りくぼーの音楽感想倉庫

音楽CDの感想を綴っていきます

Monokini / Stereo Total

Monokini


曲目リスト


1. Ach Ach Liebling
2. Lunatique
3. Supergirl
4. Furore
5. Schon Von Hinten
6. Dilindam
7. Cosmonaute
8. Aua
9. Und Wer Wird Sich Um Mich Kummern?
10. Tu M'As Voulue
11. Moustique
12. LA, CA, USA
13. L'Appareil A Sous
14. Grand Prix Eurovision
15. Ushilo Sugata Ga Kilei


評価: ★★★★★★☆☆☆☆


ドイツのベルリンで結成されたグループ、Stereo Totalの2ndアルバム。
1997年3月1日発売。


1995年に1stアルバムである前作でデビューを飾ったStereo Total。
2年後に2ndアルバムである本作をリリースしました。
以降もかなりコンスタントにアルバムはリリースしているみたいですね。


では、内容に。


Stereo Totalの特徴は、非常に幅広い音楽性。
サウンドに関しても多種多様ですが、言語も様々なものを使っているようです。
とはいっても自分は日本語しか分からないですが・・。


M-1Stereo Total」は2分以内で終わる小粒な楽曲で、ほとんどイントロ的な役割。
最初はサウンドはシンプルですが、後半からちょっとサウンドに変化が現れます。

M-2「Lunatique」は聴きやすいサウンドの上でFrancoiseが舌足らずな歌い方を披露。
ちょっとFrancoiseの声とサウンドの相性は微妙なところ。


M-3「Supergirl」は、リードボーカルはBrezelですが、Francoiseもちょこちょこ顔を出します。
Brezelのどっしりとした歌声とFrancoiseの舌足らずな歌声との相性は中々のもので、前半でもちょっと異色ですね。
M-4「Furore」からはまたしてもFrancoiseの独り舞台ですが、この辺りからFrancoiseの歌声も活き始めてきます。
M-4「Furore」は哀愁漂うサウンドで、Francoiseの歌声との相性もいいですし、M-5「Schon Von Hinten」もキャッチ―なサビで耳を掴まれてしまいます。

M-6「Dilindam」は聴いているだけでひと昔の街中の風景が思い浮かぶような雰囲気で、対訳を見ると雨をテーマにした恋愛ソング。

M-7「Cosmonaute」ではとにかく不思議な雰囲気のサウンドで、Francoiseの歌もミステリアスな雰囲気が出ています。
対訳を見ると宇宙をテーマにした恋愛ソングなんですね。雰囲気的に妙に納得していしまいました。


M-8「Aua」では一気に雰囲気が変わり、ちょっと激しめのサウンドで対訳を見ると・・・あまり深く言えません。

M-9「Und Wer Wird Sich Um Mich Kummern?」はFrancoiseの歌い方がラップに近くて聴きごたえがありますが、サウンドとの相性はちょっと微妙。

M-10「Tu M'As Voulue」はギターが強めにでたサウンドで、Francoiseの声も大分加工が入っていますが、これまた彼女の歌にあっているかというと疑問。

M-11「Moustique」はM-9「Und Wer Wird Sich Um Mich Kummern?」と同じくラップ調。こちらはサウンドも様々な展開を見せていてFrancoiseの歌との相性も良く、双方とも聴きごたえ抜群です。


M-12「LA, CA, USA」ではM-5「Schon Von Hinten」と同じくキャッチ―なサビを披露。2分もない曲なのがちょっと歯がゆいですが。

M-13「L'Appareil A Sous」では、トラックが様々な音を組み込んでいて音だけでも聴いていて楽しい内容。
M-14「Grand Prix Eurovision」では壮大なギターとドラムサウンドで中々力強いサウンドです。
ただサビ以外ではFrancoiseの歌がいまいち活きてない感もします。


M-15「Ushilo Sugata Ga Kilei」は国内版限定のボーナストラックで、M-5「Schon Von Hinten」をFrancoiseが日本語でそのまま歌うというチャレンジ!
かなりカタコトな日本語を乗せていて単純に聴いていて面白さがあります。無論曲としては原曲の方がずっとかっこいいですけどね。


全体的に見ると様々なサウンドが用意されていて、最後まで飽きずに聴くことができる内容になっています。
ただ1曲1曲としてはサウンドも歌もピンキリですし、Francoiseの歌声は癖があるので嫌いな人は嫌いだと思います。
また、3分を超える曲はM-7「Cosmonaute」、M-14「Grand Prix Eurovision」、M-15「Ushilo Sugata Ga Kilei」の3曲のみという珍しい構成です。
これをイマイチ聴きごたえがないと感じるか、サクッと聴けると感じるかは人によるでしょうね。


なので悪い作品では決してないですが、かなり聴く人を選ぶ内容だと思います。
ハマる人は結構ハマりそうですけどね。

興味がある方は、何曲か試聴してみることをおススメします。


↓M-5「Schon Von Hinten」のPV。
www.youtube.com