曲目リスト
1. Intro
2. Back 2 Life 2001 feat. Mary J. Blige and Jadakiss
3. Jay-Z Freestyle
4. Who's Next (X-Clue-Sive) feat. DMX
5. Coming For You feat. Beanie Sigel, Freeway
6. Fantastic Four, Pt.2 feat. Lox, Cam'ron, Nature & Fabolous
7. Getting It feat. Busta Rhymes & Rah Digga
8. Cream 2001 feat. Raekwon & Ghostface Killah
9. What The Beat feat. Eminem, Method Man & Royce The 5-9
10. Lil' Mo Interlude
11. Fuck A Bitch feat. Snoop Dogg & Kurupt
12. Change The Game Remix / Jay-Z feat. Daz, Kurupt, Beanie Sigel & Memphis Bleek
13. My Niggaz Dem feat. Trick Daddy & Trina
14. Live From The Bridge feat. Nas
15. So Hot feat. Foxy Brown
16. Chinatown / Lil' Kim feat. Junior Mafia & Lil' Cease
17. Bathgate Freestyle
18. M.A.R.C.Y. / Memphis Bleek feat. Geda K
19. I Don't Care feat. Capone & Noreaga
20. The Best Of Queens (It's Us) feat. Mobb Deep
21. RED feat. Redman
22. Dangerous feat. Muggs, Lady Luck
23. Phone Patch feat. Ty Shaun
評価: ★★★★★★★★★☆
アメリカのNY出身のDJ、DJ Clueの2ndアルバム。
2001年2月27日発売。
1stアルバムである前作がR&B/HIP HOPチャートで3位を獲得し、本作をリリースした2001年には100万枚以上のセールスになるというロングヒットを果たしたDJ Clue。
前作から4年というインターバルを経て、2ndアルバムである本作がリリースされました。
様々なスタジオでレコーディングを行い、トラックメイカーもDJ Clueのみならず様々なトラックメイカーを起用。
マイクゲストも前作と同様かなり豪華なメンツが揃っています。
結果的にビルボードでは3位、R&B/HIP HOPチャートでは1位を獲得。
リリースの翌月には早くもゴールドディスク認定を受け、アメリカでは88万枚以上のセールスを記録。
2001年を代表するHIP HOPアルバムの1枚になりました。
では、内容に。
基本的にはDJの作品でよくある、様々なラッパーやシンガーを迎えたお祭りアルバムです。
上の曲目リストを見てもらえるとわかる通り、かなり豪華なメンツを迎えています。
Puff Daddyの語りだけのイントロを経てのM-2「Back 2 Life 2001」は本作では唯一のシングルカットされた楽曲。
トラックが始まるのは1分35秒からで、そこまではMaryの歌がトラックなしで歌うという構成。
トラックが始まってからはJadakissがラップを披露しますが、そこまで印象は強くなく、Maryの方が明らかに目立っています。
入りだしとしてはまずまず?といったところ。
しかし一気に耳をロックされるのはここから。
M-3「Jay-Z Freestyle」、M-4「Who's Next (X-Clue-Sive) feat. DMX」は前者がJay-Z、後者がDMXがマイク担当ですが、どちらも気合が入りまくったラップを披露。
M-5「Coming For You feat. Beanie Sigel、Freeway」でもコミカルなトラックの上でのBeanieとFreewayの聴きごたえのあるラップが楽しめます。
M-6「Fantastic Four, Pt.2 feat. Lox, Cam'ron, Nature & Fabolous」は客演を見てもわかる通り豪華メンバーでのマイクリレー。
4人とも個性を発揮しまくっており、非常に子気味良いマイクリレーとなっております。HIP HOP好きなら聴かなきゃ損ですね!
続く2曲はどちらも客演2人のラップ合戦がカッコいいです。
特にM-8「Cream 2001 feat. Raekwon & Ghostface Killah」は客演の名前を見てもわかる通りクラシックと名高いWu-Tangの名曲「C.R.E.A.M」の2001年バージョン。
原曲とは全く雰囲気が違いますが、こちらも負けず劣らずのカッコよさですよ!また1曲クラシックが生まれました。
M-9「What The Beat feat. Eminem, Method Man & Royce The 5-9」は客演を見ても分かる通りマイクリレーもの。
これまた3人ともシンプルなトラックの上でベストなラップを見せてくれます。
Lil'Moのスキットを経て、M-11「Fuck A Bitch feat. Snoop Dogg & Kurupt」は客演に西海岸HIP HOPの重鎮2人が参加。
Hookのチルっぷりとバースでのスムーズなラップが耳をガッチリロックすること間違いなし!
M-12「Change The Game Remix」はクレジットを見ての通りまたしても豪華なメンツでのマイクリレー。
悪いはずがありませんね。硬派なラップとおふざけ感があるHookのギャップがたまらないです。
M-13「My Niggaz Dem feat. Trick Daddy & Trina」ではTrickとTrinaのラップ合戦。
Trinaの女性ながらのドスの利いた声でのラップと、Trickのオーソドックスなラップが耳を引きます。
続く2曲は客演は1人だけで前者はNas、後者はFoxy Brown。
どちらも個性を発揮していますが、M-15「So Hot feat. Foxy Brown」の方がトラックもコミカルな感じで聴いていて楽しくて好きですね。
M-16「Chinatown」はオリエンタルな雰囲気なトラックの上で繰り広げられるマイクリレー。
これもご多分に漏れず全員キレキレでカッコいいです!
BathgateのフリースタイルのM-17「Bathgate Freestyle」を挟んだ後は、M-18「M.A.R.C.Y.」~M-20「The Best Of Queens (It's Us) feat. Mobb Deep」までは2人でのラップ合戦が続く流れ。
どのラッパーも聴きごたえのあるラップ合戦を披露しています!
M-21「RED feat. Redman」、M-23「Phone Patch feat. Ty Shaun」は客演は1人。
1人舞台だけあってどちらもかなり気合が伝わってくるラップを披露していますよ。M-23「Phone Patch feat. Ty Shaun」はアウトロ的な立ち位置のようで短いんですが・・。
(間に挟まれるM-21「Dangerous feat. Muggs, Lady Luck」もMuggsのラップを食べる勢いのLady Luckの暴れっぷりがすごいです)
実を言うと本作はとある福島市内の中古ショップでHIP HOP系のCDのお楽しみBOX?を買ったときに入っていた1枚で、何となく聴いた1枚でしたが、正直あまりの内容の良さにビックリしましたね。
驚いたのはDJ Clueの度々入るコールが邪魔にならず、むしろアルバム中でいいアクセントになっていることですね。
こういうDJのアルバムでのコールって大抵邪魔に働くんですけど、本当にDJ Clueのコールには不快さがないです。
それにそこを除いてもここまで多くのラッパーを客演に迎えて、トラックとラップの相性も良く、客演のラッパーの良さを生かし切ったDJのアルバムは今までほとんどお目にかかったことはないですね!
これは好セールスを記録したのも心から頷けます。
見かけたら是非チェックを!
↓M-8「Cream 2001 feat. Raekwon & Ghostface Killah」。
www.youtube.com
P.S. 今までのデザインだと崩れが出るようになったので、ブログデザイン変えました。