りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

MEGA HITS / V.A.

MEGA HITS


曲目リスト


1. All That She Wants / Ace Of Base
2. Baby-Baby-Baby (Album Radio Edit) / TLC
3. I'm Every Woman / Whitney Houston
4. Breathe Again / Toni Braxton
5. Wannagirl (Preferredgirl Pop Mix) / Jeremy Jordan
6. Baby, I Love Your Way (Radio Version) / Big Mountain
7. Forever In Love / Kenny G
8. Heaven Come Down (Radio Edit) / Jennifer Brown
9. So Natural (7'') / Lisa Stansfield
10. Anya (Edit) / Deep Purple
11. Right Here (Human Nature Radio Mix) / SWV
12. Boom! Shake The Room (Club Radio Mix) / Jazzy Jeff & Fresh Prince
13. Sax-A-Go-Go / Candy Dulfer
14. Back & Forth (Mr. Lee & R. Kelly's Remix) / Aaliyah
15. It's All Good (Grandmaster Mix) / Hammer
16. Bump N' Grind / R. Kelly


評価: ★★★★★★★★★☆


洋楽のヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。
1994年10月21日発売。


90年代から様々な洋楽コンピレーションが日本国内でもリリースされていましたが、本作はBMG Victorからのコンピレーションアルバムですね。
当時BMGに所属していたミュージシャンのヒット曲が収録されています。


特に前置きはいらないでしょう。
では、内容に。


収録曲は主にR&B的なアプローチで、お洒落な楽曲が多めですね。


AceによるM-1All That She Wants」はキレのいいトラックの上で歌声が絶妙な絡みを見せる、最初の入りだしとしては最高な1曲。
TLCによるM-2「Baby-Baby-Baby (Album Radio Edit)」はお洒落な雰囲気のトラックの上での色っぽいTLCの歌唱が印象的で、聴いているだけでもパーッとした気分になります。
このスタートからして聴き進めるのが楽しみになること請け合い。

M-3「I'm Every Woman」に控えるはこの年代の音楽ファンにはお馴染みWhitney嬢。
Chakaの同名曲のカバーですが、もうこれはとにかくキャッチ―な雰囲気。
パワーのあるWhitneyの歌唱が聴きごたえ抜群で、やはり天性の才能を感じさせます。

ToniのM-4「Breathe Again」は大人な雰囲気の失恋ソングで、落ち着いたトラックの上ながらもToniの情熱的な歌唱が耳を惹きます。


そしてそんな落ち着いた雰囲気から一気に派手なトラックでドカンと決めてくるのがJaremyによるM-5「Wannagirl (Preferredgirl Pop Mix)」。
様々な楽器の音を贅沢に取り込んだトラックは非常に印象に残ります。特にイントロに関しては1回聴いただけで耳に残ることでしょう。
アルバムとしてもいいアクセントになっています。

続くBig MountainのM-6「Baby, I Love Your Way (Radio Version)」はトラックがREGGAEのリズムを取り入れていて、ゆったりとした雰囲気とキャッチ―さを融合させたような不思議な内容。
Hookでの音使いは陽気さも感じさせますが、どの要素も喧嘩せずにまとまっているのがすごいと感じますね。


Kenny GによるM-7「Forever In Love」はのどかな雰囲気漂うインスト。インストながらもサックスの音だけで十分に聴かせます。

続くM-8「Heaven Come Down (Radio Edit)」はJenniferによる楽曲で、聴きやすいキャッチ―な雰囲気の上でのハキハキとした歌唱が好印象。

LisaによるM-9「So Natural (7'')」でまたしても落ち着いた雰囲気に。
お洒落な雰囲気のトラックでのLisaの貫禄を感じる歌が雄大さを感じさせます。


M-10「Anya (Edit)」は本作では唯一のROCKからDeep Purpleの楽曲。
イントロからはラテン系の雰囲気を思わせましたが、一気にROCKのサウンドに代わってビックリしました。
M-9「So Natural (7'')」が落ち着いた雰囲気だったとはいえ、ここまでぶち上げる楽曲を入れてくるのはジェットコースターみたいですね。
曲自体はカッコいいですが、アルバム全体を見るとちょっと浮いているような気もします。


続くSMVのM-11「Right Here (Human Nature Radio Mix)」でまたしてもお洒落な雰囲気に戻ります。
シンプルながらも癖になるトラックとSMVの3人の歌唱が爽やかで目を閉じると青空が浮かんできますね。

M-12「Boom! Shake The Room (Club Radio Mix)」はHIP HOPからJazzy Jeff & Fresh Prince
Jazzyによるこれぞ80年代&90年代!というサンプリング全開のトラックとFreshの陽気なラップによるパーティーラップで、嫌でも首を振りたくなってしまいます。
西海岸ならN.W.Aや2PAC東海岸ならNASやWu-Tangなどのシリアスな内容をラップするラッパーやグループばかりが語り草にされる80年代前半から90年代のHIP HOPですが、このようなただただ楽しいパーティーラップにもスポットライトが当たってほしいですよね。


M-13「Sax-A-Go-Go」はサックス奏者のDulferによる有名曲。インストながらも単純に聴いていて楽しいインストになっており、ノリノリになること間違いなし。

AaliyahによるM-14「Back & Forth (Mr. Lee & R. Kelly's Remix)」は、とても当時10代だったとは思えない大人っぽい歌唱でクールな雰囲気。
癖になるHIP HOP色の強いトラックとの相性も抜群。


M-15「It's All Good (Grandmaster Mix)」はHIP HOP畑からこれまた知らない人はいないであろうM.C. Hammerの楽曲。
もうこの頃には落ち目感漂っていたHammerですけど(実際この曲が入ったアルバムリリース後自己破産してますし)、ちょっと気が抜けた感のある雰囲気は健在です。
対訳見ると結構えげつないこと言ってますが。


最後を締めくくるM-16「Bump N' Grind」を務めるはR&Bファンなら知らない人はいないR.Kelly
対訳を見るとスケベな恋愛ソング。
でも曲としては爽やかな雰囲気でコンピ最後の曲としてはキレイにまとまって・・いますかね。


よくある洋楽コンピだろうなーなんて何となく手に入れた1枚ですけど、正直あまりの内容の良さにビックリ。
最初から最後まで飽きずに聴ける16曲がセレクトされています。
お洒落な雰囲気の楽曲が多いので、ドライブや家事のBGMには持って来いの1枚ですね。
「古きよきもの」を体感したい方は是非。
この時代をリアルタイムで体験してみたかったですね・・。


↓M-3「I'm Every Woman」のPV。
www.youtube.com