曲目リスト
1. BRAND NEW...
2. TIME IS MONEY feat. NEECH, MASCOTT BOY, U-Lala
3. Ultimate Party feat. U-Lala
4. 1 NIGHT STAND feat. BIG RON (SINGLE VERSION)
5. HOLIDAY feat. MASAYA WADA (SINGLE VERSION)
6. Fm Channel How To Game -SKIT- feat. DJ FILLMORE
7. Till Down (Natural High Remix) feat. JUN
8. AH!Yeah! feat. YOZE, TICKY "D" TAC
9. MIDNIGHT SPECIAL feat. U-Lala
10. Too Much Young For Me
11. Carnival -SKIT- feat. SLIM YO-D, Dr. KORE
12. BAD DAY feat. HYENA, TRIPPEN
13. Stay By My Side feat. JUN, DESTINO
14. Bounce Boogie Bounce (DJ Ryuuki Remix)
15. Outro
評価: ★★★★★★★★★☆
今はグループとしては活動休止中のNORAのメンバーである川崎出身のラッパー、GIPPERの1stアルバム。
2004年12月22日発売。
2000年に結成され、LIVEを重ねながら知名度を広げていったNORA。2003年に1stアルバムをリリースし、全国シーンに顔を出しました。
その後もコンピレーションアルバム「PLATINUM ROUTE」を企画して全国のローライダー系のミュージシャンをフックアップしたり、アルバムやシングルをコンスタントにリリースするなどして着実にシーンに定着していきました。
そしてそんなNORAのメンバーの中でも一際目立った活動をしていたのがこの「NORAの一番鬼ことG.I.P」ことGIPPERです。
その舐めまわすような強烈なフロウとユニークなリリックがNORA CREWの中でも異彩を放っていて、featやコンピレーションアルバムなどでも精力的に活動し、あっという間にGIPPERという名前を全土に広げました。
特にBENNIE Kとの恋愛チューンシリーズはかなり有名で、ラップを余り聴かない一般層にもアピールすることに成功しましたね。
そんな彼がソロ作品をリリースしたのは2004年の11月。この1stアルバムの先行シングルとして「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」(M-4)をリリース。
その1ヶ月後にこの1stフルアルバムをリリースし、メンバーの中で一番早いソロデビューを飾りました。
ちなみに上の曲目リストで書いてある通りこのアルバムに収録されている先行シングル曲のM-4「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」とM-5「HOLIDAY feat. MASAYA WADA」はシングルと同じバージョンであり、シングル「1 NIGHT STAND feat. BIG RON」には他に収録されているのはこの2曲のインストのみなので、インストが欲しい人以外は無理に買う必要はないと思います。
さて、内容に。
上にも書いたようにGIPPERのラップの特徴はトラックを舐め回すような強烈なフロウとユニークなリリック。このアルバムでもそれは健在で、リスナーの期待に応えきった、まさに彼にしか作れない作品となっています。
客演が多め(とはいってもほとんどh.g.pやNORAの他のメンバーなどの身内ですけど)ですが、あくまで客演陣は脇役でGIPPERの存在感が一番強烈なのも流石です。
ラップスタイルは巷でも言われていたように正に日本版SNOOP DOGGと呼ぶにふさわしいですが、多くの客演の中でがっちりと存在感を出して曲を自分のものにしてしまうのは日本版Lil Jonともいえるかもしれません。
客演もやはり仲間のデビューアルバムということで気合いが入っています。
特にM-2「TIME IS MONEY feat. NEECH, MASCOTT BOY, U-Lala」、M-8「AH!Yeah! feat. YOZE, TICKY"D" TAC」、M-12「BAD DAY feat. HYENA, TRIPPEN」などと言ったマイクリレーものではGIPPER含めて全員がユニークなバースを提供してくれ、誰一人として無駄がありません。
M-2「TIME IS MONEY feat. NEECH, YOZE, MASCOTT BOY, U-Lala」の3バース目のGIPPERからMASCOTT BOYにマイクパスをする瞬間なんて感動的ですらあります。
よく考えればNORAのメンバーのソロアルバムにMASCOTTが参加したのはこれが最初で最後。何故かMASCOTTってNORAを抜けた後まるで最初からいなかったような扱いになっているんですよね。同じく脱退組であるJUNやAK the Bandeeなんかはそこまでではないのに。
MASCOTT BOYのラップは好きなんですけどね。
すみません。話がそれました。
後は客演とGIPPER双方が特に生き生きしているのはM-3「Ultimate Party feat. U-Lala」。曲のトピック自体はよくあるパーティーチューンですけど、GIPPERならではのユニークなリリックやU-Lalaとのいい感じの絡みで何度も聴きたくなる中毒性の高い1曲に仕上がっています。
客演なしの曲も勿論いいですが、一際光るのはM-10「Too Much Young For Me」ですね。これはちょっとスケベな曲なんですけど、扱っているトピックが非常に面白く、こんな曲この人にしか作れないよ、と実感してしまいます。
FUEKISS!!とTaishi Fukuyama氏のスタイリッシュで高品質なトラック、気合の入ったバースを用意した客演陣、原曲に何ら負けないREMIXをしてくれたリミキサー陣、そしてしっかりとその中で全てをまとめ上げる主役のGIPPERのラップ。
NORA CREWの中でもダントツの客演数と知っているリスナーの多さは伊達ではない。それがこれでもかというくらいに伝わる作品です。
是非見かけたら購入して聴いていただきたいです。
↓M-4「1 NIGHT STAND feat. BIG RON (SINGLE VERSION)」のPV。一応言っておきますが、詞の内容がとてつもなくエロエロなので、お子さんがいる部屋でヘッドホンやイヤホンの類をしないで聴かないでください。
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