りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

オレンジボール / ORANGE RANGE

オレンジボール


曲目リスト


1. 奏重鼓
2. ガジェットグルーヴ
3. キリキリマイ
4. フラワーガーデン
5. 中毒
6. ベロシティー
7. ファンクテューン
8. 奏重鼓(RKDRMX)


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


沖縄のミクスチャーロックバンド、ORANGE RANGEがメジャーデビュー前にインディーズからリリースしたミニアルバム。
2002年2月22日発売。


ORANGE RANGEは2001年に高校の仲間内で結成されたバンドであり、アマチュア時代から地元沖縄で精力的な活動を行い、高校生バンドでありながら年間70近くのライブに参加。
最初は山嵐Dragon Ashなどの先輩ミュージシャンのカバーを行っていましたが、メンバーが固まってきたらオリジナル曲を作り出すようになっていきました。

そのオリジナル曲がこの作品に収録されている曲というわけです。
なのでライブなどで見ていた人にとってはベスト盤的な作品だったのでしょうね。

最初は沖縄での限定販売でしたが、2004年に全国で再版されました。


内容はというと、当時のORANGE RANGEがいかにライブバンドであったかが分かる、ファンなら間違いなく楽しめる一枚になっています。


何といっても良かったのはM-2「ガジェットグルーヴ」、M-4「フラワーガーデン」の2曲。

M-2「ガジェットグルーヴ」はこの作品の中で一番ラップらしいラップを聴くことができますが、この頃のORANGE RANGEならではの粗削りなラップが楽しめます。詞の内容も中々面白いですよ。
M-4「フラワーガーデン」もまた粗削りな部分がいい感じに生かされた楽曲になっており、聴きごたえがあります。


後の楽曲はライブなら間違いなく盛り上がるであろう楽曲で、軽いラウドロックサウンド、といった感じでしょうか。
M-1奏重鼓」がこの系統では一番です。
「これぞライブバンド!」というサビの爆発力と迫力を見せてくれます。

ちなみにM-3「キリキリマイ」とM-6「ベロシティー」は名前の通りメジャーデビュー後の楽曲「キリキリマイ」、「ベロシティー3000」の元曲です。
良くも悪くも軽いですね。
詞が少し違う部分があるので比べてみるのも面白いかもしれません。

ちなみにあるメンバーの声が今とは少し違います。聴いてからのお楽しみで。


ただ3MCという個性を余り生かせていない部分もあったり、音もとにかく軽いのでかなり好き嫌いが分かれると思います。

しかしどの曲もこのアルバムでしか聴けませんし、当時の彼らを味わってみるのもいいかと。


というわけで、どちらかといえばこの作品はORANGE RANGEファン向けの作品です。
これからORANGE RANGEを聴こうと思っている人には余りオススメしません。
そのような人はまずはメジャーデビュー後の作品をオススメします。


↓M-7「ファンクテューン」のライブ映像。
youtu.be
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

The Marshall Mathers LP / EMINEM

MARSHALL MATHERS LP


曲目リスト


1. Public Service Announcement 2000
2. Kill You
3. Stan feat. Dido
4. Paul skit
5. Who Knew
6. Steve Berman
7. The Way I Am
8. The Real Slim Shady
9. Remember Me? feat. RBX, Sticky Fingaz
10. I'm Back
11. Marshall Mathers
12. Ken Kaniff skit
13. Drug Ballad
14. Amityville feat. Bizarre from D-12
15. Bitch Please II feat. Dr. Dre, Snoop Dogg, Xzibit, Nate Dogg
16. Kim
17. Under The Influence feat. D-12
18. Criminal


評価: ★★★★★★★☆☆☆


アメリカの白人ラッパー、EMINEMの3rdアルバム。
2000年5月23日発売。


1999年にリリースした2ndアルバム「The Slim Shady LP」が800万枚というセールスを挙げ、大成功という結果を収めたEMINEM
「黒人のコミュニティ音楽」としての役割が強いHIP HOPの世界では白人のラッパーなんて前代未聞でしたし、何よりHIP HOP界隈では知れない人間はいないDr. Dreががっちりプロデュースしてましたしね。
瞬く間にリスナーの間では話題になり、この3rdアルバムに対する期待もかなり世間的に大きくなっていたんでしょうね。
結果として、前作を越える成功を納めることになります。


なんとこの作品、発売1週間で179万枚というセールスを記録し、ギネスブックに登録される快挙を成し遂げたのです。
最終的に1700万枚という凄まじいセールスを記録。
最も余りに売れすぎたので色々物議を醸した作品でもあるのですが。
やっぱり有名になるとリスクもありますね。


また前置きが長くなりそうなので内容に行きましょう。


作品名に自分の本名が入っているだけあり、生い立ちなどのリリックが多めの比較的シリアスな内容の楽曲が多いですね。
しかしどんなトラックでもタフに乗りこなし、様々なフロウで魅せてくれるEMINEMのラップや客演の好演のお陰で中々聴かせてくれる佳作になっています。


M-7「The Way I Am」、M-14「Amityville feat. Bizarre from D-12」など鬼気迫る楽曲はEMINEMの狂気じみたラップがリスナーにゾクゾクした恐怖を届けてくれる楽曲ですね。
虐待を受けた母親に対する憎悪をラップしたM-2「Kill You」、ほとんど侮辱的な内容の元妻へのラブソングM-16「Kim」なんかもEMINEMの葛藤が伝わってくる楽曲に仕上がっています。
この2曲で曲としては魅せ方が違うのもすごいですね。
流石はEMINEM。初ステージでは黒人からブーイングの嵐を食らった経験があるだけに半端ない力量を持つ男です。


哀愁漂うトラックの上でラップでは暴れまわり、Hookでは落ち着いた雰囲気を魅せるM-11「Marshall Mathers」なんていう楽曲もあります。ちなみにその路線で一番よかったのはM-3「Stan feat. Dido」。
Didoの「Thank You」をサンプリングした楽曲ですが、最初は普通のファンだった男が段々ストーカーのような狂気に満ちた男に変貌していく様を描いたストーリーテーリングもので、非常に冷たい雰囲気を味わえる楽曲になっています。


他の系統の曲で良かったのは、まずM-8「The Real Slim Shady」。コミカルなトラックの上でEMINEMのラップが暴れまわる、EMINEMにしか作れないであろう楽曲になっています。

後はM-15「Bitch Please Ⅱ feat. Dr.Dre, Snoop Dogg, Xzibit, Nate Dogg」ですね。
シンプルなトラックの上に変わる変わるラップを乗せていくマイクリレー楽曲ですが、EMINEM含む5人がそれぞれいい仕事っぷりを見せてくれるマイクリレーの醍醐味が味わえる楽曲です。


ただ苦言をいうと、もうちょっとバチーンと来る曲が欲しかったかも。全体的に綺麗にまとまっているアルバムなんですけど、そこにあと一味あれば…という感じです。

またEMINEMは声に癖があり、リリックの内容もアクが強く、リスニングが出来る人なら嫌悪してしまう人もいるかもしれませんね。
聴く人を選ぶかもしれません。
やはり買う前に試聴はした方が無難かも。
それでビビッときたら是非どうぞ。
無論、EMINEMファンなら必聴です。


↓M-3「Stan feat. Dido」のPV。
youtu.be
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

NORAAAH!! / NORA

NORAAAH!!


曲目リスト


1. Beautiful Sunday
2. Kawasaki City (Skit)
3. High-Ero-Graph
4. NORA WALK
5. パフパフ・モンデ・オールアップ
6. 044-045 (Shit) feat. Shalla
7. Real Smokers Shit
8. Too Dogg
9. The Page of 23
10. Visualize
11. Loungin'


評価: ★★★★★★★★★☆


神奈川県川崎市の武蔵小杉から生まれたラップグループ、NORAの1stアルバム。
2003年4月5日発売。


NORAは2000年に結成されたグループで、当時のメンバーはTicky "D" Tac、GIPPER、NEECH、YOZE、TRIPPEN、Mascott Boy、AK the Bandee、Jun、Lay-D Chill、FUEKISS!!の10名。なんとこの当時にはAK the BandeeとLay-D Chillという女性メンバーが2人いたのです。今のNORAメンバーから思うとちょっと想像できないですよね。僕も初めて知った時は驚きました。


川崎丸子や武蔵小杉などでライブを重ね、リスナーからのプロップスを得ていきました。
そうしてリスナーからのプロップスを高めた上でこの作品の全国リリースに踏み切った訳です。
メンバーのGIPPERもとあるインタビューで、「ラッパーになるためには?」という質問に、「積極的にライブをすることかな。人に見てもらわないと上達しないからね」ということを発言していましたが、恐らくこの経験があってのことなんでしょうね。


最も、何故か日本語ラップリスナーから批判の的にされがちで手を伸ばされにくいWEST SIDEサウンド系のグループに分類されているため(何故か一般層には比較的人気ですけどね)、余りHIP HOPファンからは認知度はないかもしれませんね。
何故HIP HOPファンは線引きがこうも大好きなんですかね〜。個人的にはこういう線引きは余り好きじゃないんですけど。


また話が脱線しそうなので内容に。


とりあえず言うと、いい意味で「おかしい、不思議」な作品です。


曲構成、ラップ、トラック…全てにおいてです。


NORAのトラックメイカーであるFUEKISS!!の作る音は日本のラップシーン、いや音楽シーンでもかなり独特で多彩です。打ち込み系のトラックもあれば、爽やか系のトラックもあり、重苦しいトラックもありと。
しかしそのどれもがいい曲なんですよ。当時はまだ20代そこらだった筈なのに…すごいです。


そしてそのFUEKISS!!のトラックの上にメンバーがラップを乗っけていく訳なんですが、見事にみんな曲者だらけで、まるでアニメや漫画の世界。
集団でありながら大人数でのマイクリレーものはなく、1人か2人のMC又はシンガーで全ての曲が構成されていますが、その分全てのメンバーの味をじっくり堪能できます。

トラックとそれぞれのメンバーのラップの相性も抜群で、FUEKISS!!とMC&シンガー陣の力量の賜物ですね。


どの曲もオススメですが、ずば抜けている曲を選ぶとすれば、

まずM-3「High-Ero-Graph」。この曲ではNEECHもいい感じに怪しいラップで序盤を盛り上げてくれるのですが、2バース目と3バース目のGIPPERのバースがもうこの人にしか書けないですよ…というくらいの独特なリリックとエロエロっぷり。
あ、くれぐれも子どもいる横でかけちゃダメですよ。

M-4「NORA WALK」もとにかくGIPPERとAK the Bandeeの暴れっぷりと低音が利いたトラックの怒髪天っぷりが凄まじい名曲。
そしてNEECHとYOZEが打ち込み系トラックの上で雑多なマイクパスを繰り広げるM-5「パフパフ・モンデ・オールアップ」、GIPPERが相変わらずパンチライン連発の強烈なラップを繰り出すM-7「Real Smokers Shit」、後にユニットⅡ Doggを結成するTRIPPENとYOZEが怪しげなトラックの上で狂暴に駆け回るM-8「Too Dogg」なんかはもう今作のハイライトといっていいですね。


ちなみに爽やかな曲で一番よかったのはアルバムの最後を飾るLay-D Chillの一人舞台、M-11「Loungin'」ですね。
本当にこの曲は最後に相応しい爽やかさで、いい後味を聴いた後に残してくれます。


どの曲も方向性もバラバラで、MCやシンガー陣の個性も強いのに、何故か1枚のアルバムとしてしっかり聴けてしまう、何より他のCDでは聴けないような音楽がぎっしり詰まった作品です。
この頃のNORAだからこそ作れた唯一無二の作品、と言っても過言ではないと思います。
是非聴いて、その不思議な内容を体感してみてください。


↓M-9「The Page Of 23」。何故かジャケがベスト盤ですが、この曲はベストには収録されていません。
youtu.be
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

Aaron Carter / Aaron Carter

Same


曲目リスト


1. Intro
2. I Will Be Yours
3. Surfin' USA
4. Crazy Little Party Girl
5. One Bad Apple
6. I`m Gonna Miss You Forever
7. Tell Me How To Make You Smile
8. Shake It feat. 95 South
9. Please Don't Go Girl
10. Get Wild
11. I'd Do Anything
12. Ain't That Cute
13. Crush On You
14. Swing It Out
15. Surfin' USA(Johnny Jam and Delgado Mix)


評価: ★★★★★★★☆☆☆


Nick Carterの弟の俳優&歌手、Aaron Carterの1stアルバム。
1997年12月1日発売。
とはいっても、本作はUS盤であり(最初にリリースされたのはヨーロッパ盤)、1998年6月6日発売です。


7歳の頃からバンドを組んだり、Nick CarterのBackstreet Boysとしての活動を見ていたこともあり、音楽に関しては様々な部分を見てきた、と言っても過言ではないAaron CarterがPOPアイドルとしてリリースしたのがこの1stアルバムです。
ちなみに当時若冠10歳でした。


このアルバムはNick Carterの弟が出したアルバムということで中々の好セールスを記録し、日本でも国内盤がリリースされましたね。
ちなみに日本の国内版はジャケットが違います。


しかし、あくまで推測ですけどAmazon USA版のレビューでの賛否両論っぷりを見ると、歌もそこまで上手いわけでもないせいか「Nick Carterの七光り」って声も結構あったんじゃないですかね。
最も当時10歳のAaronにとっては目の前の事で精一杯で、そんな声はどこ吹く風だったんでしょうけど。


内容はというと、当時のAaronの子どもの声を生かしたPOPアルバムになっています。
Aaronの歌は余り上手くはないですけど、可愛らしい声は子どもならではの特徴で、軽いPOPサウンドとの相性は中々いいですね。


特にM-2「I Will Be Yours」、M-6「I'm Gonna Miss You Forever」、M-11「I'd Do Anything」なんかは本当にしっとりとしたサウンドとAaronの声がこれ以上ないくらいにバシッとハマっており、前半、中盤、後半それぞれのハイライトと言っていいですね。
3曲とも聴いていてリラックスできるような楽曲に仕上がっています。


他ではパーティーチューンでもM-5「One Bad Apple」、M-7「Tell Me How To Make You Smile」の2曲は軽くて明るいサウンドにAaronの声が乗り、パーティーチューンとAaronの甘い歌声の組み合わせが楽しめる曲になっています。
またUS盤のボーナストラックの「Surfin' USA」はThe Beach Boysのカバー曲ですが、M-15のRemixが中々ノリノリな楽しいRemixに仕上がっており、聴き応えがありましたね。


ただ、当時のAaronの声を生かした作品であるとはいえ、結構好みが分かれる作品だと思います。
ちょっと癖のある声ではあるので、Amazon USA盤の賛否両論っぷりも頷けなくはないですね。
後、中々クールなサウンドな楽曲もあるんですが、それらは正直Aaronの声にあっているかと言われると微妙です。特に後半のパーティーチューンはそれが顕著に出ており、悪くは無いんですけど良いかと言われると…。


個人的にはこのAaronの歌も嫌いではありませんし、興味がある方は聴いてみて損はないと思う作品なのですが、その前に一度試聴なりしてみることをオススメします。
それでビビッときたら、是非どうぞ。

(何か「ピンときたら110番」みたいな〆の言葉になりました…)


↓M-6「I'm Gonna Miss You Forever」のPV。
youtu.be

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

One Life (Una Vida) / DESTINO

One Life(Una Vida)


曲目リスト


1. INTRO
2. Collaps feat. Ark, MIARICO
3. Neighborhood feat. DJ FILLMORE
4. Fiesta feat. TRIPPEN
5. Smokin' Days
6. You're My Angel
7. OUTRO


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


日本では珍しいChicano系のラッパー、DESTINOの2ndミニアルバム。
2004年12月25日発売。


前作から僅か8ヶ月という短いインターバルで発売されました。
前作がラジオなどで話題になり、リスナーの間で「日本のチカーノスタイルだって?」となったようです。
日本ではこの頃はDS455やBIG RONを筆頭とする日本のWEST SIDE系のサウンドは認知されていましたが、日本のChicanoスタイルなんてまだないと言っていい状態ですからね。今でさえ少ないですし。

こういったスタイルは洋楽HIP HOPファンから何故か「猿真似」だって批判受けやすいからでしょうか?
個人的にはこういった音の上で日本人がどれくらい向こうのHIP HOPに近づけるか、またどれだけ日本人色を出せるか、というのも1つのオリジナルのスタイルと言っていいと思うんですけどね。


…すみません、話がそれました。内容に入りましょう…。


DESTINOのラップはというと、日本語とスペイン語バイリンガルスタイルが売りですが、正直に言うとスペイン語の割合はかなり少なく、むしろこのスタイルのラッパーとしてはかなり日本語がリリックを占めています。
そのためどちらかと言えば絆や仲間、音楽などに対する熱いリリックが持ち味になっていますね。


盟友ArkとMIARICOとの3人で、人生についてのリリックでマイクを回していくM-2「Collaps」、過去音源をMixしたDJ FILLMOREのHookが特徴的な地元の仲間に対するエール曲のM-3「Neighborhood」、なんかはそのDESTINOの持ち味が存分に出ています。
おまけにオーソドックスなラップの乗せ方で言葉も聴きやすいので様々な人に受け入れられやすいのではないでしょうか。


他にもTRIPPENの巻き舌ラップが炸裂するパーティー系のM-4「Fiesta」や日常を描いたM-5「Smokin' Days」など、一曲ごとに違うテーマが楽しめる作品になっています。


ただ、捨て曲という捨て曲のない作品でどの曲も安定はしていますが、もう少しバチーンとくる曲が欲しかったですね。
飛び抜けた曲がなく、INTROとOUTROを抜くと5曲という小粒な作品のせいか聴いた後にちょっと物足りなさが残ります。


しかしこの人のストレートなメッセージが持ち味のスタイルは上にも書いたように普段ラップを聴かない人にもアピールできる力があると思うので、是非チェックして頂きたいです。
ただ本作はちょっとDESTINOファン向けの作品で、DESTINOファンなら買って損はないと思いますが、
これからDESTINOを聴いてみようという方はまずは他の作品をオススメします。


↓M-3「Neighborhood」のPV。
youtu.be

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

R35 -Rock & Pops Super Hits- / V.A.

R35


曲目リスト


Disc 1


1. Jump / Van Halen
2. Wake Me Up Before You Go-Go / Wham!
3. Psychic Magic / G.I. Orange
4. Take On Me / a-Ha
5. Mickey / Toni Basil
6. There Must Be An Angel (Playing With My Heart) / Eurythmics
7. Relax / Frankie Goes To Hollywood
8. Venus / Bananarama
9. U Can't Touch This / MC Hammer
10. Every Little Step / Bobby Brown
11. Let's Go Crazy / Prince
12. The Reflex / Duran Duran
13. Let's Dance / David Bowie
14. Don't Stop The Dance / Bryan Ferry
15. Invisible Touch / Genesis
16. She Drives Me Crazy / Fine Young Cannibals
17. Don't Get Me Wrong / The Pretenders
18. Silly Love Songs / Wings


Disc 2


1. The Power Of Love / Huey Lewis & The News
2. Don't Stop Believin' / Journey
3. Danger Zone / Kenny Loggins
4. Eye Of The Tiger / Survivor
5. The Final Countdown / Europe
6. Mr. Roboto / Styx
7. Owner Of A Lonely Heart / Yes
8. Get It On (Bang A Gong) / The Power Station
9. Wild Thing / X
10. La Bamba / Los Lobos
11. Call Me / Blondie
12. Long Train Runnin' / The Doobie Brothers
13. What A Fool Believes / Matt Bianco
14. My Sharona / The Knack
15. I Was Made For Loving You / Kiss
16. Black Night / Deep Purple
17. Born To Be Wild / Steppenwolf
18. Stand By Me / Ben E. King


評価: ★★★★★★★★★★


70年代~90年代の日本での洋楽ヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。
2006年8月2日発売。


70年代から90年代といえば、1970年にThe Beatlesが解散したのを受けて、日本で洋楽の人気が活性化した時期です。
90年代生まれの僕にとってはこの時代を味わえた人がちょっと羨ましいです(笑)


今音楽界にいる人も大体はこの年代の洋楽の影響を受けているでしょうし、「音楽を語るに避けて通れない道」といっても過言ではないでしょうね。


内容はというと、皆さん必ずどこかで耳にしたことがある楽曲がDisc 1、Disc 2共にどっさり。
Rock、Soul、HIP HOP、R&B、Pops…様々なジャンルから名実共に十分で、尚且つそのようなジャンルが苦手な人でも聴きやすい楽曲ばかりで、誰でも楽しめる作品になっています。

2枚組なのにも関わらず、「ハズシなし!」という宣伝文句の通り、捨て曲、ハズレ曲なんてありません。
本当にこのような楽曲たちをリアルタイムで聴けた方たちがただただ羨ましいです。
どのミュージシャンもそれぞれの個性を発揮していて、誰一人として負けておらず、2枚で36粒楽しめます(汗)


音質もいいですし、全曲の対訳もついてますし、一曲一曲の解説も読みごたえがあり、本当に至れり尽くせりの1枚だと思います。
普段洋楽を聴いている人でもネタ補充には持ってこいですのでお奨めですが、なにより「これから洋楽を聴いてみよう」と思っている人は是非この作品から入ってもらい、様々な洋楽を聴くきっかけとしてほしいですね。


間違いない作品、見つけたら是非どうぞ。


↓Disc 1のM-8「Venus」のPV。
www.youtube.com


↓Disc 2のM-18「Stand By Me」のPV。
youtu.be


にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

North East Ⅱ -Respect From The Street- / V.A.

NORTH EAST 2


曲目リスト


1. North East II Into / DJ MARZ 
2. This Is Game / EIGHT TRACK 
3. Pledge Of Love / LGYankees feat. FRENZY 
4. Peace My Life / 山猿, FRENZY, KAORU 
5. Player’s Party / Reb & Smoker feat. Keizo 
6. Party Around / RYO, TERRY, ZEKI 
7. Babylon System / L-B, Reo-G, Ox 
8. DILLY-DILLY / GLOW feat. RYO 
9. Enjoyment History / Gio & Keizo feat. 山猿 
10. 6 For PLAYAZ / NESCO feat. KAORU
11. Judge / HIRO, SMOKER, BUZZ, GLOW
12. Hustler Music / RAIDER feat. MISATO
13. D.E.E.A.L / BUZZ, Big-U, JACKALL
14. Reverse Of Mind / clef feat. BUZZ
15. Go Your Road / The Spider Nets feat. RAIDER
16. Outro / DJ BLANTZ


評価: ★★★★★★★★★☆


東北のラッパーのオムニバス作品、「NORTH EAST」の第二弾。2007年11月28日発売。
前作から僅か9ヶ月という短いインターバルでリリースされました。


この年にLGYがLGYankeesに名前を改名し、メンバーのHIROが東北のミュージシャンの本格プロデュースを目的に、音楽レーベルのNO DOUBT TRACKSを立ち上げ、それから間髪入れず、NO DOUBT TRACKSプロデュース第一号の作品として発売されたのがこの作品です。

前作はひたすら東北のラッパーを集めた作品でしたが、本作はHIROのレーベルプロデュースということもあって、比較的ファミリー色が強くなっています。
特にミュージシャン単独の曲はEIGHT TRACKを除く全てのミュージシャンでfeatがありますね。

基本的にはGLOWや山猿、NESCOなど前作に参加した人たちの名前が並んでいますが、KAORUやMISATO、Big-Uなどといった新参者もいます。(DJ BLANTZは前作では紹介はされていました)
ちなみにKAORUは後のNoaです。


内容はというと、3人以上のラッパー参加曲が大半を占め、数の利を生かしたスッキリしたマイクリレーが楽しめる一枚になっています。


特にEIGHT TRACK全員参加のM-2「This Is Game」、ちょっと変わった組み合わせでマイクを回すM-5「Player's Party」、M-6「Party Around」、M-11「Judge」、などは聴き応えのあるHookとトラックの上に全員キレキレのラップを乗せ、素敵なマイクリレーが楽しめます。
特にM-5「Player's Party」のネタ使いなんかはコアなHIP HOPファンでも「おっ」ってなりそうですね。

他にも恋愛ソングのM-3「Pledge Of Love」、人生賛歌のM-4「Peace My Life」は、安定感のあるマイクリレーとHookの歌の使い方が本当に上手く、ラップに慣れていない人でも手を伸ばしやすそうな楽曲に仕上がっています。


マイクリレー以外の楽曲だとGLOWとRYOのM-8「DILLY-DILLY」が一番お奨めです。RYOは3バースあるうちの2バース目しかなく、そこ以外はGLOWのみなのにも関わらず、すごく存在感を発揮しています。
とにかく2人のラップの熱さが半端ではないですね。


それ以外の楽曲も相変わらずギャングスタなスタイルが楽しめるRAIDERとMISATOのM-12「Hustler Music」、2人のDJのMIX技術が堪能できるM-1North East Ⅱ Intro」、M-16「Outro」など、最初から最後のボーナストラックまで聴き所満載で飽きることなく聴けます。


NO DOUBT TRACKSは好きじゃないというHIP HOPファンは多いかもしれませんが、この作品はHIP HOPファンでも、そうじゃない人でも十分に当時の参加アーティストの本気を味わえる作品になってます。
是非聴いてみてください。


↓M-3「Pledge Of Love」のPV。
youtu.be

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村