曲目リスト 1. AMERICAN SUPERSTAR feat. LIL WAYNE 2. ACK LIKE YOU KNOW 3. ELEVATOR feat. TIMBALAND 4. ROLL feat. SEAN KINGSTON 5. LOW feat. T-PAIN 6. PRICELESS feat. BIRD MAN 7. MS. HANGOVER 8. STILL MISSIN 9. IN THE AYER feat. WILL I AM 10. ME & U 11. ALL MY LIFE 12. DON'T KNOW HOW TO ACT feat. YUNG JOC 13. FREAKY DEAKY feat. TREY SONGZ 14. MONEY RIGHT feat. RICK ROSS, BRISCO
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
アメリカのフロリダ出身のラッパー、FLO RIDAの1stアルバム。
2008年3月18日発売。
ちなみにFLO RIDAと書いて、フローライダーと読みます。
10代の時から音楽業界を志していたものの、メジャーレーベルからは相手にされず、音楽以外の業種を転々としていた時期もあったようですね。
しかし音楽仲間であったRICK ROSSなどのミックステープやDJのアルバムに客演として参加し、そこに目を掛けた音楽レーベルと契約します。
ここからののし上がりは早かったのです。
2007年9月、「ステップアップ2:ザ・ストリート」のサウンドトラックに新録「LOW feat. T-PAIN」(M-5)で参加したところ、なんとビルボードのシングルチャートで10週連続で1位という新人としては異例の記録を打ち立てたのです。
そしてこのデビューアルバムをリリースすることになった訳ですが、このアルバムも当然大ヒットを記録しました。
さて、内容に。
FLO RIDAはこのムッキムキな身体に似合わず、透き通るような声のラップが特徴です。(ちなみに怖そうなのは見た目だけで、性格も極めて紳士で温厚な方で有名です。あとLADY GAGAなどと同様かなりの親日家で、牛丼が好物だとか)
サウンド的には最近はやりの電子音のようなサウンドが多めで、いかにも2000年代以降のシーンの音楽、というオーラが出ています。
FLO RIDAはHIP HOP好きの間でも好みが分かれるんですが(というか「HIP HOPじゃねえ!」という声も多数確認)、それも無理ないかなあという気がします。
個人的には好きなんですけどね。
電子音を基盤にしたトラックとの相性も悪くはありませんし。
全体的に見るとM-3「ELEVATOR feat. TIMBALAND」~M-5「LOW feat. T-PAIN」の流れがとび抜けて良曲揃いです。
この3曲は何よりHookの使い方が上手いです。というかこの3曲はHookをfeatに任せているんですが、FLO RIDAのバースとHookの面白い棲み分けが楽しめます。
M-5「LOW feat. T-PAIN」は、 大ヒットしたのも頷けますよね。
とんでもなくキャッチーですし、FLO RIDAとT-PAIN両方がいい仕事ぶりです。
M-3「ELEVATOR feat. TIMBALAND」に至ってはHookだけではなく曲全体の構成が上手いです。最初は静かなイントロで、そこからFLO RIDAのラップが始まると一気にラップのトラック調に持っていき、Hookで一気に盛り上げる。まさに職人技ですね。
他にもヒットしたのも納得ができる、キャッチーな曲が多いです。
ただ、人気者を迎えたM-1「AMERICAN SUPERSTAR feat. LIL WAYNE」、M-9「IN THE AYER feat. WILL I AM」、M-14「MONEY RIGHT feat. RICK ROSS, BRISCO」はそこまで期待するような出来ではないので過度な期待は禁物です。
好みは分かれると思うのでそこまで強くお勧めはしませんが、2000年代以降のダンスミュージックが好きなら是非聴いてもらいたいですね。
↓M-3「ELEVATOR feat. TIMBALAND」のPV。
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