りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Cali Life / FOESUM

CALI LIFE




曲目リスト


1. Intro
2. Cali Life feat. Sin2
3. Another House Party feat. Bo-Roc
4. It's LBC feat. Imaa-Is Back, Sin2
5. Dubbz Up feat. MC Eiht
6. Summer Sweetz Remix feat. Kayzabro for DS455
7. Real Talk feat. Lady Blakk Byrd
8. Come On Girl feat. Bo-Roc
9. Out Tha Gate feat. Sin2
10. Just A Part Of Life
11. Under Tha Sun feat. Bo-Roc
12. Together As 1 feat. Two-J
13. Back Against Tha Fence feat. MC Eiht, Sin2
14. Reflexions feat. Lady Blakk Byrd
15. Get Up Out Yo Seat feat. Mr.Low-D


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのカルフォルニアロングビーチ出身のラップグループ、FOESUMが日本限定盤でリリースしたアルバム。
2014年9月3日発売。


FOESUMはT-Dubb、MNMsta、 DJ Glazeからなるラップグループで、
1986年に活動を開始したものの、中々音源リリースの機会には恵まれず、1stアルバムがリリースされたのは10年後の1996年でした。
この1stアルバム「Perfection」は軒並み高い評価を受け、西海岸HIP HOPグループの伝説的グループの1つとなっていきます。


その上でDS455やGHETTO INC.など日本の西海岸系ミュージシャンたちとも交流を重ねるようになり、楽曲参加も行っています。
日本にも何度も来日してツアーを行うなど、アメリカのHIP HOPグループの中でもかなり日本との交流が深いグループ。
日本人としては嬉しい限りですね。


そんなFOESUMが2014年に本作をリリースした訳ですが、なんと「日本限定!!」のアルバム。
日本のHIP HOPファンなら手に入れておかないといけない1枚だと話題騒然になりました。
客演陣もSin2やBo-Rocなどの向こうのミュージシャンは勿論のこと、日本からはKayzabro、Two-J、Mr.Low-Dが参加と、 日米間のラッパーのコラボまで実現。
確かにこれなら話題にならない方がおかしいですよね。


では内容に。


9月の初めにリリースされた本作ですが、内容はこのジャケから想像されるように思いきり夏仕様。
夏の海辺などで流すのにはもってこいの内容です。
FOESUMのMC担当であるT-DubbとMNMstaはラップ自体にそこまで華があるわけではないものの、その分どんなトラックや客演にも対応できる柔軟さがあります。
これだけの客演がいるのにも関わらずあくまで主役はFOESUMになっているのは流石です。


客演陣も全ての曲でクールに曲を彩っています。

先行シングルが切られた本作のリードトラックのM-2「Cali Life feat. Sin2」、のようなメローチューンは聴いた瞬間一発で耳から離れなくなること必至でしょう。
西海岸系HIP HOPはメローなものを作ると天下一ですが、これらもご多分に漏れずバッチシな良曲です。
その中でのM-5「Dubb'z Up feat. MC Eint」、M-12「Back Against Tha Fence feat. MC Eint, Sin2」などのハードな曲もアルバム全体としていいアクセントになっています。
曲自体も無論良曲なのは言うまでもなく。


そしてやはり洋邦HIP HOPファンの一番の注目は日本人ラッパーの参加曲でしょう。
上にも書いたようにKayzabro、Two-J、Mr.Low-Dの3人が客演として参加していますが、すんなりとトラックの雰囲気にハマっています。
3人ともいい仕事ぶりですし、3曲とも曲としてもいいですが、一際光るのはTwo-Jが参加したM-12「Together As 1 feat. Two-J」ですかね。
和風なトラックの上でFOESUMの2人とTwo-Jのラップが違和感なくハマる、中毒性のある楽曲に仕上がっています。


15曲というボリュームながら最初から最後までしっかりと聴きとおせる、様々な人におすすめできる作品です。
これだけの作品を日本向けに出してくれたFOESUMと企画したプロデューサーには感謝感謝!!

ただ・・出来ればせっかくの日本向け作品なのですから出来れば対訳・・最低でも英詞くらいは付けてほしかったですね。
値段ももう少し高くてもいいので。
次にやる時は是非お願いします!


とはいえ本当に一人でも多くの人に聴いてほしい作品なので、是非御一聴を。


↓M-6「Summer Sweetz Remix feat. Kayzabro for DS455」。
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2001 / Dr. DRE

2001


曲目リスト


1. Lolo (Intro) feat. Xzibit & Tray Deee
2. The Watcher
3. Fuck You feat. Devin The Dude & Snoop Dogg
4. Still D.R.E. feat. Snoop Dogg
5. Big Ego's feat. Hittman
6. Xxplosive feat. Hittman, Kurupt, Nate Dogg & Six-Two
7. What's The Difference feat. Eminem & Xzibit
8. Bar One feat. Traci Nelson, Ms. Roq & Eddie Griffin
9. Light Speed feat. Hittman
10. Forgot About Dre feat. Eminem
11. The Next Episode feat. Snoop Dogg
12. Let's Get High feat. Hittman, Kurupt & Ms. Roq
13. Bitch Niggaz feat. Snoop Dogg, Hittman & Six-Two
14. The Car Bomb feat. Mel-Man & Charis Henry
15. Murder Ink feat. Hittman & Ms. Roq
16. Ed-Ucation feat. Eddie Griffin
17. Some L.A. Niggaz feat. Time Bomb, King T, Hittman, Xzibit, Defari, MC Ren, Knoc-Turn'Al & Kokane
18. Pause 4 Porno feat. Jake Steed
19. Housewife feat. Kurupt & Hittman
20. Ackrite feat. Hittman
21. Bang Bang feat. Knoc-Turn'Al & Hittman
22. The Message feat. Mary J.Blige & Rell


評価: ★★★★★★★★★★


アメリカの西海岸ラッパー、Dr. DREの2ndアルバム。
1999年月日発売。


伝説的なラップグループN.W.Aを1991年に脱退(それにより解散)した後に、1stアルバム「The Chronic」をリリース。
結果としてとんでもない話題作となり、HIP HOPの世界での重要な1枚となりました。


その後はEMINEM2PACなどといった様々なラッパーのプロデュースに専念。
大有名曲である2PACの「Calfornia Love」、Snoop Doggのデビューアルバム「doggystyle」、伝説の白人ラッパーEMINEMのデビューアルバム「The Real Slim Shady」のプロデュースなど、彼がHIP HOP界に残した功績は測り知れません。

そして、前作から7年という月日を経て、この自分名義では2枚目となる2ndアルバムをリリース。
この後、3rdアルバムがリリースされるまでは15年(!?)の年月がかかることになります。


では内容に。


Dr.DREのラップはかなり安定感があり、HIP HOPを余り聴かない人にもすんなり受け入れられるのでは。
無論リリックの内容は過激な部分もあり、リスニングが出来る人は嫌悪を抱くかもしれませんけどね。

基本的にトラックはシンプルなんですが、すごいのはシンプルな音なのに「冷たさ」を感じるんですよね。
まるで暗い夜に雨にうたれているかのよう。
そんなトラックの上でまるで映画のような内容のラップが展開されるので、対訳を見ると本当に映画を見ているかのような時間を過ごせます。


DREのラップが一番存在感があるのは勿論ですが、ほとんどの曲に呼ばれた客演陣も、全員ベストと言っていいパフォーマンスを披露しています。

個人的にその中でも一際光っていたのはEMINEMとNATE DOGG。
EMINEMの縦横無尽な高めの声のラップとNATE DOGGの優しい歌声はアルバム全体としてもいいアクセントになっており、存在感抜群。(詞の内容は2人とも汚い部分もありますが・・)


先行シングルカットされたM-4「Still D.R.E feat. Snoop Dogg」が名曲なのはいうまでもありませんが、本当にそれ以外の曲も名曲揃いで捨て曲は一切なし。
後にM-2「The Wather」、M-10「Forgot About Dre feat. Eminem」、M-11「The Next Episode feat. Snoop Dogg」がシングルカットされましたが、他の曲もシングルカットしても全くおかしくない出来ですよ。
オススメの曲は全部です。


未だにHIP HOPファンの間では語り草にされるのも納得の作品。
見かけたら是非ご購入を!


↓M-11「The Next Episode feat. Snoop Dogg」のPV。
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G in RHYMES / HOKT

G in RHYMES




曲目リスト


1. Welcome 2 The Dirty North World
2. TEEN's
3. BABY BABY BABY
4. ROYAL BLUNT DREAM feat. BIG RON
5. PLAYER~ススキノブルース~feat. DAI-HARD
6. FM 011 DDG THING
7. VACATION LUV
8. LOW & SLOW'64
9. ILLEGAL DEAL
10. THA DAYZ feat. GDX,AK-69 a.k.a.Kalassy Nikoff,North Coast Bad Boyz
11. MICとMY HOOD
12. at DDG Office~Free Style~
13. 裏路地から裏庭 feat. TERRY THE AKI-06
14. NEIGBORHOOD~Norst Coast Ridaz~
15. '75 兎 与太郎 哀歌 feat. DELI
16. MACK TOWN LIFE
~マガッタジョイント Remix~
feat. 1-KYU,S55 a.k.a SPOCK


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


北海道札幌出身のラッパー、HOKTの1stアルバム。
2006年8月8日発売。


North Coast Bad Boyzの中心メンバーで、一番精力的に活動していると言ってもいいラッパーですね。
2002年にリリースされたDS455のメジャーデビューアルバム「Dabstar Clique」にSKITで参加するなど、もうこの頃から名前は知られていました。
その後はNorth Coast Bad Boyzとしての活動や客演仕事などを重ねつつも、インディーズから細々とシングルを2枚リリース。

2006年、やっとこの1stアルバムをリリースすることに。
この次のアルバムでメジャーデビューを果たすため、HOKTのアルバムの中では唯一のインディーズからのリリースとなっています。


さて、内容に。


HOKTの特徴はちょっと甘さを持った高い声。
好みは分かれるとは思いますが、存在感があるラップをする人なんですよね。
実際North Coast Bad Boyzの楽曲でも1-KYUやDAI-HARDなどと同じく他のメンバーにはない強烈な個性を放っていました。


そんな彼のソロ作品というわけですが・・・基本的にはDS455などと同様、USの西海岸HIPHOPを模倣した内容がメイン。それ以外のトピックもあるにはあるのですが(M-11「MICとMY HOOD」や異色なゲストを迎えたM-13「裏路地から裏庭 feat. TERRY THE AKI-06」、M-15「'75 兎 与太郎 哀歌 feat. DELI」など)、正直どれも余りパッとしてません。
反面、DSのような西海岸ノリの楽曲が安定した出来で、今の季節にカーステで聴くにはもってこいの楽曲が多いです。


M-3「BABY BABY BABY」、M-7「VACATION LUV」、M-8「LOW & SLOW'64」などはHOKTの声の甘い部分を生かした作りで、彼だからこそ作れる楽曲ですね。
甘い部分を生かすというのはBIG RONと似ていますが、彼の場合はラップでもそのような部分を出せるのは流石です。
(ちなみにそのBIG RONを客演に迎えたM-4「ROYAL BLUNT DREAM」は・・・まあ普通です)

特にM-3「BABY BABY BABY」はPMXのトラックと女性の爽やかなバックコーラスとのHOKTのラップの相性が抜群で、アルバムの中でも一際光る一曲に仕上がっています。


甘さを見せる反面、ハードな楽曲では高い声を生かした跳ねるようなラップも披露しています。
中でもM-2「TEEN's」はその跳ねるようなラップが最も活きている楽曲で、楽しそうに声を張り上げるHookも聴いていて楽しくなります。
この曲をIntroの後に配置したのは正解ですね。


そして本作で一番のMVP楽曲は8人という本作一の人数の客演を迎えたM-10「THA DAYZ」ですね!
シリアスなトラックの上でマイクを回すNorth Coast Bad Boyzのメンバーは文句なしにカッコいいです。
一人一人のスキルはそこまであるわけではないグループですが、やはりトラックとの相性や勢いによって良曲を作る技を持っているグループですね。
なおこの曲のAK-69は個人的に本作の客演MVPです。
Hookと最後のバースで張り上げる噛みつくようなラップは他の7人を食う勢いがあります!


HOKTのラップに興味がある人なら聴いてみて損はないかなと。
まずは試聴してみるのをオススメします。


↓M-7「VACATION LUV」のPV。
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DGKA (Dirty Ghetto King Anarchy) / ANARCHY

DGKA (DIRTY GHETTO KING ANARCHY) [Explicit]


曲目リスト


1. GANGSTAR
2. SUPER BAD
3. FOR MY LADIES
4. ENERGY DRINK
5. SCHOOL OF HARD KNOX feat. T.O.P. & MACCHO
6. KONNICHIWA BITCHES feat. SMITH-CN & SIMON
7. BANK TO BANK feat. KOHH
8. MUCH LATER feat. L.E.P. BOGUS BOYS
9. LOYALTY
10. KYOTO CHILLIN - RUFF NECK


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


京都出身のラッパー、ANARCHYの4thアルバム。
2013年11月13日配信開始。


ハードコア嗜好なラッパーでありながら様々なメディアから称賛をうけ、一気にトップなラッパーへと登り詰めたラッパーです。
前作の3rdアルバムでは日本語ラップ界の巨匠、MUROが全面プロデュースを行い、日本語ラップ界でもかなりの話題作になりました。
その後もビルボードで日本人ラッパーとして初の公演を行ったり、自身が所属するラップグループのRUFF NECKのアルバムをリリースするなど、全く勢いの衰えを見せなかったANARCHY。


この4thアルバムはそんなANARCHYがなんと「完全無料」で配信したアルバムです。
最初は「datpiff」のみで配信を開始しましたが、回線がパンク状態になってしまった影響でレーベル側が急遽「audiomack」でも配信を開始しました。
どちらのサイトでもチャート1位を獲得済みです。
↓2018年現在でも、無料で全曲ダウンロードが行えますよ!
www.audiomack.com


では内容に。


ANARCHYの特徴はかなりダイナミックな声質。
一度聴いたら忘れられない強烈なインパクトがあるラップですよね。
言葉をはっきりしゃべるので詞カードを見なくても大体何を言っているのか聴き取れます。
HIP HOP以外の音楽を聴く人からも好評価を得られているのはこの特徴があるからなのかもしれませんね。


ANARCHYのアルバムを聴くのはこの作品が初めてなので過去作と比較することはできないのですが、とりあえず本作のテーマは「セルフブースト」なのかなという印象です。

M-1GANGSTER」からバンバンナルシストでビッグマウスなリリックをぶつけてきますが、基本的にはその空気が最後までずっと続きます。
そのためリリックの内容は全体的にそこまで中身があるとは言えませんが、リリックの内容を気にせずに軽く聴くにはいい内容で、無料ダウンロードという手軽さにはぴったりハマっていると言えますね。
聴きごたえなどを期待すると裏切られるとは思いますが。
(M-9「LOYALTY」なんかは日本語ラップに対する愛を描いたリリックも面白くて楽しめますが)


ただそんな軽い内容の本作でも、すごく気合いが入りまくった1曲があります。
それはズバリ
T.O.PとMACCHOというヨコハマコンビがfeatしたM-5「SCHOOL OF HARD KNOX」!!
この曲は本当にアルバムの中でもずば抜けてかっこいい曲。
1バース目でビッグマウスを吐き出すANARCHY、2バース目でギャングギャングな悪人を貫くT.O.P、相変わらずの貫禄を見せつけるMACCHOと、3MCとも文句なしの仕事ぶり!
3分18秒というタイトさも素敵。

もう本当にこの曲だけでもダウンロードして良かったと思えるような1曲です。


総括すると上にも書いたように、これは車やスマホ、ラジカセなどで気軽に流し聴きするのが吉な作品でしょう。
じっくり聴くというよりは腰で楽しむ、頭をガンガン振りながら聴くタイプ。
大人も子どもも身体に支障が出ない位に身体を振っちゃってください。

興味のある方は無料ですし、ダウンロードしてみては?


↓M-3「FOR MY LADIES」のPV。
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たんぽぽ / 海賊船 /其の拳 / 遊助

たんぽぽ/海賊船/其の拳(初回生産限定盤2)(DVD付)


曲目リスト


1. 其の拳
2. たんぽぽ
3. 海賊船
4. たんぽぽ -instrumental-


評価: ★★★★★☆☆☆☆☆


遊助こと上地雄輔の2ndシングル。
2009年6月24日発売。


前作「ひまわり」で華々しい歌手デビューを飾った上地が前作から3ヶ月のインターバルでリリースした作品ですね。
前作「ひまわり」で終わりになるだろうと思っていた人が多かったので、結構驚いた人も多かったのでは。


最も上地本人も大して乗り気ではなかったそうで。
当時は上地の人気も凄まじかったですし、「ひまわり」がセールス的にも成果を挙げたこともあり、恐らく事務所が本格的に売り出そうと考えたのでしょう。

結果的にこの2ndシングルも好セールスを記録して、プラチナディスクに認定。
オリコンでも1位を獲得し、上地の歌手人生史上「ひまわり」に次いで好セールスを記録した作品でもあります。


ちなみにCDの種類は3種類あり、それぞれジャケットの船の形や、曲順が違うという工夫がされています。
最も曲順に関してはPCに取り込めば好きなだけいじられるので意味あるのかなと思いますが。
今回紹介するのは初回限定盤B、「其の拳 / たんぽぽ / 海賊船」バージョン。


では内容に。


前作「ひまわり」が全体的に暖かいメッセージや雰囲気を売りにしていたのに対して、本作はパーティチューンやロック調など様々な分野を取り入れており、3曲とも見事にカラーが違うので、1枚で3粒楽しむことができるシングル・・になっております。


M-1其の拳」はロックなサウンドを取り入れたポップサウンドの上で上地が前向きな言葉を乗せる前向きチューン、M-3「海賊船」はただただノリだけを重視したパーティチューンです。

ただ2曲とも余りに詞が軽すぎて、聴き応えにイマイチ欠けるのが否めないですね。
二度聴けない内容ではないですが、何度も聴きたくなるような曲かと言われると。


M-2「たんぽぽ」は結婚式の時の手紙というトピックを持ってきた曲で、「ひまわり」のような緩やかなトラックの上で愛を歌っていきます。
この曲は前作の路線を受け継いだ感じですね。
ただ・・・緩やかなトラックの上での上地のボーカルが正直ダラダラしていて聞いていて退屈になってしまいます。
途中のラップでペースを変えようとしていますが、それが明らかに逆効果になっているのもマイナスです。


・・と、前作に悪評をつけなかった僕でも流石にこれは厳しい意見を書かざるをえない作品です。
「前作とは違う方向で!」というのは分かりますが、その結果ハズしてしまった感が否めない・・。
まあかなり短いスパンで作られた作品というのは分かるのですが。


我こそは上地ファン!の方にのみ、オススメとしておきましょう。


↓M-3「海賊船」のPV。
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Beg For Mercy / G-UNIT

Beg for Mercy


曲目リスト


1. G-Unit
2. Poppin' Them Thangs
3. My Buddy
4. I'm So Hood
5. Stunt 101
6. Wanna Get To Know You feat. JOE
7. Groupie Love
8. Betta Ask Somebody
9. Footprints
10. Eye For Eye
11. Smile
12. Baby You Got
13. Salute U
14. Beg For Mercy
15. G'D Up
16. Lay You Down
17. Gangsta Shit
18. I Smell Pussy


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのNYで結成されたラップグループ、G-UNITの1stアルバム。

2003年11月14日発売。


G-UNITはアメリカのNY・クイーンズで1999年に結成されたラップグループです。
当時のメンバーは50 CENTLLOYD BANKS、TONY YAYOの3人。
当時アメリカのHIP HOP界で50が名を知られるようになった頃に、長年の友人であったLLOYDとYAYOと結成しました。


50の1stアルバムの記事で書いた事件に巻き込まれて活動がやりにくくなるなど、当初は不幸も多かったグループでしたが、50のソロ作品と一緒にミックステープを自主製作でリリースするなど、地道な活動をしながらリスナーにアピールしていきます。

そして2003年に入り、50がHIP HOP界というよりは音楽界に激震をもたらし、それに伴いG-UNITもDreやEMINEMのサポートで活動を本格化させることに。


ただ、本作の製作途中にメンバーのYAYOが銃所持の疑いで逮捕され、勾留。
その穴埋めをする形でYOUNG BUCKが加入したのです。
そのため本作のほぼ全ての楽曲は50、LLOYD、BUCKの3人で構成され、YAYOは参加しているのは2曲程度に留まっています。


2003年は50の年と言っても過言ではない年であったこともあり、セールス的にも好セールスを記録。
G-UNIT周辺が一番輝いていた頃の産物ですね。


では内容に。


50、LLOYD、BUCKのラップは言っていることにそこまで違いがあるわけではありませんが、それぞれキャラ立ちははっきりしています。
ホニャホニャしたラップの50、ホニャホニャと鋭さをあわせ持つようなラップのLLOYD、もっさりとしたラップのBUCK。
なかなか個性派でアクも強い3人です。
YAYOは2曲しか参加していないこともあって正直このアルバムでは印象が薄め。


50のソロ作品同様、リリックの内容は全体的にハードですが、曲自体はハードさの中にも聴きやすさがあります。
ですから内容はハードなのにHIP HOPを普段聴かない人でも楽しみながら聴けそうな内容です。
トラックも多彩なので聞き飽きることもないですしね。


全体的にみるとやはりシングルカットされた曲が一際目立っている感がありますね。

G-UNITの一番の人気曲といっても過言ではないM-2「Poppin' Them Thangs」はとにかくかっこいいですし、M-5「Stunt 101」もピコピコしたトラックの上で物騒なラップをかます3人が面白い。最後のBUCKのラップが個人的に好きです。


後にシングルカットされたM-6「Wanna Get To Know You feat. JOE」、M-11「Smile」は一見華やかなラブソングという雰囲気に騙されそうですが、前者は後半になるにつれて段々リリックの内容がスケベな内容になっていきますし、後者もほんの少しだけ下品な表現が…。

まあそこがらしいといえばらしいのかも。
音楽的に見れば2曲とも素晴らしいですよ。
ちょっとR&B色強めなのは否めないですが。


後は前半では初っぱなから彼ららしいビッグマウスをかますM-1G-Unit」、銃声だらけの不穏なトラックの上で生々しい殺戮内容をラップするM-3「My Bubby」なんかがかなり聴きごたえがあります。
アルバムのスタートとしてはかなり入っていきやすいのではないかと。その後も良曲揃いなのでアルバムを聴き進めたくなること請け合い。

後半ではかなり暗めなトラックの上でシリアスなラップをかますM-13「Salute U」、M-15「G'd Up」がおすすめ。
3人の多才っぷりが感じられます。


ちなみにどの曲かはいいませんがトラック的に50の1stを聴いていたらニヤッとしてしまう曲があります。
その曲もかっこいいですよ。短いですが。
どんな風になっているかは聴いてお確かめを。


G-UNIT周辺の全盛期にリリースされた1枚ですが、その「流行り」という言葉に負けない質を持ったアルバムで、15年前のアルバムとはいえ聴き逃し厳禁!といえる1枚ですね。

ブックオフなどでの安売りコーナーでもよく見る作品なので、見つけたら是非どうぞ。


↓M-3「My Bubby」のPV。
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LIFE / ET-KING

LIFE (通常盤)


曲目リスト


1. ど真ん中
2. こっちこい
3. wonder for life
4. なんかいいね
5. 新恋愛 (played by OSAKA ROOTS)
6. 春の雨 (interlude)
7. メッセージ


評価: ★★★★★★★★★★


大阪のラップグループ、ET-KINGの7thアルバム。

2018年4月25日発売。


1999年に結成された後に地道に活動を続け、2007年に「愛しい人へ」、「ギフト」などのヒット曲を生産。2014年の全国ツアー後に活動休止したET-KING。


2015年に再び活動を再開したのですが、正直彼らの活動ははたからみるとどうも順調とはいえないものでした。

2014年の活動休止中に中心メンバーであったTENNが35歳の若さで逝去。

その後に6thアルバム「ideologie」をリリースして7人から6人となり再出発。


2017年に入ってこの7thアルバムの制作に入ったわけですが・・・その制作途中に今度はリーダーであるいときんがステージ4の肺腺ガンを発症したことが判明したのです。
いときんは表立った活動を休止し、この7thアルバムのレコーディングも体調が良いときにスタジオを訪れレコーディングをする、という状態になりました。
公の場では姿を見せなくなったため、ファンの中では心配もずっとあったでしょうね。


ところが・・!2017年12月のET-KINGのライブでは、まさかのいときんがステージに復帰するというイベントが起こったのです。
いつもの法被姿でステージ上に表れ、力強い歌声と闘病中に鍛え上げた身体を披露しました。
MCではあのTVでも流された伝説の言葉も披露。

そして・・その1ヶ月後の2018年1月、いときんが38歳の若さで逝去。
結果的に12月のライブはいときんの最後のステージとなり、このアルバムもいときんが全曲参加した最後のアルバムとなりました。


前置きだけで終わりそうなので、内容に。


今回のアルバムはその名の通り「LIFE」をコンセプトとしたアルバムで、「愛しい人へ」、「ギフト」などのET-KINGのヒット曲を手掛けてきたプロデューサー、NAOKI-Tのフルプロデュースとなっております。

NAOKI-Tが手掛けたET-KINGの楽曲は良曲が多いので期待していましたが…。


その期待を遥かに上回る作品でした。

前作「ideologie」をまだ入手していないため(絶対入手しますよ!)、活動休止後のET-KINGの作品を聴くのはこの作品が初めてでしたが、まさかここまでいい作品を作るグループになっていたとは。(失礼な表現かな)


ET-KINGの特長は分かりやすいリリックと、親しみやすいトラック。
本作でもそれは変わらず、様々なジャンルが好きな方に抵抗なく受け入れられるであろうトラックの上で、シンプルな分かりやすいリリックを乗せています。


「LIFE」がタイトルだけに、熱いメッセージソングが多数収録されていますが、よくあるような綺麗事を並べただけのようなリリックはありません。
彼らが本心から書いていることが明らかに分かる内容と歌い方で、説得力があります。
どの曲も「普段日常で感じたこと」をベースに構築されているからですかね。


M-1ど真ん中」、M-2「こっちこい」、M-3「wonder life」は明るくて陽気なトラックの上でET-KINGが前向きな言葉を並べる、間違いなく元気が出るであろう流れでアルバムのスタートとしてバッチリです。
曲自体もどれも名曲と言っていい仕上がり。
ET-KINGの魅力が詰まっています。


発売前にYouTubeでPVが先行公開されたM-4「なんかいいね」も、YouTubeで1曲だけ聴くのとは違って流れにぴったりハマっており、ますます魅力が上がっていますよ。
M-5「新恋愛」のリミックスもはっきり言って原曲より好きかも。
何よりもいときんのパートの変化がいいです。
どんな風に変わっているかは聴いてからのお楽しみです。


それから最後に控えるM-7「メッセージ」。
これはもうグッと来る詞のオンパレードで、ただただ聴いてほしい一曲です。
この曲が最後にあるからこそ、アルバムを聴き終わった後になんともいえない気持ち良さが残りますね。

そして・・この作品にはある曲でちょっとしたサプライズが用意されています。
今までET-KINGを聴いていた人には懐かしさと嬉しさを、初めてET-KINGを聴いた人にはもっとET-KINGを知るきっかけを届けるサプライズです。
果たしてどの曲なのか・・それは聴いてみて確認してください。


最初は「えー?7曲で2500円?」という気持ちはちょっとありましたが、聴いてみたら…間違いなくその値段の価値はある!と心から思えた作品です。
むしろ7曲30分という長すぎでもなく短すぎでもないちょうどいい長さで素晴らしい時間を提供してくれます。


いときんが亡くなったから評価が高いんじゃないか」という目で見られるかもしれませんが、そんなことがなくても、間違いなく音楽的にも、メッセージ的にも素晴らしい一枚。

この作品を最後にいときんのあの力強い声が聴けなくなってしまったのは本当に残念ですが、これだけの作品を出した以上、まだまだ彼らには期待ができそうです。


ET-KINGが好きな人ならもっと彼らを好きになりますし、ET-KINGを初めて聴く人なら彼らの良さがすごく分かる。
ET-KINGが嫌いな人なら確実に彼らを見直す。
そう言い切ってもいい作品だと思います。


今ならまだ新品でCDショップに売っているので、CDショップに行く機会があったら是非手にとってみてください。


↓M-4「なんかいいね」のPV。
youtu.be


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