曲目リスト
1. I Line Niggas
2. Talking In Codes
3. OK, You're Right
4. Redrum (Murder)
5. Cream 2009
6. I'll Do Anything
7. London Girl
8. Better Come On Your A Game
9. Get The Message
10. Cocaine feat. Robin Thicke
11. I Gotta Win
12. Outro
評価: ★★★★★★★☆☆☆
アメリカのNY出身のラッパー、50 Centのミックステープ。
2009年6月16日配信開始。
2007年にリリースした3rdアルバムが好セールスを記録したものの、Kanye Westとの一方的に叩きつけたセールス勝負で惜敗した50 Cent。
その後は引退する気配もなく2008年には自身が所属するG-Unitの2ndアルバムをリリースし、存在感をアピールしました。
3rdアルバム以降自身の音源はリリースしていなかった50でしたが、2009年6月、急遽自身のサイトでミックステープを配信開始。
前作のリリース前はレーベルからのアドバイスによってミックステープを作らなかった50でしたが、やはり自分にはこのやり方があっていると思ったのでしょうか。
そのミックステープが本作です。
では、内容に。
M-1「I Line Niggas」は初っ端からあちこちで銃声が放たれ、危険な雰囲気が漂う楽曲。2分ちょっとなのでイントロのような感じです。
50曰く、本作は「ミックステープというよりストリートアルバム」ということですが、もうこの曲を聴いた時点でそれが真実だというのが分かります。
M-2「Talking In Codes」が様々な音を組み込んだトラックが印象的。ただHookが余り50っぽくなくて50がやる役割の曲ではないような?という感じがします。
M-3「OK, You're Right」は本作では唯一シングルが切られた曲でDre仕事。
後にリリースされる4thアルバムにも収録されている楽曲で、トラックが如何にもなハードな雰囲気で、随所での女性のコーラスも不穏さを倍増させています。
この曲もHookが50らしくないものの、インパクトという面では本作随一。
M-4「Redrum (Murder)」も随所で挟まれるコーラスや音使いが様々な展開を見せますが、これも50にあっているかというとどうでしょう。
M-5「Cream 2009」は重苦しいピアノのトラックの上でのざっくりした50のラップが新感覚の聴きごたえを提供。
HookはWu-tangの名曲「C.R.E.A.M」のオマージュですが、50らしさと懐かしい雰囲気の両立ができていて唯一無二な楽曲になっています。
M-6「I'll Do Anything」はここにきてちょっと爽やかな雰囲気の楽曲。
繊細なトラックとHookでの歌、そして50のラップとの相性は中々のもの。
M-7「London Girl」は曲名にGirlと入っているのもあってかスタイリッシュな雰囲気。
Hookでの50の優しい歌い方とバースでの硬派なラップのギャップが聴いていて楽しいです。
M-8「Better Come On Your A Game」は再びハードな雰囲気で、臨場感のあるトラックが聴いていて首を振りたくなること請け合い。
M-9「Get The Message」は2ndアルバムの楽曲の雰囲気に近く、Hookでの50の歯切れのよいラップが印象的です。
随所で入るコーラスもいいアクセントになっています。
M-10「Cocaine feat. Robin Thicke」は本作では唯一客演がクレジットされている曲で、50のラップとRobinの歌が掛け合いを披露。
曲としてはちょっとインパクトが弱めですが、こういう遊び心がある曲を入れられるのは無料のミックステープならではですね。
M-11「I Gotta Win」はHookで50が歌い、バースではラップを披露する50の曲ではよくあるタイプですが、印象には余り残らず。
そしてアウトロで本作は終了。
無料で配信しているのもあってか、リスナーの聴きたいものを届けるというよりは自分のやりたいことをやった作品という感じですね。
何曲か50のスタイルに合ってないなあと感じる曲もあり、曲に良し悪しが出ています。
ただいい曲もあるのも事実。
無料でダウンロードできる作品としては十分な内容と言えるでしょう。
無料でダウンロードできるので、チェックしてみては?
↓M-10「Cocaine feat. Robin Thicke」。
www.youtube.com