曲目リスト
1. G.E.T.O.R.E
2. Last Summer ~砂に書いた...~
3. Party Monsta -Remix- feat. SPOCK
4. Who’s That Party feat. Lil' J
5. 俺たちのレイドバック feat. Mr.Soichiro
6\. Crazy Crazy Crazy feat. HAN-KUN
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
北海道を活動拠点とするラッパー、1-KYUの1stミニアルバム。
2009年10月14日発売。
2007年に1-KYUがソロのラッパーとして1stシングルをリリースした後、N.C.B.Bが日本の西海岸系のラップシーンの中でも存在感を増してきたこともあり1-KYUの名前もますます広がりつつありました。
2009年の秋、2年ぶりにソロ作品である本作をリリースしました。
さて、内容に。
1-KYUのラップは1stシングルの記事でも書いたようにちょっと高めのガラガラ声が特徴。
N.C.B.Bではその声でキャラ立ちしているのでいい役割をしています。
本作のリード曲であるM-1「G.E.T.O.R.E」で幕を開けます。
本作では一番1-KYUのラップを聴かせる楽曲で、ソロ作品の出だしらしい出だし。
・・・なんですけど、正直楽曲としては本作で一番印象が薄いです。
終始のらりくらりなラップでいつの間に曲が終わってた感じでした。
やはりソロだとラップの弱さが出ますね・・・。
続くM-2「Last Summer ~砂に書いた...~」は曲名から想像できるようにサマーチューン。
客演はクレジットなくソロ曲なんですけど、Hookの女性のコーラスが強烈なので1-KYUのソロ曲という感じがあまりしません。
ただそのおかげで最後まで退屈しないで聴ける楽曲になっています。
ここからは客演陣を迎えた楽曲。
M-3「Party Monsta -Remix- feat. SPOCK」は1stシングルの表題曲「Party Monsta」のRemixで、客演にSPOCKが参加。
率直に言って原曲より圧倒的にこのRemixの勝利。
攻撃的なトラックの上での1-KYUの高めのガラガラ声ラップとSPOCKのどっしりとしたガラガラ声ラップの対比が面白く聴きごたえがあります。
原曲は最初から最後まであまりキレのない1-KYUのラップで退屈だったんですが、このRemixは最初から最後まで首を振りたくなるパーティーチューンになっています。
やはり1-KYUとSPOCKの相性の良さは折り紙付きですね。
後の3曲はよくあるラッパーとシンガーの曲。
どの曲もシンガー陣がいい働きをしているため楽曲としては十分聴ける楽曲になっています。
しかしやはり1-KYUのラップがシンガー陣に負けている感が否めないですね・・。
特に本作を締めくくるM-6「CRAZY CRAZY CRAZY feat. HAN-KUN」なんてこの曲のHAN-KUNが歌の面でもラップの面でも絶好調なのもあって1-KYUの存在感が本当に薄いんですよね。
最後を締めくくる楽曲なのに主役が形なしというのはどうなんでしょうね・・。
1stシングルの感想でも書いたんですけど、やはり1-KYUのラップはソロだとちょっと弱さを感じますね。
ちょっと高めのガラガラ声というのが1-KYUのラップの独特な点なのですが、それ以外に確固たる武器がないのがソロでは弱点になっていますね。
本作では半分以上が客演を迎えた曲と言うのもあって全体的に起伏は確保できているため、1stシングルよりは聴きごたえのある作品になっています。(そのため★評価は1stシングルより1つ上げました)
ただそれは客演に助けられている部分も大きく、1-KYUのラップに対する印象は1stシングルと変わりませんでした。
最も本作での最大の収穫としてはM-3「Party Monsta -Remix- feat. SPOCK」で1-KYUのラップはSPOCKのラップとかなり相性がいいということの再確認ができたことです。
SPOCKのラップが加わるとここまで聴きごたえのある曲になるとは想像できませんでした。
このRemixバージョンは本作にしか収録されていないので、この曲を聴くだけでも本作を手に入れてほしいかも。
↓M-1「G.E.T.O.R.E」のPV。
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