りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Beg For Mercy / G-UNIT

Beg for Mercy


曲目リスト


1. G-Unit
2. Poppin' Them Thangs
3. My Buddy
4. I'm So Hood
5. Stunt 101
6. Wanna Get To Know You feat. JOE
7. Groupie Love
8. Betta Ask Somebody
9. Footprints
10. Eye For Eye
11. Smile
12. Baby You Got
13. Salute U
14. Beg For Mercy
15. G'D Up
16. Lay You Down
17. Gangsta Shit
18. I Smell Pussy


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのNYで結成されたラップグループ、G-UNITの1stアルバム。

2003年11月14日発売。


G-UNITはアメリカのNY・クイーンズで1999年に結成されたラップグループです。
当時のメンバーは50 CENTLLOYD BANKS、TONY YAYOの3人。
当時アメリカのHIP HOP界で50が名を知られるようになった頃に、長年の友人であったLLOYDとYAYOと結成しました。


50の1stアルバムの記事で書いた事件に巻き込まれて活動がやりにくくなるなど、当初は不幸も多かったグループでしたが、50のソロ作品と一緒にミックステープを自主製作でリリースするなど、地道な活動をしながらリスナーにアピールしていきます。

そして2003年に入り、50がHIP HOP界というよりは音楽界に激震をもたらし、それに伴いG-UNITもDreやEMINEMのサポートで活動を本格化させることに。


ただ、本作の製作途中にメンバーのYAYOが銃所持の疑いで逮捕され、勾留。
その穴埋めをする形でYOUNG BUCKが加入したのです。
そのため本作のほぼ全ての楽曲は50、LLOYD、BUCKの3人で構成され、YAYOは参加しているのは2曲程度に留まっています。


2003年は50の年と言っても過言ではない年であったこともあり、セールス的にも好セールスを記録。
G-UNIT周辺が一番輝いていた頃の産物ですね。


では内容に。


50、LLOYD、BUCKのラップは言っていることにそこまで違いがあるわけではありませんが、それぞれキャラ立ちははっきりしています。
ホニャホニャしたラップの50、ホニャホニャと鋭さをあわせ持つようなラップのLLOYD、もっさりとしたラップのBUCK。
なかなか個性派でアクも強い3人です。
YAYOは2曲しか参加していないこともあって正直このアルバムでは印象が薄め。


50のソロ作品同様、リリックの内容は全体的にハードですが、曲自体はハードさの中にも聴きやすさがあります。
ですから内容はハードなのにHIP HOPを普段聴かない人でも楽しみながら聴けそうな内容です。
トラックも多彩なので聞き飽きることもないですしね。


全体的にみるとやはりシングルカットされた曲が一際目立っている感がありますね。

G-UNITの一番の人気曲といっても過言ではないM-2「Poppin' Them Thangs」はとにかくかっこいいですし、M-5「Stunt 101」もピコピコしたトラックの上で物騒なラップをかます3人が面白い。最後のBUCKのラップが個人的に好きです。


後にシングルカットされたM-6「Wanna Get To Know You feat. JOE」、M-11「Smile」は一見華やかなラブソングという雰囲気に騙されそうですが、前者は後半になるにつれて段々リリックの内容がスケベな内容になっていきますし、後者もほんの少しだけ下品な表現が…。

まあそこがらしいといえばらしいのかも。
音楽的に見れば2曲とも素晴らしいですよ。
ちょっとR&B色強めなのは否めないですが。


後は前半では初っぱなから彼ららしいビッグマウスをかますM-1G-Unit」、銃声だらけの不穏なトラックの上で生々しい殺戮内容をラップするM-3「My Bubby」なんかがかなり聴きごたえがあります。
アルバムのスタートとしてはかなり入っていきやすいのではないかと。その後も良曲揃いなのでアルバムを聴き進めたくなること請け合い。

後半ではかなり暗めなトラックの上でシリアスなラップをかますM-13「Salute U」、M-15「G'd Up」がおすすめ。
3人の多才っぷりが感じられます。


ちなみにどの曲かはいいませんがトラック的に50の1stを聴いていたらニヤッとしてしまう曲があります。
その曲もかっこいいですよ。短いですが。
どんな風になっているかは聴いてお確かめを。


G-UNIT周辺の全盛期にリリースされた1枚ですが、その「流行り」という言葉に負けない質を持ったアルバムで、15年前のアルバムとはいえ聴き逃し厳禁!といえる1枚ですね。

ブックオフなどでの安売りコーナーでもよく見る作品なので、見つけたら是非どうぞ。


↓M-3「My Bubby」のPV。
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LIFE / ET-KING

LIFE (通常盤)


曲目リスト


1. ど真ん中
2. こっちこい
3. wonder for life
4. なんかいいね
5. 新恋愛 (played by OSAKA ROOTS)
6. 春の雨 (interlude)
7. メッセージ


評価: ★★★★★★★★★★


大阪のラップグループ、ET-KINGの7thアルバム。

2018年4月25日発売。


1999年に結成された後に地道に活動を続け、2007年に「愛しい人へ」、「ギフト」などのヒット曲を生産。2014年の全国ツアー後に活動休止したET-KING。


2015年に再び活動を再開したのですが、正直彼らの活動ははたからみるとどうも順調とはいえないものでした。

2014年の活動休止中に中心メンバーであったTENNが35歳の若さで逝去。

その後に6thアルバム「ideologie」をリリースして7人から6人となり再出発。


2017年に入ってこの7thアルバムの制作に入ったわけですが・・・その制作途中に今度はリーダーであるいときんがステージ4の肺腺ガンを発症したことが判明したのです。
いときんは表立った活動を休止し、この7thアルバムのレコーディングも体調が良いときにスタジオを訪れレコーディングをする、という状態になりました。
公の場では姿を見せなくなったため、ファンの中では心配もずっとあったでしょうね。


ところが・・!2017年12月のET-KINGのライブでは、まさかのいときんがステージに復帰するというイベントが起こったのです。
いつもの法被姿でステージ上に表れ、力強い歌声と闘病中に鍛え上げた身体を披露しました。
MCではあのTVでも流された伝説の言葉も披露。

そして・・その1ヶ月後の2018年1月、いときんが38歳の若さで逝去。
結果的に12月のライブはいときんの最後のステージとなり、このアルバムもいときんが全曲参加した最後のアルバムとなりました。


前置きだけで終わりそうなので、内容に。


今回のアルバムはその名の通り「LIFE」をコンセプトとしたアルバムで、「愛しい人へ」、「ギフト」などのET-KINGのヒット曲を手掛けてきたプロデューサー、NAOKI-Tのフルプロデュースとなっております。

NAOKI-Tが手掛けたET-KINGの楽曲は良曲が多いので期待していましたが…。


その期待を遥かに上回る作品でした。

前作「ideologie」をまだ入手していないため(絶対入手しますよ!)、活動休止後のET-KINGの作品を聴くのはこの作品が初めてでしたが、まさかここまでいい作品を作るグループになっていたとは。(失礼な表現かな)


ET-KINGの特長は分かりやすいリリックと、親しみやすいトラック。
本作でもそれは変わらず、様々なジャンルが好きな方に抵抗なく受け入れられるであろうトラックの上で、シンプルな分かりやすいリリックを乗せています。


「LIFE」がタイトルだけに、熱いメッセージソングが多数収録されていますが、よくあるような綺麗事を並べただけのようなリリックはありません。
彼らが本心から書いていることが明らかに分かる内容と歌い方で、説得力があります。
どの曲も「普段日常で感じたこと」をベースに構築されているからですかね。


M-1ど真ん中」、M-2「こっちこい」、M-3「wonder life」は明るくて陽気なトラックの上でET-KINGが前向きな言葉を並べる、間違いなく元気が出るであろう流れでアルバムのスタートとしてバッチリです。
曲自体もどれも名曲と言っていい仕上がり。
ET-KINGの魅力が詰まっています。


発売前にYouTubeでPVが先行公開されたM-4「なんかいいね」も、YouTubeで1曲だけ聴くのとは違って流れにぴったりハマっており、ますます魅力が上がっていますよ。
M-5「新恋愛」のリミックスもはっきり言って原曲より好きかも。
何よりもいときんのパートの変化がいいです。
どんな風に変わっているかは聴いてからのお楽しみです。


それから最後に控えるM-7「メッセージ」。
これはもうグッと来る詞のオンパレードで、ただただ聴いてほしい一曲です。
この曲が最後にあるからこそ、アルバムを聴き終わった後になんともいえない気持ち良さが残りますね。

そして・・この作品にはある曲でちょっとしたサプライズが用意されています。
今までET-KINGを聴いていた人には懐かしさと嬉しさを、初めてET-KINGを聴いた人にはもっとET-KINGを知るきっかけを届けるサプライズです。
果たしてどの曲なのか・・それは聴いてみて確認してください。


最初は「えー?7曲で2500円?」という気持ちはちょっとありましたが、聴いてみたら…間違いなくその値段の価値はある!と心から思えた作品です。
むしろ7曲30分という長すぎでもなく短すぎでもないちょうどいい長さで素晴らしい時間を提供してくれます。


いときんが亡くなったから評価が高いんじゃないか」という目で見られるかもしれませんが、そんなことがなくても、間違いなく音楽的にも、メッセージ的にも素晴らしい一枚。

この作品を最後にいときんのあの力強い声が聴けなくなってしまったのは本当に残念ですが、これだけの作品を出した以上、まだまだ彼らには期待ができそうです。


ET-KINGが好きな人ならもっと彼らを好きになりますし、ET-KINGを初めて聴く人なら彼らの良さがすごく分かる。
ET-KINGが嫌いな人なら確実に彼らを見直す。
そう言い切ってもいい作品だと思います。


今ならまだ新品でCDショップに売っているので、CDショップに行く機会があったら是非手にとってみてください。


↓M-4「なんかいいね」のPV。
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Bobby / Bobby Brown

Bobby


曲目リスト


1. Humpin' Around (Prelude)
2. Humpin' Around
3. Two Can Play That Game
4. Get Away
5. Til the End of Time
6. Good Enough
7. Pretty Little Girl
8. Lovin' You Down
9. One More Night
10. Something in Common duet with Whitney Houston
11. That's the Way Love Is
12. College Girl
13. Storm Away
14. I'm Your Friend duet with Debra Winans


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのR&Bシンガー、Bobby Brownの3rdアルバム。
1992年8月25日発売。


多分2ndアルバムからこの作品くらいまでがBobbyの全盛期だったんではないでしょうか。

世界的な大ヒットアルバムとなった2ndアルバムをリリース後、リミックスアルバムも好調なセールスを記録。そしてなんと音楽ファンの間で未だに語り草にされるシンガー、Whitney Houstonとの婚約まで発表とハッピーな話題には事欠かなかったBobby。

このアルバムも見事にその話題を生かした楽曲(M-10「Something In Common feat. Whitney Houston」)が収録されていたこともあって、かなり注目を浴びたヒット作になりました。


……最も、この後のBobbyに待ち受けているものを考えると、火事で全焼する前の立派なお屋敷を見ているような気分にはなってしまいますが。


さて、内容に。


1stアルバムの感想でも書いたように、Bobbyは正直歌唱力はそこまであるわけではありません。
しかしながら万人受けもしやすいであろうBobbyの色気のある声はそれで切り捨てるには余りに捨てがたい魅力があります。

本作の大部分を占めるシンプルで聴きやすいトラックとの相性もバッチリで、老若男女問わず気楽に聴けるであろうとっつきやすい内容になっています。
最も詞の内容は恋愛ものが中心で、スケベな内容の詞もあるのでその辺りは好みが分かれるかもしれませんが。


15秒ほどの女性のコーラスからM-2「Humpin' Around」に繋がる流れなんて問答無用にカッコいいですし、そこからフロア向けの楽曲を続かせた後にしっとりした楽曲を持ってくるのも親指を立てたくなる作り。しかもどの曲も聴きごたえがある良曲と来るんですから…!
特に結婚の歌であるM-5「'Til The End Of Time」はBobby自身が結婚を控えていただけに気合いが入っている感じです。結婚式のBGMにはもってこいでは?
最もその後にM-6「Good Enough」というちょっとスケベな楽曲を入れるのはどうなんだろうとは思いますが笑


そしてWhitneyをマイクゲストに迎えたM-10「Something In Common duet with Whitney Houston」は間違いなく本作中盤のハイライト。
二人を祝福する雰囲気を出しつつもお互いを引き立たせるトラックの上で歌う2人の歌はかなり聴きごたえあり!
…まあこの2人の末路を知っている身としては複雑な気分になりますけどね。

またこのアルバムの最後を締め括るM-14「I'm Your Friend」もアルバムのトリに相応しい名曲です。
華やかなトラックの上でのBobbyとDebraの絡みは一級品。


全体的に見ると中盤辺りに中だるみがあるのは否めませんし、派手な感じはそこまでありませんが、トラックやBobbyの歌、ラップが全て丁寧に作られた快作であることは間違いないですね。
上にも書きましたが、本当にこれは普段J-POPやクラシックしか聴かない人でも聴けるのではないでしょうか。
本当にそのくらい聴きやすいんですよ。

ブックオフなどの安売りスペースの常連アルバムですので、比較的手にいれやすいと思います。(廃盤なので新品での入手は無理ですが)

興味のあるかたは是非聴いてみてください。


↓M-2「Humpin' Around」のPV。
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ファンキーモンキーベイビーズ / FUNKY MONKEY BABYS

ファンキーモンキーベイビーズ



曲目リスト



1. 恋の片道切符

2. そのまんま東

3. 西日と影法師

4. GO! GO! ライダー

5. ALWAYS

6. One

7. 笑顔

8. Oh My Lady

9. ろくでなしCRUISE [album version]

10. オレオレRAP

11. 勝負パンツ

12. B・W・H

13. チェケラッチョ



評価:★★★★★★★★☆☆



東京八王子で結成されたラップグループ、FUNKY MONKEY BABYSの1stアルバム。

2006年7月19日発売。



FUNKY MONKEY BABYSはMCのファンキー加藤モン吉、DJのDJケミカルの3人からなるグループです。

2004年の元旦に、元々ソロで活動していたファンキー加藤モン吉が結成しました。

DJ ケミカルは元々はライブDJで、メンバー加入を希望していたもののリーダーであるファンキー加藤から中々OKが出ませんでした。

何とか晴れて正式メンバーになったものの、この1stアルバム発売時に「このジャケで売れなかったらクビ」と言われてしまったと・・・。

シャレで言ったのかマジで言ったのかは分からないですけどね。

あのファンキー加藤W不倫騒動以降、「ファンキー加藤の性格の悪さ」がビックアップされることがネット上で多かったですけど、どこまで本当なんでしょうか。



そして本格的に活動開始したのちに、2006年1月に1stシングル「そのまんま東へ」でメジャーデビューを果たします。

その後にシングルを短いスパンでリリースしていき、メジャーデビューからわずか半年でこの1stアルバムをドロップ。

このアルバムの前に出したシングルはそこまでチャート順位が振るったわけではなかったのですが、この1stアルバムはチャート15位という好セールスを記録し、テレビ番組でのDJケミカルのパフォーマンスで一気に知名度を上げたのです。

今では日本では知らない人がいないと言ってもいいくらいのグループになりましたよね。



では、内容に。



ファンモンと言えば、「あとひとつ」とか「ちっぽけな勇気」などの青春系、あとは「Lovin' Life」、「告白」なんかの恋愛ソングを思い浮かべる人が大多数だと思います。

そのせいか売れ線の音楽や薄っぺらい詞を嫌う自称音楽愛好家たちや、熱狂的なHIP HOPファンからはしばしば嘲笑の的にされるグループです。

おまけに2016年のファンキー加藤W不倫報道により、解散後にも関わらず、ファンからも総スカンを食らう羽目になってしまった不運なグループでもあります。

他の2人は完全にとばっちりなんですけどね・・。

おそらくこの記事を読まれている方にも、彼らの音楽が嫌いな人は絶対にいらっしゃるでしょう。



そんなあなたにもちょっと聴いてみてほしいのがこの1stアルバムです。



この1stアルバムはそんなに青春系や恋愛ソングはなく、色々なタイプの曲が収録されているんですね。

この頃はまだちょっと自分たちのスタイルを模索していたのかな?っと感じました。



特に後半にはTVで見るファンモンからは想像もできないようなハードコアなラップが収録されています。

最も本格的なハードコアラッパーと比べるとやはり・・という感はぬぐえないですが。

ただM-9「ろくでなしCRUISE [album version]」はファンモンらしさと比較的ハードコアなラップが融合したような楽曲で、結構楽しんで聴けます。



M-1恋の片道切符」やM-8「Oh My Lady」は恋愛ソングですが、そんなにはベタベタしていないので気軽に聴けます。恥ずかしい表現と言うのもありません。



M-3「西日と影法師」も夕暮れ時を感じさせるトラックとMC2人のラップがマッチしていて中々聞きごたえがありますし、M-4「GO! GO! ライダー」は単純に2人の言葉選びが面白いです。



飛びぬけていい曲はM-5「ALWAYS」ですね。

この曲はこのアルバムの中でメッセージも2人のラップの乗せ方も1番カッコいいです。

特に最後のバースのファンキー加藤の高速ラップの乗せ方はこのアルバムのハイライトといっていいのでは。



正直僕もあのW不倫の騒動以降ファンモンの楽曲を積極的になんて聴いていなかったんですけど、久しぶりにこのアルバムを聴いてみたら予想していたよりずっと良くてびっくりしました。

不倫していたり、麻薬に手をだしたりするミュージシャンなんてぶっちゃけ数えきれないくらいいるので余り気にしないようにはしてるんですけど、ファンモンやファンキー加藤の場合は作っている曲が作っている曲でしたからね・・・。その被害も甚大だったというわけでしょうね。

恐らくあの騒動の後でも聴いてみて一番被害を被っていないアルバム・・だと思うので、機会があったら聴いてみても悪くないですよ。



↓M-2「そのまんま東」のPV。

www.youtube.com

SUIKEN Presents SIXTEEN STARS / SUIKEN

SUIKEN Presents Sixteen Starz Orchestra 2001(’75Til Infinity)



曲目リスト



1. SPECIALJOINTRO

2. P.C.T.4000 feat. P.H.

3. N.A.F.O.N feat. GORE-TEX

4. E-V-1

5. NEKIUS

6. INFINITY Pt.2 feat. DELI, DJ JIF ROCK

7. HIGHLIGHT

8. Sui SLANGIN'01

9. THINK ONE

10. SCISSORS

11. P.O.P NO DIGGIDY

12. KEEP ON

13. 千夜月兎 feat. bird

14. E-V-2

15. STATION 79.7 feat. JOSEPH CACCHO E~NA

16. ALKMAN (album version)



評価: ★★★★★★★☆☆☆



日本のラップグループであるNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバー、SUIKENの1stアルバム。

2001年4月11日発売。



NITROが結成されるまではDABOやK-BOMBなどとCHANNEL 5というグループで活動しており、自主制作でテープもリリースしていたみたいですね。

その後にBUDDHA BRANDSHAKKAZOMBIEの作品に客演として参加し、リスナーの認知度を上げていきました。

1998年にソロ名義でアナログ「THE SENSE」をリリースし、ソロデビュー。

NITROの中では地味な印象を持たれるSUIKENですが、NITROメンバーの中ではGORE-TEXに次いで2番目に早くソロデビューを果たしていたんですね。

最も、2人ともソロデビュー作では余りいい評価を得られなかったそうですが・・。



2000年の8月にSONYからシングル「ALKMAN」をリリースして、メジャーデビューを果たします。

その後に、今でも日本語ラップファンの間では語り草にされるNITROの1stアルバム「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」がメジャーからリリースされ、「これはすごい奴らがでてきた!」と日本語ラップファンの心をわしづかみ。

それと並行してSUIKENは2000年12月に2ndシングル「PAR CHEE TAH 四千」(M-2)、2001年3月に3rdシングル「千夜月兎」(M-13)とコンスタントにソロ作品のリリースを続けていき、2001年4月にこの1stアルバムをドロップ。

まさにNITROがノリに乗っていた時期に出された1枚なわけですね。

チャートでの最高順位は20位で、SUIKENの歴代アルバムの中では最高順位を叩きだしている作品でもあります。



さて、内容に。



SUIKENはくせ者揃いのNITROの中で比較的オーソドックスなラップスタイルを見せるメンバーであるものの、純粋な迫力や格好良さを一番見せるメンバーでもあります。

予測不能な言葉を紡いでリリックを作っていくのは他のNITROメンバーと変わらないですが、SUIKENは特にその傾向がありますね。

このアルバムでもそれは変わらず、予測不能な言葉を紡いだラップを聴かせてくれます。

ただNITROの「3 ON THREE(三銃 SHI*T)」などで見せた暴れまわるようなスタイルは比較的なりを潜めているので、そこを期待すると裏切られてしまうかもしれません。



プロデューサーは刀頭やMACKA-CHIN、DJ YASなど多彩なメンツを迎えており、1曲1曲ごとに雰囲気が違っていて最初から最後まで聴き飽きることはありません。

その反面、アルバムとしてのまとまりがあまりないことも確かですし、明らかにSUIKENのラップとマッチしていないトラックも存在しているので、残念ながらクラシックアルバムとは言えないですかね。



そんな中でM-3「N.A.F.O.N feat. GORE-TEX」、M-6「INFINITY Pt.2 feat. DELI, DJ JIF ROCK」なんかはNITROメンバーを客演に迎えていることもあって、NITROの1stアルバムの雰囲気を受け継いでいる感じです。

特にM-3「N.A.F.O.N feat. GORE-TEX」はオーソドックスながら勢いのあるSUIKENのラップとどっしりとしたGORE-TEXのラップ、SUIKENぶっきらぼうにたたみかけるラップを披露するHookが見事にシンプルなトラックにはまった1曲で、アルバムの中でも一際カッコいい楽曲です。

NITRO好きな人なら他に過去音源をMIXしたスキットであるM-11「P.O.P NO DIGGIDY」なんかも楽しめるでしょうね。



SUIKENならではの魅力が発揮されているという面では、M-2「P.C.T.4000 feat. P.H.」、M-13「千夜月兎 feat. bird」は先行シングルとして切られただけあって流石の楽曲に仕上がっています。

前者は中華風のトラックの上でSUIKENとP.H.が楽し気にマイクを回す様が楽しめる中毒性の高い1曲ですし、後者はSUIKENの気だるいラップと気だるいトラック、birdのコーラスが素晴らしい化学反応を起こしていて、名前に「月」と入れたのは大正解な楽曲です。おまけに所々に意味ありげな言葉を入れているのが何ともいえないやり口。



トラック的に一番魅力を感じたのはM-15「STATION 79.7 feat. JOSEPH CACCHO E~NA」。

SUIKENのラップはゆったりとしたトラックととても相性がいいんですよ。

で、この曲のトラックもゆったりとしたトラックなんですけど・・ここではあえてそのトラックの詳細には触れません。是非とも聴いて味わってみてください。



そして外せないのがこのアルバムの最後をしめるM-16「ALKMAN (album version)」。

この曲は疾走感のあるトラックにSUIKENがラップを乗せる楽曲。

基本的にHookの部分にラップは乗りません。しかしながら最後のほうでSUIKENがその部分でラップを乗せてくるのですが・・・その乗りこなし方がとんでもなくカッコいいんですよ。

この曲を流しながら夜の都会を見下ろせるところをドライブするのは夢になりますね。



結構賛否両論が分かれる作品ですが、個人的には何だかんだで楽しめる1枚でした。

そんなに強くお勧めをするわけではありませんが、興味がある方は是非聴いてみてください。



↓M-2「P.C.T.4000 feat. P.H.」のPV。

www.youtube.com

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SOURCE / EXTRIDE

SOURCE

曲目リスト



1. Mic Goes On feat. HANA, JOKER

2. Keep Your Head Up feat. DESTINO

3. 2006 Soul

4. Rootz

5. -To Be feat. Cielo

6. Now To Next feat. GIPPER

7. Outro Mixed By Fillmore



評価: ★★★★★★★☆☆☆



ドドド久しぶりの更新です。

81TCのメンバーであるEXTRIDEが、POWER SOURCE RECORDZからリリースした1stミニアルバム。

2006年10月11日発売。



EXTRIDEは東京・横浜を拠点として活動しているMCで、2001年に所属していたグループが解散したのを機に、ソロMCとして活動するように。

同じく東京・横浜で活動するクルー、h.g.p.やNORA CREWとの交流を深め、コンピレーションアルバムへの参加やfeatでの楽曲参加で名前を全国にもアピールしていきました。

そのような活動を経た後81TCに加入し、このミニアルバムリリースにたどり着いたのです。

さて、内容に。



この作品でのEXTRIDEの紹介で必ずと言っていいほど書かれているのが「玄人を納得させる確かなスキル」と「万人に受け入れられる極上の気持ちよさ」を併せ持つMC、とのこと。

僕もこの作品を聴く前から彼のfeatした音源やコンピの参加音源は何曲か聴いていましたけど、確かにその表現は間違っていないと思いますね。

EXTRIDEのラップは癖がなくて幅広い人に受け入れられそうですし、スキルも全体的に上手いとはいい難い西海岸系のMCが多い中では高い部類に入るのでは。

ただしその反面、癖がなさ過ぎてインパクトに欠けてしまい、コンピでは他のMCの楽曲に比べて印象に残りにくい楽曲を作るMCであったことも否めませんでした。



曲のトピックはアウトロを除いて6曲という少なさの中でも、マイクリレーや応援歌、仲間について、バッキンダデイズものなど様々なトピックを取り揃えています。

ただ応援歌であるM-2「Keep Your Head Up」、M-6「Now To Next」なんかはもっと心に響く応援歌はいくらでもあるよって気がしてしまいましたね・・。

DESTINOやGIPPERは詞カードを見なくてもリリックの内容が耳に入ってきますが、EXTRIDEはそのラップの特性上、詞カードを見ないと余りリリックの内容が耳に入ってきません。

メッセージソングでこれは・・どうなんでしょうね。



ただ、そのあたりに目をつぶって純粋にサウンドとして聴く分には7曲25分というちょうどいい感じで時間を彩ってくれる作品であるのも事実です。

M-1Mic Goes On」は81TCのメンバー2人とマイクを回すマイクリレーですが、走り抜けるようなトラックの上で3人とも勇ましくラップを乗せていく様は素直にカッコいいですし(というかこの曲の2バース目のJOKERのバースは上の応援歌2曲よりぐっとくるラインがあります)、M-5「-To Be」なんかはしっとりとしたトラックとEXTRIDEの声の相性の良さを見せつける楽曲になっていますしね。

EXTRIDEのラップはしっとりとした冷たいトラックとの相性はすごくいいんですよ。



個人的にこのアルバムの一番の聴きどころはバッキンダデイズものであるM-4「Rootz」。EXTRIDEが昔どう思っていたかなどを風景も交えながらラップしていく楽曲で、切なげなトラックとEXTRIDEのラップの相性も抜群です。



そんなわけで、EXTRIDEのラップに興味がある人は買ってもいいかなって感じです。

それ以外の人は1度どこかでEXTRIDEのラップを聴いてから購入を考えることをおススメします。



M-1Mic Goes On feat. HANA, JOKER」のPV。

www.youtube.com

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ZERO / DABO

ZERO



曲目リスト



1. ZERO

2. MIC CHECK

3. 拍手喝采 REMIX feat. BIGZAM, DELI, OSUMI

4. ZERO (Instrumental)

5. MIC CHECK (Instrumental)



評価: ★★★★★★★★☆☆



NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの一員、DABOの4thシングル。

2001年5月30日発売。



2000年に多くの日本語ラップリスナーからクラシックと評される1stアルバム「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」をリリースし、日本語ラップ界のアイドルとなったNITRO MICROPHONE UNDERGROUND

それからはグループの活動と共に各メンバーのソロ活動も活発化し始めました。



さて、当然人気絶頂のグループとして8人とも確かにすごい評価を受けていましたが、その中でも一際高い評価を受けていたのがこの男、DABO。



NITROの中でもずば抜けたスキルと低音の効いたスムーズなラップは、大勢のリスナーの心をわしずかみにしてしまいました。

NITROのアルバムをリリースする前にもソロ名義で2枚のアナログをリリースしているのですが、NITROのアルバムをリリースしてから3rdシングル「拍手喝采」をCDでリリース。

これがもう話題沸騰となり、どんどんソロMCとしても勢いを加速。

その4ヶ月後にリリースされたのが、この「ZERO」。

DABOが最も輝いていた頃の作品の1枚ですね。



では内容に。



上でも書いたようにDABOの特徴は、日本人離れした低音の効いたスムーズなラップ。

この声が好き!というリスナーも結構多いはずです。



本作は言うならば、「ダークでクールな作品」という言い方がしっくりくる1枚ですね。

M-1ZERO」、M-2「MIC CHECK」はどちらもクールで冷たいトラックの上に、DABOがスムーズなラップを乗っけていく、まさに彼にしか作れない2曲になっています。

ラップのスムーズさからして、日本版NASと言えるかもしれませんね。

最もNAS程のリリシストかどうかはさておき・・。。



M-1ZERO」にしろM-2「MIC CHECK」も良曲と言える楽曲ですが、その2曲を凌ぐ出来なのがM-3「拍手喝采 REMIX feat. BIGZAM, DELI, OSUMI」。

イントロはOSUMI、1バース目は原曲のDABOの1バース目、2バース目はBIGZAM、3バース目はDELIと、4人でマイクを回していくマイクリレー楽曲。

4MCともキャラ立ちしたラップをトラックに乗せ、爆発力のあるREMIXに仕上がっています。

もう一つの「拍手喝采」と言ってもいいくらいの出来です。



M-4とM-5のインストはクールでダークなトラックなのでちょっと物足りない感もありますけど、フリースタイルとかの練習にはもってこいでしょう。



M-1ZERO」は1stアルバムにも収録されていますが、アルバムバージョンとはイントロの語りがちょっと違っています。

後の楽曲はM-2「MIC CHECK」は1stアルバムに、M-3「拍手喝采 REMIX feat. BIGZAM, DELI, OSUMI」はベスト盤に収録されているので、シングルバージョンのM-1ZERO」やインストに興味のない人はそっちを買うことをお勧めします。勿論シングルバージョンのM-1ZERO」やインストに興味がある人は勿論このシングルもお勧めですけどね。



M-1ZERO」のPV。

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