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音楽CDの感想を綴っていきます

BARI BARI LGYankees / LGYankees

BARI BARI LGYankees


曲目リスト


1. Intro
2. BARIBARIST
3. Brothership feat. GIO, DATE
4. 男歌
5. ウェディングロード feat. Noa
6. STEP BY STEP feat. 山猿
7. キミノカケラ feat. SO-TA
8. C-嬢 feat. TAKA from Clef
9. BARIBARIDDIM feat. PURPLE REVEL, GIO, DATE
10. ff(フォルティシモ) / LGYankees × 大友康平
11. セツナ feat. ShaNa
12. 春風 feat. 渡辺美里
13. 夕暮れ feat. YOSH from 軍鶏
14. マジありがとう feat. 吉見一星
15. Outro
16. Only Holy Story / LGYankees × LGMonkees × Noa


評価: ★★★★★★★☆☆☆


喪中につき新年の挨拶は控えさせていただきますが、2024年もよろしくお願いします。
能登地方の震災に羽田空港にて航空機衝突と、悲しい出来事が立て続けに起こってスタートした2024年。
お亡くなりになった方には心よりご冥福を、巻き込まれた方には心よりお見舞い申し上げます。
自分は所持している音楽を紹介することしか出来ないので、引き続き音楽の紹介を。
2024年のスタートは去年の秋に再結成したLGYankeesで。
新曲を去年から作ってるみたいなので、今年アルバム出してほしいですね。
ちなみに再始動ということで「Because...」の2023年Ver.がアップロードされていました。
www.youtube.com

歌いなおしがされており、HIROは以前より歌が上手くなったこともあって雰囲気がちょっと変わっていますがRYOは全然変わっていないですね。
中村舞子のパートを歌いなおしたのはAYAKOという方とのこと。


宮城県仙台市を拠点に活動するラップグループ、LGYankeesの4thアルバム。
2011年2月16日発売。


2008~2009年にリリースした2ndアルバムと3rdアルバムがチャート10位以内に食い込み、お茶の間に風を吹き込ませたLGYankees。
しかし3rdアルバムのツアーを開催する直前にMCのRYOが脱退を表明。
3rdアルバムツアーも含めてその後の活動はMCのHIROとDJのDJ No.2という1MC1DJの体制になりました。
2010年にはGIOやClef、NoaなどのNO DOUBT TRACKS所属のラッパーやシンガーなどの作品をリリースし、それらも好セールスを記録。
2011年の2月、4thアルバムとなる本作をリリース。チャートで9位と好セールスをマークし、当時のNO DOUBT TRACKSの勢いを見せつけましたね。


では、内容に。


HIROとDJ No.2の2人体制になってからの初のアルバム。
3rdアルバムまではほとんどの作曲をDJ No.2が手掛けていましたが、本作からはHIROも作曲を手掛けるようになりましたね。
2010年にはDJ No.2がソロアルバムをリリースしましたが、LGYankeesではあくまでラップや歌を乗せるのはHIROのみでDJ No.2はトラック担当というのは変わりませんでしたね。


イントロを経てのM-2「BARIBARIST」はリリックの内容的に本作のオープニング的な役割。
とにかくDJ No.2の手掛けた色々な音を入れ込んだトラックが絶品で、間奏でのスクラッチなんてまさに職人技です。
その上に乗るHIROのラップは勢いで押し切っている感も否めませんが相性はいいですね。

M-3「BrotherShip feat. GIO, DATE」は前作でも参加していたGIOとITACHIが参加・・なんですけど何故かITACHIは本作でのみDATE名義となっています。
疾走感のあるトラックは3人のラップと相性バッチリで、初っ端から貫禄のある歌を交えたラップを聴かせるDATE、歯切れのいいガラガラ声で曲を引き締めるGIO、Hookや3バース目でそれらを纏め上げるHIROの歌と誰一人として無駄がありません。
まさに「BrotherShip」の名にふさわしい曲となっています。

M-4「男歌」は前年に出したコンピにて先行で収録されていた曲で、その記事でも書いた通りラップはなく完全に歌です。
最もリリックの内容は熱いこともあって「BrotherShip」の次にはガッチリハマっていていい流れ。


M-5「ウェディングロード feat. Noa」は当時のNO DOUBTの主力歌姫のNoaが参加。
曲名から想像できる通り結婚式ソングなんですけど、結婚する2人からの両親への感謝ソングというトピック。
これまたHIROのラップはなく、どちらも歌でのデュエットという形になっています。
色々な作品で共演してきた2人ということもあってお互いの絡みの良さは折り紙付きで、ピアノを基調とした温かみのあるトラックもよく合っています。


M-6「STEP BY STEP feat. 山猿」は山猿が参加。
リリックの内容としては前向きなメッセージソング。こちらでもHIROは歌の方に力を入れていて山猿の方がラップを担当しています。
山猿の方もラップは序盤のバースのみで後半では歌ってますけどね。
ストレートな言葉を選んでいるので好みは分かれるでしょう。

続くM-7「キミノカケラ feat. SO-TA」はSO-TAが参加。
曲名の通り失恋ソングでSO-TAがHookを担当してHIROがバースを担当するという構成。
ただこの曲はトラックが中々主張が強いトラックでHIROもSO-TAも少しトラックに押され気味。
HIROのラップもいつもより声を張っているのが分かるんですが、それでもトラックの強烈な音使いに押されてます。
トラック自体はいいのでインストにした方がよかったのでは。


M-8「C-嬢 feat. TAKA from Clef」はClefからTAKAが参加したパーティチューン。
こちらもTAKAが歌、HIROがラップという棲み分けがされており、勢いのあるトラックの上でどちらもいい仕事ぶり。
TAKAの色気のある歌声は華もあって存在感バッチリですし、HIROも歯切れよくラップを乗せていて聴きごたえがあります。

M-9「BARIBARIDDIM feat. PURPLE REVEL, GIO, DATE」はM-3「BrotherShip feat. GIO, DATE」と同じメンツに加えてPURPLE REVELのDJ PSYCHOが参加。
パーティチューンというのはM-8「C-嬢 feat. TAKA from Clef」と同じですがこちらは最初から最後までラップで押し切るマイクリレー。
全員ギアを全開にしたラップを乗せていて首を振りたくなること請け合い。

M-10「ff(フォルティシモ)」はコラボ曲でLGYankees × 大友康平名義。
言うまでもなくあの有名曲「ff(フォルティシモ)」のカバー。
原曲よりかなり勢いのあるサウンドになっていてHIROがオリジナルのラップを乗せて大友康平がHookで原曲と同じサビを歌い上げるという構成。
サウンドもHIROのラップも大友康平の歌も文句なしにカッコよく、原曲のファンの方も是非一度聴いてみてほしいカバーになっています。


M-11「セツナ feat. ShaNa」は曲名から想像できる通りの失恋バラード。
マイクゲストはShanaなんですけど、彼女はどちらかといえばパーティチューンのイメージがあったのでこういう曲でShanaが参加したのは当時本当に意外でした。
しかし曲としてはHIROもShanaもどちらも綺麗な歌声を披露していてかなりの出来です。
M-12「春風 feat. 渡辺美里」も同じくバラードなのですが何と渡辺美里が参加。
HIROのこもったような歌声も味があっていいんですけどやはり渡辺美里の深みのある歌声が印象強めですかね。
切なげなトラックも渡辺美里の歌声を引き立てていて流石です。


M-13「夕暮れ feat. YOSH from 軍鶏」は軍鶏からYOSHが参加。
憧れの人についてのリリックで、優しい雰囲気のトラック。YOSHとHIROとの相性は決して悪くありません。
ただ曲の大半をYOSHの歌が占めており、聴き終わった後にHIROの歌があったことを忘れているリスナーが確実にいそうです。

M-14「マジありがとう feat. 吉見一星」は前年当たりからNO DOUBT関連の作品に参加し始めていた吉見一星が参加。
親子間での感謝の気持ちを綴った楽曲で、HIROの熱い歌い方と吉見一星の綺麗な歌声がしっかりハマっています。
甲子園でとある高校にてこの曲がブラスバンドで演奏されていたらしく、それがHIROはとても嬉しかったとのこと。


アウトロを経てのM-16「Only Holy Story」はLGYankees × LGMonkees × Noa名義で、Steady&Co.の同名曲のカバー。
トラックは基本的なメロディこそ同じですが、原曲がこもったようなお洒落なアレンジだったのに対してこちらはちょっと華やかなアレンジをしています。
リリックの内容は原曲と全く同じでKJのバースがHIRO、ILMARIのバースがLGMonkees(山猿)、SHIGEOのバースは前半がLGMonkeesで後半がHIRO、AzumiのHookをNoaが担当。
曲全体が原曲と比べて華やかな感じになっているので原曲の雰囲気を期待して聴くと必ず裏切られます。なので好みははっきり分かれますね。
当時YouTUbeにもアップロードされていたんですけど原曲ファンからはかなり評判が悪かった記憶があります。
個人的には可もなく不可もなくといったところですけどね。


前作まではReggaeDeejayのようなフロウを多用していたHIROですが、本作からはそのようなフロウから歌寄りのフロウに舵を切りました。
その為聴きやすい楽曲のパーセンテージが大幅に上がったため、コアなHIP HOPファンなら不快感を覚える方もいるでしょうね。
最も本作では歌寄りなスタイルに舵を切ったばかりというのもあってか、曲に良し悪しあり。
バラエティには富んでいるので、誰でも好きな曲が1曲は出来ると思います。

RYOが脱退した時には「大丈夫なの?」と思ったんですけど、RYOが抜けたことによるダメージは聴きやすい楽曲を多めにしたせいか最低限で抑えられています。
本作を聴いた当時も「こういう路線になったならまだまだやれそうだな」と思ったものです。

昨年の再結成では再度HIROとRYOの2MC体制になったのですが、どんな曲を届けてくれるのでしょうか。
個人的には1st時代のメンツやかつてのNO DOUBTメンバーとも寄りを戻してまた一緒に曲出してほしいですけどね。
DJ No.2がいないのは痛いかもですけど。


とりあえず本作はHIROが歌フロウに転向したばかりのアルバムということもあって本作以降のアルバムと比べると完成度こそ落ちるものの、M-11「セツナ feat. ShaNa」、M-12「春風 feat. 渡辺美里」などといった本作でしか聴けない良曲もあるのも事実。
見かけたらチェックしてみては?


↓M-11「セツナ feat. Shana」。
www.youtube.com