りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Electronic Luv Too / Hatiras

Hatiras - Electronic Luv Too


曲目リスト


1. Electronic Luv Too (Intro) / Hatiras
2. Sultan's Tent / Hatiras
3. It Was (Hatiras' Loose Screws Remix) / Hatjak
4. Steal Your Bike (Konk West Remix) / The Marlon Jacksons
5. Jack Da Ripper / Boza
5B. Shady Luv / Hatiras Featuring Shanchoy
6. The Ride / Smooth & J
6B. B-Like Me / Smooth & J Featuring Alex Peace
7. Hydrophonic Music / Hatiras Featuring Flipside
8. Feel Love (Hatiras' 2004 Remix) / DJ's Rule
9. Spanish Fly / Hatiras & Macka
10. Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix) / Patrick Alavi
11. Impakt (Noise Mix) / Antek
12. Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara) / Hatiras Featuring Tara
13. Get Naked / Smooth & J
14. Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix) / Hatjak
15. Axegrinder / 4N6
16. Feel For Me / Boza
17. Something Something / Hatiras Featuring Shanchoy


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


カナダのDJ、Hatirasの2ndMIXアルバム。
2004年1月28日発売。


Hatirasはカナダ出身のDJで、1999年頃から活動を開始。
その頃から様々なイベントを企画し、多くのリスナーを魅了していきます。

音源は主にハウス、テクノ、エレクトロなどを手掛け、クラブだけでなく一般層にまで音を届かせ、プロデュースした楽曲を何曲もチャートに送り込みました。

このMIX CDはその名の通り、彼がプロデュースしたヒット曲の中で、主にエレクトロのジャンルをセレクトしてMIXしたMIX CD。
彼は2003年に1stMIXアルバム「Electronic Luv」をリリースしており、本作はその第二弾となります。


さて、内容に。


MIXには様々なタイプのMIXがありますが、本作はシンプルに様々な曲をカッティングしながら流す、まさにこれぞMIX CD!というタイプのMIXアルバムになっています。


M-1Electronic Luv Too (Intro)」というシンプルなトラックの繰り返すインストでアルバムは幕を開けます。
後半辺りから色々な音がブレンドされていく作りに職人技を感じます。
続くM-2「Sultan's Tent」も、様々な音を混ぜ混んで中毒性を醸し出す音作りが中々。

M-3「It Was (Hatiras' Loose Screws Remix)」も歌唱とHatirasの手掛けるRemixがいい感じに絡んだ佳曲。
テクノなどが好きな人にはたまらないのでは。

M-4「Steal Your Bike (Konk West Remix)」はシンプルなトラックの上で、喋りのようなラップが1分ほど続いたところから、一気にダンスな雰囲気のトラックに持っていく、ファンキーな雰囲気がある一曲。

M-5「Jack Da Ripper 」、M-5B「Shady Luv 」はダンストラックの上でBOZA、Shanchoyがちょっとだけ喋りを乗せる、HIPHOP的にはスキットのような感じです。

M-6「The Ride」、M-6B「B-Like Me」はアルバム前半曲の中でも一際ノリやすい感じです。
歌と様々な音が混ざったトラックが上手く融合しています。


M-7「Hydrophonic Music」は何といっても序盤のスクラッチの応酬がかなり聴いてて気持ちいいです。
まるで遠くから近づいてくるようなぐいぐい来るトラックも◯。

M-8「Feel Love (Hatiras' 2004 Remix)」はバックの女性の歌も相まって収録曲の中でも聴きやすい一曲だと思います。
ちょっと長いですが・・・。


M-9「Spanish Fly」は本当にダンスをするために作られたことが想像できるクラブチューン。
音楽として聴く分にはちょっと単調でしょうか。

M-10「Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix)」はまるで近未来に来たようなトラック。
中々カッコいいアレンジです。
後半からラップが始まる煽りもいいですね。

M-11「Impakt (Noise Mix)」は所々に早口ラップが入ります。
トラックといい感じに絡んで化学反応を起こしてますね。

M-12「Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara)」はかなり音使いが派手で、ちょっと好みが分かれそうです。

M-13「Get Naked」はシンプルなエレクトロトラックという感じで、中盤からちょっと色々な音が混ざり、盛り上がります。後半でまたシンプルに戻りますが。

M-14「Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix)」は本作の中でも比較的歌がピックアップされており、一番耳に馴染みやすい曲ですね。
個人的には本作で一番好きな曲です。

M-15「Axegrinder」は単調ながらも様々な所で音を混ぜてきます。
ギターが基調とされていますかね。
ただ後半になるとまたリズムトラックに戻ります。

M-16「Feel For Me」は序盤から中盤の大胆なアレンジが耳を惹く佳曲。

このアルバムの最後を締めるM-17「Something Something」はダンストラックながらもちょっとクールでシリアスな雰囲気です。
アルバムの最後としてはいい感じに纏められていますね。


・・・とまあ、一曲一曲はクラブのジャンルでヒットした曲が多いだけあって、良曲が多く、美味しい音も割りと転がっています。
MIXとしても、コールなどをやたらと乗せず、カッティングなどをしっかりと魅せている面で、好感が持てる作りです。


ただ、一曲一曲は良曲が多いものの、ノンストップのMIXアルバムとしては、全体的に一曲の長さがちょっと長すぎるのが否めない上に、似たようなアレンジの曲が多いのも事実です。
流石に17曲という曲数を約1曲4、5分という長さで、しかもどれも似たようなアレンジで、ノンストップで聴くのはちょっとキツイものがあります。
そのため、一曲一曲聴く分にはいいですが、フルアルバムとしていいかと言われると・・・うーんですね。
そんなことを踏まえて、★評価はこれくらいで。

とりあえず何曲か試聴してみるのを推奨します。


↓M-5「Jack Da Ripper」、M-5B「Shady Luv
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あの・・・夢持てますケド。 / 遊助

あの・・夢もてますケド。


曲目リスト


1. Space Tour
2. 今日の花
3. ミツバチ (3万人の村人ver.)
4. I will go my way!!
5. ひと
6. 船上の音楽団 遊turing Heartbeat
7. 宛てのない手紙 遊turing JAY’ED
8. 夢は現状維持!
9. ESCAPE 遊turing 成田誠
10. 俺なりのラブソング
11. まだ僕はサンタに会ったことがない
12. ライオン
13. サンフレイジャー
14. 空 遊turing ET-KING
15. 子守り歌


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


上地雄輔の歌手名義である、遊助の2ndアルバム。
2011年2月2日発売。


元々クイズヘキサゴン発のアイドルグループ、羞恥心のメンバーの1人であった上地ですが、2009年に1stシングルをリリースして以降、あれよあれよという間に作品をリリースし続け、デビューから2年後の2011年初頭にはこの2ndアルバムをリリースすることになりました。
1stアルバムではチャート2位で終わりましたが、本作ではチャート1位を獲得しました。
売上枚数自体は前作より落ちたものの、上地のリリースしたアルバムの中では前作に次いで2番目に好セールスを記録した作品になっています。


最も、本作のAmazonレビューを見てもらえば分かる通り、非常に賛否両論。
元々上地の歌手活動が始まった頃から賛否両論だったので、予想できないことではないのですが。


初回限定盤と通常盤ではCDの収録内容が違っており、初回限定盤はM-11に「ポケットの中のサンタクロース」、通常盤は同じくM-11に「まだ僕はサンタに会ったことがない」が収録されています。

今回紹介するのは通常盤です。


さて、内容に。


本作のコンセプトはアルバム名にもある通り、「夢」。

紹介文によると、「夢」を持つことの大切さを伝えるべく生まれた、遊助遊助らしい言葉で綴った楽曲達で構成された一枚・・・とのこと。

とにもかくにもアルバムを出した以上はそういう紹介文は刺身のツマ程度のものでしかなく、あくまで内容勝負。
内容を見ていきましょう。


M-1Space Tour」はインストで、様々な音を混ぜ混んだイントロの役割。
ただ、様々な音の混ぜ込みかたやアレンジが雑な印象は否めず、明らかに1曲目としては不向きでは。ちょっとこの曲の時点で嫌な予感がするリスナーは少なくないのでは。


・・・と思いきや、そこからの流れは以外といいんです。
朝に起きたとき向けのやる気出そうぜソングのM-2「今日の花」、ライブの際の歓声を入れてアレンジしたパーティーチューンのM-3「ミツバチ (3万人の村人ver.)」、聴きやすいROCK調のサウンドのM-4「I will go my way!!」と序盤として掴みが効いた楽曲が続きます。


6thシングル曲であるM-5「ひと」を挟んだ後に控える、M-6「船上の音楽団 遊turing Heartbeat」は個人的に前半のハイライト。
詞の内容は特に中身がないパーティーチューンですが、上地の荒削りな歌とサビを担当するHeartbeatの相性は中々な上に、楽器の演奏を基調としたトラックも楽しい雰囲気で二人の歌唱を盛り上げています。
純粋に聴いてて楽しい一曲です。
(ただ、最後の上地のラップがなければもっと良かったんですが)


とまあ、ここまではそこそこ楽しんで聴けました。
「あれ?そんな評判ほど悪くないんじゃ?」とも思いました。
ところが・・ここからアルバムの微妙な流れが始まります。


M-7「宛てのない手紙 遊turing JAY’ED」は、いなくなった恋人に宛てたメッセージソングですが、JAY'EDと上地の声の食い合わせがちょっと良くない上に、JAY'EDが完全に上地を食ってしまってますね。
何だか美味しいお寿司にマヨネーズとケチャップをかけて出されたような感じです。

それ以降の楽曲も、自身が主演を務めたドラマ「逃亡弁護士」の挿入歌で、主演を務めた上地だからこそ作れたM-9「ESCAPE 遊turing 成田誠」、上地アンチからも評価を受けることがある片思いソングのM-12「ライオン」など、ちょこちょこ佳曲は用意されるものの、それ以外の楽曲では、上地の歌とトラックの相性が良くなく、上手く噛み合ってない印象が。


全体的に様々なトラックが用意されていますが、上地はそもそもお世辞にも歌唱力はある方ではない上に、器用なシンガーでもないですから、トラックによってかなりピンキリが分かれています。
上手く化学反応を起こせている楽曲もありますが、水と油を混ぜて失敗したような楽曲もあり。


ただ、そのお陰で最後まで飽きずに聴きとおせるという面もありますし、佳曲に当たる楽曲がちょうどいい感じにアルバム内にばらけて収録されているので、それによってアルバムの最低限の聴きごたえを確保出来ているのが救いですかね。

結果的に良いところも悪いところも多く、プラマイゼロ。


まあ正直Amazonの酷評レビューをだだーっと見てから聴いた身としては、酷評される理由も分かりましたが、想像していたほど悪くはありませんでしたね。
一応音楽アルバムとして平均点には達しているのでは。


最も上地の歌はかなり好みが分かれるのは事実なので、まずは試聴してみるのをオススメします。


↓M-10「俺なりのラブソング」のPV。8:30頃から曲が始まります。
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Deadly Cha Cha / Deetah

エル・パライソ・リコ (DEADLY CHA CHA)


曲目リスト


1. EL Paraiso Rico
2. Deadly Cha Cha
3. Honey Lollipop
4. Relax
5. My Everything
6. More Than Nothing
7. Shorty
8. Live a Lie
9. In My Mind
10. Where You Wanna Go
11. Things That Gets Me Mad
12. Doing My Thing
13. EL Paraiso Rico (Blacksmith' R&B Rub)
14. Relax (Blacksmith R&B Rub/12" Mix)


評価: ★★★★★★★☆☆☆


チリのラテン系シンガー、Deetahの1stアルバム。
1999年10月7日発売。


Deetahは両親がミュージシャンという家庭に育ち、幼い頃から様々な音楽をプレイする、両親のツアーに同行して育ちました。

その結果自然と音楽が生活の一部に。10代からR&BやHIP HOPなどのブラックミュージックを聞き始め、13歳には友人たちとダンスチームを組んでダンスに熱中するほど。


子どもの頃は学校の先生を夢見ていたDeetahでしたが、たまたま作ったデモテープが、ロンドン・レコード傘下のダンス専門レーベルのFFRRに気に入られたことで、必然とミュージシャンになる道に近づいていきます。


様々なミュージシャンの作品に客演参加し、自身名義でリリースした1stシングル「Relax」(M-4)はUKチャートで11位を獲得。
2ndシングル「EL Paraiso Rico」(M-1)はヨーロッパ各地でヒットを記録し、その後はとんとん拍子でこの1stアルバムをリリースしました。
期待の新人であったことは間違いないでしょう。


さて、内容に。


上にも書いたようにヒットを記録したM-1EL Paraiso Rico」で幕を開けます。

Deetahはラップと歌を両方こなす器用なタイプのシンガーです。
歌でもラップでもしっかりと丁寧に歌いこなす力量の持ち主である、というのはこの曲からもう認識してしまうはず。
地味で華があるかと言われるかというとちょっと答えに詰まりますが、丁寧に作られた良曲と言えます。

続くM-2「Deadly Cha Cha」はアルバム表題曲で、バーなどでも掛けられそうなお洒落な音が印象的。
そこに乗るDeetahの歌とラップとも好相性を見せつけてくれます。


M-3「Honey Lollipop」は恋愛ソングで、曲名を見ると明るい雰囲気を想像してしまいますが、トラックはクールでダーク。
シリアスな雰囲気に乗る恋愛のリリックが乗るという構図は面白いかも。

M-4「Relax」も基本的には落ち着いた雰囲気ですが、Hookで静かな解放感がすーっと出るようなトラックの作りとDeetahの歌が流石。

M-5「My Everything」はダークな雰囲気のトラックの上でDeetahが音楽についてのラップと歌を披露する、音楽に対しての真摯な思いが伝わる楽曲。途中でちょっと雰囲気が変わるところがあるのがナイス。


M-6「More Than Nothing」はDeetahがAYOと共にビッグマウスを披露するパーティーチューンで、個人的には本作で一番耳を惹いた曲。
DeetahとAYOのラップと歌が丁寧に歌いこまれていますし、何よりトラックの雰囲気とも相性抜群です。
本作のハイライト認定!


続くM-7「Shorty」は地味な曲が多い本作の中でも一際地味な曲。
個人的に地味な曲でも聴きごたえがあれば好きなんですが、これは全体的に単調で可も不可もなくという感じです。

M-8「Live a Lie」は嘘をつくなというメッセージソング。
Deetahの爽やかな歌はなりを潜め、Hookでもキレのあるラップを披露しています。
DJの名前がクレジットされていませんが、スクラッチがかなりいい感じに効いていて、センスのよさを感じます。


M-9「In My Mind」は、Deetah曰く「普段出さないような心の内を見せた曲」とのこと。
ちょっと近づいてはいけないような不穏な空気のトラックがささやくようなDeetahのラップと歌を包む一曲。
惹くか惹かれるかは・・好みが分かれそうですね。
僕は・・・まあ普通です。(思考停止)


M-10「Where You Wanna Go」は地味ながらも華やかなトラックの上でDeetahとSUBLIME PHANTOMがラップを披露する曲で、Deetahの歌が何とも言えない雰囲気。
まるで休日の誰も起きていない時間帯の朝のような雰囲気です。


M-11「Things That Gets Me Mad」は、Deetahがイライラした時の心境を歌ったそう。
SUBLIME PHANTOMが2曲続いてラップで応戦。
こっちの方が掛け合いという感じでラップの良さは活きているような気がします。
ただ、曲の良さとしてはM-10「Where You Wanna Go」の方に分がありますかね。

M-12「Doing My Thing」は自分が楽しいと思うことをしていく、と意思表明する曲。
ラップする途中でトラックが色んな展開に行くのが面白い構成です。


M-13「EL Paraiso Rico (Blacksmith' R&B Rub)」、M-14「Relax (Blacksmith R&B Rub/12" Mix)」は洋楽国内版お馴染みのボーナストラック。
これは・・・どちらも悪くはないですが原曲の方が好きです。
前者はまるで西部劇のサントラのような雰囲気のトラックは新鮮ですが、Deetahのラップをがしっと受け止められてるかと言われると・・・ですし、後者はちょっと雰囲気が暗すぎて余りスカッとしません。
アルバムの最後でこれはちょっと・・。


全体的に見ると、地味ながら丁寧に作られたアルバムという印象ですね。
Deetahはラップと歌をこなす器用なシンガーですし、トラックもそのDeetahとの相性をよく考えられて作られています。
アルバムとしても最初から最後まで中々聴きどころはありますし。

一番華やかと言えるのはM-6「More Than Nothing」ですが、それはあくまでこのアルバムの中での話で、やはり地味な上での華やか、という感じです。
とりあえず何曲か試聴してみるのをオススメします。

個人的にはドライブや家事のBGMとしてはオススメ。


なお、上にも書いたように期待の新人!だったDeetahですが、このアルバムをリリースした後にシングルを1枚リリースしてから、音源リリースはしていません。

細々と活動しているのか、マイクを置いてしまったのか。
どっちにしろ才能がある人なのに、世にでたアルバムがこれ1枚なのは残念です。


↓M-3「Honey Lollipop」。
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恋時雨 / 湘南乃風

恋時雨


曲目リスト


1. 恋時雨
2. Electric BOMB
3. SHOW TIME
4. 恋時雨 〜instrumental〜
5. SHOW TIME 〜instrumental〜


評価: ★★★★★★★★☆☆


神奈川県湘南にて結成されたグループ、湘南乃風の8thシングル。
2008年8月27日発売。


純恋歌」がスマッシュヒットとなり、3rdアルバムはなんとチャート1位を獲得。
その後も「睡蓮花」を2007年の夏歌を代表すると言ってもいいくらいにヒットさせ、好調に一般層へ人気を広げていった湘南乃風
2008年の夏にこの8thシングルをリリースしました。


さて、内容に。


純恋歌」以降のシングルは、6thシングルは夏向けパーティーチューン、7thシングルは応援歌とメインでは恋愛ソングはありませんでしたが、本作は2年ぶりの恋愛ソングがメインとなったシングルになります。


M-1恋時雨」は、恋愛ソングですが、トピックは失恋。

とは言っても普通の失恋ソングのように、「失恋した、悲しい」「まだあなたが忘れられない」などというような表現で終わっているわけではなく、そこから前向きに歩いていこうとする主人公の心情を表現しています。
個人的にこのような悲しみを受け止めて前向きに歩こうとするというトピックは好きですね。
恋愛ソングはあまり好きではないのですが。

彼女がいなくなってからの自堕落で寂しい生活を告白して最後に前向きな言葉を残すSHOCK、そこから立ち上がっていった熱い詞を乗せるRED、切なさと強さを兼ね備えた詞と歌い方で見せるHAN-KUN、そして最後のHookの前の全員での歌唱には胸が熱くなるような詞が転がっています。
聴き終わった後には、まるで映画を一本見たような気分になる一曲ですね。

・・・ただ、難を言うとすると、最初の若旦那のバースが個人的に好きになれないんですよね・・。
詞の内容がイマイチ好きになれず。


M-2「Electric BOMB」は、詞が乗っていないインストで、アルバムでいうスキット的な役割。
作曲にTsuboiの名前があってちょっとびっくりしました。
1分15秒という短い中に様々な音を挟み、あっという間に聴き終えてしまうような楽しいサウンドを提供してくれます。


M-3「SHOW TIME」は湘南ベルマーレの試合直前に使われているパーティーチューン。
4人とも荒々しくて勢いのあるトラックの上で暴れまわるパフォーマンスを披露。
2分57分という短さですが、そんなことを全く感じさせない満足感を提供してくれます。
正直本作の中では一番好きな曲です。


M-4「恋時雨 〜instrumental〜」はM-1恋時雨」のインストで、もはやREGGAEという感じはしないものの、彼らの音作りのセンスはPOPSというフィールドでも生きることを証明したインストですね。
詞が乗っていないのに、まるでドラマのような展開を想像してしまう音作りは流石です。
まあ、聴いてみてください。


M-5「SHOW TIME 〜instrumental〜」はM-3「SHOW TIME」のインスト。
こちらでも彼らの音作りのセンスが大爆発。
歌がなくても十分に聴きごたえありなインストを提供するのはすごいです。
無論、これに彼らの歌が乗るとますますすごいことになるわけですが・・。


たらればを挙げるとやはり出てきてしまうのですけれども、カップリングもしっかりと手抜きしないで作られていますし、インストも聴きごたえ抜群。
サウンドとしては間違いなく良作に入る一枚だと思います。
ただM-1恋時雨」、M-3「SHOW TIME」は彼らの4thアルバムやベストアルバムに収録されているので、その2曲が聴きたい方はそちらをオススメします。

個人的にはインストなども聴きごたえがあるので聴いてみたい方はマストな1枚です。


M-1恋時雨」のPV。
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Nellyville / NELLY

Nellyville


曲目リスト


1. Nellyville
2. Gettin' It Started feat. Cedric the Entertainer, La La
3. Hot In Herre
4. Dem Boyz feat. Kyjuan, Murphy Lee
5. Oh Nelly feat. Murphy Lee
6. Pimp Juice
7. Air Force Ones feat. Kyjuan, Ali, Murphy Lee
8. In The Store feat. Cedric the Entertainer, La La
9. On The Grind feat. King Jacob
10. Dilemma feat. Kelly Rowland
11. Splurge
12. Work It feat. Justin Timberlake
13. Roc The Mic (Remix) / Beanie Sigel with Freeway feat. Nelly, Murphy Lee
14. The Gank
15. 5000
16. #1
17. CG2 feat. Kyjuan, Murphy Lee
18. Say Now
19. **** It Then feat. Cedric the Entertainer, La La
20. Stick Out Ya Wrist feat. Toya


評価: ★★★★★★★★★☆


アメリカのテキサス生まれミズーリ州セントルイス育ちのラッパー、NELLYの2ndアルバム。
2002年6月25日発売。


1stアルバム「Country Grammer」が大ヒット作になり、様々なメディアから称賛を受けるというデビューからいきなり大成功を納めたNELLY
この2ndアルバムの制作にもすぐに取りかかることになりました。

時間的余裕がある状態で制作に取り組むことができた前作とはうって変わって、本作はツアーバスにもレコーディング機材を持ち込むほどのタイトな状態での制作をしたことで知られています。

前作がリリースされてからは様々な雑誌の表紙を飾るアイドル状態になっていたNELLY
NELLY自身、早く次のアルバムを出したいと感じていたんでしょうね。
野球選手の道を蹴ってラッパーになっただけあり、音楽への愛情は尋常ではないということを感じるエピソードです。


そして前作から2年のインターバルを経てリリースされた本作。
当然ながら話題騒然となり、USのチャートでは堂々と一位を獲得。
世界的なチャートでも様々な国で20位以内を達成。
1stアルバムに続き、大成功を納めた1枚となりました。


さて、内容に。


NELLYのラップの特徴といえばなんといっても歌心溢れる歌うようなラップ。
聴きやすさと強烈な個性を両立させた彼の作り出す音楽は、HIP HOPを聴かない人でも入り込める、「どんな奴でもカモン!」というオープンな雰囲気があります。
果たして本作ではどうなのか。


まずM-1Nellyvilleからして最高のオープニングです。
神秘的な雰囲気のイントロから一気にNELLYのラップでパーティーな雰囲気に持っていく様はやみつきになってしまいます。
途中でもはや歌なのでは?と思ってしまうほどのギリギリラップなラインでのバースを持ってくるところもセンスの良さが光ってますよ。

続くM-2「Gettin' It Started feat. Cedric the Entertainer, La La」はスキットで、必要あったんですかね?と思ってしまいますが、そこからシングルで切られた有名曲のM-3「Hot In Herre」がドカンとまたきてしまいます。
客演がいないのにも関わらず、こんなにも色々な乗りこなしをトラックの上で聴けるのなんてNELLYならでは!
リリックはスケベな内容なので英語がわかる方の前ではちょっとかけられないかもしれませんが、シングル切られたのも十分に理解できる一曲。


続くM-4「Dem Boyz feat. Kyjuan, Murphy Lee」は先の2曲と比べると落ち着いた雰囲気ながらもクラブでしっかりと流せそうな楽曲で、NELLY、Kyjuan、Murphy Leeがクールな仕事ぶりを魅せてくれます。
次のM-5「Oh Nelly feat. Murphy Lee」は上の2曲の雰囲気に戻ったパーティーチューンですが、相変わらずNELLYが様々なトラックへのラップの乗せ方で楽しませてくれます。
Murphy Leeがしっかり脇役に回って後押しをしているのも好印象ですね。


M-6「Pimp Juice」は、好みが分かれそうな気がします。
他の楽曲に比べるとちょっと高い?声でラップや歌を披露しており、苦手な人は苦手だと思います。
個人的にはこれはこれで面白いと思いますけどね。
ただこのスタイルでアルバム1枚やられたら胸焼けしそうではあります。
続くM-7「Air Force Ones feat. Kyjuan, Ali, Murphy Lee」は雑多なマイクリレーもので、NELLYもちょっと自分を抑え目にしてる感じがします。
トラックが派手なことがあってMC陣がちょっと本領を発揮できていない感も。
シングル切られた一曲なんですけどね。


買い物中の会話を録音したスキットのM-8「In The Store feat. Cedric the Entertainer, La La」を挟んだ後に控えるM-9「On The Grind feat. King Jacob」がアルバムの中でも一際目立つ一曲!
インパクトのある掴み抜群なトラックの上でNELLYもKing Jacobも100点満点なパフォーマンスを披露。
一度聴いたら耳に残ること必至です。


M-10「Dilemma feat. Kelly Rowland」はそんな派手な世界から一転、シンプルで綺麗めなトラックの、よくあるラッパーとシンガーの曲。
アルバムの中でもちょっと異色で、NELLYの歌うようなラップは影を潜め、Kellyの歌を最大限生かす楽曲になっています。


M-11「Splurge」はNELLYの歌っぽい部分を生かした1曲で、リリックの内容はちょっとしたセルフブースト。ただシリアスな内容も所々に見られますね。
ちょっとこのあたりからアルバムとしては失速してきた感が。


M-12「Work It feat. Justin Timberlake」は何と大物アイドルグループの★NSYNCからJustinを客演に迎えた一曲!
・・まあ、そんなすごい化学反応は起きていませんが、面白い絡みが見れる曲ではあるので、興味ある方は一度聴いて損はないでしょう。


M-13「Roc The Mic (Remix)」は映画Traning Dayのサントラに収録された楽曲のRemix。中々豪華なメンツで悪くはないですが、これまた大きな化学反応はありません。


M-14「The Gank」は恋愛ソングですが、NELLYの歌がかなり生かされた楽曲で、ドライブなどではぴったりなこと請け合い。
ここからまたアルバムとしての調子が戻っていきます!

M-15「5000」の笑い声のスキットを挟み待ち構えるのはシングルで切られたM-16「#1」。
M-1Nellyville」のような雰囲気で、ここでもトラックの上を様々な乗りこなしを見せるNELLYが楽しめます。

M-17「CG2 feat. Kyjuan, Murphy Lee」はシンプルなマイクリレーもので、本作収録のマイクリレーものでは一番グッと来ます。

3人ともしっかりと個性を発揮した仕事ぶりです!


M-18「Say Now」は本作では一番シリアスな内容で、ストリートの悲しき現状が描写されています。
普段はパーティーチューンや恋愛ソングを歌うことが多いNELLYですが、悲しい雰囲気もラップや歌で出せる力量は流石と言わざるをえないですね。


M-19「**** It Then feat. Cedric the Entertainer, La La」はまたしても会話を録音したスキットで、本来ならここでアウトロになってアルバムは終わります。
ただ今回紹介する国内版はボーナストラックのM-20「Stick Out Ya Wrist feat. Toya」が収録されています。
曲としては洋楽の国内版のボーナストラックとしてはまずまずといったところでしょうか。
短いということもあってちょっと印象には残りにくいですが。


全体を通して聴くと中盤に数曲失速があったり、スキットがなければもう少しスッキリ聴けたんじゃないか、とたらればを挙げると出てきますが、大ヒットしたのも頷ける、聴いていてとても楽しい作品になっています。
NELLY本人も当時言っていた通り、正直NELLYの作品は客演を呼ぶ必要が余りないと思います。

単独で十分に聴かせる声質と力量を持っているんですから、客演に頼らなくても全然いい作品が作れそうな気がしますね。


是非多くの人に聴いてもらいたい作品です。


↓M-6「Pimp Juice」のPV。
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こっちおいで / ケツメイシ

こっちおいで


曲目リスト


1. こっちおいで
2. L/S
3. L/S [Out Of Blues Mix] feat. Mahya
4. こっちおいで [Cassete Vision Mix]


評価: ★★★★★★★☆☆☆


2MC1シンガー、1DJからなるラップグループ、ケツメイシの1stシングル。
1999年12月15日発売。


ケツメイシは1993年に活動を開始したものの、まだサラリーマンだったメンバーもいたため、本格的に活動を開始したのは数年後でした。

音源リリースは結成から6年後にリリースされたこの1stシングルが最初です。


この1stシングルの表題曲「こっちおいで」はトヨタの運営サイトのCMに使用され、本人たちも出演しました。
2004年にメジャーから再発されていますが、所持されている方は少ないかもしれませんね。


では内容に。


M-1こっちおいで」は、初期のケツメイシの大きな特徴であった日本語を大事なリリック、固いライミングが十二分に生かされたパーティーチューン。
3MCとも個性が存分に発揮されていますし、Hookの盛り上がりもいい感じで、聴いていてこの上なく楽しい一曲になっています。
中でもMVPはRYOでしょうか。
特に最後のRYOJIとの掛け合いでのRYOのラップの詰め込み具合と畳み掛け具合は聴きどころの塊と言っても過言ではないですね。


M-2「L/S」は、M-1こっちおいで」とはうって変わり、落ち着いた都会的なトラックが印象的な切ない恋愛ソング。
アルバムなどでの再録は一切ないため、このシングルでしか聴けない貴重な一曲です。

ちょっと3人のラップがトラックとハマっているかは疑問ですが、相変わらずのこの頃の3MCの独特なラップの乗せ方が楽しめます。
個人的には好きな曲!という訳ではないですが、ケツメイシが好きな方なら一回は聴いてみてほしいですね。


M-3「L/S [Out Of Blues Mix] feat. Mahya」はM-2「L/S」のRemixで、バックシンガーにMahyaを起用。
女性の声が入っているせいか原曲よりは恋愛ソングという雰囲気は出ています。
ただトラックの切なさの面では原曲の方に分があり。
個人的にはどちらも曲の質としては同じくらいかなという印象です。


M-4「こっちおいで [Cassete Vision Mix]」はDJ TATSUTAによるM-1こっちおいで」のRemix。
原曲に比べると落ち着いた雰囲気のRemixとなっていて、悪くは無いのですが原曲の方がいいですね。
3MCの暴れっぷりが原曲より生きてない気がします。


表題曲であるM-1こっちおいで」は「本当にこれが一発目シングル曲なのか!?」と思ってしまうほどの楽曲で、是非ご一聴頂きたい一曲です。

ただケツメイシの1stアルバムやベストアルバムなど、様々なCDに収録されているので、その一曲が聴きたい方はそちらをオススメします。

他の3曲は正直ファン向けな側面があるのでそんなに強くオススメしません。
しかしこの3曲はこのシングルでしか聴くことができないので、もっとケツメイシの楽曲を聴きたい!という方はマストです。


M-1こっちおいで」のライブ映像。
www.youtube.com


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14 Shades Of Grey / Staind

14シェイズ・オブ・グレイ


曲目リスト


1. Price To Play
2. How About You
3. So Far Away
4. Yesterday
5. Fray
6. Zoe Jane
7. Fill Me Up
8. Layne
9. Falling Down
10. Reality
11. Tonight
12. Could It Be
13. Blow Away
14. Intro
15. Let It Out


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのROCKバンド、Staindの4thアルバム。
2003年5月20日発売。


1994年にマサチューセッツ州スプリングフィールドにて地元の20代の結成された後、瞬く間にデビューを飾ったバンドですね。
1999年に2ndアルバムでメジャーデビューを果たし、その2ndアルバムがプラチナディスクに認定されます。
ここからの彼らの飛躍はすごいものがありました。

2001年に3rdアルバムをリリースしたところ、なんと全米でチャート1を獲得、500万枚以上のセールスを叩き出します。
そのアルバムは「歌ものHEAVY ROCKの走り」として、HEAVY ROCKが歌ものでメロディ指向になっていくきっかけとも言われるほどの話題作になりました。


そして2年後に4thアルバムである本作をリリース。
セールスは前作に及ばなかったものの、チャート1位、20万枚以上のセールスで話題作としては十分でした。


さて、内容に。


歌ものHEAVY ROCKの代表という声もあるだけあって歌がかなり強調されています。
そのせいかかなり聴きやすい曲が多めで、ROCKが苦手な人でも聴きやすいのでは。
Aaronの歌声との相性もナイスです。


M-1Price To Play」のギターの勢いあるイントロから聴き入ってしまうこと必至です。
曲構成としてもAaronの声とサウンドをしっかりとしたバランスで聴かせるのは流石。
続くM-2「How About You」も掴みを抑えたイントロから最後までしっかりと聴かせてくれます。
ちなみに対訳を見るとどうも詞の内容は哲学的です。
僕の国語力ではその深く深くまで
知ることはできませんが、深さを感じる詩であることは確かです。


続くM-3「So Far Away」からは、曲構成が似通っていて、
イントロなどは落ち着いた雰囲気ですが、サビでは一気にフラストレーションを解放するような楽曲が続きます。
どの曲もサビに一気に爆発するような感覚が癖になります。


ちょっと雰囲気が変わるの流れになるのがM-6「Zoe Jane」。
サウンド自体はサビになると盛り上がるものの、Aaronは最初から最後まで寂しいように歌を披露します。
訳を見るとラブソングのようなので、詞に合わせてのことでしょうね。
それでも聴きごたえの面では文句なしです。
その後の曲もメッセージと見れる詞が目立ち、Aaronの感情を込めた歌声がしっかりと聴きごたえありな時間を提供してくれます。


そんな時間の後のM-9「Falling Down」、M-10「Reality」は予測もつかないようなメロディーラインで耳を引き付ける感じです。
ROCK好きな方ならニヤリとしてしまうかも。


後半になるとサウンドはちょっと前半の焼き直し?な感もしてきます。

個人的に後半の推し曲はかなりサビが聴きやすくて邦ROCKのような雰囲気がある、M-12「Could It Be」です。


後半になるとちょっと飽きてくる感は否めないものの、邦楽ROCKしか聴かない方にもすんなり聴けるでしょうし、洋楽ROCKが好きな方でもしっかりと聴けるであろうバランスの良さがある一枚でした。

上にも書いたように、対訳を見ると詞の内容も中々濃い内容です。
英語が理解できればもっともっと理解できるでしょうが・・。


興味のある方は聴いてみては?


↓M-5「Fray」。
www.youtube.com

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