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Crunk Juice / Lil Jon & East Side Boyz

Crunk Juice


曲目リスト


1. Crunk Juice
2. Get Crunk feat. Bo Hagon
3. What U Gon' Do feat. Lil Scrappy
4. Real Nigga Roll Call feat. Ice Cube
5. Bo Hagon's Phone Call feat. Bo Hagon
6. Da Blow feat. Gangsta Boo
7. Contract feat. Trillville, Jazze Pha, Pimpin Ken
8. E40 Choppin feat. E-40
9. White Meat feat. 8Ball & MJG
10. Stop Fuckin' Wit Me
11. Chris Rock Let's Be Friends feat. Chris Rock
12. Lovers & Friends feat. Usher & Ludacris
13. One Night Stand feat. Oobie
14. Aww Skeet Skeet feat. DJ Flexx
15. Chris Rock In The Club feat. Chris Rock
16. In The Club feat. R. Kelly & Ludacris
17. Bitches Aint Shit feat. Nate Dogg, Snoop Dogg, Suga Free, Oobie
18. Chris Rock Get Lower feat. Chris Rock
19. Stick That Thang Out (Skeezer) feat. Pharrell Williams, Ying Yang Twins
20. Grand Finale feat. Nas, Jadakiss, T.I., Bun B, Ice Cube


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのジョージア州アトランタで結成されたラップグループ、Lil Jon & East Side Boyzの5thアルバム。
2004年11月16日発売。


1995年から活動を続け、リリースする曲でヒットを連発したLil Jon & East Side Boyz。
2004年に入ってからリーダー格であったLil Jonが手掛けた他のミュージシャンの楽曲がヒットを多数記録したこともあり、ますます勢いは加速していくばかりでした。
そんな2004年の終盤にリリースされたのが本作で、当然ながらかなりのヒット作になりました。
あのUsherの大有名曲「Yeah!」と同じメンバーで制作したM-12「Lovers & Friends feat. Usher & Ludacris」はビルボードの100チャートで3位、R&Bチャートで2位、ラップチャートで1位を獲得。
アルバム自体もリリースから2ヵ月後でマルチプラチナ認定。
最も、この翌年にグループは解散したためグループとしては最後のアルバムとなりましたが。


では、内容に。


Lil Jonの特徴は、その声が入るだけで一気に曲を自分の物にしてしまうようなダイナミックで迫力のあるラップ。
無論グループであるためEast Side Boyzの声も所々にありますが、Lil Jonインパクトが強いためサポート的な役割という印象を受けます。
客演は曲目リストを見てもらうと分かる通り非常に豪華。当時のLil Jon一派の勢いの良さがうかがえますね。


M-1Crunk Juice」は1分もないイントロ的な役割。
初っ端から勢いのある大げさなトラックの上でのLil Jonのシャウトは短さを感じさせないくらいにインパクトを残します。

それから間髪いれず入るM-2「Get Crunk feat. Bo Hagon」ではシリアスな雰囲気のトラックの上でのBo Hagonの通りのいいラップがいいアクセント。
無論Lil Jonの声の割合の方が圧倒的に高いのですが、それだけに早いうちにBo Hagonのラップを入れたのはセンスの良さを感じさせますね。

M-3「What U Gon' Do feat. Lil Scrappy」も似たような感じですがLil Scrappyのラップが入るのは中盤。
こちらも無論いいアクセントとなっています。


M-4「Real Nigga Roll Call feat. Ice Cube」ではIce Cubeが参加。
それまでは客演陣のラップはアクセントという立ち位置でしたが、この曲ではIce CubeLil Jonのラップ合戦という熱い内容。
HookもLil JonIce Cubeのコーラスとなっていてガッチリ2人で作ったと言える構成ですね。
Lil Jonの強烈なラップの良さは勿論ですが何といってもIce Cubeが担当した2バース目の仕事が凄いです。
思い切りゴリゴリの差別用語を連呼しているのは意見が分かれそうですが、とにかく迫力があるのは誰も否定できないでしょう。

Bo Hagonとの電話の会話を録音したスキットを挟んだM-6「Da Blow feat. Gangsta Boo」にはGangsta Booに加えてEast Side Boyzの2人もラップで参加。
そのせいかトラックもラップを堪能できる構成になっていてマイクリレー色の強い曲になっています。Lil Jonもラップしているんですが、この曲ではいつものインパクトの強さを抑えてラップを披露しています。
続くM-7「Contract feat. Trillville, Jazze Pha, Pimpin Ken」は客演陣にBig Samもラップで参加しているためこれまたマイクリレー。
どのラッパーも個性も発揮しており、Jazze Phaの歌声もいいアクセントになっています。
MVPは最後のHook前で正統派ながらもどっしりした芯のあるラップを披露したDon-Pで。


E-40による喋りスキットを挟んだM-9「White Meat feat. 8Ball & MJG」はMJGがHookを担当しており、Lil Jonに負けないくらいインパクトのあるHookを聴かせてくれます。
序盤は8BallとMJGが盛り上げ、後半ではLil Jon & East Side Boyzで盛り上げるという変わった構成で面白く聴けます。

M-10「Stop Fuckin' Wit Me」はかなりROCK色の強いトラックで、本作ではイントロを除いた曲では唯一のLil Jonの1人舞台。
物凄く強烈なトラックなのでそこらのラッパーでは音に飲み込まれそうなんですけど、そこはインパクトのあるラップができるLil Jon
トラックに負けることなく迫力のあるラップを乗っけており、まさにLil Jonだからこそ作れた楽曲と言えるでしょう。

Chris Rockによるスキットを経てのM-12「Lovers & Friends feat. Usher & Ludacris」は上にも書いた通り本作の曲でも大ヒット中の大ヒット曲です。
これは確かにほとんどUsherの曲と言っていい感じでアルバムの中でも異色なバラードです。
しかしLudacrisLil Jonのラップもいい味を出していて全員が欠かせない存在と言えます。
M-10「Stop Fuckin' Wit Me」がかなり激しい楽曲だったのでその次に(スキットを挟んではいますが)このような綺麗な曲を入れたのは作りの上手さを感じさせますね。

続くM-13「One Night Stand feat. Oobie」もシンガーのOobieが参加しており、Lil JonとBig Samはどちらかといえば脇役に回っています。
とにかくOobieの歌声が透明感があって素敵で、お洒落なトラックとよく合っていますね。


最も次に控えるM-14「Aww Skeet Skeet feat. DJ Flexx」がイントロからしてすごくバカバカしい入りだしな上にかなりノリのいいパーティチューンなので一気にパーティな雰囲気に戻されるんですけどね。
この曲は何度聴いても首を振りたくなること請け合いです。本当にノリがいいんですよ。

Chris Rockによるスキットを経てのM-16「In The Club feat. R. Kelly & Ludacris」はR.KellyLudacrisが参加。
まずR.Kellyの歌で始まるんですけどその後のラップをR.Kellyが担当しており、これが本当に流暢なラップでここから耳をガチっと掴まれます。
続くLudacrisLil Jonのラップも文句なしの仕事ぶりなのですが、その後にさらにR.Kellyのラップが入ります。
これはもう文句なしにこの曲の主役はR.Kelly一択でしょう。

続いてのM-17「Bitches Aint Shit feat. Nate Dogg, Snoop Dogg, Suga Free, Oobie」は超豪華メンバーのマイクリレー。
トラックは比較的落ち着いた雰囲気のトラックでHookは無論Nate Doggが務めていますが、そのHookにLil JonやOobieの歌声も絡んでくるのが非常に贅沢。
そのHookの後にスムーズなラップを乗せるMC陣もみんないい仕事をしていますが一番いいのはトラックの雰囲気に最もハマっているSnoopですかね。


Chris Rockによるスキットを経てのM-19「Stick That Thang Out (Skeezer) feat. Pharrell Williams, Ying Yang Twins」はPharrell Williams, Ying Yang Twinsが参加。
このメンツとなると結構派手なトラックで行くのかなと思いきやトラックは落ち着いた雰囲気で、どちらかといえば全員のラップを堪能しやすい構成に。
聴いてみると全員のラップを聴いているだけでも楽しいのでこの構成にしたのは正解だったと感じますね。

最後を〆るのはM-20「Grand Finale feat. Nas, Jadakiss, T.I., Bun B, Ice Cube」なわけですけど・・・・いやつくづくとんでもないメンツで〆てきたなと。
曲自体はサウスノリなトラックの上でのマイクリレーなんですけど、こんなメンツでのマイクリレーなんてそりゃ良いに決まっています。
全員文句のつけようのない手堅い仕事ぶり。


本作で初めてLil JonのユニットであるLil Jon & East Side Boyzの音源を聴きましたが、本当に楽しく聴ける作品でした。
2004年のヒット作になった本作ですが、ここまで豪華なメンツを集めて楽しく聴ける内容ならそりゃHIP HOP好きなら誰でもチェックしてしまうでしょう。
ガンガンな曲が続いた後にバラードを持ってきたりと構成もうまく、何曲もヒットを生み出したLil Jonの手腕はやはり伊達ではないのを実感しますね。

最も何曲かはLil Jon & East Side Boyzが脇役に回っている曲があることから、Lil Jon & East Side BoyzのアルバムというよりはLil Jon & East Side Boyz主導のコンピレーションアルバムに近いかもしれませんね。
すごく豪華なメンツを集めていますし、どのメンツもいい仕事ぶりではありますけどやはりこのような客演呼びまくりなアルバムにありがちな雑多な印象は受けます。
本作を聴いて他のLil Jon & East Side Boyzの作品もチェックしたくなったので、他の作品ではLil Jon & East Side Boyzのラップ等がもっと堪能できる内容になっているのを期待したいです。

ですが2004年のHIP HOPを語るに避けて通れない作品であることは間違いありません。
内容も絶対に楽しめること請け合いなので見かけたら是非どうぞ。


ちなみにこの投稿が2023年最後の投稿になります。
今年は一番最初の投稿が4月になってしまい3か月間実質失踪するということがありましたが、来年はそういったことはなく乗り切りたいですね。
過去のブログ記事を見ていると去年と今年、2年連続で1月が思い出したくない月となっているのでその回避を目指します。
今年もブログを閲覧いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。


↓M-12「Lovers and Friends feat. Usher & Ludacris」のライブ映像。
www.youtube.com