りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Street Vibes 2005 / V.A.

ストリート・ヴァイブス


曲目リスト


1. Dip It Low Reggaeton Mix / Christina Millian feat. Voltio
2. La Noche Este Buena / Don Omar & Daddy Yankee
3. El Carnaval / Baby Rasta & Grin Go
4. Mi Condicion / Hector & Tito
5. I Neva / Vybz Kartel
6. The Cat / Tony Matterhorn
7. All Night / Anthony Cruz
8. Presidente De La Musica / Baby Rasta & Gringo
9. Sientelo / Speedy feat. Lumidee
10. No Te Olvidare / Cheka feat. Notty Play
11. Say Hoo / Yandell
12. Move Ya Body / Nina Sky feat. Jabba
13. Three Laws / Beenie Man
14. Da Size Deh Nuh Ready Yet / Macka Diamond
15. Big Man Thing / Vybz Kartel
16. Me Nuh Waa Dat / Tami
17. K.O. Coolie Dance Mix / Smujji feat. Mad Cobra
18. Baby I'm Back / Baby Bash feat. Akon
19. Hey Sexy Lady / Shaggy
20. And You Be Loved / Damian "Jr.Gong" Martey


評価: ★★★★★★★☆☆☆


Street Musicシーンのヒット曲を集めたコンピレーションアルバム。
2005年5月25日発売。


Reggaetonはプエルトリコ人がHIP HOPを元にして作ったジャンルであり、スペイン語圏を中心に人気のあるジャンルです。
90年代初頭からシーンが作られ、HIP HOPの世界で活動する人間が自分たちの音源のRemixとしてReggaeton Remixを作成することが多くなったこともあり、着々とシーンは成長。
2004年にはN.O.R.Eが「Oye Mi Canto」をReggaetonとしてヒットさせたことにより、このReggaetonが一気に世界的に定着。
そんな勢いがでた2005年、ユニバーサルからリリースされたReggaetonを中心としたコンピが本作です。


さて、内容に。


ジャケットにはReggaetonの他にDancehallとHIP HOPの文字がありますが、基本的にはReggaetonの楽曲が中心のようですね。
というか僕がReggaetonについては余り知らないジャンルっていうのもあるんですが、正直僕がこの中で知っていたミュージシャンはAkonのみ。
そんなReggaetonに関しては無知の僕が聴いても楽しめる内容になっているんでしょうか。


アルバムの幕を開けるのはChristina MillianとVoltioによるM-1Dip It Low Reggaeton Mix」。
Christinaが嫌味なくサラッと流れる歌声を披露していて、入りだしとしてはまずまずと言ったところ。
軽快ながらも大人しめなクラブチューンのM-2「La Noche Este Buena」を挟んでのM-3「El Carnaval」、M-4「Mi Condicion」は前者はねっとりとした歌声、後者はハキハキした歌声が耳を惹きますが、ラップの方がそこまで印象に残りませんでしたね。

ここまではデュオが続きましたが、M-5「I Neva」~M-7「All Night」の3曲は1人舞台が続きます。
Anthony CruzによるM-7「All Night」がこの流れでは一番いいですね。泥臭いトラックの上でのAnthonyの伸びやかな歌声が冴え渡っています。


M-8「Presidente De La Musica」からまたデュオ曲が続く流れ。
M-3「El Carnaval」と同じ2人組によるM-8「Presidente De La Musica」は、前者とは比べ物にならないくらいラップが活きてます。
本作ではここまで聴いて初めてラップが印象に残った曲です。個人的にはこっちの方が好きですね。
ここから続くデュオ2曲はどちらも哀愁漂う雰囲気のトラックですが、そこまで印象には残らず。


YandellによるM-11「Say Hoo」は比較的キャッチーなクラブチューンで、聴いていて首を振りたくなること必至。
続くM-12「Move Ya Body」も癖になりそうなトラックの上でのNina Skyのクールな歌いこなしっぷりが耳を惹いてしまいます。

その後のM-13「Three Laws」~M-16「Me Nuh Waa Dat」はまたしても1人舞台な曲が目白押し。
M-5「I Neva」と同じトラックの上でMackaが芯のある歌声を聴かせるM-14「Da Size Deh Nuh Ready Yet」がこの流れでは推し曲ですね。
Vybz KartelによるM-15「Big Man Thing」とTamiによるM-16「Me Nuh Waa Dat」はどちらも同じトラックを使用していますが、Tamiが力強い歌声でトラックを乗りこなす後者の方が好きです。


M-17「K.O. Coolie Dance Mix」とM-18「Baby I'm Back」はどちらもデュオによる曲ですが、Baby Bashの歌心あるラップとAkonの高い歌声が心地よく響く後者がお気に入りで、個人的には本作のハイライトです。
その次のShaggyによるM-19「Hey Sexy Lady」はまるで西部劇のような雰囲気のトラックでの歌いこなしが面白いですね。
最後を締めくくるのはDamian "Jr.Gong" Marteyによる自身の父親であるBob Marleyの「Could You Be Loved」をリメイクしたM-20「And You Be Loved」。
ちょっと懐かしい雰囲気があるものの古臭さは感じさせず、堂々とラップを乗せている様がカッコいいですね。


Reggaetonを主としたコンピを聴くのは本作が初めてでしたが、良いか悪いかで言えば良かったですね。
所々に中だるみみたいなものは感じましたが、基本的には楽しんで聴ける楽曲が多いです。
今の季節にはピッタリな1枚だとも思うので、興味がある方はチェックしてみては?


M-1Dip It Low Reggaeton Mix」。
www.youtube.com