りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Nostalgia / LGYankees × MAICHI

Nostalgia(DVD付)


曲目リスト


1. Nostalgia
2. 卯の月
3. Nostalgia(Instrumental)
4. 卯の月(Instrumental)


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


宮城県仙台市を拠点とするラップユニットのLGYankeesと、埼玉県出身のモデルの高橋真依子(MAICHI名義)のコラボシングル。
2009年3月11日発売。


2008年にリリースしたGIPPERとのコラボミニアルバムがいい意味でも悪い意味でも話題作になったLGYankees。(GIPPERにとっては完全に黒歴史の模様。しかし「KO.A.KU.MA feat. Noa」は人気曲だったんですよね)
彼らが次のコラボ相手に選んだのは、当時雑誌のJELLY専属モデルとして注目されていた高橋真依子。(以後MAICHI)

2008年の12月にリリースした、同じ事務所に所属するNoaの1stアルバムでMAICHI名義で客演をしたのがきっかけとなり、LGYankeesともコラボをすることに。
そしてリリースされたのが本作というわけです。


さて、内容に。


LGYankeesは良くも悪くもあい変わらずで、ガラガラ声のRYOとオーソドックスな声質のHIROでどっちがどこをラップしているのかがすぐわかります。
MAICHIは女の子らしい可愛い声をしていて、人によってはあざとさを感じてしまうかも。


率直に言うとLGYankeesのラップはまだいいとしても、MAICHIの方はお世辞にも歌が上手いとは言い難いです。
歌が本業じゃないということを考慮しても、ぶっちゃけカラオケ好きの友人の方が上手いですね・・。


ただ表題曲のM-1Nostalgia」はそんな歌唱力のハンデがありながらも大分健闘した楽曲に仕上げられていると感じます。
卒業をテーマにした若々しいトピックや、トラックの雰囲気もMAICHIの歌声にマッチしていて、歌唱力もそこまで気にならずに聴き通せます。
また2ndアルバムではPOP寄りな楽曲では浮いていることが多かったRYOのガラガラ声ラップも、この曲ではそんなに浮いてなくいい味となっています。
素直に「いいね」と言える楽曲になっていますね。


M-2「卯の月」は、哀愁漂うトラックの上で音楽へ進む道への決意表明を見せる楽曲。
LGYankeesの2人のラップはトラックへの乗せ方でもリリック面でも熱さを感じる内容で聴きごたえあり。
・・・しかし、この曲はMAICHIの歌が全然雰囲気に合ってなくて浮いているのが否めないんですよね・・。
無理にMAICHIとコラボしないでLGYankeesの単独曲としてこの曲は出せばよかったのでは・・。
LGYankeesのラップは聴きごたえがあるだけに何とももったいなさを感じます。


あとの2曲はインストで、M-3「Nostalgia(Instrumental)」は正直インストとしてはそんなに印象に残らず。
M-4「卯の月(Instrumental)」はインストで聴いているだけでも、哀愁が漂ってきます。
けっこう好きなトラックなので、このトラックそのまま使ったRemixとか出てほしいですね。
まあリリースから10年以上経っている本時点で確認できないのでないとは思いますが・・。


LGYankeesとMAICHIのコラボ作ですが、上にも書いたようにMAICHIの歌唱力が・・・なので「歌唱力は大事!」という人には絶対におススメしません。
ただM-1Nostalgia」に関してはMAICHIの良さを出せた楽曲だと思いますし、どの曲も本作でしか聴けません。
そんなに強くおススメはしませんが、興味があるなら試聴して購入されてもいいかと。


M-1Nostalgia」のPVのメイキング映像。
www.youtube.com