りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

The Story Goes... / Craig David

The Story Goes... (Tour Edition)


曲目リスト


1. All the Way
2. Don't Love You No More (I'm Sorry)
3. Hypnotic
4. Separate Ways
5. Johnny
6. Do You Believe in Love
7. One Last Dance
8. Unbelievable
9. Just Chillin'
10. Thief in the Night
11. Take 'Em Off
12. My Love Don't Stop
13. Let Her Go
14. All the Way (H Money Mix) feat. Lyracris


評価: ★★★★★★★★☆☆


イギリスのハンプシャーサウサンプトン出身のシンガー、Craig Davidの3rdアルバム。
2005年9月6日発売。


2000年にソロデビューを果たした後にリリースした音源が全てビルボード入りという華々しいデビューを飾ったCraig。
2002年にリリースした2ndアルバムである前作も世界中でのヒットアルバムとなり、1年間かけてワールドツアーも決行。
それまで多忙な日々を走っていたCraigでしたが、ツアーの期間が長すぎたこともあってツアー終了後に一旦アメリカに滞在。
そこで様々なミュージシャンとの交流を深め、再びイギリスに戻り創作意欲を高めるために充電期間を過ごします。
やがて曲作りに着手し、作った曲は45曲。そこから曲を絞り込んでいきアレンジを加えるという作業を繰り返し、3rdアルバムである本作を完成させました。
ちなみに2ndアルバムまで所属していたレーベルのTELSTARは消滅してしまったため、ワーナーUKに移籍しての初の作品でもあります。


では、内容に。


Craigの特徴は綺麗で優しい雰囲気の歌声。
優しい歌声ですが歌唱力は確かなもので、歌手としての力量は間違いないもの。


アルバムの幕を開けるM-1All the Way」は上品なトラックの上での流れるようなCraigの歌唱が掴みとしてはガッチリ。
対訳を見ると楽し気なパーティーチューンで、軽やかな雰囲気にとても合っていますね。

M-2「Don't Love You No More (I'm Sorry)」はしっとりとした雰囲気のトラックで対訳を見ると失恋ソング。
Craigの優しい歌唱もトラックとの相性は抜群で、伸びやかなHookなんて最高のハマり具合ですね。

M-3「Hypnotic」は中々リズムが腰に来るダンスチューンで、対訳を見るとクラブでのナンパチューン。
Hookでの絡みつくようなCraigの歌い方が新鮮で、バースでの歯切れのいい歌交じりのラップもいいアクセント。


M-4「Separate Ways」は失恋ソングで、爽やかなトラックの上をCraigが様々な歌い方で魅せてくれます。
どんな歌いこなしもサラッとこなしてしまうCraigの力量の高さを感じられますね。

M-5「Johnny」は綺麗で爽やかなトラックなんですけど対訳を見ると内容は重たく、Craig自身が中学校時代に受けていたイジメをテーマにした曲。
重たい内容であるのにもかかわらずすんなり聴けてしまう癖のない雰囲気に仕上がってるのは流石はCraigと言ったところですが、これは是非対訳を見ていだたきたいです。

M-6「Do You Believe in Love」は失恋ソング。
優しい雰囲気のギターが印象的なトラックで、Craigの歌も丁寧に乗せていて相性はとてもいいです。

M-7「One Last Dance」、M-8「Unbelievable」はしっとりした控えめなトラックで、Craigの歌を前面に出した内容。
伸びやかな歌はトラックとの相性は抜群。Craig程の歌唱力がなければ作れない曲でしょうね。


M-9「Just Chillin'」はそんな雰囲気から一転、ノリノリな雰囲気のパーティチューン。
本作の曲の中でも一番トラックが耳に残る曲で、聴いていて首を振りたくなること必至。
Craigの乗りこなしも完璧で文句の付け所なしです。

M-10「Thief in the Night」はお洒落なトラックで晴れた日の青空を彷彿とさせるような雰囲気。
しかし対訳を見ると結構ドロドロな内容でびっくりするんですよね・・。
これまた対訳を見ながら聴いてください。

M-11「Take 'Em Off」はこれまたお洒落なトラックなんですが、対訳を見ると中々刺激的。
お子さんには対訳見せては駄目ですよ。


M-12「My Love Don't Stop」、M-13「Let Her Go」はゆったりとしたトラック。
その上でのCraigの伸びやかな歌声は間違いないハマり具合です。

M-14「All the Way (H Money Mix) feat. Lyracris」は国内版限定のボーナストラックで、民族的なリズムが他の曲にはない感じでインパクトあります。
Craigの歌とLyracrisのラップの相性もかなり良く、最後の〆としては十分な良曲です。


Craigの優しい歌声はどんな方でも抵抗なく聴けるのではと感じますし、どんなトラックでも乗りこなす力量も間違いないものです。
どの曲もCraigとの歌とトラックの相性が良くておススメできます。
重たい内容の曲もあるものの優しい歌い方や雰囲気の良さでいい意味でそれを感じさせないような作りになっていて、流石だなと感じました。
欲を言えばM-9「Just Chillin'」のようなノリのいいパーティチューンがもう2、3曲ほどあれば★の数はもっと多かったかな・・・とは思いますが不満ではなく欲です。
最初から最後まで十分聴けるアルバムです。
見かけたら是非どうぞ。



↓M-5「Johnny」。
www.youtube.com