りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

REALRHYME TRAX Phase2 / V.A.

Real Rhyme Trax(2)


曲目リスト


1. Shotcaller / DJ HASEBE feat. LUNCH Time Speax
2. Radio Radio / MIC BANDITZ
3. LIVE LIFE LIVE / GAGLE
4. 深海魚 / EELMAN
5. One Night Flower -Remix- / RYO the SKYWALKER
6. 喜びの唄 / TATE feat. MARKIE
7. GIVE ME YOUR LOVE-DJ WATARAI Deep forest mix- / Tyler
8. SEXY WORLD / F.O.H
9. 昨日のNo,明日のYes / GAKU-MC
10. マイペース / SOFFet
11. オレンジ / Mount Sugar
12. Devastated / SBK
13. RASHINBAN / GOICHI
14. KICK オフ(DJ TATSUTA remix) / KICK THE CAN CREW
15. By the Way-YSST remix- / RIP SLYME


評価: ★★★★★★★★☆☆


ワーナーミュージックからリリースされたコンピレーションアルバム。
2002年11月20日発売。


先日に紹介した2002年2月にリリースされた日本語ラップ系のコンピレーションの「Real Rhyme Trax」。
↓前作の記事
rikubo3270music.hateblo.jp


その第2弾が本作というわけです。


さて、内容に。


メンツを見た限りだと、前作よりはそこまでごちゃごちゃしていない印象を受けます。
前作ではミクスチャーバンドなどもいましたが、本作ではとりあえずラップ系のミュージシャンで固めていますね。


M-1Shotcaller」はシンプルなトラックながらも随所に入るスクラッチが聴いていて気持ちがいいです。
その上に乗るLUCHのラップも癖がなくサラッと聴き通せます。
続くMIC BANDITZのM-2「Radio Radio」も高速なラップと随所に挟まれる多彩な音が聴きごたえあり。
素直に聴き進めるのが楽しみになる流れです。


M-3「LIVE LIFE LIVE」は前作から続いてセレクトされたGAGLE
前作ではちょっと癖のある楽曲でしたが、この曲は純粋に聴いていて楽しいパーティーチューンです。
HUNGERのラップも確かなスキルを発揮しながらも癖がなく、誰でも楽しく聴けるラップを提供していますね。
その後に控えるEELMANのM-4「深海魚」は歌心があるラップが癖になりそうな楽曲で、ライミングも非常に上手いです。
リリックもかなり練られていて、本作の中でもかなり作りの上手さを感じますね。

M-5「One Night Flower -Remix-」は前作でも参加していたRYO the SKYWALKERの楽曲。
前作に引き続きなんでこのメンツの中に混ざっているんだ?って感じですが、曲自体はこれまたGOOD。
とあるコンピアルバムで原曲聴いたことあるんですけど、このRemixは正直原曲より好きかも。
ゆったりとしたトラックの上でのRYOの元気なガラガラ声が不思議な化学反応を起こしています。


M-6「喜びの唄」はTATEとMARKIEによる感謝をテーマにしたメッセージソング。
本作の中では一番わかりやすいメッセージが込められています。
どちらのラップもトラックの雰囲気に合っていますね。

続く2曲はどちらも歌もの。
前者はTylerの色っぽい歌声とクールなトラックが絶妙な相性で、後者はスリリングなトラックの上でのF.O.Hによるセクシャルな歌が聴きごたえあり。
ただ後者は子どものいる前で聴いたらちょっと気まずいかも。


前作から引き続いて参加のGAKU-MCのM-9「昨日のNo,明日のYes」は平和なトラックの上に乗るお気楽なリリックが印象的。
メッセージ性もあるんですけどお気楽な雰囲気のお陰でまったく押しつけがましく聴こえないのが凄みを感じますね。
SOFFetのM-10「マイペース」もまったりとした雰囲気と歌がしっかりハマっていて、聴いていると体を伸ばしたくなります。

M-11「オレンジ」はMount Sugarによる楽曲で、まったりながらも色々な展開を見せるトラックが面白いですね。
その上の綺麗な歌声も相性抜群。

まったり系の楽曲はそこで終わりで、あとはパーティーチューンがメインになっています。
前作でも参加していたSBKのM-12「Devastated」はスクラッチが随所に入っていてハードな印象ですが、MC陣が余り印象に残らず。

GOICHIによるM-13「RASHINBAN」は和風なトラックで、本作ではちょっと異色な雰囲気です。


最後の2曲はKICKとRIPという当時ハードコアなラップ愛好家や同業者から鬼の首を取ったように叩かれていたグループの楽曲のREMIX。
どちらのグループもラップスキルという面ではかなりの実力を持つグループなので聴きごたえでは流石。


前作の感想を書いたばかりということもありどうしても前作との比較傾向が強くなってしまいますがご了承を。

前作と比べるとごちゃごちゃはしていないですね。
ラップ系やR&Bのシンガー系のミュージシャンで固まっており、むしろ全体的に統一感が取れていて、曲順も無理がなく程よくまとまっています。
しかしながら曲のバラエティはしっかりあり、最初から最後まで楽しんで聴けます。

前作にあった短所は解消し、長所は維持する。
かなり理想的な2作目となったのではないかと。

前作は新しいミュージシャンを開拓してみたい!という人に向けた作品でしたが、本作はそのような人も対象に入れつつ純粋に色々なラップや歌を聴きたい!という人でも楽しめると思います。
見かけたら是非どうぞ。


↓M-10「マイペース」。
www.youtube.com

Play With Me / Lene

プレイ・ウィズ・ミー


曲目リスト


1. Virgin Superstar
2. Pretty Young Thing
3. It's Your Duty
4. Play With Me
5. Bad Coffee Day
6. Here We Go
7. Bite You
8. Up In Smoke
9. We Want To Party
10. Pant Sup
11. Surprise
12. Scream
13. Doin It To You
14. Paper Bag


評価: ★★★★★★★☆☆☆


ノルウェーのトンスベルグ出身のシンガー、Leneの1stアルバム。
2003年9月21日発売。


Leneはノルウェーのトンスベルグ出身のシンガーで、1994年にバンドのJoyspeed(後にAquaと改名)のリードシンガーとして起用されました。
1996年からシングルをリリースしていったAquaは世界では1500万枚以上、日本でも100万枚以上のセールスを記録する90年代後半を代表するバンドに。
2001年にAquaが解散したのち、Leneはソロ活動を開始。
2003年に1stアルバムである本作をリリース。デンマークノルウェーではなかなかのセールスを記録したようです。
この1stアルバムリリース後から数年後にAquaが活動を再開したのに加えて、女優業に力を入れるようになったせいか、Leneのアルバムは2020年現在本作のみとなっています。


さて、内容に。


Aquaの作品は聴いたことがないのでそれと比較しての感想はできませんが、純粋にLeneの歌声を聴いた印象としてはアイドルっぽい可愛い歌声です。
パーティーチューンが多めですが、そのトラックとLeneの相性は中々。


M-1Virgin Superstar」は最初は低めの声で歌い始めるものの、Hookで一気に勢いを発散させるという構成が面白いパーティーチューン。
M-2「Pretty Young Thing」はちょっと壮大な雰囲気を感じる恋愛ソングですが、Leneの雰囲気に合っているかと言われるとちょっと微妙。


M-3「It's Your Duty」は1stシングルで切られた曲で、またしてもパーティーチューンに戻ります。Hookではつい口ずさんでしまいそうな強烈でキャッチ―な雰囲気。
しかしながら対訳を見ると内容はかなりセクシャル。
こういうセクシャルな内容が洋楽では普通にヒット曲になるのですから面白いもの。
続くM-4「Play With Me」は表題曲ですが、こちらはそこまで露骨にいやらしい表現はないものの肉食系(既に死語?)な女性を演じています。
ギターの強烈なサウンドもそれを強調させていますね。


M-5「Bad Coffee Day」はROCK風味なバラードで、Leneが本作で最もやりたかったサウンドらしいです。
Leneもかなり気合を入れて歌唱しているのが伝わってきます。


M-6「Here We Go」は個人的に本作では1番Leneの歌が活きていると感じますね。
Hookでは非常にノリのいいサウンドを乗りこなし、バースでは落ち着きながら流暢に歌いこなす。
ハイブリッドなスタイルが聴きごたえ抜群です。

M-7「Bite You」は最初から最後まで低めの声で歌う本作でも異色な楽曲。
ちょっと癖がある内容なので好き嫌い分かれそうです。


M-8「Up In Smoke」は歯切れがいいトラックの上でちょっとラップっぽい歌唱を乗せています。
乗りこなしが難しそうなトラックですけど、Leneの乗りこなしは中々のもの。
次のM-9「We Want To Party」も勢いのあるトラックですが、こちらは純粋な歌を乗せています。
Hookが非常にキャッチ―で耳に残ります。


M-10「Pant Sup」はノリのいいトラックながらもちょっと落ち着いた雰囲気。
最も和訳を見るとこれまたぐいぐい来てますが・・。


M-11「Surprise」ではLeneの本格的なラップが聴けます。
Leneの可愛い歌声を求める人には受けはどうなんだろうとは思いますが、良いアクセントになっていると感じますね。

M-12「Scream」は本作の中では一番正統派よりなバラード。
Leneの歌声をしっかりと聴けますが、良くも悪くも無難なところで落ち着いた感じです。


後の2曲は国内版限定のボーナストラック。
どちらも可愛い雰囲気の楽曲ですが、前者は最初から最後まで淡々と歌う様が今までにない感じで、後者は良くも悪くも本作でのパーティーチューンの延長線上。
ノリのいいパーティーチューンです。


とりあえず色々なことに挑戦しているなという印象です。
ラップに挑戦したり、バラードに挑戦したり、可愛い声を生かしたパーティーチューンをやったりと。
そのおかげで楽曲面では良し悪しがあるものの、最後まで飽きずに聴けます。
Leneの歌声は可愛いので好みは分かれそうですけど。


1度試聴してからの購入をおススメします。


M-1Virgin SuperStar」のPV。
www.youtube.com

REALRHYME TRAX / V.A.

REAL RHYME TRAX


曲目リスト


1. STEPPER'S DELIGHT / RIP SLYME
2. TOKIO LV / SBK
3. CLUBへ ~熱帯夜mix~ / ケツメイシ
4. 謎?謎 / GAGLE
5. スーパーオリジナル / KICK THE CAN CREW
6. NO QUESTION / MELLOW YELLOW
7. Blue Star / RYO the SKYWALKER
8. クロール / GAKU-MC
9. テキトーな奴ら~Why can't we be friends? / DELiGHTED MINT
10. ROCK SHOCK(Time To Riot Mix) / 宇頭
11. ソード オブ ライチェスネス / smorgas
12. 歩 / Scratch 4 Jagger
13. HOT SHOT / トリカブト
14. Mirrorball Satellite 2012 / m-flo
15. UP and Down / Steady & Co.


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


ワーナーミュージックからリリースされたコンピレーションアルバム。
2002年2月27日発売。


2000年代に入って日本でも音楽の1ジャンルとして定着したHIP HOP。
本作はそんなHIP HOPが定着しつつある時期にリリースされたコンピレーションの1枚になります。


さて、内容に。


「Realな曲を入れたコンピレーション」という意味でこんなタイトルにしたんだと思いますが・・正直よくわからないラインナップですね。
GAKU-MCMELLOW YELLOW、KICK辺りはまだわかるんですけど、何組かはミクスチャーバンドなども混ざっていますし、RYO the SKYWALKERに至ってはREGGAEなんですよね。

とりあえずラップが入っている曲でカッコいい曲を!という基準で選曲したのでしょうか。
RealRhymeと銘打つならキングギドラRHYMESTEREAST ENDとか入れた方がもうちょっと説得力はあったと思うんですけどね。

ちょっと片手落ち感が否めないセレクトです。


とりあえずM-1STEPPER'S DELIGHT」からM-3「CLUBへ ~熱帯夜mix~」までの流れは聴きやすくて楽し気なパーティーチューンが揃っています。
コアなHIP HOPファンからすると不快に感じる流れかもしれませんが、これからラップを聴こうというリスナーに向けたものであるならこの流れは良い感じの流れと言えます。
M-3「CLUBへ ~熱帯夜mix~」は個人的にケツメイシの1stアルバムでは1番好きな曲なのでこの曲にスポットがあてられたのは素直にうれしいです。
ただケツメイシの1stアルバムのボーナストラックとして聴くとすごく良く聴こえるんですが、この流れで聴くとそれより若干良さが下がってる気がします。
曲自体は名曲なんですけど、やはり流れって大事ですね・・。


M-4「謎?謎」はGAGLE
このメンツの中でGAGLEがしれっと入っているのも中々すごい気が。
陽気なトラックの上でHUNGERがあいかわらずの独特なラップの乗せ方を見せる楽曲。
癖があるので嫌いな人は嫌いかもしれませんが、唯一無二であることは間違いありません。

そしてM-5「スーパーオリジナル」、M-6「NO QUESTION」はKICK、MELLOW YELLOWとFG勢2連発。
どちらもFGらしい聴きやすいチューンとなっています。
特にM-5「スーパーオリジナル」は3人の確かなスキルとトラックセンスの良さを体感できる楽曲ですね。
デビュー曲なだけありますね。


M-7「Blue Star」は上でも書いたようにREGGAE勢であるRYO the SKYWALKERの楽曲。
なんでこのメンツの中に混ざっているんだ?って感じですけど、曲自体はいいです。
RYOの貫禄のある声と力強いリリック捌き、陽気なトラックが上手くハマっています。

続くGAKU-MCのM-8「クロール」も似たような前向きチューン、DELiGHTED MINTによるM-9「テキトーな奴ら~Why can't we be friends?」は仲間に向けたメッセージソングで、この辺りはリリックの内容も重視した選曲の模様。


M-10「ROCK SHOCK(Time To Riot Mix)」からM-11「」まではバンド系の楽曲が並び、HIP HOPというよりはMETAL、ROCKという感じが強いですね。
どのグループも骨太なサウンドではありますが、良くあるラップ系ROCKとの違いが分からなくてイマイチ印象には残らず。


トリカブトによるM-13「HOT SHOT」が後半では個人的に飛びぬけて気に入った曲ですね。
勢いのあるトラックの上での聴きごたえのあるマイクリレーがインパクト抜群で、聴いていて首を振りたくなること間違いなし。

m-floのM-14「Mirrorball Satellite 2012」はm-floらしいLISAとVERBALが嫌味なく絡むパーティーチューンですが、男臭いマイクリレーのM-13「HOT SHOT」の直後というこの流れで聴くとイマイチあっさりしすぎな印象。
曲自体はいいんですけど、やはり流れが・・。

Steady&CoのM-15「UP and Down」も同じく嫌味のない雰囲気のパーティーチューン。
これまた曲自体は良いんですけど、最後の〆曲としてはちょっと弱め。


全体的に見ると良くも悪くも・・という感じですね。
利点としては15曲全員が違うミュージシャンで被りは一切ないので、知らないミュージシャンを開拓するという意味では役割を果たすこと。
またメンツを様々なジャンルから呼んでいるため、誰でも数曲は好きな曲ができるであろうこと。
(僕自身はトリカブトは本作で初めて知ったのですが、彼らの他の音源もチェックしてみたいと思いました)

欠点としてはやはりメンツが系統的にごちゃごちゃしているため、アルバムとしてのまとまりがイマイチ。
そして曲順で損している曲が多いと感じました。
こういう既発曲を集めたコンピレーションアルバムって曲順の良し悪しが露骨に出るんですけど、本作はちょっとそれがマイナスに働いていた曲が多かったかも・・。(特に最後の2曲なんてもうちょっと何とかなったのでは?)
素材は悪くないだけに勿体ないです。


あくまで既発曲の寄せ集めでこのコンピならではの曲というのはないので、「ラップ系の音楽に興味があって、新しいミュージシャンを開拓したい!」という人向け。
そういう意味でならチェックして損はないかと。


↓M-3「CLUBへ ~熱帯夜mix~」。
www.youtube.com

Turbo 919 / Sean Garrett

ターボ919(初回生産限定特別価格)


曲目リスト


1. Deep Sleep Intro
2. What You Doin' With That
3. Come On In feat. AKON
4. Girlfriend Ringtone feat. LIL WAYNE
5. Turbo 919
6. I Still Believe Interlude
7. Lay Up Under Me
8. On The Hood
9. She Likes Me Interlude
10. 6 In The Morning
11. Grippin' feat. LUDACRIS
12. Patron feat. PHARRELL
13. Pretty Girl
14. Why
15. One Day


評価: ★★★★★★★★☆☆


アメリカのジョージア州アトランタ出身のR&Bシンガー、Sean Garettの1stアルバム。
2007年8月28日発売。


Sean Garettは父親が米兵であったことからグローバルな転勤族の一家で育ち、4歳の時に家族とヨーロッパに引っ越ししてからはドイツとイギリスを転々とする日々でした。
17歳の時にタレントショーで演奏したのを皮切りに、音楽の世界に足を踏み入れていくことになります。
主に名前が広がりを見せたのは2004年からで、USHERの「Yeah!!」やTeairraMariの「Make Her Feel Good」、Nicki Minajの「Massive Attack」などといった自身が制作に携わった曲で多数のヒットが生まれたのです。
そのため最もヒット曲の多いプロデューサーのビルボードで5位を記録し、敏腕プロデューサーとして全世界に名前を広げることに。
そんなプロデューサーとして定着していた彼が、そのプロデューサーに含めてR&Bシンガーとしてデビューを飾ったのが1stアルバムである本作。


では、内容に。


Seanはとにかく器用なシンガーという印象を受けました。
綺麗に歌う部分ではしっかりと綺麗に歌い上げ、パーティーチューンでは身軽に歌い上げる。
ギアの切り替えがうまいと感じます。


神聖な雰囲気のイントロを経てのM-2「What You Doin' With That」はお洒落な雰囲気のダンスチューン。
対訳を見ると中々セクシャルで最初の曲としてはちょっと刺激が強め。
随所に入る色っぽい口説きがそのセクシャルさを倍増させています。
AKONが参加した次のM-3「Come On In feat. AKON」も似たような感じですが、こちらはトラックが甘い雰囲気。
AKONのラップと歌もいいアクセントになっており、序盤ではハイライトと言える楽曲ですね。

M-4「Girlfriend Ringtone feat. LIL WAYNE」はトラックは甘い雰囲気ながらも癖になるリズムが特徴的で、純粋に聴いていて楽しくなるトラックです。
Seanの歌声も程よく絡んでいます。
しかしLIL WAYNEのラップがトラックの雰囲気に合っておらず、人選ミスな感が否めません。


M-5「Turbo 919」は表題曲でSeanの1人舞台。
甘い雰囲気で歌い上げるのかと思ったらHookではふざけたような歌唱を見せるという仕様で(トラックもそこはダンス調のトラックに変化)、Seanの歌の様々な乗りこなしを堪能できます。
Sean単独の曲では一際面白い曲です。表題曲になっただけはありますね。


インストを挟んでアルバムは中盤へ。
M-7「Lay Up Under Me」、M-8「On The Hood」はおなじみのセクシャルな恋愛ソングで、今度は最初から最後まで甘く歌いあげています。
ドライブのBGMには持って来いですね。
このあたりはしっとりと聴かせる方向にシフトした模様。


インストを挟んだM-10「6 In The Morning」は雰囲気が変わってノリのいいダンスチューンで、随所に入る声がLil Jonを彷彿とさせます。
堂々としたSeanの歌も聴きごたえがあり、トラックと併せて首を振りたくなります。


ここからは後半。
LUDACRISを迎えたM-11「Grippin' feat. LUDACRIS」も落ち着いた雰囲気のトラックではありますが、SeanもLUDACRISと共にラップを披露しているのもあってちょっとクラブ向けな印象も受けます。

M-12「Patron feat. PHARRELL」は落ち着いた雰囲気のトラックでは同じですが、SeanもPHARRELLもしっかりとした歌を披露。
1日の終わりを思わせるようなサウンドです。


M-13「Pretty Girl」は可愛いと思って声をかけた女性がベッドに入ったら性獣に豹変する様を描いたストーリーテーリング。
続くM-14「Why」は対訳も英詩も記載されていません。
どちらも歌いこなしが難しそうなトラックなのですが、難なく歌いこなすSeanの力量を堪能できます。


最後を締めくくるM-15「One Day」はピアノの上でSeanが歌を披露する正統派なバラード。
他の曲ではセクシャルな内容が大半を占めているSeanのリリックですが、この曲ではセクシャルな表現を一切使わずに真剣に彼女に対する愛を歌っています。
最後は綺麗に締めくくりました・・・・かね。


Seanの綺麗な歌声は結構幅広い層に受け入れられそうですし、歌唱力も確かな物。
最もダンスチューンでの歌声はちょっと好みが分かれるかもしれません。
しかしさすがはヒット曲を数々生み出したプロデューサーというだけあって聴きやすさはとてもあります。
どんなジャンルが好きな人でも何曲かは好きな曲ができるのでは。


見かけたら是非どうぞ。


↓M-11「Grippin' feat. LUDACRIS」のPV。
www.youtube.com

GROOVE ~Crusing~ / V.A.

GROOVE~cruising~


曲目リスト


1. Badboy Please / N.C.B.B(North Coast Bad Boyz)
2. Feeling... / AILI
3. Head Up High / BIG RON, RICHEE, One-2
4. Back Wild / BUZZ
5. Hood Night / DAZZLE 4 LIFE
6. 2 Of Us / 詩音 feat. RICHEE
7. Until May 23.2006 / HYENA, DESTINO, Ark
8. S. / ERIKA feat. LGY
9. Island / KATAGI
10. The Boogie That Be / NORA
11. Want You To Know / 一丁目団 feat. BIG RON
12. Groovin' Everyday / TWO-J feat. GROOVE BROTHERS
13. Hi-Car / BLACK BELT
14. 生きた心地 / RODEO MASTER feat. SAY
15. I’m Back / GDX


評価: ★★★★★★★☆☆☆


日本の西海岸系のラップ曲を集めたコンピレーションアルバム。
2006年8月23日発売。


2000年代に入ってから日本のHIP HOP業界で一つのムーブメントとなった西海岸サウンド
そのブームの真っ盛りに出たコンピアルバムですね。


では、内容に。


参加アーティストを見ると前半はN.C.B.BやBIG RONなど単独で音源を出していたりして名前が全国区に広がっていたメンツが多く、後半はBLACK BELTやRODEO MASTERなどほとんど見かけない名前が目立ちますね。
最も一番のベテランと言えるのは最後に控えるGDXですが。


幕を開けるのは北海道から札幌のラップクルーN.C.B.BのM-1Badboy Please」。
爽やかながらも攻撃的なトラックの上でのマイクリレーが聴きごたえ抜群。この曲を1曲目に持ってきたのは正解です。
それぞれのラップスキルがそれほどあるわけではないですけど、マイクリレーという形だとカッコよさが出るグループですよね。

続くAILIによるM-2「Feeling...」はそんな攻撃的な楽曲から一転で心地よいトラックの上でのメロウチューン。
AILIの癖のない歌声がトラックに程よく絡む様が聴いていて気持ちいいです。
ここまでの流れで結構聴き続けるのが楽しみになること請け合いです。


M-3「Head Up High」はマイクはBIG RONにRICHEEにOne-2、トラックはDJ MARIOという後のGHETTO INCのメンバーとなる人物が勢ぞろい。
このコンピの翌年にリリースされたGHETTO INCの1stアルバムではDJ MARIOのトラックにラップが乗る曲はなかったので、今のところDJ MARIOの唯一のGHETTO INCメンバーのラップが乗ったトラックになります。
自分たちのヒストリーを基にした応援歌で、哀愁漂うトラックの上でのBIG RONの歌声がしっかりとハマっています。RICHEEとOne-2のラップも悪くはないですけどBIG RONが一番ハマっていますね。

M-4「Back Wild」を務めるのは宮城県から仙台のラップクルーのEIGHT TRACKからBUZZの1人舞台。
トラックは後にLGYankeesのメンバーとなる同じく仙台のDJ No.2。
この曲はとにかくDJ No.2のトラックがカッコいいです。神聖な雰囲気のイントロ、随所で入るスクラッチと最初から最後まで聴き逃せないですね。BUZZのラップは悪くないですけどまあまあ。

M-5「Hood Night」はD4L。確か本人たちのアルバムにも収録されていた気がします。
CMDのラップとT-Trippenのトークボックスが相変わらずのハマり具合。聴いていて首を振りたくなること間違いなし。


M-6「2 Of Us」は当時ではシーンでも期待の歌姫とされていた詩音の楽曲にRICHEEが参加。
よくある感じのパーティーチューンですけど、詩音の歌声とRICHEEのちょい高めのラップとの相性は中々。


M-7「Until May 23.2006」は、神奈川のh.g.pからHYENAにDESTINO、Ark。
勢いのあるトラックの上で3人の絆をマイクリレーで熱くラップする内容で、個人的には本作中盤のハイライト。
元々熱い内容のリリックを書かせると上手い3人。そのテーマでこの3人のマイクパスとなれば悪いはずがありません。
カッコよさの面でもリリックの面でも本作ではかなり聴かせる楽曲です。


M-8「S.」はBUZZと同様宮城県仙台市から歌姫のERIKAと当時アルバムを出したばかりだったLGY。
ERIKAの力強い歌声とLGYのがっつくようなラップが聴きごたえあり。
今はERIKAはTERRYとよくやるようになりましたけど、LGYのことはどう思ってるんでしょうか。


M-9「IsLand」はKATAGIというラッパーで、本作で初めて名前を知りました。
カナダ出身の日系ラッパーで、2000年代前半からコンピ等に参加していたようですね。
切なげのトラックの上での寂しげなラップが独特な雰囲気を醸し出しています。
BIG RONと詩音がコーラスで参加していますよ。


M-10「The Boogie That Be」は神奈川からのラップクルーのNORA。
NORA名義ですがリーダーのTicky "D" Tacは不参加で、Tacを除いた4人でのマイクリレーです。
この曲では1番GIPPERが冴えてますかね。
シンプルなトラックの上での舐めまわすようなフロウがインパクトがあります。

M-11「Want You To Know」は沖縄から一丁目団の楽曲で、BIG RONが客演として参加。
ミュージシャンとして生きていく中でいろいろと迷惑をかけてしまった恋人に対するメッセージソング。
リリックの内容に好感を持てるかで評価が変わると思います。


M-12「Groovin' Everyday」はアメリカと日本を行き来するラッパーのTWO-Jで、GROOVE BROTHERSが客演としてクレジットされていますが実質TWO-Jのソロ曲です。
随所に入るスクラッチがカッコいいものの、曲としてはちょっとパンチが弱め。

M-13「Hi-Car」はBLACK BELTというグループで、本作で初めて知ったグループです。
どうやら他に音源は出していないようですね。
疾走感のあるトラックは面白いもののちょっとラップが弱いです。


M-14「生きた心地」はRODEO MASTERというラッパーで、2006年に1枚アナログをリリースしたようですね。
綺麗なトラックの上で彼女とのひと時をラップする内容。
HookではSAYが色気のある歌で華を添えます。
RODEO MASTERのラップは余り特徴はないですけど、そのおかげでSAYの歌声の邪魔になっていないのが利点。


最後を締めくくるのは日本語ラップがまだ形になっていなかった頃から活動を続けていたベテランのGDXによるM-15「I'm Back」。
客演にはクレジットされていないですけど、バックボーカルでZeebraとBIG RONが参加しています。
西海岸風なトラックの上でGDXらしいギャングスタラップを披露。


西海岸風サウンドという縛りはあるものの、色々なタイプの曲が入っていて最後まで聴ける内容になっています。
最も曲としては良し悪しがあり、特に後半の方はちょっと失速気味な印象を受けますね。
もう少し実力派なラッパーを向けてもよかった気がします。

しかし全国的に名前が広がっているメンバーでも本作でしか聴けない音源も収録されているので、それ目当てだけでも手に入れる価値はあると思います。


↓M-2「Feeling...」。
www.youtube.com

Dangerous / LOUCHIE LOU & MICHIE ONE

Danger-us


曲目リスト


1. Dangerous
2. Party Party
3. I Knew It I Blew It
4. The Honeymoon Is Over
5. The Crickets Sing For Ana Maria
6. You'll Never Know (How You Got Me Fellin')
7. Feel The Vibes (In The Air)
8. Kingman
9. Translantic Lover
10. Baby I'm Gonna Get You
11. Before The Night Is Over
12. I've Got A Feeling
13. I Feel For You


評価: ★★★★★★★★☆☆


ロンドンのRaggaPopユニット、LOUCHIE LOU & MICHIE ONEの2ndアルバム。
1997年6月25日発売。


REGGAEの世界でヒット曲を量産し、90年代を代表する人気ユニットとなったLOUCHIE LOU & MICHIE ONE。
1997年の夏、2ndアルバムである本作をリリースしました。(1996年にリリースされたという情報もありますが、どちらが本当なんでしょう?)
前作は3年も録るのにかかったそうですが、本作では6ヵ月で録り終えたとのこと。
ちなみに2021年時点ではLOUCHIE LOU & MICHIE ONE名義では最後のアルバムになっています。


では、内容に。


LOUCHIE LOU & MICHIE ONEの特徴は1stアルバムの感想でも書いたようにLOUCHIEの爽やかな歌声とMICHIEの力強いラップ。
本作でもその特徴は変わらず、両者の抜群の相性を見せつけてくれる内容になっています。


重たい雰囲気のトラックの上でのLOUCHIEの歌声がしっかりと耳を掴む表題曲のM-1Dangerous」でアルバムは幕を開けます。
対訳を見るとかなり強気な内容。
続くM-2「Party Party」では落ち着いた雰囲気ながらも曲名の通りパーティーがテーマで、大人な雰囲気を出したパーティーチューンになっています。
2曲とも彼女たちだからこそ作れた楽曲だと強く感じます。

M-3「I Knew It I Blew It」でもそのクールなチューンを聴かせた後のM-4「The Honeymoon Is Over」は今までの曲と比べるとちょっと陽気な雰囲気。
しかしながら対訳を見るとちょっとダーク・・。曲としてはつい首を振りたくなるようなチューンです。

M-5「The Crickets Sing For Ana Maria」はサマーチューンで、前半では一番トラックのインパクトが強いです。
MICHIEの詰め込むようなラップもインパクトが強いですね。

M-6「You'll Never Know (How You Got Me Fellin')」ではそこから一転して大人な雰囲気のラブソング。
ですが次のM-7「Feel The Vibes (In The Air)」、M-8「Kingman」は続いてセクシャルな内容で、M-6「You'll Never Know (How You Got Me Fellin')」のその後を描いたような感じになっています。
音的にはノリが良くて癖になる楽曲ですが、対訳はR-15。
M-8「Kingman」は所々に男性の声が入っていることもあり異色な雰囲気です。


M-9「Translantic Lover」はドラムが音が大きめなこともあり力強くて歯切れのよいMICHIEのラップが印象的。
次のM-10「Baby I'm Gonna Get You」とM-11「Before The Night Is Over」というセクシャルなラブソングを挟んだ後はM-12「I've Got A Feeling」。
この曲は対訳が付いていませんが、LOUCHIEの爽やかな歌声がHookでしっかりと良さを発揮しています。

最後を締めくくるのは国内版のボーナストラックであるM-13「I Feel For You」。
LOUCHIEの歌声もMICHIEのラップが入り混じる構成で、最後にふさわしい熱さをと彼女たちらしい涼しさを両立させたこの上ない楽曲です。


彼女たち曰く「本作は前作よりハードな内容」とのことでしたが、実際に聴いてみた感じでは前作と比べてそこまでハードだとは感じず、聴きやすいつくりは健在だなと感じました。
むしろ本作は彼女たちがやりたいようにやっているのが感じられて、曲的にもバラエティに富んだように感じます。
最初から最後までしっかり聴けるアルバムになっていますね。

前作も快作でしたが、本作も負けず劣らずの快作です!

しかしこんな魅力的なグループがこのアルバムを最後にアルバムを出さなくなってしまったのは残念です。
今この2人何してるんですかね?


見かけたら前作も併せて是非どうぞ。


M-1Dangerous」。
www.youtube.com

WaterWorld / DJ OASIS

ウォーターワールド


曲目リスト


1. ウォーターワールド
2. マイク持つDJ
3. バラマク feat. 童子-T
4. だからどこでも feat. JUN-G, K DUB SHINE, 三善/善三
5. 超特急 feat. UZI
6. CONTINUE?
7. 世界一おとなしい納税者 (カモ) feat. 宇多丸
8. アトミックボム feat. K DUB SHINE, 童子-T
9. ここにあるぜ feat. JA飛龍
10. まわり罠 feat. BOY-KEN, SHIBA-YANKEE
11. マジうざくねぇ? feat. ZEEBRA
12. 『』
13. 何の為
14. これ feat. K DUB SHINE
15. どんな価値
16. マイク持つDJ達 feat. DJ JIN, DJ KAORI, DJ MASTERKEY


評価: ★★★★★★★★☆☆


東京都出身のDJ、DJ OASISの2ndアルバム。
2005年7月27日発売。


1stアルバムである前作をリリースした後に、自身がDJを務めるグループのキングギドラの再始動に参加したDJ OASIS
2002年にリリースしたキングギドラの2ndアルバムが良くも悪くも話題作になったこともあり、一気に音楽シーン全体に名前を広げました。
キングギドラの再始動以降自分名義の作品は出していなかったものの、2004年から自身のシングルのリリースを再開。
2005年、2ndアルバムである本作をリリースしました。


では、内容に。


DJ OASISは自らマイクも握るのですが、K DUBと同じく淡々としたラップが特徴。
しかしK DUBと比べると若干ラップに抑揚が付いているため、K DUBと比べるとちょっと器用な印象を受けます。


イントロ的な役割のM-1ウォーターワールド」を経てのM-2「マイク持つDJ」は先行シングル曲。
DJ OASISらしいシンプルながらも聴きごたえのあるトラックで、自己紹介的なリリックを乗せる楽曲。入りだしとしてはいいですね。
このノリが好きになれたならその先も聴き続けて大丈夫です。


童子-Tが参加したM-3「バラマク feat. 童子-T」は映画の挿入歌のような雰囲気で、悪徳組織からお金を盗んで真面目に生きている人間にばらまくというストーリーテーリングもの。
童子-Tの渋い声がリリック的にもトラック的にもバッチリハマっています。
続くM-4「だからどこでも feat. JUN-G, K DUB SHINE, 三善/善三」はマイクリレーで、ワックMCワナビーもの。
序盤はK DUBやOASIS、三善氏のローテンションなラップが続くものの、最後にJUN-Gの元気なラップが新鮮に飛び込んできて中々聴かせますね。

M-5「超特急 feat. UZI」はUZIが参加していて元々は「廃人超特急」という曲名でした。
しかしリリックの内容に問題があったようで所々編集された跡があり、曲名も「超特急」に変更されたという経緯があります。
トラックも前半の楽曲の中では一番インパクトが強く、UZIもバリバリなラップを聴かせるため前半では一番印象に残る楽曲です。

ゲーマーのDJ OASISらしいゲームネタのM-6「CONTINUE?」を挟んだM-7「世界一おとなしい納税者 (カモ) feat. 宇多丸」は先行シングル曲で宇多丸とのシリーズものとなっている「キ・キ・チ・ガ・イ」シリーズの第3弾。
トラックは色々な展開を見せていてスリリングで聴いていて飽きません。
ただラップの内容に関しては2人ともリリックの切れが鈍くて所々イメージで言っているだけでないかと思われる箇所も散見。ちょっと消化不良です。


M-8「アトミックボム feat. K DUB SHINE, 童子-T」は2005年当時のAtomic Bombによるボッセカット。
3人とも地味なラップであるのは否めないのですが、ダークな雰囲気のトラックにはしっかりとハマっていて存在感があります。
最後を締める童子-Tが乗りこなしがかっこよくてこの曲のMVP。
その後の2曲も同じく暗い雰囲気でのマイクリレーで、どちらもカッコいいですがBOY-KENとSHIBA-YANKEEがダークなトラックの上でREGGAEなフロウで暴れまわる後者の方が個人的には好きです。

ZEEBRAが参加したM-11「マジうざくねぇ? feat. ZEEBRA」は暗いトラックの上で情けない親や国に毒を吐くOASISらしい内容。ただこれもイマイチ切れがないように感じます。


スキットを挟んでからのM-13「何の為」からはラッパーとしての自分を見つめなおす自省的な内容の楽曲が続きます。
個人的にはM-15「どんな価値」がベスト。
一番淡々としたトラックで地味なんですけど、それだけにOASISのラップがスッと耳に入ってきます。


M-16「マイク持つDJ達 feat. DJ JIN, DJ KAORI, DJ MASTERKEY」に関しては、恐らくアルバムとしてはM-15「どんな価値」で終わりで、この曲はボーナストラックみたいな役割なんでしょうね。
みればわかる通りM-2「マイク持つDJ」のREMIXで、DJ OASISと同じくマイクも握るDJ3人が参加。
とは言ってもDJ MASTERKEYはHookと最後でちょろっと顔を出すだけです。
この頃はDJ KAORIもまだそんなに叩かれていなかった時期だと思うので、まあまあプロップスもあったんでしょうね。


全体を通して最後まで通して聴けるアルバムになっています。
たらればを挙げれば出てくるんですけど、基本的にDJ OASISのラップもローテンションながら聴きごたえはありますし、客演もいい働きをしています。
聴きやすい曲も多いのでDJ OASISをこれから聴いてみようという方にもいいのではないかと。


見かけたら是非どうぞ。


↓M-2「マイク持つDJ」、M-8「アトミックボム feat. K DUB SHINE, 童子-T」のライブ映像。
www.youtube.com