りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

LIVE ALL SOLD OUT / THE BLUE HEARTS

LIVE ALL SOLD OUT


曲目リスト


1. 人にやさしく[Live]
2. ハンマー[Live]
3. リンダ リンダ[Live]
4. 世界のまん中[Live]
5. ロマンチック[Live]
6. 青空[Live]
7. ブルースをけとばせ[Live]
8. キスしてほしい[Live]
9. 終わらない歌[Live]
10. 手紙[Live]
11. 真夜中のテレフォン[Live]
12. イメージ[Live]
13. 情熱の薔薇[Live]
14. 夢[Live]
15. 泣かないで恋人よ[Live]
16. 月の爆撃機[Live]
17. 1000のバイオリン[Live]
18. TRAIN-TRAIN[Live]
19. 未来は俺等の手の中[Live]
20. ブルーハーツのテーマ[Live]


評価: ★★★★★★★★☆☆


東京都渋谷で結成されたバンド、THE BLUE HEARTSのライブアルバム。
1996年1月1日発売。


リンダ リンダ」、「TRAIN-TRAIN」など様々な有名曲を排出した後、1995年に解散したBLUE HEARTS。
解散後も様々なベストアルバムがリリースされていますが、本作はその解散後に比較的すぐにリリースされたアルバムになります。
彼らの様々なライブ音源をコンパイルした作品となっており、全てライブ音源で構成されています。


では、内容に。


BLUE HEARTSは音源でもライブでも定評があったグループです。
wikiにも書いてありますが、様々なライブから抜粋した楽曲群であるのにも関わらずMC等の繋ぎも本当に上手くて、まるで1つのライブをそのまま体験しているかのような気分になります。


M-1人にやさしく」~M-4「世界の真ん中」までの流れは盛り上がること間違いなしの楽曲詰め合わせで、1人で聴いていたら熱唱したくなってしまいますね。
詞のメッセージ性にもグッときてしまうのは言うまでもなく。

2曲落ち着いて聴かせる楽曲が続き、そこから一気にギターで煽るマーシーの1人舞台のM-7「ブルースをけとばせ」に行く流れは間違いなく前半のハイライト。
マーシーの絶叫は相変わらず半端ないですね!

そこからM-8「キスしてほしい」、M-9「終わらない歌」と続くわけですが、M-9「終わらない歌」は放送コードに引っかかるため音源では修正されている箇所がライブ音源なこともあり無修正で収録されています。
ここも嬉しいポイントですね。


M-10「手紙」は哀愁漂うヒロトの歌唱がいかんなく発揮されており、観客の声といっしょに声を上げたくなること必至ですね。M-11「真夜中のテレフォン」は本作では唯一の河ちゃんの1人舞台。
解散のきっかけを作った人物として余り好かれていない河ちゃんですけど、音楽性は文句なしにあると思いますけどね。歌い終わった後の河ちゃんの言葉が好きです。(内容はご自身でチェックしてみてください)

M-12「イメージ」~M-14「」と人気曲が続いた後のM-15「泣かないで恋人よ」がアルバムでもいいアクセントになっていていいですね。
本作の中ではヒロトが一番静かに歌っている曲と言えるかもしれません。寄り添うような詩と歌が素敵です。

そこからはM-16「月の爆撃機」~M-18「TRAIN-TRAIN」までは通常のライブで、最後の2曲はアンコールという感じですかね。(無論実際のライブではそんなことないんでしょうが)


20曲とアルバムとしては曲数が多めですが、とにかく非常につなぎ方が上手いので、ライブを耳で体感していると考えるとあっという間に聴き終えてしまうように感じるくらい聴き入ってしまいます。
何よりもCD音源とメンバーの声に余り差異がないのがすごく感じましたね!


1995年という僕が生まれた年に解散してしまったグループのため、本作に収録されているライブに足を運んだ方や彼らの活動をリアルタイムで見られた方が本当にうらやましいです。
本作を通して当時の空気だけでも想像して味わいたいと思います。


とりあえず、見かけたら是非ご一聴を!決して損はしません。


↓M-12「イメージ」のライブ映像。
www.youtube.com