曲目リスト
1. 奏重鼓
2. ガジェットグルーヴ
3. キリキリマイ
4. フラワーガーデン
5. 中毒
6. ベロシティー
7. ファンクテューン
8. 奏重鼓(RKDRMX)
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
沖縄のミクスチャーロックバンド、ORANGE RANGEがメジャーデビュー前にインディーズからリリースしたミニアルバム。
2002年2月22日発売。
ORANGE RANGEは2001年に高校の仲間内で結成されたバンドであり、アマチュア時代から地元沖縄で精力的な活動を行い、高校生バンドでありながら年間70近くのライブに参加。
最初は山嵐やDragon Ashなどの先輩ミュージシャンのカバーを行っていましたが、メンバーが固まってきたらオリジナル曲を作り出すようになっていきました。
そのオリジナル曲がこの作品に収録されている曲というわけです。
なのでライブなどで見ていた人にとってはベスト盤的な作品だったのでしょうね。
最初は沖縄での限定販売でしたが、2004年に全国で再版されました。
内容はというと、当時のORANGE RANGEがいかにライブバンドであったかが分かる、ファンなら間違いなく楽しめる一枚になっています。
何といっても良かったのはM-2「ガジェットグルーヴ」、M-4「フラワーガーデン」の2曲。
M-2「ガジェットグルーヴ」はこの作品の中で一番ラップらしいラップを聴くことができますが、この頃のORANGE RANGEならではの粗削りなラップが楽しめます。詞の内容も中々面白いですよ。
M-4「フラワーガーデン」もまた粗削りな部分がいい感じに生かされた楽曲になっており、聴きごたえがあります。
後の楽曲はライブなら間違いなく盛り上がるであろう楽曲で、軽いラウドロックサウンド、といった感じでしょうか。
M-1「奏重鼓」がこの系統では一番です。
「これぞライブバンド!」というサビの爆発力と迫力を見せてくれます。
ちなみにM-3「キリキリマイ」とM-6「ベロシティー」は名前の通りメジャーデビュー後の楽曲「キリキリマイ」、「ベロシティー3000」の元曲です。
良くも悪くも軽いですね。
詞が少し違う部分があるので比べてみるのも面白いかもしれません。
ちなみにあるメンバーの声が今とは少し違います。聴いてからのお楽しみで。
ただ3MCという個性を余り生かせていない部分もあったり、音もとにかく軽いのでかなり好き嫌いが分かれると思います。
しかしどの曲もこのアルバムでしか聴けませんし、当時の彼らを味わってみるのもいいかと。
というわけで、どちらかといえばこの作品はORANGE RANGEファン向けの作品です。
これからORANGE RANGEを聴こうと思っている人には余りオススメしません。
そのような人はまずはメジャーデビュー後の作品をオススメします。