曲目リスト
1. そばにいるね
2. My dear friend
3. This Day feat. 童子-T
評価: ★★★★★★☆☆☆☆
日本の音楽の復帰第1弾は何にするか迷ったんですが、今更2年前に記事を書いた曲のアンサーソングで。
奈良県出身のシンガー、青山テルマの2ndシングル。(名義は青山テルマ feat. SoulJa)
2008年1月23日発売。
2007年にメジャーデビューを果たし、同年9月5日にシングルを発表したもののチャート98位と苦戦した青山テルマ。
しかし同年にSoulJaが発表した「ここにいるよ feat. 青山テルマ」が大ヒットしたことにより、一気に名前がお茶の間に浸透。
同年には紅白歌合戦にも出場し、デビューしてから一気に飛ぶ鳥を落とす勢いを手に入れた歌手の1人ですね。
2008年に入り、2ndシングルである本作をリリースしました。
ヒット曲の「ここにいるよ feat. 青山テルマ」のアンサーソングということで凄まじい話題となり、チャート1位を堂々と記録。
着うたフルでは史上初の200万ダウンロード突破を達成するなど、様々な記録を塗り替えた作品となりました。
では、内容に。
M-1「そばにいるね」は上にも書いたようにSoulJaの「ここにいるよ feat. 青山テルマ」のアンサーソングという立ち位置。
「ここにいるよ」は男性目線の詞でしたが、本作では女性目線の詞となっています。
原曲のSoulJaのラップを所々サンプリングし、そのサンプリングした部分に対してテルマが女性目線の詞で歌うという構成。
トラックはしっとりとした雰囲気のストリングスが印象的で、「ここにいるよ」を聴いていた人ならだれでも受け入れられそうな雰囲気。
それに乗るテルマの透明感のある歌唱は折り紙付きです。
ただ・・・SoulJaのラップが蛇足に感じるんですよね。テルマ1人で十分だったんじゃないかと。
原曲はバースがSoulJaのラップ、Hookがテルマの歌という棲み分けがはっきりとしていたのでどっちにも存在意義がありましたが、本作は唐突にSoulJaのラップが所々に入って来るので(しかも内容は原曲の焼き直し)イマイチ存在意義が感じられないです。
「原曲を知らない人でも聴けるように!」というつもりでSoulJaのラップも入れたのかもしれませんが、その結果どっちつかずな曲になっている気がします。
テルマの歌もSoulJaのラップもトラックもそれぞれは悪くないだけに、すごく勿体なさを感じます。
M-2「My dear friend」はその曲名から想像できる通り友人へのメッセージソング。
様々な展開を見せるトラックとそれに順応する歌唱を乗せるテルマの底力を見せる曲で、ぶっちゃけこの曲をメインにしてもよかったのではと思います。
M-3「This Day feat. 童子-T」はクリスマスパーティについて歌うパーティチューンで、同じ事務所のユニバーサルから童子-Tが参加。
パーティについての内容なので詞の中身はぶっちゃけないに等しいんですが、個人的に本作の中で一番好きな曲だったりします。
軽い雰囲気のトラックとHookでのテルマのハキハキした歌は単純に聴いていて楽しいですし、童子-Tのラップも割といいアクセントになっています。
もうこの頃にはラップのスキルやカッコよさの面で陰りが見え始めていた童子-Tですが、この曲では割と健闘してますね。
Amazonレビューでは割と荒れている作品ですけど、カップリングを含めて聴くと決して悪くない作品なんですよね。
荒れている要因はやはりSoulJaのラップの件が大きいようで。本当にもったいなさを感じます。
どの曲も聴きやすいのでダウンロード数が凄かったのも頷けます。
今となっては全ての曲がテルマの1stアルバムで聴けてしまうので今から聴こうと思っている方はそっちを聴くのをおススメします。
しかし本作はそのアルバムよりずっと中古ショップ等で見かけることが多いので、まずちょっとだけ聴いてみようという方にはいいかもしれません。
まずは試聴を。
↓M-1「そばにいるね」のPV。
www.youtube.com