曲目リスト
1. Another Earthquake!
2. To All The Girls
3. Summertime feat. Baha Men
4. My First Ride
5. Do You Remember
6. 2 Good 2 B True
7. When It Comes To You
8. America A O
9. Without You (There'd Be No Me)
10. Keep Believing
11. Outta Town
12. You Get To My Heart
13. Sugar
14. Nick Snippets
評価: ★★★★★★★★☆☆
Nick Carterの弟、Aaron Carterの4thアルバム。
2002年9月3日発売。
前作で100万枚以上のセールスを記録し、俳優としても活躍するなどまさに順風満帆なアイドル人生を謳歌していたAaron。
そして前作から1年後、4thアルバムである本作をリリースしました。
本作までは1年に1回のペースでアルバムをリリースしていたAaronですが、本作の翌年にベストアルバムをリリースして以降はぱったりアルバムをリリースしなくなります。
定期的にシングルはリリースしていたようですが、この次のアルバムが出たのは2018年です。
では、内容に。
特徴としては前作までと変わらず楽し気な楽曲がメイン。
ただAaronは14歳になったこともあり声変わりが一段落したため、声の安定感が高まっています。
そしてサウンドもミクスチャー色の強いサウンドが多いです。
アルバムの幕を開けるM-1「Another Earthquake!」は初っ端からのベースの勢いにがっちり耳を掴まれること間違いなし。
対訳を見るとビッグマウスものですが、Aaronもそのビッグマウスに負けない乗りこなしを披露。
M-2「To All The Girls」は今まで絡んだ女の子たちに対する感謝ソングで、キャッチ―なHookがインパクト抜群。
途中にAaronの歌もじっくり聴ける部分がありますが、今までのアルバムを聴いてきた身としてはこんなに上手くなったのかと思うばかり。
Baha Manを迎えたシングル曲のM-3「Summertime feat. Baha Men」は陽気なサウンドの上でのAaronの爽やかな歌声とBaha Manの貫禄のある歌声の対比が楽しめるサマーチューン。
聴いているだけでも南国に来たような雰囲気になること請け合い。
M-4「My First Ride」はちょっとハードな雰囲気のトラックで、その上にすいすいとラップを乗せてしまうAaronがかっこよすぎ。
インパクトのあるHookもいいアクセント。
M-5「Do You Remember」はそれまでのパーティーチューンばかりから雰囲気がガラッと変わって爽やかなバラード。
そしてこの曲が本作でAaronの成長を一番感じられる曲だと思います。
爽やかな雰囲気の上でのAaronの歌唱が、今までのアルバムのバラード曲とは力量段違い。
対訳を見て気づく優し気なメッセージもいい感じです。
M-6「2 Good 2 B True」でまたしてもパーティーチューンに戻ります。
ここでもAaronのラップが絶好調。
聴いていて首を振りたくなること必至。
M-7「When It Comes To You」はイントロのベースの音が強烈で耳に残ります。
Hookではサウンドがかなり強烈になるのですが、それにも負けないAaronの力量は感服。
M-8「America A O」も同系統のパーティチューンですが、こちらはHookが中毒性があり聴きごたえ抜群。
M-9「Without You (There'd Be No Me)」は雰囲気がNellyのヒット曲「Ride With Me」に似ていて、優しめなサウンドで攻めています。
その上でのAaronの歌声もちょっと優し気でアルバム中では異色な曲です。
対訳を見るとファンへの感謝ソングでした。
M-10「Keep Believing」はバラードですが、M-5「Do You Remember」と比べるとちょっと神聖な雰囲気。
女性へのメッセージソングとなっています。
M-11「Outta Town」は国内版のボーナストラックで、この曲もM-9「Without You (There'd Be No Me)」と同じくちょっとNellyっぽい雰囲気。
ラップ色が強めで癖になる曲展開があります。
M-12「You Get To My Heart」はこれまた国内版のボーナストラックでバラード。
これはBackStreet Boysのバラードに近い雰囲気がありますね。
M-13「Sugar」はちょっと変わった雰囲気のパーティチューン。
テクノっぽい感じもします。アルバム中でも異色。
なんか後半は実験的なサウンドが多いですね本作は。
M-14「Nick Snippets」は色々な曲を寄せ集めた感じのメドレー。
語り→パーティチューン→バラード→パーティチューン、という流れで1つ1つが1分ほどで終わります。
良くも悪くもラストアルバムという雰囲気があります。
まあ、これから15年後にニューアルバムがリリースされるのですが・・。
Aaronの4作目となった本作ですが、前作から1年のインターバルとは思えないくらいに歌唱がパワーアップしています。
聴いていて楽しいというのは前作までのアルバムと同じなのですが、本作ではその楽しさはそのままに、音楽的な魅力は増大した作品となっています。
前作までは子どもっぽくて好きになれないという方も絶対にいたと思いますが、本作では子どもっぽさはほとんどありません。
どんな方でもしっかり聴けるアルバムになっています。
今の季節にもぴったりな1枚なので、見かけたらどうぞ!
↓M-5「Do You Remember」のPV。
www.youtube.com