りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Dangerous / LOUCHIE LOU & MICHIE ONE

Danger-us


曲目リスト


1. Dangerous
2. Party Party
3. I Knew It I Blew It
4. The Honeymoon Is Over
5. The Crickets Sing For Ana Maria
6. You'll Never Know (How You Got Me Fellin')
7. Feel The Vibes (In The Air)
8. Kingman
9. Translantic Lover
10. Baby I'm Gonna Get You
11. Before The Night Is Over
12. I've Got A Feeling
13. I Feel For You


評価: ★★★★★★★★☆☆


ロンドンのRaggaPopユニット、LOUCHIE LOU & MICHIE ONEの2ndアルバム。
1997年6月25日発売。


REGGAEの世界でヒット曲を量産し、90年代を代表する人気ユニットとなったLOUCHIE LOU & MICHIE ONE。
1997年の夏、2ndアルバムである本作をリリースしました。(1996年にリリースされたという情報もありますが、どちらが本当なんでしょう?)
前作は3年も録るのにかかったそうですが、本作では6ヵ月で録り終えたとのこと。
ちなみに2021年時点ではLOUCHIE LOU & MICHIE ONE名義では最後のアルバムになっています。


では、内容に。


LOUCHIE LOU & MICHIE ONEの特徴は1stアルバムの感想でも書いたようにLOUCHIEの爽やかな歌声とMICHIEの力強いラップ。
本作でもその特徴は変わらず、両者の抜群の相性を見せつけてくれる内容になっています。


重たい雰囲気のトラックの上でのLOUCHIEの歌声がしっかりと耳を掴む表題曲のM-1Dangerous」でアルバムは幕を開けます。
対訳を見るとかなり強気な内容。
続くM-2「Party Party」では落ち着いた雰囲気ながらも曲名の通りパーティーがテーマで、大人な雰囲気を出したパーティーチューンになっています。
2曲とも彼女たちだからこそ作れた楽曲だと強く感じます。

M-3「I Knew It I Blew It」でもそのクールなチューンを聴かせた後のM-4「The Honeymoon Is Over」は今までの曲と比べるとちょっと陽気な雰囲気。
しかしながら対訳を見るとちょっとダーク・・。曲としてはつい首を振りたくなるようなチューンです。

M-5「The Crickets Sing For Ana Maria」はサマーチューンで、前半では一番トラックのインパクトが強いです。
MICHIEの詰め込むようなラップもインパクトが強いですね。

M-6「You'll Never Know (How You Got Me Fellin')」ではそこから一転して大人な雰囲気のラブソング。
ですが次のM-7「Feel The Vibes (In The Air)」、M-8「Kingman」は続いてセクシャルな内容で、M-6「You'll Never Know (How You Got Me Fellin')」のその後を描いたような感じになっています。
音的にはノリが良くて癖になる楽曲ですが、対訳はR-15。
M-8「Kingman」は所々に男性の声が入っていることもあり異色な雰囲気です。


M-9「Translantic Lover」はドラムが音が大きめなこともあり力強くて歯切れのよいMICHIEのラップが印象的。
次のM-10「Baby I'm Gonna Get You」とM-11「Before The Night Is Over」というセクシャルなラブソングを挟んだ後はM-12「I've Got A Feeling」。
この曲は対訳が付いていませんが、LOUCHIEの爽やかな歌声がHookでしっかりと良さを発揮しています。

最後を締めくくるのは国内版のボーナストラックであるM-13「I Feel For You」。
LOUCHIEの歌声もMICHIEのラップが入り混じる構成で、最後にふさわしい熱さをと彼女たちらしい涼しさを両立させたこの上ない楽曲です。


彼女たち曰く「本作は前作よりハードな内容」とのことでしたが、実際に聴いてみた感じでは前作と比べてそこまでハードだとは感じず、聴きやすいつくりは健在だなと感じました。
むしろ本作は彼女たちがやりたいようにやっているのが感じられて、曲的にもバラエティに富んだように感じます。
最初から最後までしっかり聴けるアルバムになっていますね。

前作も快作でしたが、本作も負けず劣らずの快作です!

しかしこんな魅力的なグループがこのアルバムを最後にアルバムを出さなくなってしまったのは残念です。
今この2人何してるんですかね?


見かけたら前作も併せて是非どうぞ。


M-1Dangerous」。
www.youtube.com