた方でも、是非聴いてみてほしいですね。
見かけたら是非。


↓M-3「左手に咲いたリング」のPV。
www.youtube.com