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Electronic Luv Too / Hatiras

Hatiras - Electronic Luv Too


曲目リスト


1. Electronic Luv Too (Intro) / Hatiras
2. Sultan's Tent / Hatiras
3. It Was (Hatiras' Loose Screws Remix) / Hatjak
4. Steal Your Bike (Konk West Remix) / The Marlon Jacksons
5. Jack Da Ripper / Boza
5B. Shady Luv / Hatiras Featuring Shanchoy
6. The Ride / Smooth & J
6B. B-Like Me / Smooth & J Featuring Alex Peace
7. Hydrophonic Music / Hatiras Featuring Flipside
8. Feel Love (Hatiras' 2004 Remix) / DJ's Rule
9. Spanish Fly / Hatiras & Macka
10. Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix) / Patrick Alavi
11. Impakt (Noise Mix) / Antek
12. Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara) / Hatiras Featuring Tara
13. Get Naked / Smooth & J
14. Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix) / Hatjak
15. Axegrinder / 4N6
16. Feel For Me / Boza
17. Something Something / Hatiras Featuring Shanchoy


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


カナダのDJ、Hatirasの2ndMIXアルバム。
2004年1月28日発売。


Hatirasはカナダ出身のDJで、1999年頃から活動を開始。
その頃から様々なイベントを企画し、多くのリスナーを魅了していきます。

音源は主にハウス、テクノ、エレクトロなどを手掛け、クラブだけでなく一般層にまで音を届かせ、プロデュースした楽曲を何曲もチャートに送り込みました。

このMIX CDはその名の通り、彼がプロデュースしたヒット曲の中で、主にエレクトロのジャンルをセレクトしてMIXしたMIX CD。
彼は2003年に1stMIXアルバム「Electronic Luv」をリリースしており、本作はその第二弾となります。


さて、内容に。


MIXには様々なタイプのMIXがありますが、本作はシンプルに様々な曲をカッティングしながら流す、まさにこれぞMIX CD!というタイプのMIXアルバムになっています。


M-1Electronic Luv Too (Intro)」というシンプルなトラックの繰り返すインストでアルバムは幕を開けます。
後半辺りから色々な音がブレンドされていく作りに職人技を感じます。
続くM-2「Sultan's Tent」も、様々な音を混ぜ混んで中毒性を醸し出す音作りが中々。

M-3「It Was (Hatiras' Loose Screws Remix)」も歌唱とHatirasの手掛けるRemixがいい感じに絡んだ佳曲。
テクノなどが好きな人にはたまらないのでは。

M-4「Steal Your Bike (Konk West Remix)」はシンプルなトラックの上で、喋りのようなラップが1分ほど続いたところから、一気にダンスな雰囲気のトラックに持っていく、ファンキーな雰囲気がある一曲。

M-5「Jack Da Ripper 」、M-5B「Shady Luv 」はダンストラックの上でBOZA、Shanchoyがちょっとだけ喋りを乗せる、HIPHOP的にはスキットのような感じです。

M-6「The Ride」、M-6B「B-Like Me」はアルバム前半曲の中でも一際ノリやすい感じです。
歌と様々な音が混ざったトラックが上手く融合しています。


M-7「Hydrophonic Music」は何といっても序盤のスクラッチの応酬がかなり聴いてて気持ちいいです。
まるで遠くから近づいてくるようなぐいぐい来るトラックも◯。

M-8「Feel Love (Hatiras' 2004 Remix)」はバックの女性の歌も相まって収録曲の中でも聴きやすい一曲だと思います。
ちょっと長いですが・・・。


M-9「Spanish Fly」は本当にダンスをするために作られたことが想像できるクラブチューン。
音楽として聴く分にはちょっと単調でしょうか。

M-10「Zoulway (Ben Delay's Sugarland Mix)」はまるで近未来に来たようなトラック。
中々カッコいいアレンジです。
後半からラップが始まる煽りもいいですね。

M-11「Impakt (Noise Mix)」は所々に早口ラップが入ります。
トラックといい感じに絡んで化学反応を起こしてますね。

M-12「Money Shot (Hatiras' Blowin' Loads Remix Featuring Tara)」はかなり音使いが派手で、ちょっと好みが分かれそうです。

M-13「Get Naked」はシンプルなエレクトロトラックという感じで、中盤からちょっと色々な音が混ざり、盛り上がります。後半でまたシンプルに戻りますが。

M-14「Excuse Me (Hatiras' Rock On Remix)」は本作の中でも比較的歌がピックアップされており、一番耳に馴染みやすい曲ですね。
個人的には本作で一番好きな曲です。

M-15「Axegrinder」は単調ながらも様々な所で音を混ぜてきます。
ギターが基調とされていますかね。
ただ後半になるとまたリズムトラックに戻ります。

M-16「Feel For Me」は序盤から中盤の大胆なアレンジが耳を惹く佳曲。

このアルバムの最後を締めるM-17「Something Something」はダンストラックながらもちょっとクールでシリアスな雰囲気です。
アルバムの最後としてはいい感じに纏められていますね。


・・・とまあ、一曲一曲はクラブのジャンルでヒットした曲が多いだけあって、良曲が多く、美味しい音も割りと転がっています。
MIXとしても、コールなどをやたらと乗せず、カッティングなどをしっかりと魅せている面で、好感が持てる作りです。


ただ、一曲一曲は良曲が多いものの、ノンストップのMIXアルバムとしては、全体的に一曲の長さがちょっと長すぎるのが否めない上に、似たようなアレンジの曲が多いのも事実です。
流石に17曲という曲数を約1曲4、5分という長さで、しかもどれも似たようなアレンジで、ノンストップで聴くのはちょっとキツイものがあります。
そのため、一曲一曲聴く分にはいいですが、フルアルバムとしていいかと言われると・・・うーんですね。
そんなことを踏まえて、★評価はこれくらいで。

とりあえず何曲か試聴してみるのを推奨します。


↓M-5「Jack Da Ripper」、M-5B「Shady Luv
www.youtube.com
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