りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

予定 ~〇〇に帰ったら~ / V.A.

tower.jp


曲目リスト


1. 予定 ~福島に帰ったら~ / だっぺズとナンバーザ
2. 予定 ~いわてに帰ったら~ / あんべ光俊とナンバーザ
3. 予定 ~宮城に帰ったら~ / 宮藤官九郎中村雅俊とナンバーザ
4. 予定 ~富岡に帰ったら~ / 渡辺俊美とナンバーザ (ボーナストラック)


評価: ★★★★★★★★☆☆


今年もやってきましたね。3月11日。
一昨年と去年は仕事上の都合で更新できませんでしたが、今年は3年ぶりにこの日に更新できました。


あの東日本大震災から9年、当時高校受験を終えたばかりだった僕が、今では社会人になって3年になろうとしているわけで、本当にあっという間だったような気もしますし長かったような気もします。
しかしまだ地元福島では帰宅できない地域もあるわけで、まだまだ完全復旧は長い道のり。
これからどんな方向に向かうか。


というわけで、久しぶりに東日本大震災関連の1枚を紹介。


福島のロックバンド、Number theが中心となって制作されたチャリティーシングル。
2013年3月6日発売。


発生してから、様々なミュージシャンに影響を与えた東日本大震災
多くのミュージシャンが震災絡みの楽曲を発表しましたが、本作もその1つになります。

震災後の猪苗代湖ズの活動が話題になりましたが、その傍らで復興イベントで勢を出していたのがNumber Theで、震災前から決まっていた自分たちのイベントを急遽チャリティーイベントに変更。
そしてその幾多のイベントで披露されたのが本作のM-1予定 ~福島に帰ったら~」。
当然凄まじく福島県内で話題となり、テレビやラジオで何度もエアプレイされることになります。


2011年8月には本作のM-3「予定 ~宮城に帰ったら~」を参加メンバーで披露し、福島だけでなく全国で話題に。
その後もたびたびライブで披露され、その度に話題曲としてどんどん広がっていきました。
それから2年後、やっとタワーレコードにて音源CDが発売。
販売利益は全て福島県岩手県宮城県富岡町に寄付されます。


さて、内容に。


本作は全てメロディーは同じで、詞の内容、歌い手だけを変えてそれぞれの故郷を歌うという内容になっています。
震災ソングだからといって決して手抜きはなく、メロディーはどの世代にも受け入れられそうな馴染みやすさが特徴です。


詞の内容は4曲とも、地元の人にしか分からなそうな地名や名物が詰まっています。
M-1予定 ~福島に帰ったら~」、M-4「予定 ~富岡に帰ったら~」は福島県民なこともあって全部理解できますし、M-2「予定 ~いわてに帰ったら~」、M-3「予定 ~宮城に帰ったら~」もほとんど理解できますが、他の地域の人ではわからない言葉も多いでしょうね。

詞の他にも要注目なのが4曲とも歌い手が違うので、同じような詞でもメロディーへの乗せ方が全然違うこと。
そのこともあって4曲とも同じメロディーなのに最後まで飽きずに聴き通せます。
声とメロディーの相性も4曲とも抜群です。
どの歌い手の方もいい味が出てますよ。


上にも書いたように様々な名物が出てくるので是非旅行などに行く際の参考にしてみてほしいですね。
チャリティーとしてリリースされた作品ですが、純粋に音楽作品としても十分に良作の1枚になっていますよ。


今でもタワーレコードで購入すると利益の寄付がされるので、気になった方はぜひ。
ちなみに今では様々な県のバージョンが作られており、下記サイトで有料でダウンロードできます。
無論収益は全て被災地に寄付されます。ぜひチェックしてみてください!
yoteii.jp


M-1予定 ~福島に帰ったら~」のPV。
www.youtube.com