曲目リスト
1. INTRO
2. BAYSIDE CRUISIN' feat. RICHEE, Kayzabro
3. Tha Message From LA BONO
4. PLAYA HATAZ feat. GHETTO INC.
5. SUMMER HIGH feat. RICHEE, GIPPER
6. D's Nutz FM Station 2005
7. SMOKAZ SWEETS feat. MACCHO, RICHEE
8. Tha Message From AK-69 & Ⅱ-J
9. GHETTO INC. feat. GHETTO INC.
10. RAG TOP DOWN feat. SLOW PAIN, FINGAZZ, RICHEE
11. WHY
12. BACK IN THE DAY feat. GDX, GANXSTA CUE
13. STR8 OUT DA BAY feat. Kayzabro
14. Tha Message From HOKT
15. GHETTO LUV feat. FINGAZZ, Mr.Oz
16. OUTRO
評価: ★★★★★★★☆☆☆
横須賀出身のクラブ系シンガー、BIG RONの1stアルバム。
2005年6月10日発売。
日本語ラップ界の西海岸サウンドの中心人物であるDJ PMXと古くから交流があり、2000年代に入って身内アーティストの楽曲の客演参加などで名前を広げていきました。
しばらくは客演やコンピレーションアルバムでの参加専門でしたが、2004年にDJ PMXのバックアップにより、自身名義での1stシングル「BAYSIDE CRUISIN' featuring DS455」(M-2)をリリースします。
その後2ndシングル「GHETTO LUV feat. FINGAZZ, Mr.Oz」(M-15)をリリースし、2005年にこのフルアルバムをリリースに踏み切りました。
監修はDJ PMXで、全てのトラックをDJ PMXが手掛けています。
見ての通り客演はDS周辺のラッパーが中心ですが(ちなみに一番多く参加しているRICHEEはBIG RONの弟です)、何とアメリカからSLOW PAIN、FINGAZZが参加しています。
洋楽HIP HOPしか聴かない人でも「おお!」と思ってしまうでしょうね。
まあ恐らくアメリカにも人脈があるDJ PMXのサポートが大きいのでしょうけど。
さて、内容に。
BIG RONの特徴は甘く水っぽい歌声。余り曲中で変化を見せないのぺーっとした歌い方をします。
正直好みは分かれるでしょうね。
ですが、本作全ての曲のトラックを手掛けたDJ PMXの清涼感漂うトラックとの相性はこれ以上なく抜群です。
ドライブや部屋の中でいい雰囲気づくりを手伝ってくれること請け合いですね。
1stシングル曲のM-2「BAYSIDE CRUISIN' feat. RICHEE, Kayzabro」の素晴らしさは言うまでもなくて、PMXのトラックとRICHEEとKayzabroのラップ、BIG RONの歌がこれ以上無いくらいの化学反応を起こす1曲。晴れた日に外を見ながらかければ素敵な4分間を過ごせるでしょう。
GIPPERやMACCHOといった間違いない実力派MCを客演に迎えたM-5「SUMMER HIGH feat. RICHEE, GIPPER」、M-7「SMOKAZ SWEETS feat. MACCHO, RICHEE」は実力派の2人が相変わらずの間違いないスキルを見せつけ、曲をリードしています。RICHEEもこの2人ほどではないもののいい仕事をしており、Hookも非常にカラッとした爽やかさと心地よさがあります。
爽やかな曲だけではなく、激しい雰囲気の曲もあります。その激しい雰囲気の曲で光るのがRICHEEが所属し、BIG RON本人も後に所属するようになるGHETTO INC.が参加した2曲、M-4「PLAYA HATAZ feat. GHETTO INC.」、M-9「GHETTO INC. feat. GHETTO INC.」。攻撃的なトラックの上でGHETTO INC.が攻撃的なラップを披露しているのですが、BIG RONのHookが非常にいいアクセントになっています。
しかしながら、前半から中盤に良曲が固まっていて、後半になるにつれてちょっと失速がありますね。
大多数のリスナーが一番期待を掛けるであろうM-10「RAG TOP DOWN feat. SLOW PAIN, FINGAZZ, RICHEE」とM-15「GHETTO LUV feat. FINGAZZ, Mr.Oz」の2曲、表題曲のM-13「STR8 OUT DA BAY feat. Kayzabro」は正直良くも悪くも並で終わった感じですし、このアルバム唯一のBIG RON単独曲であるM-11「WHY」は最初から最後までBIG RONの間延びした歌声が続いてちょっとキツイものが。
やっぱりBIG RONはバースなどは他の人に任せて、Hookなどでアクセントとして歌を披露するスタイルが一番向いていると思います。
実は後半の曲で一番良いのは、M-14のHOKTのSKITだったりします。
暗めで爽やかなトラックの上でHOKTの遊び心のあるラップが中々良かったです。1分もないSKITですけどね。
後半は失速してしまうものの、前半と中盤の良曲は本当に聴いてもらいたいので、買う価値は十分にあると思います。
しかしBIG RONの声が苦手な人もいると思うので、試聴してからの購入がお勧めですかね。
晴れた日のBGMとしては是非ともお勧めします!
↓M-2「BAYSIDE CRUISIN' feat. RICHEE, Kayzabro」のPV。
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