曲目リスト
1. Intro
2. Fire Burning
3. Raggamuffin
4. Keep It Blazing
5. Touch The Sky
6. Dreamer
7. Red Hot
8. Treasure Hunter
9. Big It Up!!
10. Rub-a-dub Warrior!!
11. Ms.m.i.c.
12. Do The Reggae Music
13. Baddaz
14. Stars
15. Don`t Cry
16. One Love
評価: ★★★★★★★★★★
神奈川県鎌倉市出身のシンガー、HAN-KUNの2ndアルバム。
2010年7月7日発売。
湘南乃風のメンバーとして活動しつつも2008年、1stアルバムをリリースして本格的にソロ活動を開始したHAN-KUN。
2009年には湘南乃風の4thアルバムもリリースされ好セールスを記録しましたが、アルバムリリース後は改めてソロ活動に力を入れてHAN-KUN名義でシングルを2枚リリース。
2010年にも湘南乃風としてもHAN-KUNとしてもシングルをリリースし、シーンでの存在感をバリバリ発揮させていました。
同年7月に2ndアルバムである本作をリリースしました。
チャートでも10位を記録し、HAN-KUNの人気を裏付けた結果となりましたね。
では、内容に。
HAN-KUNの特徴は前作でも書いたように間違いない歌唱力とラップスキル。
声質も非常に良くて幅広い曲調に対応できる人なんですよね。
イントロ(このイントロから爽快感があってカッコいいんですよね)を経てからのM-2「Fire Buring」の流れからもう耳をロックされること必至。
かなりノリのいいトラックにバシバシと言葉を乗せるHAN-KUNが本当にカッコよすぎます。
M-3「Raggamuffin」もグイグイ来るようなトラックに乗っかるラップもすごくいいんですが、Hookでは改めて間違いない歌唱力を堪能できます。
M-4「Keep It Blazing」は1stシングルの表題曲で、タイトルから連想できるように凄まじく熱い曲。
迫力のあるトラックの上での早口ラップは聴きどころの塊と言っても全く過言ではないです。
続くM-5「Touch the Sky」も3rdシングルの表題曲で、こちらは機械的なトラックでのダンスチューン。
とにかく盛り上がることを意識したナンバーで、HAN-KUNのラップもかなり聴いていて気持ちいいです。
ジャマイカで録音したというコーラスもかなりいい味出してます。
ここまではとにかくガンガンな楽曲が続きましたが、M-6「Dreamer」で一気に雰囲気が変わります。
かなりゆったりとしたトラックで、その上に乗るのは仲間に向けた暖かいメッセージソング。
HAN-KUNの歌もかなり優しくて雰囲気にしっかり合っています。
M-7「Red Hot」もかなりゆったりしたトラックの上で前に進む決意を綴る熱い内容。
バックのコーラスとの絡みも絶妙で、神秘的な雰囲気ですらありますね。
ゆったりとした楽曲は一旦ここまでで、次からはまた楽しいチューンが続きます。
M-8「Treasure Hunter」、M-9「Big It Up!!」はどちらも民族的なトラックの上で隙間なくラップを乗せていく様が爽快感抜群。
M-10「Rub-a-dub Warrior!!」は神聖な雰囲気の迫るようなトラックで、アルバムの中でも異色なトラック。
その上に乗るのは縦横無尽に乗っかるHAN-KUNのラップで、最後まで難なくトラックをキックしてます。
本当にこの流れを聴いただけでHAN-KUNの音楽的スキルの高さを実感してしまうはず。
M-11「Ms.m.i.c.」は「Bomb A Drop」をネタ使いした哀愁漂うトラック。
HAN-KUNの歌も終始優しい雰囲気で、丁寧に言葉を紡いでいくラブソング。
途中のスクラッチもかなりカッコよく、優しい雰囲気なのにとても力を入れて作られたのが分かります。
M-12「Do The Reggae Music」も同じく優しい雰囲気のトラックなんですが、乗っているのはテンポの良い歌交じりのラップ。
サウンドも色々な展開を見せていて面白いつくりで、サウンドも歌も最高の仕事ぶりです。
M-13「Baddaz」は過去のINFINITY16のアルバムに収録された同名曲のリメイク。
もうこの曲はラップも歌もとんでもない力量が発揮されていて、これぞHAN-KUNの良さが詰まってると言える内容です。
とりあえず聴いてください。
これ以降はもうガンガンな曲はなく、しっとりとした曲が最後まで続きます。
M-14「Stars」は「Relationship」をネタ使いしたトラックで、のんびりした雰囲気。
無論HAN-KUNのまっすぐな歌声との相性も抜群です。
M-15「Don't Cry」は2ndシングルの表題曲。
ギターが印象的なとても優しい雰囲気のトラックで、恋人に対するメッセージソング。
ラップは無くて最初から最後まで歌で押し切っていますが、HAN-KUNの歌唱力の高さのお陰で最後まで飽きずに聴けます。
最後を〆るのはM-16「One Love」で、壮大な雰囲気のトラックの上で世界平和を願うリリックを乗せるというまさに〆にふさわしいトピック。
HAN-KUNの説得力ある歌声に合っていないはずがありません。
全体を通して聴くと・・・HAN-KUNの歌とラップのスキルの高さ、声の良さは勿論文句なしなんですが、それらが最大限に発揮されている作品だと感じます。
トラックもHAN-KUNによく合っている上に、ノリのいい曲もあればしっとりと聴かせる楽曲もありとバラエティ豊富。
全体の流れもこれ以上ないくらいよく、M-1の「Intro」からM-16「One Love」まで何度でも飽きずに聴けてしまうほど。
HAN-KUNには湘南乃風等で苦手意識を持っている方もいるでしょうが、本作に関しては本当にどの角度から見ても文句のつけようがない作品です。
とにかくどんな人でも絶対に聴いてほしいです。サブスクで見かけたら何としても聴いちゃって、サブスクを使ってない人はCDを見かけたらなんとしても買っちゃってください。
↓M-9「Big It Up!!」。
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