りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

It's A Show Time / ラッパ我リヤ

It's A Show Time




曲目リスト


1. It’s A Show Time
2. Here We Go
3. Fighting Rhyming feat. MINE神HOLD


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


日本語ラップ界を代表するクルーの一つである走馬党の中心グループ、ラッパ我リヤの3rdシングル。
2001年4月18日発売。


90年代から活動するラップグループで、メジャーデビューする前からレーベルを設立するなど、日本語ラップ界での活躍の場を着々と広げていったグループですね。
レーベル設立以降、客演やコンピ出演などを重ね、2000年にはメジャーデビュー。
そのメジャーデビュー後に2ndアルバムをリリースし、本作をリリースしました。


では内容に。


収録曲は3曲ともパーティーチューンで、表題曲から想像できるようなクラブでもかけられる内容ながらも、硬派なラップを乗せたゴリゴリなチューンとなっております。


山田マンとQのフロウは安定感があり、怒濤のライミングの連続も熱があります。
トラックも序盤のスクラッチなんてすごくカッコいいですし、山田マンやQのラップとの相性は悪くありません。


ただ、ちょっと全体的に見ると物足りなさがあるのも事実ですね。

表題曲のM-1It’s A Show Time」はパヤパヤならすようなイントロから始まる掴みはバッチリなナンバー。ですが、正直本作で一番印象が薄いです。

随所に入れられるパフパフ音など面白いところはありますが、それはあくまでも部分的で、全体としてはちょっとインパクトが弱め。
Amazonレビューにも書いてありましたが、正直シングルで出すほどの曲ではないですね・・。


M-2「Here We Go」やM-3「Fighting Rhyming feat. MINE神HOLD」は、Hookが他のバースとは一線を画す構成になっており、少なくとも表題曲と比べると印象には残ります。

ただこの2曲も局所的にいいと思える箇所はあるものの、全体的に見るとちょっとインパクトに欠けます。


悪い内容では決してないですし、局所的に光るものがあるのも事実ですが、全体的にはもうちょっと聴きごたえが欲しかったですね。
本作の収録曲は全て3rdアルバムに収録されているため、今から聴きたい方はそちらの方をオススメします。
コンパクトに3曲だけ聴きたいなら本作もいいかもしれませんけどね。


↓本作の試聴

It's A Show Time

It's A Show Time

Here We Go

Here We Go

Fighting Rhyming

Fighting Rhyming

Rouse! / The Family Tree

Rouse!


曲目リスト


1. Make Way for the Family
2. Mellow
3. Together
4. Way of the World
5. People
6. Superfunk, Pt. 1
7. Superfunk, Pt. 2
8. Funky Operator
9. Buggin' Out
10. Here We Go
11. Rouse!
12. Where Does Your Heart Grow
13. Make Way For The Family (extended happy version)


評価: ★★★★★★★★☆☆


スウェーデン出身のバンド、The Family Treeの1stアルバム。
1996年11月21日発売。


The Family Treeはスウェーデンで結成され、ボーカル兼キーボードのAnders、ギターのJens、ラッパーのPatrick、バスのThobias、ドラムのJonasの5人からなるバンドです。

コンピレーションアルバムに楽曲提供後、しばらくしてから本作をリリースしました。


The Family Treeに関する情報は、わかる範囲だとこれくらいです。
国内版の椎葉ユウ氏による解説はThe Family Treeに関してはちょろっとしか触れないで文字数だけを稼いでいる状態の上、ネット上でも全くといっていいほど情報がありません。

CDリリースもこのアルバムしかないようですね。
CDを1、2枚リリースしてあっという間に消えてしまうミュージシャンは珍しくありませんが、彼らもその1グループなのでしょうか。


では、内容に。


バンドと聞くと真っ先に連想するジャンルが、METALやROCKですが、音源を聴く限り彼らの場合は、ジャンルというものにこだわっている感がありません。
サウンド的には全く方向は違えど、日本で例えるならORANGE RANGEのような姿勢に近いかもしれません。

とにかくスタイリッシュなPOPサウンドで、非常に聴きやすい楽曲が並んでいます。


音作りのセンスも確かなもので、Andersのボーカル、Patrickのラップ、他のメンバーのコーラスを最大限に引き出しつつ、音の存在感もしっかりとある内容になっています。

陽気なイントロから始まるM-1Make Way for the Family」がいいと思えたなら、もう素直に聴き進めて大丈夫です。
そんな楽しいノリが満載な楽曲が中心となって楽しい時間を提供してくれます。


パーティーノリな楽曲続きの中にも、M-4「Way of the World」、M-8「Funky Operator」、M-10「Here We Go」のような落ち着いたスロウな雰囲気の楽曲が収録されていて、いいアクセントになっています。(ちなみにM-4「Way of the World」~M-5「People」の流れは本作一番の聴きどころ!)


インパクトのある楽曲こそないものの、全体的に丁寧に作られた快作アルバムと言える1枚ですね。
本当にCDリリースが本作のみというのは残念です。
マイクを置いてしまったのでしょうか。


↓M-5「People」。
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5 WOMEN / SEAMO

5?WOMEN




曲目リスト


1. クリスマス大作戦 feat.紗羅マリー
2. Hungry feat.miray
3. Change feat.Metis
4. Slow Down feat.Tiara
5. Were you happy? feat.AZU


評価: ★★★★★★★☆☆☆


リアルでの引っ越しのためブログ更新が止まってました。そろそろ更新を再開します・・・。


名古屋のシンガーソングライター、SEAMOの1stコラボミニアルバム。
2010年12月15日発売。


2009年にベストアルバムをリリースし、一旦SEAMOとしての活動を総括したものの、その後もアニメ「怪談レストラン」のEDとして起用された「Lost Boy」などを筆頭に、コンスタントに楽曲をリリースしていったSEAMO

2010年のラストに、ベストアルバム以降のアルバムとしては初になる本作をリリースしました。


タイトルの通り、5人の女性アーティストとコラボするというコンセプトミニアルバムで、ジャケも5人の女性と対峙するという分かりやすい構図になっています。


リードトラックはM-1クリスマス大作戦 feat.紗羅マリー」。
2010年に歌手デビューを果たしたばかりだった紗羅マリーをコラボに向かえた曲として、TVでCMなどに起用され、話題になりました。


さて、内容に。


1stアルバムの時からSEAMOのアルバムでは一種の見所となっていた女性シンガーとのコラボ。
実際アルバムでもいいスパイスとして機能していた上に、楽曲自体も耳を引くものが多く、SEAMOのアルバムを聴く上で楽しみにしているリスナーも多いはずでしょう。

それをオール新曲で(最も5曲中2曲は後のコラボベストに収録されていますが)、1枚にまとめたのが本作です。


最初に作品全体の感想を言うと、中々の良作です。
女性シンガー陣も5人とも丁寧に歌い込んでいますし、個性を発揮しています。
トラックも聴きやすさとバラエティーを両立したトラックが揃っていますし、そのバラエティーに富んだトラック達をすべて難なく乗りこなすSEAMOの力量もさることながら。


中でも一際目立つのはM-2「Hungry feat.miray」。
ROCK調のトラックの上で暴れまわるSEAMOのラップと、そのハードなラップに対して、綺麗な歌声の歌で拮抗するmiray。
詞の内容はちょっとスケベなので、好みが分かれそうですが、かなりかっこいい構図と化学反応が楽しめる楽曲になっています。

勿論他の楽曲も良曲揃いですが、一番インパクトがあるのはこの曲ですね。

ただこの曲とM-1クリスマス大作戦 feat.紗羅マリー」はコラボベストアルバムに収録されているので、その2曲を聴きたい方はそちらをオススメします。


M-1クリスマス大作戦 feat.紗羅マリー」のカラオケ動画。
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DOWN SOUTH HUSTLIN' / DJ PRINCESS CUT

ダウン・サウス・ハスリン MIXED BY DJ PRINCESS CUT


曲目リスト


1. PC INTRO / DJ PRINCESS CUT
2. RIDIN' / CHAMILLIONAIRE
FEAT.KRAYZIE BONE
3. HUSTLIN' REMIX / RICK ROSS FEAT. JAY-Z, YOUNG JEEZY
4. DIAMONDS / SLIM THUG
5. WHERE DA CASH AT / CURRENSY FEAT. LIL WAYNE, REMY MA
6. PUSH IT / RICK ROSS
7. I KNOW U WANT THAT / BIG TUCK FEAT. TUM TUM, CHAMILLIONAIRE
8. 3 KINGS / SLIM THUG FEAT. BUN B & T.I.
9. GETTIN' SOME / SHAWNNA
10. GREW UP A SCREW UP / LUDACRIS FEAT. YOUNG JEEZY
11. CHAIN HANG LOW / JIBBS
12. DALLAS MIC PASS REMIX / DJ PRINCESS CUT FEAT. BIG TUCK, TUM TUM, E-CLASS, MR.POOKIE, KOTTONMOUTH, PLAY-N-SKILLZ, LUMBA
13. STUNTIN' LIKE MY DADDY / BIRDMAN & LIL WAYNE
14. HARD IN DA PAINT / ALI & GIPP FEAT. NELLY
15. E.I. THE TIPDRILL REMIX / NELLY FEAT. THE ST, LUNATICS
16. I LUV IT / YOUNG JEEZY
17. LOCKED UP / AKON
18. SHORTY WANNA RIDE / YOUNG BUCK
19. STILL FLY / BIG TYMERS
20. CAPRICE MUSIC / TUM TUM
21. GUESS WHO'S BACK / SCARFACE FEAT. JAY-Z & BEANIE SIGEL


評価: ★★★★★★★★★☆


和歌山出身のフィメールDJ、DJ PRINCESS CUTのSOUTH HIP HOPのMIX CD。
2007年3月21日発売。


DJ PRINCESS CUTは和歌山出身で、1996年に海外で音楽ライターになるという夢を叶えるため、アメリカのテキサス州ダラスに渡米しました。
そこからDJの世界に入っていき、MIXテープを地道にリリースしていって知名度を上げていきます。

やがてはアメリカの大物ラッパーから仕事を任されるほどの大物フィメールDJになっていました。


2000年代に入ってからは、アメリカのHIP HOPの世界ではサウスものがかなりの注目を浴びていますが、本作は彼女がそんなSOUTH HIP HOPをノンストップでMIXしたアルバムです。


さて、内容に。


本作のMIXスタイルは、様々な楽曲をカッティングして、スクラッチなどを挟みながらMIXをしていく、オーソドックスなスタイルとなっています。


M-1PC INTRO」のスクラッチの冴え渡りからDJ PRINCESS CUTの称賛を浴びるDJスキルを堪能できるというもの。
そこからM-2「RIDIN'」に持っていく流れもベストなスタートを切っています。
この曲は大して好きな曲というわけではないですが、MIXとしてはかなりいい感じのスタートですね。


そこからはDJ PRINCESS CUTのセンスの良さを感じる曲選びと、スクラッチ、グルーヴ感がたまらないノンストップMIXの始まり。
MIXに重要な「繋ぎ」も、曲と曲の間にそれぞれ最適な繋ぎかたを提供しており、どの曲もこれだけカッコよくつなげられたら本望というものでしょう。


「中身がない」「どの曲も同じように聴こえる」と槍玉に挙げられやすいSOUTH HIP HOPですが、本作では様々なミュージシャンの楽曲を採用している上に、客演がいる曲も随所に配置してあるので、MCの声質の違いなどで十分に楽しめる内容です。

前半はクラブでも掛けられるようなチューンが中心で、クラブやディスコ音楽が好きな方はかなり楽しめること請け合いです。
(特にM-6「PUSH IT」からM-8「3 KINGS」への繋ぎはカッコよすぎて鳥肌もの!)


しかしながら、後半からはもっとアルバムとして楽しめる内容が待っています。

明確に流れを変えるのはM-11「CHAIN HANG LOW」。
子どもの可愛らしい歌声のHookは聴いていて楽しくなること必至で、ここから繋ぐ楽曲もバラエティーが前半以上に豊かになります。
2MCの淡々としたラップが聴きごたえ抜群なM-13「STUNTIN' LIKE MY DADDY」、NELLYの暴れっぷりが光るM-14「HARD IN DA PAINT」、クラブチューンの中でいい感じの清涼剤となるM-17「LOCKED UP」などなど、楽曲自体がカッコいいですし、DJ PRINCESS CUTの繋ぎもセンスの良さが冴え渡ります。
21曲まで息切れすることなく、最後までしっかりと聴かせてくれます。


ちなみにM-12「DALLAS MIC PASS REMIX」は本作にしか収録されていないDJ PRINCESS CUTのオリジナル楽曲。
ノリとカッコよさ100%のトラックの上で客演MCがマイクを回す様は本当に鳥肌ものです。
この曲だけでも十分に本作を買う動機になります!


アメリカで活動している日本人女性DJのMIX CDということで、何となく買った1枚でしたが、向こうで大物ラッパーたちに仕事を任されるのも納得できる、かなりいいMIXアルバムを聴かせて頂きました。
SOUTH HIP HOPのカッコよさ、そしてDJ PRINCESS CUTのMIXスキルの高さをしっかり堪能できる一枚です。
オススメのMIXアルバム認定!


↓M-16「I LUV IT」のPV。(このCDではフルでは聴けません)
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RHYME LIFE / CHEHON

RHYME LIFE


曲目リスト


1. INTRO -ヤホーで検索チェホソ ヤーマソ!!-
2. POWER 2K8
3. CHANGE
4. 栄光に近道無し
5. 1000のバイオリン
6. LEGEND feat. PETER MAN -Special Vibes Mix-
7. RHYME LIFE
8. LIKKLE MORE ~めぐりeye~
9. SKIT feat. TONY the WEED
10. 韻波句徒
11. CODE NAME ABC feat. ARM STRONG, BIG BEAR
12. 初心
13. SMOKE CITY
14. FLOWER ROAD -花道-
15. BABY DON'T CRY
16. OUTLAW
17. みどり


評価: ★★★★★★★★☆☆


大阪のREGGAEDJ、CHEHONの2ndアルバム。
2009年3月25日発売。


2002年からマイクを握り始め、2007年にインディーズから1stアルバムをリリースしたCHEHON。
みどり」のヒットにより既に名前は広まっていたCHEHONでしたが、そこからはさらに名を音楽シーンに轟かせることになります。


2008年に1stシングル「LIKKLE MORE ~めぐりeye~」でメジャーデビュー。
その後に2ndシングル「韻波句徒」をリリース。
なんとItunesのチャートでも上位を獲得する好調さを見せつけたのです。

そして2009年の3月にメジャーでは初となるアルバムである本作をリリース。
当然のことながら日本のREGGAEサウンド界でも話題作となります。


さて、内容に。


CHEHONの特徴は滑舌の良さとやみつきになるような独特の声。
早口で言葉を乗せるスタイルのCHEHONですが、詞カードを見なくてもしっかりと聞き取れるのは魅力的です。


笑えるイントロであるM-1INTRO -ヤホーで検索チェホソ ヤーマソ!!-」でアルバムは幕を開けます。
面白さ100%のイントロですが、そこから繰り出される音楽は熱さ100%です。

M-2「POWER 2K8」は混沌としたトラックの上でCHEHONが勢いのあるラップを披露する爽快感抜群の楽曲。
続くM-3「CHANGE」はダークなトラックの上での力強いCHEHONのラップが聴き応え抜群です。
もうこの時点で聴き進めるのが楽しみになることでしょう。


M-4「栄光に近道無し」は曲名から想像できる通りのメッセージソング。
かなりの直球な詞なので好みが分かれそうです。

M-5「1000のバイオリン」は超有名なTHE BLUE HEARTSの同名曲のカバー。
色々なミュージシャンにカバーされてる曲ですが、本作では何とREGGAEサウンドでのカバーです。
CHEHONの良さと原曲の良さを上手いバランスで保った、聴きごたえのあるカバーに仕上がってますよ。
REGGAEでのカバーなんて・・・っていう方にも一度は聴いていただきたいですね。


M-6「LEGEND feat. PETER MAN -Special Vibes Mix-」はゆったりとしたトラックの上でREGGAE愛をCHEHONとPETER MANが披露するチューン。
ゆったりながらも両者のREGGAE愛がしっかりと伝わる熱い内容です。

表題曲であるM-7「RHYME LIFE」はこれまたCHEHONの韻に対するこだわりを披露するチューン。
熱い内容ですが、HookがCHEHONの早口ラップならもうちょっとネクストレベルに行けた気がします。


1stシングル曲であるM-8「LIKKLE MORE ~めぐりeye~」は優しいトラックの上でCHEHONがメッセージ性のあるリリックを乗せるチューン。
M-4「栄光に近道なし」同様ちょっと好みが分かれそうです。

それからインストのスキットのM-9「SKIT feat. TONY the WEED」を挟み、大人気曲のM-10「韻波句徒」に行くわけですよ。

これはもうヒットしたのも頷ける、CHEHONの魅力を十二分に引き出したパーティーチューンです。
一度聴いたら何度も聴きたくなること請け合いのすごい中毒性を秘めた曲。
是非堪能してください。


M-11「CODE NAME ABC feat. ARM STRONG, BIG BEAR」はCHEHON、ARM STRONG、BIG BEARの3人で繰り広げられる熱すぎるマイクリレー楽曲!
聴いていれば気分が高揚すること間違いなしです。

M-12「初心」はドラマチックなトラックとCHEHONの熱いリリックの化学反応が楽しめる一曲。


M-13「SMOKE CITY」は哲学的なリリックで、アルバムでもちょっと異色な曲になっています。
個人的には・・・そんなには惹かれませんでした。

M-14「FLOWER ROAD -花道」は、主に男に向けたメッセージソング。
これも他の曲に比べるとちょっと間延びしすぎてて、あまりCHEHONの良さが生きていない感が。

M-15「BABY DON'T CRY」は恋愛ソング。
これはアルバムの中で一番好みが分かれると思います。
着うたでも大ヒットを記録した曲ですが、個人的にはそんなに好きな曲でもないです。


M-16「OUTLAW」は名前からアウトロを予想してしまいますが、聴いてみるとガッツリ聴ける一曲になっています。
グイグイ来るようなトラックの上でCHEHONが聞き応えのあるラップを披露。

最後に控えるのはインディーズのヒット曲のM-17「みどり」。
ゆったりとしたトラックの上でCHEHONが心地好さあるラップと歌を披露する、ヒットも頷けるチューンです。
一見普通の恋愛ソングに聴こえますが、実はとんでもない内容のリリックなんですよね。
まあ、調べればすぐ分かりますが・・・。


後半でちょっと中だるみを感じなくを無いものの、CHEHONの魅力を十分に感じられるアルバムになっています。
客演がそれほどいるわけでもないのに、これほど聴きごたえのある内容にしたというのは純粋にすごいですね。

話題作となったのも納得の1枚。
聴いてみては?


↓M-3「CHANGE」のPV。
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Electronic Luv Too / Hatiras

Hatiras - Electronic Luv Too


曲目リスト


1. Electronic Luv Too (Intro) / Hatiras
2. Sultan's Tent / Hatiras
3. It Was (Hatiras' Loose Screws Remix) / Hatjak
4. Steal Your Bike (Konk West Remix) / The Marlon Jacksons
5. Jack Da Ripper / Boza
5B. Shady Luv / Hatiras Featuring Shanchoy
6. The Ride / Smooth & J
6B. B-Like Me / Smooth & J Featuring Alex Peace
7. Hydrophonic Music / Hatiras Featuring Flipside
8. Feel Love (Hatiras' 2004 Remix) / DJ's Rule
9. Spanish Fly / Hatiras & Macka
10. Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix) / Patrick Alavi
11. Impakt (Noise Mix) / Antek
12. Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara) / Hatiras Featuring Tara
13. Get Naked / Smooth & J
14. Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix) / Hatjak
15. Axegrinder / 4N6
16. Feel For Me / Boza
17. Something Something / Hatiras Featuring Shanchoy


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


カナダのDJ、Hatirasの2ndMIXアルバム。
2004年1月28日発売。


Hatirasはカナダ出身のDJで、1999年頃から活動を開始。
その頃から様々なイベントを企画し、多くのリスナーを魅了していきます。

音源は主にハウス、テクノ、エレクトロなどを手掛け、クラブだけでなく一般層にまで音を届かせ、プロデュースした楽曲を何曲もチャートに送り込みました。

このMIX CDはその名の通り、彼がプロデュースしたヒット曲の中で、主にエレクトロのジャンルをセレクトしてMIXしたMIX CD。
彼は2003年に1stMIXアルバム「Electronic Luv」をリリースしており、本作はその第二弾となります。


さて、内容に。


MIXには様々なタイプのMIXがありますが、本作はシンプルに様々な曲をカッティングしながら流す、まさにこれぞMIX CD!というタイプのMIXアルバムになっています。


M-1Electronic Luv Too (Intro)」というシンプルなトラックの繰り返すインストでアルバムは幕を開けます。
後半辺りから色々な音がブレンドされていく作りに職人技を感じます。
続くM-2「Sultan's Tent」も、様々な音を混ぜ混んで中毒性を醸し出す音作りが中々。

M-3「It Was (Hatiras' Loose Screws Remix)」も歌唱とHatirasの手掛けるRemixがいい感じに絡んだ佳曲。
テクノなどが好きな人にはたまらないのでは。

M-4「Steal Your Bike (Konk West Remix)」はシンプルなトラックの上で、喋りのようなラップが1分ほど続いたところから、一気にダンスな雰囲気のトラックに持っていく、ファンキーな雰囲気がある一曲。

M-5「Jack Da Ripper 」、M-5B「Shady Luv 」はダンストラックの上でBOZA、Shanchoyがちょっとだけ喋りを乗せる、HIPHOP的にはスキットのような感じです。

M-6「The Ride」、M-6B「B-Like Me」はアルバム前半曲の中でも一際ノリやすい感じです。
歌と様々な音が混ざったトラックが上手く融合しています。


M-7「Hydrophonic Music」は何といっても序盤のスクラッチの応酬がかなり聴いてて気持ちいいです。
まるで遠くから近づいてくるようなぐいぐい来るトラックも◯。

M-8「Feel Love (Hatiras' 2004 Remix)」はバックの女性の歌も相まって収録曲の中でも聴きやすい一曲だと思います。
ちょっと長いですが・・・。


M-9「Spanish Fly」は本当にダンスをするために作られたことが想像できるクラブチューン。
音楽として聴く分にはちょっと単調でしょうか。

M-10「Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix)」はまるで近未来に来たようなトラック。
中々カッコいいアレンジです。
後半からラップが始まる煽りもいいですね。

M-11「Impakt (Noise Mix)」は所々に早口ラップが入ります。
トラックといい感じに絡んで化学反応を起こしてますね。

M-12「Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara)」はかなり音使いが派手で、ちょっと好みが分かれそうです。

M-13「Get Naked」はシンプルなエレクトロトラックという感じで、中盤からちょっと色々な音が混ざり、盛り上がります。後半でまたシンプルに戻りますが。

M-14「Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix)」は本作の中でも比較的歌がピックアップされており、一番耳に馴染みやすい曲ですね。
個人的には本作で一番好きな曲です。

M-15「Axegrinder」は単調ながらも様々な所で音を混ぜてきます。
ギターが基調とされていますかね。
ただ後半になるとまたリズムトラックに戻ります。

M-16「Feel For Me」は序盤から中盤の大胆なアレンジが耳を惹く佳曲。

このアルバムの最後を締めるM-17「Something Something」はダンストラックながらもちょっとクールでシリアスな雰囲気です。
アルバムの最後としてはいい感じに纏められていますね。


・・・とまあ、一曲一曲はクラブのジャンルでヒットした曲が多いだけあって、良曲が多く、美味しい音も割りと転がっています。
MIXとしても、コールなどをやたらと乗せず、カッティングなどをしっかりと魅せている面で、好感が持てる作りです。


ただ、一曲一曲は良曲が多いものの、ノンストップのMIXアルバムとしては、全体的に一曲の長さがちょっと長すぎるのが否めない上に、似たようなアレンジの曲が多いのも事実です。
流石に17曲という曲数を約1曲4、5分という長さで、しかもどれも似たようなアレンジで、ノンストップで聴くのはちょっとキツイものがあります。
そのため、一曲一曲聴く分にはいいですが、フルアルバムとしていいかと言われると・・・うーんですね。
そんなことを踏まえて、★評価はこれくらいで。

とりあえず何曲か試聴してみるのを推奨します。


↓M-5「Jack Da Ripper」、M-5B「Shady Luv
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あの・・・夢持てますケド。 / 遊助

あの・・夢もてますケド。


曲目リスト


1. Space Tour
2. 今日の花
3. ミツバチ (3万人の村人ver.)
4. I will go my way!!
5. ひと
6. 船上の音楽団 遊turing Heartbeat
7. 宛てのない手紙 遊turing JAY’ED
8. 夢は現状維持!
9. ESCAPE 遊turing 成田誠
10. 俺なりのラブソング
11. まだ僕はサンタに会ったことがない
12. ライオン
13. サンフレイジャー
14. 空 遊turing ET-KING
15. 子守り歌


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


上地雄輔の歌手名義である、遊助の2ndアルバム。
2011年2月2日発売。


元々クイズヘキサゴン発のアイドルグループ、羞恥心のメンバーの1人であった上地ですが、2009年に1stシングルをリリースして以降、あれよあれよという間に作品をリリースし続け、デビューから2年後の2011年初頭にはこの2ndアルバムをリリースすることになりました。
1stアルバムではチャート2位で終わりましたが、本作ではチャート1位を獲得しました。
売上枚数自体は前作より落ちたものの、上地のリリースしたアルバムの中では前作に次いで2番目に好セールスを記録した作品になっています。


最も、本作のAmazonレビューを見てもらえば分かる通り、非常に賛否両論。
元々上地の歌手活動が始まった頃から賛否両論だったので、予想できないことではないのですが。


初回限定盤と通常盤ではCDの収録内容が違っており、初回限定盤はM-11に「ポケットの中のサンタクロース」、通常盤は同じくM-11に「まだ僕はサンタに会ったことがない」が収録されています。

今回紹介するのは通常盤です。


さて、内容に。


本作のコンセプトはアルバム名にもある通り、「夢」。

紹介文によると、「夢」を持つことの大切さを伝えるべく生まれた、遊助遊助らしい言葉で綴った楽曲達で構成された一枚・・・とのこと。

とにもかくにもアルバムを出した以上はそういう紹介文は刺身のツマ程度のものでしかなく、あくまで内容勝負。
内容を見ていきましょう。


M-1Space Tour」はインストで、様々な音を混ぜ混んだイントロの役割。
ただ、様々な音の混ぜ込みかたやアレンジが雑な印象は否めず、明らかに1曲目としては不向きでは。ちょっとこの曲の時点で嫌な予感がするリスナーは少なくないのでは。


・・・と思いきや、そこからの流れは以外といいんです。
朝に起きたとき向けのやる気出そうぜソングのM-2「今日の花」、ライブの際の歓声を入れてアレンジしたパーティーチューンのM-3「ミツバチ (3万人の村人ver.)」、聴きやすいROCK調のサウンドのM-4「I will go my way!!」と序盤として掴みが効いた楽曲が続きます。


6thシングル曲であるM-5「ひと」を挟んだ後に控える、M-6「船上の音楽団 遊turing Heartbeat」は個人的に前半のハイライト。
詞の内容は特に中身がないパーティーチューンですが、上地の荒削りな歌とサビを担当するHeartbeatの相性は中々な上に、楽器の演奏を基調としたトラックも楽しい雰囲気で二人の歌唱を盛り上げています。
純粋に聴いてて楽しい一曲です。
(ただ、最後の上地のラップがなければもっと良かったんですが)


とまあ、ここまではそこそこ楽しんで聴けました。
「あれ?そんな評判ほど悪くないんじゃ?」とも思いました。
ところが・・ここからアルバムの微妙な流れが始まります。


M-7「宛てのない手紙 遊turing JAY’ED」は、いなくなった恋人に宛てたメッセージソングですが、JAY'EDと上地の声の食い合わせがちょっと良くない上に、JAY'EDが完全に上地を食ってしまってますね。
何だか美味しいお寿司にマヨネーズとケチャップをかけて出されたような感じです。

それ以降の楽曲も、自身が主演を務めたドラマ「逃亡弁護士」の挿入歌で、主演を務めた上地だからこそ作れたM-9「ESCAPE 遊turing 成田誠」、上地アンチからも評価を受けることがある片思いソングのM-12「ライオン」など、ちょこちょこ佳曲は用意されるものの、それ以外の楽曲では、上地の歌とトラックの相性が良くなく、上手く噛み合ってない印象が。


全体的に様々なトラックが用意されていますが、上地はそもそもお世辞にも歌唱力はある方ではない上に、器用なシンガーでもないですから、トラックによってかなりピンキリが分かれています。
上手く化学反応を起こせている楽曲もありますが、水と油を混ぜて失敗したような楽曲もあり。


ただ、そのお陰で最後まで飽きずに聴きとおせるという面もありますし、佳曲に当たる楽曲がちょうどいい感じにアルバム内にばらけて収録されているので、それによってアルバムの最低限の聴きごたえを確保出来ているのが救いですかね。

結果的に良いところも悪いところも多く、プラマイゼロ。


まあ正直Amazonの酷評レビューをだだーっと見てから聴いた身としては、酷評される理由も分かりましたが、想像していたほど悪くはありませんでしたね。
一応音楽アルバムとして平均点には達しているのでは。


最も上地の歌はかなり好みが分かれるのは事実なので、まずは試聴してみるのをオススメします。


↓M-10「俺なりのラブソング」のPV。8:30頃から曲が始まります。
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