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音楽CDの感想を綴っていきます

Devil's Night / D12

Devil's Night


曲目リスト


1. Another Public Service Announcement (Skit)
2. Shit Can Happen
3. Pistol Pistol
4. Bizarre (Skit)
5. Nasty Mind feat. Truth Hurts
6. Ain't Nuttin' But Music feat. Dr. Dre
7. American Psycho
8. That' s How (Skit)
9. That' s How…
10. Purple Pills
11. Fight Music
12. Instigator
13. Pimp Like Me feat. Dina Rae
14. Blow My Buzz
15. Obie Trice (Skit)
16. Devil’s Night
17. Steve Berman (Skit)
18. Revelation
19. Girls


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのデトロイトで結成されたグループ、D12の1stアルバム。
2001年6月19日発売。


D12はデトロイトで結成されたラップグループで、メンバーの1人であるEminemが圧倒的な成功を収めているため世間的には「Eminemとその仲間」というグループの印象が強め。
実際には全員が無名時代にフリースタイルバトルで自然発生的に結成されたグループ。
その為どのメンバーもキャリア的にはそこまで変わらないんですよね。
1997年ににデビューEPをリリースし、インディーズだったのもあって知名度を上げられたのは地元のみでしたがメンバーのProofがフリースタイルコンテストで優勝するなどの功績を残しコツコツとHIP HOP業界に評判を築きあげます。
1999年に主要メンバーであったBugzがEPをリリースし他のラッパーの作品に客演参加して知名度を上げるものの同年5月21日にBugzが銃で撃たれ帰らぬ人に。
その後Swiftyがメンバーに加わったことで主流となったメンバー構成になります。
「誰かがラップゲームで成功したらそいつが他のメンバーをメジャーに連れて行く」という結成時の約束があり、Eminemが2000年にリリースした2ndアルバムで成功したことからD12のメンバーもメジャー入りを果たすことに。
2001年に1stアルバムである本作でメジャーデビュー。
このアルバムタイトルはハロウィンの前夜に人が住んでいない建物に火を放つという伝統にちなんでつけたとのこと。
アメリカでは初登場1位、イギリスでは2位、世界的には400万枚、アメリカでは200万枚を売り上げるヒット作になりました。


では、内容に。


本作をリリースした際のD12のメンバーはEminemにProof、Bizarre、Kuniva、Swifty、Konの6名。
6MCということで数の利を活かしたマイクリレーものがメインです。
持っているの輸入盤なのでリリックの内容には触れずの感想になることをお許しを。


イントロを経てのM-2「Shit Can Happen」はマイクを握るのはEminemにKuniva、SwiftyにKonの4名。
Hookは曲名を連呼する構成なんですがイントロだけはEminemとKon、それ以外はKonが担当しています。
Eminemの声が加わるとそれだけでコミカルさが出るのが流石ですよね。
最後のKonのHookとEminemのナレーションの絡みが聴きどころです。

M-3「Pistol Pistol」は6人全員参加のマイクリレー。
全体的に淡々としたマイクパスが繰り広げられますがHookをEminemが担当しているためHookでの気迫は上がります。
他のメンバーも淡々ながらも間違いない乗りこなしで魅せていてこれぞマイクリレーの醍醐味という感じです。

スキットを経てのM-5「Nasty Mind feat. Truth Hurts」はTruth Hurtsが参加。
トラックはDre仕事でクールでダーク。
初っ端のBizzareとHurtsの絡みからおどろおどろしい感じで世界に引き込まれるよう。
D12からは他にSwiftyにKuniva、Konが参加していますがやはりBizzareのザラっとしたラップが一番ハマってますね。

続くM-6「Ain't Nuttin' But Music feat. Dr. Dre」ではDreが参加。
Eminemの「The Real Slim Shady」を彷彿とさせるコミカルな雰囲気のトラック。
Eminemの軽快な乗りこなしが流石なのはもちろんですが、他のメンバーも全員参加でEminemとは一味違ったラップの乗せ方で楽しませてくれます。

M-7「American Psycho」はトラックを手掛けたのがEminemなのもあってEminem主導。
D12からは他にBizzareとKonが参加していて、3人とも声質が違うのもあって最後まで飽きずに聴けます。


現場の様子を録音したスキットを挟んでのM-9「That' s How…」はEminem以外のメンバーによるマイクリレー。
Hookはマイクリレーではお馴染みの合唱Hook。
Eminemも参加してはいるんですけど本当にちょろっとなので、他の5人の楽曲と言っていいですね。
最もEminem以外のメンバーも力量があることを見せつけたマイクリレーが楽しめますよ。
随所でのスクラッチもカッコいいです。

M-10「Purple Pills」はEminemとKon主導の曲で、全員参加なんですけどBizzareとEminem以外のメンバーのバースはKonが絡んでます。
後半でハーモニカを乗せてきたのがインパクト強かったです。

M-11「Fight Music」はシングル曲で、勢いのあるトラックの上での全員闘争本能があふれたラップを乗せた様が爽快感抜群。
次のM-12「Instigator」はSwifty主導の曲で、初っ端の語るようなラップからグイっと耳を掴まれます。
淡々としながらも緊迫感のあるトラックがすごくカッコよく、その上でのマイクパスっぷりもかなりスムーズ。
どちらも全く色が違う楽曲ながらも高品質な楽曲なのですごくいい流れになってます。


M-13「Pimp Like Me feat. Dina Rae」はDina Raeが参加。
HookはEminemのラップとDinaの歌が絡む構成で、うねるような絡みがガツンと効いてます。
ラップの方も全員硬派なラップを乗せていますが、最後のBizzareのもっさりとした乗りこなしは癖になりますね。

M-14「Blow My Buzz」はぽわーんとして音使いが他の楽曲と比べると異色。
Hookがかなりインパクトあるので一回体感してみてほしいです。

スキットを経てのM-16「Devil’s Night」は表題曲でProofを除いたメンバーのマイクリレー。
曲名からのイメージ通り終始不気味な雰囲気で、Hookでのコーラスがその恐怖を増大させます。
5人のラップも文句なしのハマり具合で、表題曲となったのも納得の出来。

またしてもスキットを経てのM-18「Revelation」はEminemのHookを交えながらの全員参加マイクリレー。
オーソドックスなマイクリレーですが、その分1人1人のスタイルをじっくり堪能できます。

〆となるM-19「Girls」はEminemのソロで、Limp Bizkitに対するDis曲。
淡々としたトラックでEminemが隙間なくラップを乗せていきます。


全19曲というボリューム(とはいっても5曲がスキットなので実質14曲なのですが)ですがMCが代わる代わるマイクを回すマイクリレーもの中心ということもあって最後まで飽きずに聴ける内容でした。
Eminemばかりが取り上げられるグループですが他のメンバーもガッチリとした仕事ぶりで、ヒットアルバムになったのも頷ける内容です。
最もSkitも多いだけに英語が分かればもっともっとすごさを理解できるのでしょうけどね。
それでも十分楽しめるのも事実。
ちょっとでも興味のあるなら聴いてみることをおススメしますよ。


↓M-10「Purple Pills」のPV。
www.youtube.com