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音楽CDの感想を綴っていきます

Pockets / Pockets

Pockets


曲目リスト


1. I Won't Be There Anymore
2. How Can I
3. Now You Know
4. Bye Mr.Jones
5. Good Day Tracey
6. Hey You
7. Here Comes The Sun
8. Tania Wants To Play The Guiter
9. Lips Are Gold
10. Diggin'
11. Wearing The Crown
12. The Last Rocketman
13. Tania Wants To Play The Guiter(Live)


評価: ★★★★★★★★★☆


デンマークにて結成されたバンド、Pocketsの1stアルバム。
1998年1月21日発売。


Pocketsはデンマークにて結成されたバンド。
1996年頃にボーカルのTomが50曲ほど作曲をしたのを機にメンバー探しを開始し、ギターとしてHening、ドラムとしてPeterという2人の友人を誘うことに。
後にベースとしてAggerを加入させ、Pocketsを結成。
それから2日間4人でスタジオにこもって4曲入りのデモテープを作成。
するとそのデモテープにレコード会社が興味を持ち、結成してから1年ほどでデビューの運びになりました。

2ndアルバムを2004年にリリースしているという情報もあるようですが、その2ndアルバムはなぜか通販サイトやディスコグラフィサイトでは確認できません。
一般に流通しているのは1stアルバムである本作のみのようです。


さて、内容に。


全体的に聞きやすいROCKサウンド
歌いこみも演奏も非常に丁寧で、作り込まれた作品と評価できますね。


M-1I Won't Be There Anymore」から他の大抵のバンドアルバムとは「何か違う」スタートです。
非常にメロディーがきれいで、コンピレーションアルバムだったら最後に入りそうな曲なんですよね。
続くM-2「How Can I」ではキャッチ―なイントロとまっすぐな雰囲気のサビで掴みとしてはばっちりです。


M-3「Now You Know」は全ての楽器の主張が強くて壮大な雰囲気。
聴いていると自然の中の情景が浮かんできます。
M-4「Bye Mr.Jones」はピアノと歌から入るイントロが印象的で、海外映画の挿入歌として使ってほしい楽曲ですね。
最後のコーラスなんて懐かしい雰囲気があるのでクライマックスにぴったりでは。


M-5「Good Day Tracey」はサビでのTomの歌唱がキャッチ―な雰囲気で耳に残ります。
その後に落ち着いたサウンドの上でのTomの歌さばきが印象的なM-6「Hey You」を持ってくるのは上手いと思いました。
そこからの攻撃的なサウンドのM-7「Here Comes The Sun」への流れもスカッとしますよ。


M-8「Tania Wants To Play The Guiter」は様々な楽器が目立っているという面ではM-3「Now You Know」と同じですが、こちらは軽い雰囲気で首を振りたくなります。
M-9「Lips Are Gold」はメロディーラインは非常にきれいなものの、間奏でのベースの音使いが印象的です。
Tomの優しさと情熱を両立させたような歌唱も聴きごたえ抜群。
M-10「Diggin'」は清涼な雰囲気漂うサウンドとTomの歌唱の相性がよくて、日本でもアニメのOPなんかに使ってほしい楽曲です。


そこからもキャッチ―な雰囲気のM-11「Wearing The Crown」、うねる様なTomの歌唱で本作の中でも異色なM-12「The Last Rocketman」、国内版限定のライブトラックのM-13「Tania Wants To Play The Guiter(Live)」まで飽きることなく最後まで聴けます。


なんとなく手に取った1枚でしたが、想像以上の内容の良さにビックリです。
「いい曲を書くバンド」と解説で紹介されていましたが、その言葉に偽りはなく、「いい曲だな」と思えるような楽曲がぎっしり詰まっています。
これだけのバンドが本作以降活動の場を見られなくなってしまったのは本当に残念です。

見かけたら是非どうぞ。

↓M-10「Diggin'」。
www.youtube.com