りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Play With Me / Lene

プレイ・ウィズ・ミー


曲目リスト


1. Virgin Superstar
2. Pretty Young Thing
3. It's Your Duty
4. Play With Me
5. Bad Coffee Day
6. Here We Go
7. Bite You
8. Up In Smoke
9. We Want To Party
10. Pant Sup
11. Surprise
12. Scream
13. Doin It To You
14. Paper Bag


評価: ★★★★★★★☆☆☆


ノルウェーのトンスベルグ出身のシンガー、Leneの1stアルバム。
2003年9月21日発売。


Leneはノルウェーのトンスベルグ出身のシンガーで、1994年にバンドのJoyspeed(後にAquaと改名)のリードシンガーとして起用されました。
1996年からシングルをリリースしていったAquaは世界では1500万枚以上、日本でも100万枚以上のセールスを記録する90年代後半を代表するバンドに。
2001年にAquaが解散したのち、Leneはソロ活動を開始。
2003年に1stアルバムである本作をリリース。デンマークノルウェーではなかなかのセールスを記録したようです。
この1stアルバムリリース後から数年後にAquaが活動を再開したのに加えて、女優業に力を入れるようになったせいか、Leneのアルバムは2020年現在本作のみとなっています。


さて、内容に。


Aquaの作品は聴いたことがないのでそれと比較しての感想はできませんが、純粋にLeneの歌声を聴いた印象としてはアイドルっぽい可愛い歌声です。
パーティーチューンが多めですが、そのトラックとLeneの相性は中々。


M-1Virgin Superstar」は最初は低めの声で歌い始めるものの、Hookで一気に勢いを発散させるという構成が面白いパーティーチューン。
M-2「Pretty Young Thing」はちょっと壮大な雰囲気を感じる恋愛ソングですが、Leneの雰囲気に合っているかと言われるとちょっと微妙。


M-3「It's Your Duty」は1stシングルで切られた曲で、またしてもパーティーチューンに戻ります。Hookではつい口ずさんでしまいそうな強烈でキャッチ―な雰囲気。
しかしながら対訳を見ると内容はかなりセクシャル。
こういうセクシャルな内容が洋楽では普通にヒット曲になるのですから面白いもの。
続くM-4「Play With Me」は表題曲ですが、こちらはそこまで露骨にいやらしい表現はないものの肉食系(既に死語?)な女性を演じています。
ギターの強烈なサウンドもそれを強調させていますね。


M-5「Bad Coffee Day」はROCK風味なバラードで、Leneが本作で最もやりたかったサウンドらしいです。
Leneもかなり気合を入れて歌唱しているのが伝わってきます。


M-6「Here We Go」は個人的に本作では1番Leneの歌が活きていると感じますね。
Hookでは非常にノリのいいサウンドを乗りこなし、バースでは落ち着きながら流暢に歌いこなす。
ハイブリッドなスタイルが聴きごたえ抜群です。

M-7「Bite You」は最初から最後まで低めの声で歌う本作でも異色な楽曲。
ちょっと癖がある内容なので好き嫌い分かれそうです。


M-8「Up In Smoke」は歯切れがいいトラックの上でちょっとラップっぽい歌唱を乗せています。
乗りこなしが難しそうなトラックですけど、Leneの乗りこなしは中々のもの。
次のM-9「We Want To Party」も勢いのあるトラックですが、こちらは純粋な歌を乗せています。
Hookが非常にキャッチ―で耳に残ります。


M-10「Pant Sup」はノリのいいトラックながらもちょっと落ち着いた雰囲気。
最も和訳を見るとこれまたぐいぐい来てますが・・。


M-11「Surprise」ではLeneの本格的なラップが聴けます。
Leneの可愛い歌声を求める人には受けはどうなんだろうとは思いますが、良いアクセントになっていると感じますね。

M-12「Scream」は本作の中では一番正統派よりなバラード。
Leneの歌声をしっかりと聴けますが、良くも悪くも無難なところで落ち着いた感じです。


後の2曲は国内版限定のボーナストラック。
どちらも可愛い雰囲気の楽曲ですが、前者は最初から最後まで淡々と歌う様が今までにない感じで、後者は良くも悪くも本作でのパーティーチューンの延長線上。
ノリのいいパーティーチューンです。


とりあえず色々なことに挑戦しているなという印象です。
ラップに挑戦したり、バラードに挑戦したり、可愛い声を生かしたパーティーチューンをやったりと。
そのおかげで楽曲面では良し悪しがあるものの、最後まで飽きずに聴けます。
Leneの歌声は可愛いので好みは分かれそうですけど。


1度試聴してからの購入をおススメします。


M-1Virgin SuperStar」のPV。
www.youtube.com